「軌道エレベーター」の版間の差分
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− | :『00』の[[世界観]]の主軸として設定されている。提唱者は[[イオリア・シュヘンベルグ]] | + | :『00』の[[世界観]]の主軸として設定されている。提唱者は[[イオリア・シュヘンベルグ]]。ただし現実の論文に基づいた設計になっているので、媒体によってはオービタルリングなどのアイデア自体はイオリア以前からあったと補足されることがある。[[ユニオン (00)|ユニオン]]、[[人類革新連盟]]、[[AEU]]の三大国家群が各1基ずつ所有しており、それぞれをオービタルリング(地上1万km以上)で結んでいる。宇宙開発の基礎となる輸送システムかつ大規模な宇宙太陽光発電システムの要でもあるため極めて重要な施設であり、構造上はかなり脆い建造物であるため、[[テロリスト]]等に警戒して相当の軍事力が配備されている<ref>軌道エレベーターの駐屯軍は条約で上限が定められている様であり、AEUはソレスタルビーイングの最初の武力介入で条約以上の軍事力をピラー内部の駐屯基地に配備していた事を公にされてしまい、各方面から情報開示を求められていた。</ref>。 |
− | : | + | :南米アマゾンに建設されたユニオンの「'''タワー'''」、ソロモン諸島付近海域の人工島に建設された人類革新連盟の「'''天柱'''」<ref>劇場版では「'''アジアタワー'''」と呼称されている。</ref>、アフリカ・ビクトリア湖付近に建設されたAEUの「'''ラ・トゥール'''」<ref>1stシーズンの西暦2307年の時点では未完成。太陽光発電の送電は行われているが、リニア・トレインが未稼働。2ndシーズンでは「'''アフリカタワー'''」と呼称されている。</ref>が存在しており、各国家連合体の経済と発展の中核を成している。 |
+ | :中でもAEUの軌道エレベーター「ラ・トゥール」(2ndシーズンでの「アフリカタワー」)は物語上最も重要な場所であり、1st第1話にて[[ソレスタルビーイング]]による初の武力介入や、2nd第17話にて衛星兵器「[[メメントモリ]]」の掃射を受けてアフリカタワー[[ピラー破片|外壁部の破片]]が地上に降り注いだ「ブレイク・ピラー事件」が起こっている。 | ||
+ | :一方でAEUによるアフリカでの軌道エレベーター建造は、既に軌道エレベーターと太陽光発電システムを完成させていたユニオンと人類革新連盟に続く形となり、遂に世界規模での石油消費量がほぼ消滅する結果をもたらす事になり、中東で化石燃料の採掘や輸出を禁止へと繋がっていった。中東諸国等のAEU側への恨みが根深くなった結果、[[アリー・アル・サーシェス]]の指揮によってアイルランドでの自爆テロが起こる事態となり、この自爆テロで[[ロックオン・ストラトス|ニール]]・[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ライル]]兄弟は、両親と妹を失う事になった。 | ||
+ | :ちなみに軌道エレベーターに関する紛争は珍しいものではなく、作中でも1stシーズンでのタリビア共和国のユニオン脱退騒動もエネルギー分配権を持つアメリカへの反発心によるものであり、また[[セルゲイ・スミルノフ]]の妻ホリーが戦死した戦闘は、小説版によると建設中だった人類革新連盟の軌道エレベーター「天柱」の基礎部分を石油輸出国機構(略称OPEC/オペック)加盟国が襲撃した事により発生した戦闘である。 | ||
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:地上と宇宙ステーションをケーブルで繋いで「ケーブルカー」としている。 | :地上と宇宙ステーションをケーブルで繋いで「ケーブルカー」としている。 | ||
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:[[オーブ連合首長国]]が「アメノミハシラ」という名前の軌道エレベーターを建設途中だったが、[[地球連合|連合]]・[[プラント]]間の戦争により、建設作業を打ち切る。そのため、既に完成していた宇宙ステーション部分は生産基地として使用される。 | :[[オーブ連合首長国]]が「アメノミハシラ」という名前の軌道エレベーターを建設途中だったが、[[地球連合|連合]]・[[プラント]]間の戦争により、建設作業を打ち切る。そのため、既に完成していた宇宙ステーション部分は生産基地として使用される。 | ||
