「ヴィレッタ・ヌゥ」の版間の差分

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非常にプライドが高く強気な[[性格]]の持ち主で、貧しい家柄の出身であった事から上昇志向が強く、「[[貴族]]」の地位に強い執着心を持っている。しかし、プライベートでは家庭的な料理が得意であるという女性らしい一面持ち合わせる。沈着冷静で洞察力の鋭い面も併せ持ち、ルルーシュに[[ギアス]]を受けて操られた後、その前後の記憶を失いながらも、僅かな情報を元に彼の正体がゼロである事を看破。『無印』の終盤ではゼロが「他人の精神を操る特殊な力を持っている事」を確信するにまで至っている。
 
非常にプライドが高く強気な[[性格]]の持ち主で、貧しい家柄の出身であった事から上昇志向が強く、「[[貴族]]」の地位に強い執着心を持っている。しかし、プライベートでは家庭的な料理が得意であるという女性らしい一面持ち合わせる。沈着冷静で洞察力の鋭い面も併せ持ち、ルルーシュに[[ギアス]]を受けて操られた後、その前後の記憶を失いながらも、僅かな情報を元に彼の正体がゼロである事を看破。『無印』の終盤ではゼロが「他人の精神を操る特殊な力を持っている事」を確信するにまで至っている。
  
純血派のメンバーだけあって、[[イレヴン]]を始めとするナンバーズを容赦無く見下すが、一時的に記憶を失った際は別人の様に清楚な女性となり、ナンバーズに差別意識を見せない所かむしろイレヴンである[[扇要]]の優しさに触れて深い関係となり、「自分もイレヴンになっても良い」とまで言う程、心優しい女性となっている。この為、ナンバーズに差別意識を見せる姿勢は、あくまでも純血派という派閥の方針に従っていた物に過ぎず、本心では病的なまでにナンバーズの差別・嫌悪意識は無かったと思われる。また、自身を引き抜き出世の機会を与えてくれたジェレミアへの忠誠心は強く、彼に「[[オレンジ]]」の疑惑が掛かってしまった際も、純血派の乗っ取りを企てていた[[キューエル・ソレイシィ]]と異なってジェレミアを助ける為に行動しており、少なくとも彼が完全に失脚するまでの間は、見限るような素振りは見せなかった。
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純血派のメンバーだけあって、[[イレヴン]]を始めとするナンバーズを容赦無く見下すが、一時的に記憶を失った際は別人の様に清楚な女性となり、ナンバーズに差別意識を見せない所かむしろイレヴンである[[扇要]]の優しさに触れて深い関係となり、「自分もイレヴンになっても良い」とまで言う程、心優しい女性となっている。この為、ナンバーズに差別意識を見せる姿勢は、あくまでも純血派という派閥の方針に従っていた物に過ぎず、本心では病的なまでにナンバーズの差別・嫌悪意識は無かったと思われる。また、自身を引き抜き出世の機会を与えてくれたジェレミアへの忠誠心は強く、彼に「[[オレンジ (コードギアス)|オレンジ]]」の疑惑が掛かってしまった際も、純血派の乗っ取りを企てていた[[キューエル・ソレイシィ]]と異なってジェレミアを助ける為に行動しており、少なくとも彼が完全に失脚するまでの間は、見限るような素振りは見せなかった。
  
 
『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』では、「男爵」念願の爵位を得て、階級も中佐に昇進。機情局(機密情報局)の所属となり、表向きは[[アッシュフォード学園]]で体育教師兼水泳部の顧問を務める傍ら、ブリタニア皇帝である[[シャルル・ジ・ブリタニア]]から[[C.C.]]の捕獲とその囮であるルルーシュの監視を命令されている。この事でブリタニアへの忠誠心は以前よりも強くなっているものの、記憶を失っていた際に共に過ごし、銃撃する事で想いを断ち切ろうとした扇の事を忘れられない様子も見せている。一方、この時にルルーシュがブリタニアの元第11皇子「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」である事実は知らされていなかったらしく、学園には自身やルルーシュの弟役を担わされていた[[ロロ・ランペルージ]]以外に本格的な監視措置が行われていなかった事、シャルルの真の目的からも、結局は爵位や地位を「餌」にする形で、「口封じ」も兼ねたシャルルの思惑通りに事を進める為の「捨て駒」として体よく利用されてしまっていただけとも言える。
 
