「相羽ミユキ」の版間の差分
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2024年11月19日 (火) 22:49時点における最新版
相羽ミユキ | |
---|---|
読み | あいば ミユキ |
登場作品 | 宇宙の騎士テッカマンブレード |
声優 | 水谷優子 |
デザイン | TOIIIO |
初登場SRW | スーパーロボット大戦J |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(テッカマン) |
性別 | 女 |
誕生日 | 連合地球歴176年10月18日 |
年齢 | 16歳 |
血液型 | A型 |
所属 | アルゴス号 → ラダム → スペースナイツ |
テッカマン | テッカマンレイピア |
相羽ミユキは『宇宙の騎士テッカマンブレード』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
本来、完全にラダムに寄生された彼女はDボゥイの敵として現れるはずだったが、彼女の身体はテッカマンに適していなかったために正気を保ったまま排除された。その時点で既に余命幾ばくもない状態だったが、ラダムと戦い続ける兄タカヤのために彼の元へ駆けつける。若干ブラコンであり、兄のタカヤに対し、兄妹以上の叶わぬ思いを寄せている。故に、タカヤと如月アキの関係には複雑な感情を抱いているが、健気に応援してもいる。好きな花は、アマリリス。
スペースナイツにラダムの情報を提供するが、ブレード不在時のスペースナイツを守るために立ち上がるも敵わず、実兄であるテッカマンエビルたちに磔にされ、凄惨なリンチを受けた後、自爆同然のボルテッカで散っていった。
だが、彼女の時間稼ぎにより、スペースナイツは基地からの脱出に成功し、ラダムテッカマンの前線指揮官であるエビルは自爆ボルテッカによるダメージを最小限に抑えながらも長期の治療を余儀なくされると、その後の戦局を大きく左右した。
彼女の退場後に変更された新オープニングで、Dボゥイに抱きしめられる事無く花びらと化して飛散するカットが、その儚さと悲劇性を雄弁に物語っている。
続編の『宇宙の騎士テッカマンブレードII』では、故人ゆえに未登場だが、ミユキのテッククリスタルは兄・タカヤのブレードのテッククリスタル同様に、新生スペースナイツのエンブレムに用いられている。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦J
- 初登場作品。原作通りの展開で同じ声の人が持つ島に駆けつけるが、スペースナイツ基地での決戦がないため合流後もしばらくは無事。その後、後半でテッカマンランスと刺し違えるイベントがあるが、条件を満たしていればテックセットシステムの欠陥を無事克服して仲間に加わり、ラダムとの最終決戦にも同行する。なお、彼女の治療にはあのブラスター化の応用技術が用いられている……そう考えると、彼女の今後が結構心配になってくる。
- スーパーロボット大戦W
- 今回も最初は大体原作通りだが、登場早々ゾンダーに取り込まれるという災難に巻き込まれる。その後、ゾンダーとの決戦でマイクの新武装を届ける形でスポット参戦として駆けつけるがこの時点で余命は克服されておらず、GGGアメリカへ戻る(なお、原作やJの時とは違い、自身が不完全なテッカマンである事実は伝えていない)。その後、第一部ラストでもヴェルターを援護すべく駆けつけるがテッカマンエビルに地球へ叩き落されてしまう。フラグを満たしていない場合、ここで死亡した事になるが、フラグを満たすとこの後GGGアメリカに救助され、第二部終盤まで治療に専念していた事になる。そして正気を取り戻し、タカヤのためにラダム獣と死闘を繰り広げていたシンヤの最期を看取り、オメガと共にジェネシスに巻き込まれていたタカヤを救助して共に増援として駆けつける。EDではナデシコに配属となったユミ達には同行せず、GGGと共に宇宙へ旅立った兄とも別れてマイクと共にラダム樹の駆除に身を投じる。ちなみに彼女を仲間にする場合はカナード&ハイペリオン、イザーク&デュエルの参入とパワードレッドの追加武装を諦める必要がある。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- 相羽タカヤ(Dボゥイ)
- 兄。ミユキは兄妹以上の感情を抱いている。
- 相羽シンヤ
- 兄。半ば彼に殺される形になった。
- 『W』では逆にミユキがシンヤの最期を看取る事に。
- 相羽ケンゴ
- 兄。