:なお、[[続編]]『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』においても宇宙ステーション「アメノミハシラ」は重要な要素として設定されているのだが、TV版本編では明言されている場面は少ない。むしろ、主に外伝作品である『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』シリーズで舞台となることが多い。 | :なお、[[続編]]『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』においても宇宙ステーション「アメノミハシラ」は重要な要素として設定されているのだが、TV版本編では明言されている場面は少ない。むしろ、主に外伝作品である『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』シリーズで舞台となることが多い。 | ||
+ | :[[第1次連合・プラント大戦]]終結後に月面プトレマイオス基地を失った地球連合軍がアメノミハシラの生産力に目を付けて、[[ストライクダガー]]30機で襲撃を行ったが、失敗した。 | ||
+ | ;[[ガンダム Gのレコンギスタ]] | ||
+ | :エルライド大陸の国家「キャピタル・テリトリィ」が所有する軌道エレベーター「キャピタル・タワー」が登場する。 | ||
+ | ;[[ロックマン_(ゲーム)|ロックマン]] | ||
+ | :『ロックマン10』における[[アルバート・W・ワイリー|ワイリー]]基地が軌道エレベーターとなっている。最終ステージに突入するとそれまであおりのアングルで見えなかった基地の上方へカメラが移動し、ロックマンの進軍ルートを示すラインがはてしなく上へ伸びてゆき、最終決戦の地である宇宙ステーションへ到達する。 | ||
+ | ;[[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス]] | ||
+ | :地上と宇宙ステーション「スターローズ」が繋がっており、チームラビッツらが地上と宇宙を行き来する際に用いている。 | ||
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+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
<!-- == 関連する用語 == --> | <!-- == 関連する用語 == --> | ||
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2023年8月30日 (水) 20:53時点における最新版
軌道エレベーターとは、惑星などの表面から静止軌道以上まで伸びる軌道を持つエレベーターである。「宇宙エレベーター」とも言う。
概要[編集 | ソースを編集]
基本的に静止衛星軌道上に宇宙ステーションを持つ構造であり、地表からステーションを経由してそれ以上の高度までエレベーター部分を含む構造体が伸びている。
その利点は経済性にあり、一度作り上げてしまえばロケットなどより遥かに効率よく宇宙への輸送が可能となることにある。また、宇宙では高効率の太陽光発電が可能なため、そのエネルギーの利用も期待されている。現時点ではSF作品などに登場する架空の存在ではあるが、実現に向けての研究が進められており、時折ニュースにも登場する。
建造方法は、打ち上げた静止衛星から上下に構造物を伸ばしていくか、地上から徐々に伸ばしていくかだが、後者は重力に対抗しづらいため今のところ前者が有力視されている。ただし、建設場所は何処でも良いという訳ではなく、現実の宇宙ロケット発射場と同様に赤道付近の地盤が安定した平地が理想とされている。
これの延長線上の技術として、複数の軌道エレベーターを構造体で繋げた宇宙ステーション「オービタルリング」がある。
主な登場作品[編集 | ソースを編集]
今の所スパロボに登場したのは『超時空世紀オーガス』、『宇宙の騎士テッカマンブレード』、『機動戦士ガンダム00』準拠の物。
- 超時空世紀オーガス
- チラムの前身となる国家で築かれた地上と宇宙とを結ぶ塔で繋がっている。物語では相克界で阻まれた地上と宇宙間の唯一の交通手段であり、大特異点に近いと言われている。
- オリジナル要素として『スーパーロボット大戦Z』では、跡地に「UN」のターミナルが築かれている。
- 宇宙の騎士テッカマンブレード
