「ゾンダーロボ」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
2行目: 2行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ゾンダー人間]]が周囲の無機物を吸収し巨大化した姿。劇中前半は1話につき1~2体登場し、全力でこれを撃破していくが、[[機界31原種]]が登場した後半は大量に出現する。
+
[[ゾンダー人間]]が周囲の無機物を吸収して巨大化した姿。劇中前半は1話につき1~2体登場し、[[GGG]]が全力でこれを撃破していくが、[[機界31原種]]が登場した後半は大量に出現する。
  
核となった知的生命体の願望=マイナス思念を利用し、破壊活動を行うのだが、この形態は完全体への一過程に過ぎない。願望の達成=ストレスの発散を行う過程にゾンダーの本来の機能を見る事ができる。
+
核となった知的生命体の願望=マイナス思念を利用し、破壊活動を行うのだが、この形態は完全体への進化の一過程に過ぎない。願望の達成=ストレスの発散を行う過程にゾンダーの本来の機能を見る事ができる。
  
最終的に完全体となったゾンダーは無数のゾンダー胞子を放出し、数時間で一つの星の全生物を機界昇華してしまうため、ゾンダーロボが出現した時点で時間に猶予はない事になる。しかも、破壊されても、ゾンダー人間が変化した「ゾンダー核」を浄解ないし破壊しない限り無限に再生し、逃走を繰り返す。唯一の救いは、生物のゾンダー化に必要な[[ゾンダーメタル]]の精製に莫大なエネルギーが必要な事で、大量生産が難しく、一度に複数のゾンダーが出現するのは稀である。その一方で、[[原種]]にはゾンダーメタルを生成する能力があり、必要な場合複数出現させて使役する。
+
最終的に完全体となったゾンダーは無数のゾンダー胞子を放出し、数時間で一つの星の全生物を機界昇華してしまうため、ゾンダーロボが出現した時点で時間に猶予はない事になる。しかも、破壊されても、ゾンダー人間が変化した「ゾンダー核」を浄解ないし破壊しない限り無限に再生し、逃走を繰り返す。唯一の救いは、生物のゾンダー化に必要な[[ゾンダーメタル]]の精製に莫大なエネルギーが必要な事で、大量生産が難しく、一度に複数のゾンダーロボが出現するのは稀である。その一方で、原種にはゾンダーメタルを生成する能力があり、必要な場合複数出現させて使役する。
  
個体差はあるものの通常兵器([[核ミサイル|核]]は使用されていない)が全く通用しない強固なバリアシステム「[[バリア|ゾンダーバリア]]」と風穴が開いても見る見るうちに再生してしまう驚異の再生力を有する。だが、これらは絶対的なものではなく、ゾンダーバリアは一度突破されると発生器か何かが破損するようで、しばらくは再発生できず、再生もダメージが蓄積すると遅くなる。
+
個体差はあるものの通常兵器([[核ミサイル|核]]は使用されていない)が全く通用しない強固なバリアシステム「[[バリア|ゾンダーバリア]]」と風穴が開いても瞬時に再生してしまう驚異の再生力を有する。だが、これらは絶対的なものではなく、ゾンダーバリアは一度突破されると発生器か何かが破損するようで、しばらくは再発生できず、再生もダメージが蓄積すると遅くなる。
  
特筆すべき、この兵器の凶悪な点は、対策が施されていない全ての無機物を融合できる事である。スパロボにおいては、クロスオーバーの関係上無視されたり[[GGG]]由来のコーティング処理で無効化される事が多いが、本来は[[勇者ロボ]]やオカルト系の防御機構([[エルドランシリーズ]]や[[サイコフレーム]]の力等)を持つ機体以外は触れると吸収されてしまう。所謂「強すぎる設定に対する[[スパロボ補正]]」の例ではあるが、原作再現としては[[使徒]]のような扱いが適切であると言える。
+
ゾンダーロボの凶悪な点は、対策が施されていない全ての無機物を融合できる事である。スパロボにおいては、クロスオーバーの関係上無視されたりGGG由来の技術で無効化される事が多いが、本来は[[勇者ロボ]]やオカルト系の防御機構([[エルドラン]]や[[サイコフレーム]]の力等)を持つ機体以外は触れると吸収されてしまう。所謂「強すぎる設定に対する[[スパロボ補正]]」の例ではあるが、原作再現としては[[使徒]]のような扱いが適切であると言える。
  
