「ニンテンドーDS」の版間の差分

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'''ニンテンドーDS'''は、2004年12月2日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。略称は『'''DS'''』や『'''NDS'''』。本稿もそれに倣って記述する。
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'''ニンテンドーDS'''は、2004年12月2日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。略称は「'''DS'''」や「'''NDS'''」。本稿もそれに倣って記述する。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
上下2面式のディスプレイやタッチスクリーンの採用、マイクによる音声入力の実装などのユーザーインターフェースが特徴。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションに初めて対応した機種で、手軽なインターネットへの接続を実現した。タッチペンは操作性を分かりやすくするコンセプトの元に実装されている。
 
上下2面式のディスプレイやタッチスクリーンの採用、マイクによる音声入力の実装などのユーザーインターフェースが特徴。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションに初めて対応した機種で、手軽なインターネットへの接続を実現した。タッチペンは操作性を分かりやすくするコンセプトの元に実装されている。
  
脳トレなどを始めとする多くの社会的ムーブメントを起こし、普及台数は2014年時点で1億5000千万台以上を突破しており、任天堂としても最高の販売台数を達成したゲーム機となった。
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脳トレなどを始めとする多くの一大ムーブメントを起こし、普及台数は2014年時点で1億5000千万台以上を突破しており、任天堂としても最高の販売台数を達成したゲーム機となった。
  
ゲームソフトの供給媒体は小型のDSカード(フラッシュメモリROM)で、セーブデータはカード本体に保存する。上位機種の『ニンテンドーDSi』(以下DSi)ではダウンロード購入するゲームソフト『DSiウェア』も追加された。
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ゲームソフトの供給媒体は小型のDSカード(フラッシュメモリROM)で、セーブデータはカード本体に保存する。上位機種の「ニンテンドーDSi」(以下DSi)ではダウンロード購入するゲームソフト「DSiウェア」も追加された。
  
 
カード容量が増加したこと<ref>最大512MBで、CD-ROMとほぼ同容量。</ref>と、動画や音声の高圧縮のミドルウェアが登場した事で、他社のDS用ソフトではボイス付きの作品が多く発売される事になったが、スパロボシリーズではRPG作品の『[[無限のフロンティア]]』シリーズや、リメイク前と同じ演出方法をとった『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』を除いて音声の収録は行われていない。
 
カード容量が増加したこと<ref>最大512MBで、CD-ROMとほぼ同容量。</ref>と、動画や音声の高圧縮のミドルウェアが登場した事で、他社のDS用ソフトではボイス付きの作品が多く発売される事になったが、スパロボシリーズではRPG作品の『[[無限のフロンティア]]』シリーズや、リメイク前と同じ演出方法をとった『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』を除いて音声の収録は行われていない。
  
初代DSと小型化された『ニンテンドーDSLite』(以下DSLite)はGBAスロットを備えており、『[[ゲームボーイアドバンス]]』(以下GBA)のソフトも遊べるが、GBAと違い[[ゲームボーイ]]や[[ゲームボーイカラー]]用ソフトは接続できない。ソフト同士が対応している場合、GBAソフトとDSソフトのデータ連動が可能。スパロボシリーズでは「[[Wスロットシステム]]」という形で採用されており、GBA版スパロボをセットしてDS版スパロボをプレイすると様々なボーナスが得られる。
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初代DSと小型化された「ニンテンドーDSLite」(以下DSLite)はGBAスロットを備えており、[[ゲームボーイアドバンス]](以下GBA)のソフトも遊べるが、GBAと違い[[ゲームボーイ]]や[[ゲームボーイカラー]]用ソフトは接続できない。ソフト同士が対応している場合、GBAソフトとDSソフトのデータ連動が可能。スパロボシリーズでは「[[Wスロットシステム]]」という形で採用されており、GBA版スパロボをセットしてDS版スパロボをプレイすると様々なボーナスが得られる。
  
 
なお、このWスロット対応のソフトは対応していないGBAソフトをSLOT2にセットしていた場合にはGBAソフトのセーブデータが破損するケースがあるため、Wスロットの必要の無い場合はSLOT2に何もセットしない事が望ましい。
 