『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』では、「男爵」念願の爵位を得て、階級も中佐に昇進。機情局(機密情報局)の所属となり、表向きは[[アッシュフォード学園]]で体育教師兼水泳部の顧問を務める傍ら、ブリタニア皇帝である[[シャルル・ジ・ブリタニア]]から[[C.C.]]の捕獲とその囮であるルルーシュの監視を命令されている。この事でブリタニアへの忠誠心は以前よりも強くなっているものの、記憶を失っていた際に共に過ごし、銃撃する事で想いを断ち切ろうとした扇の事を忘れられない様子も見せている。一方、この時にルルーシュがブリタニアの元第11皇子「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」である事実は知らされていなかったらしく、学園には自身やルルーシュの弟役を担わされていた[[ロロ・ランペルージ]]以外に本格的な監視措置が行われていなかった事、シャルルの真の目的からも、結局は爵位や地位を「餌」にする形で、「口封じ」も兼ねたシャルルの思惑通りに事を進める為の「捨て駒」として体よく利用されてしまっていただけとも言える。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 
:1章Part10より登場。初登場時は記憶喪失になっているため「千草」名義。
 
:1章Part10より登場。初登場時は記憶喪失になっているため「千草」名義。
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:2章Part11からは「R2」設定で登場するため「ヴィレッタ」名義になっている。
  
 
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]
 
:'''[[ド根性]]、[[努力]]、[[集中]]、[[分析]]、[[気合]]、[[かく乱]]'''
 
:'''[[ド根性]]、[[努力]]、[[集中]]、[[分析]]、[[気合]]、[[かく乱]]'''
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:上昇志向の強さと洞察力の鋭さが現れているが戦闘面もサポート面も中途半端で、仮に[[扇要|扇]]との縁で仲間になっても使いづらそうな構成。
  
 
=== [[特殊スキル]] ===
 
=== [[特殊スキル]] ===
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]
 
:'''[[底力]]L3、[[援護攻撃]]L1、[[カウンター]]L4'''
 
:'''[[底力]]L3、[[援護攻撃]]L1、[[カウンター]]L4'''
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:ヴィレッタ自身は決して強くはないが、援護攻撃とカウンターには注意したい。
  
 
=== [[エースボーナス]] ===
 
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;クリティカル率+30%
 
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』で採用。
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』で採用されるが習得せず。[[デュオ・マックスウェル|デュオ]]のものと同一。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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:原作序盤で彼のギアスに掛かり、[[サザーランド]]を譲り渡す。この事が「[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]とルルーシュに何か繋がりがあるのでは?」と疑念を持たせる事となった。
 
:原作序盤で彼のギアスに掛かり、[[サザーランド]]を譲り渡す。この事が「[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]とルルーシュに何か繋がりがあるのでは?」と疑念を持たせる事となった。
 
;[[シャーリー・フェネット]]
 
;[[シャーリー・フェネット]]
:彼女を利用した事が、結果的に自身の運命を大きく変えてしまう。『R2』では水泳部顧問と生徒の関係。ヴィレッタにしてみれば撃たれたことを覚えているので、複雑な間柄。ヴィレッタは知る由もなかったが、ジェレミア襲撃の際、扇と連絡を取るために邪魔なロロをルルーシュの救援に向かわせたことがシャーリーの死の遠因となってしまった。
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:彼女を利用した事が、結果的にお互いの運命を大きく変えてしまう。『R2』では水泳部顧問と生徒の関係。ヴィレッタにしてみれば撃たれたことを覚えているので、複雑な間柄。ヴィレッタは知る由もなかったが、ジェレミア襲撃の際、扇と連絡を取るために邪魔なロロをルルーシュの救援に向かわせたことがシャーリーの死の遠因となってしまった。
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:劇場版ではシャーリーの父が死亡しないため、特に接点がない。
 
;[[ディートハルト・リート]]
 
;[[ディートハルト・リート]]
 