- 相羽孝三
- 父。
- 相羽夫人
- 母。
- 『燃えた時計』ではミユキと瓜二つの容姿でミユキが赤ん坊の頃に亡くなっている設定。
- 如月アキ
- タカヤの恋人。ブラコンなミユキだが余命いくばくもないためか、2人の仲を応援していた。
- ミレッタ・ルルージュ
- タカヤからミユキの面影を重ねられている。タカヤ曰く似ているとのことだが、外見は全く似ていない。井上大助による漫画版では外見は似せており、鈴木典孝による漫画版では「ミリィは死亡したミユキのクローン」という設定で描かれた。
- バルザック・アシモフ
- 原作では出会うことはなかったが、『W』では展開によっては彼と雷牙博士に助けられ、色々と面倒を見てもらっていた。バルザックはDボゥイがミユキの生存を知る事で彼が余計な心配をしてしまう事を懸念し、あえて彼の為にミユキが生きている事を黙っていた。健気である…。
- モロトフ
- 『J』では場合によっては彼と刺し違える。
- 少尉
- 第23話ゲスト。サハラ砂漠で倒れていたミユキを介抱した防衛軍の青年であり、彼女の美しさを見て「オフィーリア姫」(シェイクスピアの古典悲劇『ハムレット』のヒロイン)「ジャンヌ・ダルク」と称していた。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- アイリーン・キャリアー
- 『J』ではノヴィス・ノアから駆けつけてミユキを治療した。
- 獅子王雷牙
- 『W』では命の恩人。また、父親宣言されたり、口説かれたりもしているが特に後者に対してはやんわりと断っている。
- 神先未知
- 『W』では雷牙博士同様彼女にも世話になっていたようである。
- ルネ・カーディフ・獅子王
- 『W』では雷牙の口説きを断る際に彼女の名前を出しているので、面識があったようだ。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「私は…私はお父さんと同じ…排除された、不完全なテッカマンなの!!」
- 第24話、ようやく正気を保った家族と再会したDボゥイの前に待ち受けていたのは妹が余命いくばくもないというどうしようもないほど残酷な事実。このミユキの告白にDボゥイは絶叫する。
- 「海が…見たいな…」
「子供の頃、お兄ちゃん達と遊んだ砂浜…」
「大きな発電所や灯台があった、とっても綺麗な海だったわ…」 - 第25話、風前の灯火のミユキに対し、アキとDボゥイから何かできる事はないかと問われると、彼女は幼い頃、家族でよく遊んだ思い出の地に行きたいと答える。水着姿ではしゃぎ、ミユキが好きな花であるアマリリスが咲いていたそこは、テッカマンエビルと化したシンヤがブレードを暴走させるために利用した地でもあった。
- 「体のことなら心配しないで。でも…夜が明けてからにして…」
「夜は…月が見えるから…」 - ミユキの頼みを聞き、Dボゥイはすぐに行こうと言うが、彼女はこの台詞で兄を気遣う。そして、ラダムへの恐怖と独りさ迷い歩く中眺めていた月を見たくない、と呟き一時の眠りにつく。わずかながらに流れる涙と共に…。
- 「ねぇ、お兄ちゃん。アキさんの事、好きなの?」
「隠してもだめよ?ほんとの事、教えて」 - 翌朝、思い出の砂浜で裸足で遊びながら、Dボゥイの傍にいたアキの事を問うた時に。
- 「そう…よかった。お兄ちゃんって、小さい頃から人一倍寂しがり屋だったでしょ?だからあたし、結構心配してたの。だって…お父さんもシンヤお兄ちゃんも…それにあたしだってもうすぐ……」
「でも、安心した!お兄ちゃん、一つ言っていい…?あたし、ちょっぴりアキさんにやきもち妬いちゃった。……ふふっ、嘘よ。冗談、冗談」 - 上の台詞の後、戸惑いながらアキの事を「かけがえのない仲間だ」と答えた際に。上部で安堵するものの、いずれ自分も死に行く運命にある事、そして死んだ後Dボゥイはどうなるのか…と憂うが、仲間がいると理解したミユキは兄の前に近寄り、屈託のない微笑みを見せる。完全に組織崩壊する一歩手前の、自らの身を押してまで……
- 「守ってみせる…アキさんを、お兄ちゃんの仲間を…!」
- 最後のテックセット時の台詞。なお、スパロボではミユキのスペースナイツに対する援護台詞として採用されている。
- 「あなた達に、殺させはしないわ…!タカヤお兄ちゃん…」
- ミユキ、最期の台詞。この台詞と共にミユキはエビル隊を道連れにせんと体内に秘められた反物質を解き放ち自爆する。その姿はまるで炎に焼かれ天に召されたジャンヌ・ダルクのようであった…
- 自爆時のミユキは涙を流していたがそれは誰のための涙だったのであろうか?