SRW未登場のゾンダーロボの中には「約束は光の彼方」「滅ぶべき右腕」に登場するEI-18という個体がいる。この個体は他機と違い、ダミーのコアとマイクロマシンから成る戦闘義体で構成され、本体のコアは[[東京]]地下に潜む、という絡め手を披露する。この事から、ゾンダー核はゾンダーロボ内部に存在しなくてもロボの制御が可能らしい。
+
SRW未登場のゾンダーロボの中には『約束は光の彼方』『滅ぶべき右腕』に登場するEI-18という個体がいる。この個体は他機と違い、ダミーのコアとマイクロマシンから成る戦闘義体で構成され、本体のコアは[[東京]]地下に潜む、という絡め手を使用する。この事から、ゾンダー核はゾンダーロボ内部に存在しなくてもロボの制御が可能らしい。
  
原作では、EI-30~EI-71以外のゾンダーロボは唯一のオリジナルであるが、スパロボにおいては、複製態が出ている。
+
原作ではEI-30~EI-71以外のゾンダーロボは唯一無二の存在だが、スパロボにおいては複製体が登場する。
  
 
== スパロボに登場したゾンダーロボ ==
 
== スパロボに登場したゾンダーロボ ==
形式番号の「'''EI'''」は、「'''E'''xtra-'''I'''ntelligence(エクストラインテリジェンス)」の略で、以降は認定ナンバー順である。
+
形式番号の「'''EI'''」は、「'''E'''xtra-'''I'''ntelligence(エクストラ・インテリジェンス)」の略で、以降は認定ナンバー順である。
  
 
;[[EI-01]]
 
;[[EI-01]]
48行目: 48行目:
 
:同上、[[プリマーダ]]が首都高を走る自動車群と同化して誕生。
 
:同上、[[プリマーダ]]が首都高を走る自動車群と同化して誕生。
  
この他、直接登場する事はないが、『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では、[[ヴァルストークファミリー]]と別行動をとっていた[[デュオ・マックスウェル|デュオ]]が、「旧世紀のドイツ軍の列車砲のゾンダーと戦った」と発言しているため、EI-16(第16話「正午の悪魔」に登場)も存在していたと思われる。また、同作ではゾンダーによる東京侵食の際、EI-08の電磁波、EI-09の濃縮酸素、EI-17の超次元ポッド、EI-18のグランドノヴァを用いた四重構造バリア「コントラ・フォール」が展開されている。
+
この他、直接登場する事はないが、『[[スーパーロボット大戦W]]』では、[[ヴァルストークファミリー]]と別行動をとっていた[[デュオ・マックスウェル|デュオ]]が、「旧世紀のドイツ軍の列車砲のゾンダーと戦った」と発言しているため、EI-16(第16話『正午の悪魔』に登場)も存在していたと思われる。また、同作ではゾンダーによる東京侵食の際、EI-08の電磁波、EI-09の濃縮酸素、EI-17の超次元ポッド、EI-18のグランドノヴァを用いた四重構造バリア「コントラ・フォール」が展開されている。
  
 
== 特筆個体 ==
 
== 特筆個体 ==
 
;EI-74
 
;EI-74
:EIナンバーを持つ最後の個体。TVアニメ『がががっち』のプロデューサーが素体。
+
:第44話「終焉序曲」に登場。EIナンバーを持つ最後の個体。
:世界中の放送網を乗っ取ってがががっちを放送した他、宇宙に電波を発し原種を呼び寄せ、[[初野華|華]]を人質に取りGGGを苦戦させる。実は囮であり、原種はこのゾンダーロボとGGGを戦わせている間に木星へと向かった。後に[[バイオネット]]がこの個体のデータを利用し、メタルサイボーグの開発に着手している。
+
:TVアニメ『がががっち』のプロデューサーが素体。世界中の放送網を乗っ取って『がががっち』を放送した他、宇宙に電波を発信し原種を呼び寄せ、さらに[[初野華]]を人質に取りGGGを苦戦させる。実は囮であり、原種はこのゾンダーロボとGGGを戦わせている間に木星へ向かった。後に[[バイオネット]]がこの個体のデータを利用し、メタルサイボーグの開発に着手している。
:SRW未登場だが、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』にはスキルアイテムとして「ラジロボがががっち」が登場している。
+
:現在までSRW未登場だが、『[[スーパーロボット大戦BX]]』にはスキルアイテムとして「ラジロボがががっち」が登場する。
  
 
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==

2020年3月27日 (金) 19:03時点における版

ゾンダーロボ(Zonder Robo)は、『勇者王ガオガイガー』に登場するロボットの一種。

概要

ゾンダー人間が周囲の無機物を吸収して巨大化した姿。劇中前半は1話につき1~2体登場し、GGGが全力でこれを撃破していくが、機界31原種が登場した後半は大量に出現する。

核となった知的生命体の願望=マイナス思念を利用し、破壊活動を行うのだが、この形態は完全体への進化の一過程に過ぎない。願望の達成=ストレスの発散を行う過程にゾンダーの本来の機能を見る事ができる。