:無印では彼にゼロがアッシュフォード学園の学生と関係があるのではないかと話し探らせようとする。
 
:無印では彼にゼロがアッシュフォード学園の学生と関係があるのではないかと話し探らせようとする。
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=== 第一期 ===
 
=== 第一期 ===
 
;(私はジェレミアのように地位も名誉も失って死んだりしない。いや、逆に手に入れてみせる)
 
;(私はジェレミアのように地位も名誉も失って死んだりしない。いや、逆に手に入れてみせる)
:[[シャーリー・フェネット|シャーリー]]に[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]を尾行させている際の独白。この時、[[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]は死んではいないのだが彼女はそのことを知らない。この後、彼女は[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の正体を知ることになり、喜ぶ。
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:[[シャーリー・フェネット|シャーリー]]に[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]を尾行させている際の独白。[[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]は死んではいないのだが彼女はそのことを知らない。この後、彼女は[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の正体を知ることになり、喜ぶ。
 
;「私……イレヴンになってもいいです……」
 
;「私……イレヴンになってもいいです……」
 
:記憶喪失の「千草」だった時、[[扇要|扇]]に自分たちの関係を改めて問い直した後のセリフ。この時はブリタニア人であることを捨て、扇と共に生きることを決意した。
 
:記憶喪失の「千草」だった時、[[扇要|扇]]に自分たちの関係を改めて問い直した後のセリフ。この時はブリタニア人であることを捨て、扇と共に生きることを決意した。
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:この事から、この回に登場した変装用のゼロの仮面にはボイスチェンジャーが搭載されていない事が伺える(実際、ルルーシュが扮するゼロにはある声のエコーがかかっていない)。
 
:この事から、この回に登場した変装用のゼロの仮面にはボイスチェンジャーが搭載されていない事が伺える(実際、ルルーシュが扮するゼロにはある声のエコーがかかっていない)。
 
;「お前がルルーシュに惚れている事は皆が知っている」<br />「好きなんだろう?私を撃つぐらいに」<br />「辛かったよ。自分を撃った女と毎日にこやかに暮らさなければならないなんて…。だが私は教師という仮面を被らなければならなかった」<br />「シャーリー・フェネット。よくも私を撃ってくれたな」
 
;「お前がルルーシュに惚れている事は皆が知っている」<br />「好きなんだろう?私を撃つぐらいに」<br />「辛かったよ。自分を撃った女と毎日にこやかに暮らさなければならないなんて…。だが私は教師という仮面を被らなければならなかった」<br />「シャーリー・フェネット。よくも私を撃ってくれたな」
:シャーリーが記憶を取り戻した後、彼女の夢の中のヴィレッタが言った恨み言。現実の本人も少なからずこう感じているであろう。
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:シャーリーが記憶を取り戻した後、彼女の夢の中のヴィレッタが言った恨み言。最後の言葉は直前に素顔から仮面が落ち、第1期でシャーリーに撃たれた時の軍人の姿になってから発する。現実の本人も少なからずこう感じているであろう。
  
 
==迷台詞==
 
==迷台詞==
;「シャーリー…後で100回殺す。任務でなければ教師役など。」
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;(シャーリー…後で100回殺す。任務でなければ教師役など)
:R2の5話でスザクの歓迎会を学園総出でやることになった。シャーリーの提案で水泳部カフェをやることになるのだが、彼女は[[バリカール]]が出てきそうな際どい水着を着せられる。顔では笑っていても、内心腹を立てているのが分かる。
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:R2の5話でスザクの歓迎会を学園総出でやることになった。シャーリーの提案で水泳部カフェをやることになるのだが、彼女は[[バリカール]]が出てきそうな際どい水着を着せられる。顔では笑っていても、笑みが引きつっていたりと内心腹を立てているのが分かる。
 
;「私は…[[扇要|一緒になった男]]がな…そうじゃないかと薄々は思っていたんだが、案の定ヘタレだったんだ…」<br/>「別に…サザーランドのごとく、グイグイ引っ張っていて欲しい…とまでは思っていないの…」<br/>「だがな…一日の会話を、『あー』と『うん』と『お前に任せる』、三つの声だけで賄われて続けてみろ…」<br/>「こんなやり場のない憤りと歯がゆさと虚脱感が、合わせ技で同時に襲ってくるぞ…」
 