なお、このWスロット対応のソフトは対応していないGBAソフトをSLOT2にセットしていた場合にはGBAソフトのセーブデータが破損するケースがあるため、Wスロットの必要の無い場合はSLOT2に何もセットしない事が望ましい。
  
画面解像度は256×192の2画面であり、ドットバイドットにおけるアスペクト比は4:3。あまり表立っていない特徴として、「処理能力が『[[NINTENDO64]]』並でありながら、画面解像度が『[[ファミリーコンピュータ]]』以下」という変わった要素を持つ。これがスパロボにどう関係するかと言えば、ドットの描き込みは少なくせざるを得ないが、対してCPUとRAMには余裕があるため、戦闘デモに処理を豊富に割ける事になる。つまりカットインの絵は粗くなるが、それを実際のアニメさながらに動かせるため、高解像度のスパロボに多いトゥイーン処理で生じ易い違和感を解消している。
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画面解像度は256×192の2画面であり、ドットバイドットにおけるアスペクト比は4:3。あまり表立っていない特徴として、「処理能力が[[NINTENDO64]]並でありながら、画面解像度が[[ファミリーコンピュータ]]以下」という変わった要素を持つ。これがスパロボにどう関係するかと言えば、ドットの描き込みは少なくせざるを得ないが、対してCPUとRAMには余裕があるため、戦闘デモに処理を豊富に割ける事になる。つまりカットインの絵は粗くなるが、それを実際のアニメさながらに動かせるため、高解像度のスパロボに多いトゥイーン処理で生じ易い違和感を解消している。
  
 
バッテリーは専用ACアダプタによる充電式。初期バージョンではACアダプタがGBASPと共用可能だったが、DSLite以降は各機種専用のものを使用するようになった。
 
バッテリーは専用ACアダプタによる充電式。初期バージョンではACアダプタがGBASPと共用可能だったが、DSLite以降は各機種専用のものを使用するようになった。
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;ニンテンドーDS Lite
 
;ニンテンドーDS Lite
 
:機能的にはほぼ変わらないが、軽量化され初代DSよりも画面が明るくなり、画面の輝度調整が可能になるなど、細部の仕様が見直された。
 
:機能的にはほぼ変わらないが、軽量化され初代DSよりも画面が明るくなり、画面の輝度調整が可能になるなど、細部の仕様が見直された。
:最も普及しているタイプ。ハード単体を指す一般的な略称は『'''DSLite'''』。この機種のみACアダプタに互換性があるものがない為、他の機種のACアダプタとの使い回しができないので故障の際は注意が必要である。
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:最も普及しているタイプ。ハード単体を指す一般的な略称は「'''DSLite'''」。この機種のみACアダプタに互換性があるものがない為、他の機種のACアダプタとの使い回しができないので故障の際は注意が必要である。
  
 
== ニンテンドーDSの上位機種 ==
 
== ニンテンドーDSの上位機種 ==
 
;ニンテンドーDSi
 
;ニンテンドーDSi
 
:画面の大型化、カメラ追加、音楽プレーヤー、SDメモリーカードスロット搭載、専用のDSiウェアダウンロード仕様の実装とそれに伴うWi-Fi通信の暗号方式の追加による本体セキュリティの強化、本体アップデート機能などDSLite以上に変更・強化点が多い。
 