- 「フ…それはできない相談よ、兄さん」
「なぜなら、あなたたちはここでわたしといっしょに…」
「死んでしまうのだから…!!」 - こちらは井上大助によるデラックスボンボン版より。コルベットの暴走によるフェルミオンミサイル迎撃に向かったブレードの隙をつくかのようにテッカマンエビルがランス、ソード、アックスを率いてスペースナイツ基地を襲撃、ミユキを出せと脅迫する。ソルテッカマンで迎え撃つノアルだが力の差は歴然としていた。スペースナイツを巻き込ませまい、とミユキは重傷の身を押してレイピアにテックセット、姿を現す。
「わざわざ出てきてくれるとはいい子だ。いっしょに帰ろう、レイピア。ゆっくりと…殺してやる…」と残酷に微笑むエビルに対し、彼女はこの台詞で拒絶。困惑する4人のテッカマンを道連れにせんとテックランサーを腹部に突き刺して自爆、凄まじい閃光が巻き起こった…。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
戦闘台詞[編集 | ソースを編集]
- 「ボルテッカァァァ!!」
- 原作では言わなかったボルテッカ時の台詞。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 「お兄ちゃん達はやらせないわっ!」
「シンヤお兄ちゃんがラダムになって、タカヤお兄ちゃんを傷付けるから! タカヤお兄ちゃんを守るためなら、私だって!」
「タカヤお兄ちゃんを傷つける者は、たとえ相手がケンゴお兄ちゃんだって!」 - 『J』第45話にて。上から順にソード、エビル、オメガとの戦闘前の台詞。肉体の組織崩壊を奇跡的に克服したミユキは兄・タカヤと共に、そして愛するタカヤを守るためにラダムと化した肉親達に立ち向かう決意を固めるのだった。
- 「まあ、博士ったら…。またルネさんに怒られますよ」
- 『W』の第18話シナリオデモにて「君はもうボクちゃんにとって29人目の子供のようなものだ。まあ、8人目の妻でもいいのだけどな」と発言した雷牙博士に対して。…もっとも、ミユキに手を出そうとしたらルネの前にDボゥイが黙っていなさそうだが。
- 「シンヤお兄ちゃんね…最後にお兄ちゃんにごめんって言ってた…」
「そして、このクリスタルの力で少しでも生きて欲しいって…」 - 『W』第52話にて彼女の口から語られたシンヤの最期の言葉。シンヤは最期までDボゥイに謝っていたのだった…。
- 「雷牙博士、未知さん、ありがとうございます…」
「あの日、失われるはずだった私の生命はお二人を始めとする皆さんに救われました…」
「こうしてテッカマンとしていつまで戦えるかわかりませんが私はやります…!」
「お兄ちゃんと皆さんと共に私の大事なもののために!!」 - 同じく『W』第52話での戦闘前セリフ。自分を助けてくれた人達への感謝の想いを胸に秘めて彼女は兄と同じ戦場に立つのであった。
余談[編集 | ソースを編集]
- 名前の由来はシリーズ構成のあかほりさとる氏の夫人である漫画家の北川みゆき氏から。制作当時「今、一番不幸な女性といえば彼と結婚する事になった彼女であろう」という事でこの名前に決定されている。
- TV版では全く色気の無いアキの代わりを補うかのようにテックセット時には裸になる。一応初変身の時は、ラダム樹から排除された後、直ぐに地球へと降り立ったため、裸に布一枚を纏っただけの姿であり状況的にはおかしくはないのだが。
- この時のシーンは話題になったためか当時発売のVHSビデオ&LD全巻購入特典として、テックセットシーンのフィギュア(もちろん裸)が頒布された。
- 設定ミスなのかミユキの血液型がA型なのにも関わらず、AB型である筈のDボゥイとアキが輸血を行う描写が存在する。
- 鈴木典孝による漫画版では設定が大きく異なり、TV版とは違った運命を辿る事となる。