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マサキにより真の力を発揮したゼオライマーは、必殺武器であるメイオウ攻撃により風のランスターを一蹴する。そしてそれと共に、木原マサキの野望は15年の時を経て再び動き出し、ゼオライマーの圧倒的な力による八卦衆蹂躙劇の幕が上がることとなったのだった。 | マサキにより真の力を発揮したゼオライマーは、必殺武器であるメイオウ攻撃により風のランスターを一蹴する。そしてそれと共に、木原マサキの野望は15年の時を経て再び動き出し、ゼオライマーの圧倒的な力による八卦衆蹂躙劇の幕が上がることとなったのだった。 | ||
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== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == |
2016年1月3日 (日) 13:00時点における版
天のゼオライマー(Zeorymer of the Heavens)
『冥王計画ゼオライマー』に登場する八卦ロボの一体。八卦「天風水火月地山雷」の筆頭「天」の名を冠し、八体の中でも他を凌駕する圧倒的な性能を誇る。メインパイロットは秋津マサト、サブパイロットは氷室美久。
その最大の特徴にして驚異的な力の秘密は、同機の製作者である木原マサキによって開発された、異なる次元からエネルギーを収集し攻撃へと転用する機構「次元連結システム」にある。最大の武器は次元連結システムにより収集されたエネルギーを無尽蔵に放出する「メイオウ攻撃」で、都市一つを消滅させるほどの威力がある。その凄まじい威力ゆえ、通常はエネルギーフィールドを形成し、一点集中させて放出している。裏を返せば、万が一その矛先が自身に向けられた時には自らを搭乗者もろとも容赦なく焼き尽くし、地上から消し去る諸刃の剣であることを表している。
元々は八卦ロボの頂点として「冥王計画」の中核となるはずの機体であったが、木原マサキにより鉄甲龍から持ち出され、日本政府の手に渡る。鉄甲龍から離反したマサキは沖功に殺害され、残されたゼオライマーは四分割して保存され、研究材料となった。
その後15年の時が流れ、鉄甲龍による世界征服作戦の始動と共に、ラスト・ガーディアン本部に八卦ロボの一体・風のランスターが襲来。この事態に沖は、マサキ持参の受精卵からの成長体であり、ゼオライマーを唯一操縦する能力を有する秋津マサトを半ば拉致気味に徴集、ゼオライマーのパイロットとして戦いを強いた。しかし、ゼオライマーには、マサトが乗り込んだ時点でゼオライマー自体に記録してある(ゼオライマー本体のモニタリング分まで反映するため、マサキ本人死去後の顛末の一部まで記憶が反映される)マサキの人格が復活するような仕掛けが施されており(原作漫画版では敵組織が完全なクローン再生技術を有しておりその機能限定版と言える能力)、皮肉にもゼオライマーにマサトを搭乗させたことで、沖はマサキ復活の手助けをしてしまうことになった。
マサキにより真の力を発揮したゼオライマーは、必殺武器であるメイオウ攻撃により風のランスターを一蹴する。そしてそれと共に、木原マサキの野望は15年の時を経て再び動き出し、ゼオライマーの圧倒的な力による八卦衆蹂躙劇の幕が上がることとなったのだった。
だが、マサキの野望は最後の最後でマサトの人格という思わぬ障害によって頓挫し、八卦衆は壊滅。幽羅帝だけが残された。そして、行くべき道を決め、「真の冥王」となったマサトによって鉄甲龍要塞を巻き込んで自爆、搭乗者と共に無へと還っていった。
登場作品と操縦者
歴代のスパロボ登場機の中でも、イデオンと並んで最強の名を欲しいままにするスーパーロボットである。
その特徴は同機の根幹機能といえる次元連結システム、及び超攻撃力を誇るマップ兵器版メイオウ攻撃の2点にあり、原作さながらの反則じみた性能が忠実に再現されている。
次元連結システムの発動には気力条件を満たす必要があるものの、ひとたび発動後は各種特殊能力(後述)が追加され、ちょっとのことでは傷一つつかない堅牢さを発揮する。
しかも、Jではバリア・HP回復・EN回復の各機能が気力に関係なく発動するため、さらにタチが悪いものになっている。
一方マップ兵器版のメイオウ攻撃は、ガンダム試作2号機のアトミックバズーカに並ぶ高威力とサイバスターのサイフラッシュに並ぶ攻撃範囲の広さを誇り、かつ次元連結システムによるEN回復効果のおかげで無補給でも連発が可能、と歴代スパロボ作品の中でも群を抜く使い勝手を誇る。