;「私は…[[扇要|一緒になった男]]がな…そうじゃないかと薄々は思っていたんだが、案の定ヘタレだったんだ…」<br/>「別に…サザーランドのごとく、グイグイ引っ張っていて欲しい…とまでは思っていないの…」<br/>「だがな…一日の会話を、『あー』と『うん』と『お前に任せる』、三つの声だけで賄われて続けてみろ…」<br/>「こんなやり場のない憤りと歯がゆさと虚脱感が、合わせ技で同時に襲ってくるぞ…」
 
:『ナナリーinワンダーランド』にて、不思議の国に迷い込んだ[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー]]に対して、こう打ち明けた。
 
:『ナナリーinワンダーランド』にて、不思議の国に迷い込んだ[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー]]に対して、こう打ち明けた。
:…何だか、渡辺氏を始めとする女性陣の心情を代弁しているように聞こえるのは、気のせいだろうか?
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:…何だか、渡辺氏を始めとする女性陣の心情を代弁しているように聞こえるのは、気のせいだろうか?なお、相談した[[コーネリア・リ・ブリタニア|相手]]からは「そんな男は尻に敷いてしまえ!」という実に的確なアドバイス(?)を貰っている。
 
<!-- == スパロボシリーズの名台詞 == -->
 
<!-- == スパロボシリーズの名台詞 == -->
  

2024年6月1日 (土) 17:57時点における最新版

ヴィレッタ・ヌゥ
外国語表記 Villetta[1]
登場作品

コードギアスシリーズ

声優 渡辺明乃
デザイン 木村貴宏
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
別名 千草(記憶喪失時の仮名)
種族 地球人(ブリタニア人)
性別
生年月日 皇暦1991年6月1日
星座 双子座
年齢 26歳
髪色
髪型 ロングヘアー
血液型 B型
所属 純血派→機密情報局→ 黒の騎士団
称号 騎士侯(第一期) → 男爵(機密情報局局長)(R2)
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ヴィレッタ・ヌゥは『コードギアス 反逆のルルーシュ』および『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

ブリタニア軍の騎士にして、純血派のメンバー。

ジェレミア・ゴットバルト直属の部下として彼に付き従っていたが、後に仮面の反逆者・ゼロとなるルルーシュ・ランペルージと関わったのを機に、数奇な運命に翻弄される事になる。

人物 [編集 | ソースを編集]

褐色の肌に腰にまで届く銀髪を特徴としたエキゾチックな美女。

非常にプライドが高く強気な性格の持ち主で、貧しい家柄の出身であった事から上昇志向が強く、「貴族」の地位に強い執着心を持っている。しかし、プライベートでは家庭的な料理が得意であるという女性らしい一面持ち合わせる。沈着冷静で洞察力の鋭い面も併せ持ち、ルルーシュにギアスを受けて操られた後、その前後の記憶を失いながらも、僅かな情報を元に彼の正体がゼロである事を看破。『無印』の終盤ではゼロが「他人の精神を操る特殊な力を持っている事」を確信するにまで至っている。

純血派のメンバーだけあって、イレヴンを始めとするナンバーズを容赦無く見下すが、一時的に記憶を失った際は別人の様に清楚な女性となり、ナンバーズに差別意識を見せない所かむしろイレヴンである扇要の優しさに触れて深い関係となり、「自分もイレヴンになっても良い」とまで言う程、心優しい女性となっている。この為、ナンバーズに差別意識を見せる姿勢は、あくまでも純血派という派閥の方針に従っていた物に過ぎず、本心では病的なまでにナンバーズの差別・嫌悪意識は無かったと思われる。また、自身を引き抜き出世の機会を与えてくれたジェレミアへの忠誠心は強く、彼に「オレンジ」の疑惑が掛かってしまった際も、純血派の乗っ取りを企てていたキューエル・ソレイシィと異なってジェレミアを助ける為に行動しており、少なくとも彼が完全に失脚するまでの間は、見限るような素振りは見せなかった。