:画面の大型化、カメラ追加、音楽プレーヤー、SDメモリーカードスロット搭載、専用のDSiウェアダウンロード仕様の実装とそれに伴うWi-Fi通信の暗号方式の追加による本体セキュリティの強化、本体アップデート機能などDSLite以上に変更・強化点が多い。
:他方、GBAスロットが廃止されており、これによって同機では[[Wスロットシステム]]が利用不可能となっている(任天堂はDS Liteの販売を継続することで対応している)。ハード単体の一般的な略称は『'''DSi'''』。
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:他方、GBAスロットが廃止されており、これによって同機では[[Wスロットシステム]]が利用不可能となっている(任天堂はDS Liteの販売を継続することで対応している)。ハード単体の一般的な略称は「'''DSi'''」。
:DSi専用・DSi共用のソフトがあり、前者はDSi以降の機種でのみ利用できる。後者はDSi以前の機種でも利用可能だが、一部機能が制限される。見分け方はパッケージにDSi専用もしくは共通と記されているが、ソフトのラベルに記されたコードが通常の『NTR-』で始まるのでなく『TWL-』で始まるソフトにはDSi以降でのみ使用できる要素がある。ちなみに『TWL』が付くソフトにはリージョンが設定されており、国外仕様のDSiでは使えない。逆に海外の『TWL』ソフトも同様。本体更新機能がありプレイにおける快適性の向上や不具合への対処の為であるが、不正な機器(マジコンといったもの)への対策ともされている。
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:DSi専用・DSi共用のソフトがあり、前者はDSi以降の機種でのみ利用できる。後者はDSi以前の機種でも利用可能だが、一部機能が制限される。見分け方はパッケージにDSi専用もしくは共通と記されているが、ソフトのラベルに記されたコードが通常の「NTR-」で始まるのでなく「TWL-」で始まるソフトにはDSi以降でのみ使用できる要素がある。ちなみに「TWL」が付くソフトにはリージョンが設定されており、国外仕様のDSiでは使えない。逆に海外の「TWL」ソフトも同様。本体更新機能がありプレイにおける快適性の向上や不具合への対処の為であるが、不正な機器(マジコンといったもの)への対策ともされている。
 
;ニンテンドーDSi LL
 
;ニンテンドーDSi LL
:DSiの更なる改良型で、画面サイズが初代DS・DS Liteの面積比で約2倍である4.2インチに拡大され、視野角も拡がった。その分重量は314gと1.5倍になり、競合機種であるPSPが小型化を進めているのとは対照的である。ハード単体の一般的な略称は『'''DSi LL'''』又は『'''LL'''』。LLという名称は日本でしか普及していないため(服のサイズなどが元)、海外では'''XL'''という名称で販売されている。DSiからはACアダプタに互換性があるものがあり、ニンテンドーWi-Fiアダプタ・ニンテンドーDSi(LL)・ニンテンドー3DSのものが共通して使える。
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:DSiの更なる改良型で、画面サイズが初代DS・DS Liteの面積比で約2倍である4.2インチに拡大され、視野角も拡がった。その分重量は314gと1.5倍になり、競合機種であるPSPが小型化を進めているのとは対照的である。ハード単体の一般的な略称は「'''DSi LL'''」又は「'''LL'''」。LLという名称は日本でしか普及していないため(服のサイズなどが元)、海外では'''XL'''という名称で販売されている。DSiからはACアダプタに互換性があるものがあり、ニンテンドーWi-Fiアダプタ・ニンテンドーDSi(LL)・ニンテンドー3DSのものが共通して使える。
  
 
== 次世代機種 ==
 
== 次世代機種 ==

2019年6月20日 (木) 14:51時点における版

ニンテンドーDSは、2004年12月2日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。略称は「DS」や「NDS」。本稿もそれに倣って記述する。

概要

上下2面式のディスプレイやタッチスクリーンの採用、マイクによる音声入力の実装などのユーザーインターフェースが特徴。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションに初めて対応した機種で、手軽なインターネットへの接続を実現した。タッチペンは操作性を分かりやすくするコンセプトの元に実装されている。

脳トレなどを始めとする多くの一大ムーブメントを起こし、普及台数は2014年時点で1億5000千万台以上を突破しており、任天堂としても最高の販売台数を達成したゲーム機となった。

ゲームソフトの供給媒体は小型のDSカード(フラッシュメモリROM)で、セーブデータはカード本体に保存する。上位機種の「ニンテンドーDSi」(以下DSi)ではダウンロード購入するゲームソフト「DSiウェア」も追加された。

カード容量が増加したこと[1]と、動画や音声の高圧縮のミドルウェアが登場した事で、他社のDS用ソフトではボイス付きの作品が多く発売される事になったが、スパロボシリーズではRPG作品の『無限のフロンティア』シリーズや、リメイク前と同じ演出方法をとった『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』を除いて音声の収録は行われていない。