あまりの凶悪さからプレイヤーに与えた影響は大きく、ゼオライマーが登場しない作品においても、凶悪なマップ兵器を持つ味方ユニットがいるとまず間違いなく「今作のメイオウ枠」として比較対象に挙げられるほど(例:グランゾン、テッカマンイーベル、ニルヴァーシュ type ZERO spec2、ガンダムデスサイズヘル(EW版)、レジェンドガンダム等)。
その他、似たような範囲のマップ兵器持ち機体との比較にも引き合いとしてよく挙げられる。
なお、ゼオライマーの持つ次元連結システムの能力に加え、他の八卦ロボの必殺技を全て使用可能な上位機種として「グレートゼオライマー」が存在する。これはOVA作品や原作漫画には登場しない、イラストだけが描かれた機体であり、『スーパーロボット大戦J』で隠しユニットとして採用された。
この作品における木原マサキはフューリーの技術である時間兵器「ラースエイレム」を独自で解析し、次元連結システムを完成させていた。とんでもない話である。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- MXでの暴れぶりを知るユーザーからは「2度目の参戦だし弱体化するんじゃないのか」と囁かれていたが、蓋を開けてみればバリア・HP回復・EN回復が常時発動になり、スーパー系優位のバランスもあってMXよりも強化されていた。
- ちなみに強制出撃以外でゼオライマーを出撃させず、さらに八卦ロボを全てゼオライマーで撃墜した場合、鉄甲龍壊滅後に隠しユニット「グレートゼオライマー」が手に入るが、味方キャラの生存フラグをことごとく無視しなければならず、本機の出番が減るのが難点。
- MXに比べパイロット二人の精神コマンドはやや控えめに変更されている。地形適応が空Bなので、移動時以外は地上に降ろしておきたい。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX(PORTABLE)
- 初登場作品。忠実な原作再現がなされ、時折マサキの人格が出てNPCとなり、イベントで他の八卦ロボを片っ端から消し飛ばしていく。が、そのせいで味方からも警戒されてしまう。原作との相違点として最後の一撃の後に帰還するため、以降も使用可能。
- 途中数ターンパワーダウンする以外は初登場から完成されており、上記の通りマップ兵器版メイオウ攻撃、次元連結システムに裏付けされた凶悪な能力を持つ。ただし、その性能は気力に大きく左右されるため、人格統合前のマサトが性格「弱気」なのも相まって改造や精神コマンドの足りない序盤は扱いづらい。無論後半は激励でフォローでき、かつパイロット二人が(再動がない作品で)覚醒と愛を別々に覚えるため、上記の本領を存分に発揮できる。
- なお、「冥王、暁に出撃す」ではNPCだが、ヒット&アウェイをつけていた場合、なんと行動後にプレイヤーが移動させる事が可能。あまり意味はないが、一応、敵を自軍で倒したい場合に誘導する事が出来る。
- PS2版のNPCゼオライマーはHP強化補正で大ボスクラスのHPを得たが、PORTABLEでは味方仕様とまったく同じで無限復活するおかげで何度も塞臥らに倒されて話が進まない場合もある。余談だが、没データの中には正真正銘の敵仕様ゼオライマーがある。
- エンディングでは、マサトの意思を尊重した沖功の手によって完全解体された模様。
- スパロボ学園
- ユニットデータとして参戦。メイオウ攻撃の威力が過去の作品に比べて低く、使い勝手はいまいち。だが、次元連結システムの効果もあり、打たれ強さはまあまあと言ったところ。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- レアリティによってメイオウ攻撃が単体攻撃か全体攻撃かが異なり、全体攻撃版は補正のせいでダメージがやや低い。
- 高レアリティカードになると「次元連結システム」の特殊能力が用意され、気力130を超えるとかなりの性能を見せる。
- ストーリーではジェネシスの砲撃を防ぎきる、次元連結システムの応用で並行世界へのゲートを作るなど、相変わらず強力な機体である。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- エネルギー波
- 手甲部の光球からエネルギー波を放射する。