R2』では、「男爵」念願の爵位を得て、階級も中佐に昇進。機情局(機密情報局)の所属となり、表向きはアッシュフォード学園で体育教師兼水泳部の顧問を務める傍ら、ブリタニア皇帝であるシャルル・ジ・ブリタニアからC.C.の捕獲とその囮であるルルーシュの監視を命令されている。この事でブリタニアへの忠誠心は以前よりも強くなっているものの、記憶を失っていた際に共に過ごし、銃撃する事で想いを断ち切ろうとした扇の事を忘れられない様子も見せている。一方、この時にルルーシュがブリタニアの元第11皇子「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」である事実は知らされていなかったらしく、学園には自身やルルーシュの弟役を担わされていたロロ・ランペルージ以外に本格的な監視措置が行われていなかった事、シャルルの真の目的からも、結局は爵位や地位を「餌」にする形で、「口封じ」も兼ねたシャルルの思惑通りに事を進める為の「捨て駒」として体よく利用されてしまっていただけとも言える。

名前のある登場人物の中で、劇中、初めてルルーシュのギアスに掛かり操られた人物でもある。また、中々の(一部媒体ではカレン以上とされている)プロポーションを誇っており、お色気要員の役割をする時もあった。

来歴 [編集 | ソースを編集]

無印 [編集 | ソースを編集]

クロヴィス・ラ・ブリタニアの統治する「エリア11」に所属するジェレミアの率いる「純血派」のメンバーとして登場。

サザーランドに搭乗し、シンジュクゲットーでクロヴィスの命令を受ける形でイレヴン達への無差別攻撃に参加していたが、ルルーシュと遭遇し機体を下りてIDを確認しようとした際に、ギアスに掛かってしまい、自分の機体を明け渡してしまう事になった。その後、純血派による軍の掌握をすべく、クロヴィス暗殺容疑として名誉ブリタニア人の兵士である枢木スザクを逮捕。彼を護送する任務の途中、ゼロによってスザクを奪還されてしまう事になり、更には彼の策謀によって上司であるジェレミアに「オレンジ」疑惑が掛かってしまう事になった。その後も、ジェレミアがキューエル・ソレイシィ達に暗殺されかけてしまう事態となっても、彼を見限る様な事はしなかったが、ナリタ攻防戦にてジェレミアはMIAに、キューエルもまた紅月カレン紅蓮弐式との戦闘で戦死した結果、実質純血派は解散も同然となった。

その後も、自らの出世を諦められなかった事から独自に行動を開始。僅かに残っていた記憶から、ルルーシュがゼロの関係者なのではとの疑念を抱き、彼に想いを寄せているシャーリー・フェネットを利用する形で調査した結果、ルルーシュがゼロ本人である事を確信し、彼を軍に引き渡す形で貴族の地位を得ようと目論むも、それを止めようとしたシャーリーからの銃撃を受けてしまい、昏倒する事になる(劇場版ではシャーリーではなくディートハルト・リートに銃撃される)。負傷したヴィレッタは、偶然通り掛かった「黒の騎士団」のメンバーである扇要に保護されるも、失血性ショックによる影響なのか記憶喪失状態となっていた。以前の苛烈さが鳴りを潜め、清楚で控えめな淑女となり、扇から「千草」の名前を与えられ、皮肉にも見下していたイレヴンとの同棲生活を送る事となる。

扇との同棲生活に入ってからは、イレヴンを散々敵視していた事をすっかり忘れていた事もあって、彼の優しい人柄に触れていった事で純粋に異性として惹かれる事になり、遂には「イレヴンになっても良い」と言う程、深い関係となる。しかし、ブラックリベリオン勃発の際、暴徒と化したイレヴン達に「ブリタニアのスパイ」と見なされて襲われようとした際に自らの記憶を取り戻し、彼等を殺害してその場を離れる。そして、関係を持ってしまった扇のいるアッシュフォード学園に姿を現し、二人だけになった所で自身を心配する彼を拒絶する形で銃撃するが、結局トドメは刺さないままその場から姿を消すのだった。

R2 [編集 | ソースを編集]