- 複数の軌道エレベーターが世界各地に建造され、それを繋ぐようにオービタルリングが建造されている。作中ではラダムによってオービタルリング共々制圧されており、軌道エレベーターそのものよりも、オービタルリングが物語の舞台となることが多い。序盤はオービタルリングからのレーザー攻撃で地上の都市が壊滅するなどの様子も描かれている。
- 機動戦士ガンダム00
- 『00』の世界観の主軸として設定されている。提唱者はイオリア・シュヘンベルグ。ただし現実の論文に基づいた設計になっているので、媒体によってはオービタルリングなどのアイデア自体はイオリア以前からあったと補足されることがある。ユニオン、人類革新連盟、AEUの三大国家群が各1基ずつ所有しており、それぞれをオービタルリング(地上1万km以上)で結んでいる。宇宙開発の基礎となる輸送システムかつ大規模な宇宙太陽光発電システムの要でもあるため極めて重要な施設であり、構造上はかなり脆い建造物であるため、テロリスト等に警戒して相当の軍事力が配備されている[1]。
- 南米アマゾンに建設されたユニオンの「タワー」、ソロモン諸島付近海域の人工島に建設された人類革新連盟の「天柱」[2]、アフリカ・ビクトリア湖付近に建設されたAEUの「ラ・トゥール」[3]が存在しており、各国家連合体の経済と発展の中核を成している。
- 中でもAEUの軌道エレベーター「ラ・トゥール」(2ndシーズンでの「アフリカタワー」)は物語上最も重要な場所であり、1st第1話にてソレスタルビーイングによる初の武力介入や、2nd第17話にて衛星兵器「メメントモリ」の掃射を受けてアフリカタワー外壁部の破片が地上に降り注いだ「ブレイク・ピラー事件」が起こっている。
- 一方でAEUによるアフリカでの軌道エレベーター建造は、既に軌道エレベーターと太陽光発電システムを完成させていたユニオンと人類革新連盟に続く形となり、遂に世界規模での石油消費量がほぼ消滅する結果をもたらす事になり、中東で化石燃料の採掘や輸出を禁止へと繋がっていった。中東諸国等のAEU側への恨みが根深くなった結果、アリー・アル・サーシェスの指揮によってアイルランドでの自爆テロが起こる事態となり、この自爆テロでニール・ライル兄弟は、両親と妹を失う事になった。
- ちなみに軌道エレベーターに関する紛争は珍しいものではなく、作中でも1stシーズンでのタリビア共和国のユニオン脱退騒動もエネルギー分配権を持つアメリカへの反発心によるものであり、またセルゲイ・スミルノフの妻ホリーが戦死した戦闘は、小説版によると建設中だった人類革新連盟の軌道エレベーター「天柱」の基礎部分を石油輸出国機構(略称OPEC/オペック)加盟国が襲撃した事により発生した戦闘である。
スパロボ未登場のもの[編集 | ソースを編集]
- トップをねらえ!
- 地上と宇宙ステーションをケーブルで繋いで「ケーブルカー」としている。
- ∀ガンダム
- 南米に敷設してあるマスドライバーと宇宙ステーション「ザックトレーガー」が繋がっている。厳密には、これは「ローターベーター」と呼ばれる軌道エレベーターとはまた異なるアプローチの装置である。
- 機動戦士ガンダムSEED
- オーブ連合首長国が「アメノミハシラ」という名前の軌道エレベーターを建設途中だったが、連合・プラント間の戦争により、建設作業を打ち切る。そのため、既に完成していた宇宙ステーション部分は生産基地として使用される。
- なお、続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』においても宇宙ステーション「アメノミハシラ」は重要な要素として設定されているのだが、TV版本編では明言されている場面は少ない。むしろ、主に外伝作品である『ASTRAY』シリーズで舞台となることが多い。
- 第1次連合・プラント大戦終結後に月面プトレマイオス基地を失った地球連合軍がアメノミハシラの生産力に目を付けて、ストライクダガー30機で襲撃を行ったが、失敗した。
- ガンダム Gのレコンギスタ
- エルライド大陸の国家「キャピタル・テリトリィ」が所有する軌道エレベーター「キャピタル・タワー」が登場する。
- ロックマン
- 『ロックマン10』におけるワイリー基地が軌道エレベーターとなっている。最終ステージに突入するとそれまであおりのアングルで見えなかった基地の上方へカメラが移動し、ロックマンの進軍ルートを示すラインがはてしなく上へ伸びてゆき、最終決戦の地である宇宙ステーションへ到達する。
- 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
- 地上と宇宙ステーション「スターローズ」が繋がっており、チームラビッツらが地上と宇宙を行き来する際に用いている。