最終的に完全体となったゾンダーは無数のゾンダー胞子を放出し、数時間で一つの星の全生物を機界昇華してしまうため、ゾンダーロボが出現した時点で時間に猶予はない事になる。しかも、破壊されても、ゾンダー人間が変化した「ゾンダー核」を浄解ないし破壊しない限り無限に再生し、逃走を繰り返す。唯一の救いは、生物のゾンダー化に必要なゾンダーメタルの精製に莫大なエネルギーが必要な事で、大量生産が難しく、一度に複数のゾンダーロボが出現するのは稀である。その一方で、原種にはゾンダーメタルを生成する能力があり、必要な場合複数出現させて使役する。

個体差はあるものの通常兵器(は使用されていない)が全く通用しない強固なバリアシステム「ゾンダーバリア」と風穴が開いても瞬時に再生してしまう驚異の再生力を有する。だが、これらは絶対的なものではなく、ゾンダーバリアは一度突破されると発生器か何かが破損するようで、しばらくは再発生できず、再生もダメージが蓄積すると遅くなる。

ゾンダーロボの凶悪な点は、対策が施されていない全ての無機物を融合できる事である。スパロボにおいては、クロスオーバーの関係上無視されたりGGG由来の技術で無効化される事が多いが、本来は勇者ロボやオカルト系の防御機構(エルドランサイコフレームの力等)を持つ機体以外は触れると吸収されてしまう。所謂「強すぎる設定に対するスパロボ補正」の例ではあるが、原作再現としては使徒のような扱いが適切であると言える。

SRW未登場のゾンダーロボの中には『約束は光の彼方』『滅ぶべき右腕』に登場するEI-18という個体がいる。この個体は他機と違い、ダミーのコアとマイクロマシンから成る戦闘義体で構成され、本体のコアは東京地下に潜む、という絡め手を使用する。この事から、ゾンダー核はゾンダーロボ内部に存在しなくてもロボの制御が可能らしい。

原作ではEI-30~EI-71以外のゾンダーロボは唯一無二の存在だが、スパロボにおいては複製体が登場する。

スパロボに登場したゾンダーロボ

形式番号の「EI」は、「Extra-Intelligence(エクストラ・インテリジェンス)」の略で、以降は認定ナンバー順である。

EI-01
パスダー
EI-02
第1話「勇者王誕生!」に登場。通称「廃棄物ゾンダー」。
EI-05
第4話「逃亡者ゾンダー」に登場。通称「スペースシャトルゾンダー」。
EI-07
第6話「その名は超竜神」に登場。通称「タンカーゾンダー」。
EI-11
第10話「光届かぬ世界」に登場。通称「潜水艇ゾンダー」。
EI-13
第13話「カインの遺産」に登場。通称「絶叫マシーンゾンダー」。SRWにはウッポくん形態で登場。
EI-14
第14話「霧が呼ぶ渓谷」に登場。通称「ゾンダーソルジャー」。
EI-15
第15話「狙われたGGG」に登場。通称「ガオゾンダー」。所謂ニセ主人公メカ
EI-20
第21話「金色の破壊神」に登場。通称「重力制御装置ゾンダー」。
EI-21
第22話「汚されし空へ」に登場。通称「爆撃機ゾンダー」。
EI-26
第27話「大東京消滅!」から登場。ピッツァが音速機HSTと同化して誕生。
EI-27
同じく第27話から登場。ペンチノンがフリゲート艦と同化して誕生。
EI-28
同上、ポロネズが山手線と同化して誕生。
EI-29
同上、プリマーダが首都高を走る自動車群と同化して誕生。

この他、直接登場する事はないが、『スーパーロボット大戦W』では、ヴァルストークファミリーと別行動をとっていたデュオが、「旧世紀のドイツ軍の列車砲のゾンダーと戦った」と発言しているため、EI-16(第16話『正午の悪魔』に登場)も存在していたと思われる。また、同作ではゾンダーによる東京侵食の際、EI-08の電磁波、EI-09の濃縮酸素、EI-17の超次元ポッド、EI-18のグランドノヴァを用いた四重構造バリア「コントラ・フォール」が展開されている。

特筆個体

EI-74
第44話「終焉序曲」に登場。EIナンバーを持つ最後の個体。
TVアニメ『がががっち』のプロデューサーが素体。世界中の放送網を乗っ取って『がががっち』を放送した他、宇宙に電波を発信し原種を呼び寄せ、さらに初野華を人質に取りGGGを苦戦させる。実は囮であり、原種はこのゾンダーロボとGGGを戦わせている間に木星へ向かった。後にバイオネットがこの個体のデータを利用し、メタルサイボーグの開発に着手している。
現在までSRW未登場だが、『スーパーロボット大戦BX』にはスキルアイテムとして「ラジロボがががっち」が登場する。

関連用語

ゾンダー
所属勢力。
ゾンダーメタル
ゾンダーロボの元凶。
ゾンダー人間
ゾンダーロボの核。