ゼロの正体がルルーシュである事や彼の持つギアスについて報告した功績から、念願の爵位として「男爵」の地位を獲得。所属も皇帝直属となる機情局へと栄転する事になり、ブリタニア皇帝・シャルルの命令によって、C.C.の捕獲任務を受け、表向きは体育教師兼水泳部顧問としてゼロとしての記憶を消されてアッシュフォード学園に送り返されたルルーシュの監視を言い渡されていた。しかし、ルルーシュには色々と振り回される事になっており、後に学生として編入してきた「ナイトオブラウンズ」の暴走行為にも辟易される、以前銃撃されたシャーリーに際どい水着を着せられる等、苦労人な様子を見せている。本人も教師の役目に不満を漏らしているらしいが、一方で割とノリノリであったともされている。

「ナイトオブセブン」であるスザクの歓迎の際、潜入していたカレンに以前学園祭で扇と行動を共にしていた女性である事が気付かれた結果、その情報をカレンから聞かされたルルーシュにも正体がバレてしまう事になり、扇との関係をネタにする形で脅迫された結果、なし崩し的に従わされる事になり、自身やロロだけでなく機情局も制圧されてしまう事になった。その後は、シズオカゲットーにおける「行政特区日本」の式典会場に参加するも、扇の存在が気に掛かっていた事で彼を探し回っていた。そしてゼロによる「百万人のゼロ」という奇策が行使された際は、銃を持ってゼロに出てくるよう叫ぶが、その際にゼロに扮した扇と遭遇するも、彼にははぐらされる形で別れる。

黒の騎士団を始めとするイレヴン達の中華連邦への亡命後も、ロロに監視されていた事で、迂闊に裏切る為の行動が出来なかったが、そんな中でV.V.の命令を受けてアッシュフォード学園に来たジェレミアと再会。自分を解放してもらうよう頼むが、彼の目的はかつて忠義を誓ったマリアンヌの子息であるルルーシュに真意を問う事であった上に、その後はルルーシュに忠誠を誓う事になった結果、失敗してしまう。それでも何とか抜け出したかった為に、今度は中華連邦にいた扇を呼び出して銃を向けようとするも、結局彼を撃つ事は出来ずに終わった上に、そこに扇の行動を怪しんで調査していた篠崎咲世子の襲撃を受け、いざこざを経た末にルルーシュへの裏切りが発覚する事になり、斑鳩に幽閉される。更に、扇との関係を知ったディートハルト・リートによって扇の裏切りを防止する為の「人質」にされる。

「第二次トウキョウ決戦」後、隙を見て脱出した後に扇と接触し、自らが得た情報であるゼロの正体や彼の持つギアス能力を教えた結果、扇がシュナイゼル・エル・ブリタニアと会談を行っていた藤堂鏡志朗玉城真一郎の前に現し、ゼロを裏切って追放する事態へと発展させる。その後は地位への執着心からコーネリア・リ・ブリタニアについて行こうとするも、迷いがあったのを見抜かれたのか、彼女から「貴族の位だけが全てでは無い」と諭され、結局は黒の騎士団へと残る道を選ぶ。その後、皇帝となったルルーシュ率いるブリタニア帝国軍と超合集国軍の決戦が開戦する直前、扇の子を身籠った事実が発覚。彼に言われる形で蓬莱島に残る事になったが、コーネリアの収容された病院内のモニター越しからルルーシュの勝利宣言を目の当たりにする事になった。

2ヶ月後、世界制覇を成し遂げたルルーシュによって、扇を含む敵対者の中でも重要な人物質の公開処刑が決定し、コーネリアやフジでの決戦を逃げ延びた者達と共にパレードの通りかかるビル内に潜んでいたが、そこでスザクの扮するゼロによってルルーシュが討ち取られる「ゼロレクイエム」が完遂されるのを目撃。ルルーシュの死によって動揺が広がる中、コーネリア達と共に扇を解放した。