初代DSと小型化された「ニンテンドーDSLite」(以下DSLite)はGBAスロットを備えており、ゲームボーイアドバンス(以下GBA)のソフトも遊べるが、GBAと違いゲームボーイゲームボーイカラー用ソフトは接続できない。ソフト同士が対応している場合、GBAソフトとDSソフトのデータ連動が可能。スパロボシリーズでは「Wスロットシステム」という形で採用されており、GBA版スパロボをセットしてDS版スパロボをプレイすると様々なボーナスが得られる。

なお、このWスロット対応のソフトは対応していないGBAソフトをSLOT2にセットしていた場合にはGBAソフトのセーブデータが破損するケースがあるため、Wスロットの必要の無い場合はSLOT2に何もセットしない事が望ましい。

画面解像度は256×192の2画面であり、ドットバイドットにおけるアスペクト比は4:3。あまり表立っていない特徴として、「処理能力がNINTENDO64並でありながら、画面解像度がファミリーコンピュータ以下」という変わった要素を持つ。これがスパロボにどう関係するかと言えば、ドットの描き込みは少なくせざるを得ないが、対してCPUとRAMには余裕があるため、戦闘デモに処理を豊富に割ける事になる。つまりカットインの絵は粗くなるが、それを実際のアニメさながらに動かせるため、高解像度のスパロボに多いトゥイーン処理で生じ易い違和感を解消している。

バッテリーは専用ACアダプタによる充電式。初期バージョンではACアダプタがGBASPと共用可能だったが、DSLite以降は各機種専用のものを使用するようになった。

ニンテンドーDSのバリエーション

ニンテンドーDS Lite
機能的にはほぼ変わらないが、軽量化され初代DSよりも画面が明るくなり、画面の輝度調整が可能になるなど、細部の仕様が見直された。
最も普及しているタイプ。ハード単体を指す一般的な略称は「DSLite」。この機種のみACアダプタに互換性があるものがない為、他の機種のACアダプタとの使い回しができないので故障の際は注意が必要である。

ニンテンドーDSの上位機種

ニンテンドーDSi
画面の大型化、カメラ追加、音楽プレーヤー、SDメモリーカードスロット搭載、専用のDSiウェアダウンロード仕様の実装とそれに伴うWi-Fi通信の暗号方式の追加による本体セキュリティの強化、本体アップデート機能などDSLite以上に変更・強化点が多い。
他方、GBAスロットが廃止されており、これによって同機ではWスロットシステムが利用不可能となっている(任天堂はDS Liteの販売を継続することで対応している)。ハード単体の一般的な略称は「DSi」。
DSi専用・DSi共用のソフトがあり、前者はDSi以降の機種でのみ利用できる。後者はDSi以前の機種でも利用可能だが、一部機能が制限される。見分け方はパッケージにDSi専用もしくは共通と記されているが、ソフトのラベルに記されたコードが通常の「NTR-」で始まるのでなく「TWL-」で始まるソフトにはDSi以降でのみ使用できる要素がある。ちなみに「TWL」が付くソフトにはリージョンが設定されており、国外仕様のDSiでは使えない。逆に海外の「TWL」ソフトも同様。本体更新機能がありプレイにおける快適性の向上や不具合への対処の為であるが、不正な機器(マジコンといったもの)への対策ともされている。
ニンテンドーDSi LL
DSiの更なる改良型で、画面サイズが初代DS・DS Liteの面積比で約2倍である4.2インチに拡大され、視野角も拡がった。その分重量は314gと1.5倍になり、競合機種であるPSPが小型化を進めているのとは対照的である。ハード単体の一般的な略称は「DSi LL」又は「LL」。LLという名称は日本でしか普及していないため(服のサイズなどが元)、海外ではXLという名称で販売されている。DSiからはACアダプタに互換性があるものがあり、ニンテンドーWi-Fiアダプタ・ニンテンドーDSi(LL)・ニンテンドー3DSのものが共通して使える。

次世代機種

ニンテンドー3DS
任天堂が2011年2月26日に発売した次世代携帯ゲーム機。詳細については任天堂ホームページを参照のこと。また、既存のDSシリーズのソフトウェアとは互換性を持つため、DS専用ソフトウェアは3DSでも使用できる(この場合、DSモードはDSiと同等)。

商品情報

脚注

  1. 最大512MBで、CD-ROMとほぼ同容量。

資料リンク