エピローグでは扇との結婚式が行われ、黒の騎士団、ブリタニアを問わない多くの関係者が参列している。続編となる『復活のルルーシュ』では、無事に扇との間の子供を産み、育児に勤しむ形で平和に過ごしている姿が描かれている。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。担当声優の渡辺明乃氏は「αシリーズ」「OGシリーズ」のアイビス・ダグラス役を経て初の版権キャラクターでの参加。
最速でエリア11ルート第7話から登場。後に共通ルート第20話でも出現するが、基本的にエリア11ルートを通っていなければ彼女と相見える機会は僅か1度しかない。ナリタ攻防戦後は原作展開で記憶を失い、NPCの「千草」として再登場する。
余談だが、彼女の登場については渡辺氏本人の口からラジオで公表されていた。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
『R2』の設定込みで登場。概ね原作通りの扱いで、NPCではあるが終盤でZEXISに合流する。なお、エンディングではアッシュフォード学園の教師を続けている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
直接登場しないが、扇との間に子を儲けており終盤に扇自身から「もうすぐ生まれる」と思っている場面が存在する。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
シナリオNPC
スーパーロボット大戦DD
1章Part10より登場。初登場時は記憶喪失になっているため「千草」名義。
2章Part11からは「R2」設定で登場するため「ヴィレッタ」名義になっている。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第2次Z破界篇
ド根性努力集中分析気合かく乱
上昇志向の強さと洞察力の鋭さが現れているが戦闘面もサポート面も中途半端で、仮にとの縁で仲間になっても使いづらそうな構成。

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

第2次Z破界篇
底力L3、援護攻撃L1、カウンターL4
ヴィレッタ自身は決して強くはないが、援護攻撃とカウンターには注意したい。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

クリティカル率+30%
第2次Z破界篇』で採用されるが習得せず。デュオのものと同一。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ジェレミア・ゴットバルト
直属の上官。実質的な副官の地位にあり、庶民出身の騎士候に過ぎない自分を抜擢してくれたジェレミアに対する忠誠心は高く、また彼からも能力を評価・信頼されていた。個人的にも親密な間柄にあったらしく、ピクチャードラマでは彼から現在のような思想に至ることになった経緯を伝えらえている。ギアスにかかって失態を演じ、部下からの信望を失ったジェレミアだが、ヴィレッタもギアスにかかった経験があることから周りのように彼を嘲笑することはなかった。しかし、冷静さを失って失態を重ねる姿にはさすがに幻滅したようで、密かに呼び捨てにしたりしている。
扇要
敵対組織「黒の騎士団」副司令。本来ならば相容れぬ存在であったが、数奇な巡り合わせの末に結婚。一人息子のナオトを授かる。
ルルーシュ・ランペルージ
原作序盤で彼のギアスに掛かり、サザーランドを譲り渡す。この事が「ゼロとルルーシュに何か繋がりがあるのでは?」と疑念を持たせる事となった。
シャーリー・フェネット
彼女を利用した事が、結果的にお互いの運命を大きく変えてしまう。『R2』では水泳部顧問と生徒の関係。ヴィレッタにしてみれば撃たれたことを覚えているので、複雑な間柄。ヴィレッタは知る由もなかったが、ジェレミア襲撃の際、扇と連絡を取るために邪魔なロロをルルーシュの救援に向かわせたことがシャーリーの死の遠因となってしまった。
劇場版ではシャーリーの父が死亡しないため、特に接点がない。
ディートハルト・リート
無印では彼にゼロがアッシュフォード学園の学生と関係があるのではないかと話し探らせようとする。
『R2』では扇と密会していたところを彼の部下の咲世子に見つかりそのまま捕虜とされる。
因みにルルーシュを探っていたヴィレッタを銃撃したのはシャーリーであったが、劇場版ではディートハルトに変更されている。
キューエル・ソレイシィ
同僚。彼の最期を見届ける事となった。
ロロ・ランペルージ
『R2』での部下。ロロの寝返りとともに銃を向けられ、自身もルルーシュにあっさり服従させられる。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
本編では面識が無いが、マジコ!氏の漫画版では当時宮廷に仕えていたヴィレッタの身体をギアスで乗っ取る。いわば、ヴィレッタは本編におけるアーニャの役割の一部を担う。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ヒイロ・ユイ
第2次Z再世篇』中盤で彼の奇襲に遭い、アッシュフォード学園地下に設けていた機密情報局を失ってしまう。

名台詞[編集 | ソースを編集]

第一期[編集 | ソースを編集]

(私はジェレミアのように地位も名誉も失って死んだりしない。いや、逆に手に入れてみせる)
シャーリールルーシュを尾行させている際の独白。ジェレミアは死んではいないのだが彼女はそのことを知らない。この後、彼女はゼロの正体を知ることになり、喜ぶ。
「私……イレヴンになってもいいです……」
記憶喪失の「千草」だった時、に自分たちの関係を改めて問い直した後のセリフ。この時はブリタニア人であることを捨て、扇と共に生きることを決意した。

R2[編集 | ソースを編集]

「まさか、扇!?」
8話にて、ゼロに扮した扇の声を聞いて咄嗟に反応。
この事から、この回に登場した変装用のゼロの仮面にはボイスチェンジャーが搭載されていない事が伺える(実際、ルルーシュが扮するゼロにはある声のエコーがかかっていない)。
「お前がルルーシュに惚れている事は皆が知っている」
「好きなんだろう?私を撃つぐらいに」
「辛かったよ。自分を撃った女と毎日にこやかに暮らさなければならないなんて…。だが私は教師という仮面を被らなければならなかった」
「シャーリー・フェネット。よくも私を撃ってくれたな」
シャーリーが記憶を取り戻した後、彼女の夢の中のヴィレッタが言った恨み言。最後の言葉は直前に素顔から仮面が落ち、第1期でシャーリーに撃たれた時の軍人の姿になってから発する。現実の本人も少なからずこう感じているであろう。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

(シャーリー…後で100回殺す。任務でなければ教師役など)
R2の5話でスザクの歓迎会を学園総出でやることになった。シャーリーの提案で水泳部カフェをやることになるのだが、彼女はバリカールが出てきそうな際どい水着を着せられる。顔では笑っていても、笑みが引きつっていたりと内心腹を立てているのが分かる。
「私は…一緒になった男がな…そうじゃないかと薄々は思っていたんだが、案の定ヘタレだったんだ…」
「別に…サザーランドのごとく、グイグイ引っ張っていて欲しい…とまでは思っていないの…」
「だがな…一日の会話を、『あー』と『うん』と『お前に任せる』、三つの声だけで賄われて続けてみろ…」
「こんなやり場のない憤りと歯がゆさと虚脱感が、合わせ技で同時に襲ってくるぞ…」
『ナナリーinワンダーランド』にて、不思議の国に迷い込んだナナリーに対して、こう打ち明けた。
…何だか、渡辺氏を始めとする女性陣の心情を代弁しているように聞こえるのは、気のせいだろうか?なお、相談した相手からは「そんな男は尻に敷いてしまえ!」という実に的確なアドバイス(?)を貰っている。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

サザーランド
ブリタニア軍の主力KMF。ヴィレッタが搭乗するのは、頭部ファクトスフィアと両肩が赤く塗装されている純血派仕様機である。

余談[編集 | ソースを編集]

  • Webラジオ『コードギアス はんぎゃく日記』では、ヴィレッタと扇との同棲生活がスタッフから「昭和のにほひ」と評されていた事が明かされている。
  • ヴィレッタを演じた渡辺明乃氏は、記憶を失ったヴィレッタに「千草」と名付け、同棲生活を送った扇の事を快く思っておらず、扇とヴィレッタのカップリングは不本意であると公言していた。また、コードギアスの女性声優陣も「女を思い通りに出来ると思っている男の傲慢さを感じる」といった、渡辺氏と同様の感想を示唆するコメントを述べている。
  • さらに渡辺氏は、ヴィレッタ役に決まったことで「やっと版権物でスパロボに出られる」(詳しくはアイビス・ダグラス#余談の項を参照)と喜んでいたが、1期の中盤でヴィレッタが負傷してから『R2』ラストまでKMFに乗れなかったことを残念がっていた。ただし、結局はヴィレッタ役でスパロボに出演出来たので、そのこと自体は喜んでいる旨をラジオで語っている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. キャラクター、コードギアス 反逆のルルーシュ 公式サイト、2022年2月17日閲覧。