- 非P属性なので使いにくいが、射程が長いので、敵フェイズの反撃には重宝する。
- 次元連結砲
- 同じく手甲部光球から次元連結システムの力で別次元から取り出したエネルギーを集束し、ワープさせて敵にぶつけるという恐ろしい攻撃。メイオウ攻撃のダウンスケーリングと言える。
- 名称はスパロボ参戦に際して付けられた。移動後に使える有射程武器なので、比較的使用頻度は高い。スパロボではローズセラヴィー戦での三連射をシーンとして採用しているがその使用法はローズセラヴィーの破壊すべきパーツが三箇所あったので三回発射しただけであり、本来は単発発射も連射も可能である。
- メイオウ攻撃
- 次元連結システム駆動後に追加される武器。ゼオライマーの攻撃の内最高の威力を持つ。使用時はゼオライマー自身が「メイ・オウ!」と叫ぶように聞こえる、発声のようなサウンドエフェクトが生じる。
- なお、発動時に「天」の文字が現れるエフェクトはスパロボ参戦にあたって追加されたオリジナル演出。
- 非P属性でEN消費が激しい。
- なお、原作での発動ポーズはランスター戦で使用した手の光球をぶつけ合わせるものと、二話以降で使用した胸の前に腕を掲げる(胸と手の光球が横に並ぶ形)ものの大きく二種類が存在する。MXは前者、Jは後者をベースに再現されている。
特殊能力
- 次元連結システム
- ゲーム内では下記の特殊能力を複合した能力となっており、MXでは気力130以上で効果を発揮する。
- 分身…「次元連結システムのちょっとした応用」と思しき空間跳躍の一種。Jではこの機能のみ気力が130以上にならないと使えない。
- バリア…全方位対応のバリア。装甲の値がスーパー系としては標準程度のゼオライマーにとっては非常にありがたい機能だが、無駄にENを消費する危険性も。ちなみにJの裏データでは「冥王フィールド」という名前。
- 移動制限無視(EN無消費)…「次元連結システムのちょっとした応用」と思しき空間跳躍の一種。MXではメイオウ攻撃の戦闘アニメーションでの演出だったが、Jで機能として搭載された。空間跳躍を行うため、移動に必要なコストとENを無視する。Jの裏データでは「冥王ジャンプ」となっている。なお同作では同様の機能として、ブレンパワード系の「バイタルジャンプ」がある。
- HP回復(小)・HP回復S
- 原作(漫画版)では無から有を生み出すに等しい超高速自己修復(吹き飛んだ胸部を、同じく蒸発したパイロットの上半身ごと一瞬で再生してしまう!)を見せたが、さすがにゲーム中でそれを再現するわけにはいかず、プレイヤーフェイズ開始ごとに最大HPの10%分のHPを回復するにとどまっている。
- EN回復(大)・EN回復L
- 次元連結システムの力で別次元からエネルギーを取り出す事で、エネルギーを回復する。これもさすがに即時全回復とはいかず、プレイヤーフェイズ開始ごとに最大ENの30%分のENを回復するにとどまっている。それでも毎ターンENが30%分回復するのも自軍においては滅多にない存在。
移動タイプ
サイズ
- L
機体BGM
- 「覚醒、ゼオライマー」
- ご存知処刑用BGM。ゼオライマーの圧倒的な力を彩る強烈なBGMとして多くのユーザーの印象に残った。
対決・名場面
- 冥府の王、その名は「天」
- 富士の樹海における初陣。当初は風のランスターに押されていたが、覚醒したマサキによって真の力の一端を発揮し、一撃のもとに消し飛ばした。
- 燃える透水、凍る鬼火
- シ姉妹の操る火のブライスト・水のガロウィンとの対決。
- マサトの不調もあって苦戦を強いられるも、最後はランスター同様マサキによるメイオウ攻撃でまとめて吹き飛ばした。
- 月下の惨劇
- 美久を拉致され、次元連結システムが使用できないという最悪の状態で月のローズセラヴィーと戦う事になってしまったマサキ。
- さらに牽制の攻撃を喰らった際にマサトの人格に戻るというアクシデントが発生。そのため終始圧倒されるも、再度人格の主導権を取り戻したマサキは余裕を取り戻して挑発、美久を呼び戻して真の力を見せつけた。
- この際に最大出力のJカイザーをバリアで受け止め(前の方にある通常出力版の発射シーンと比較すると分かるがJカイザーがバリアに“当たっている”のが分かる)、かつそのバリアを維持した中から上空へ移動(おそらく空間跳躍によるもの)。最後は次元連結砲で弄ぶようにローズセラヴィーの主要パーツを破壊し、メイオウ攻撃でとどめを刺した。
- 冥府への扉
- 残る3体の八卦ロボ、地のディノディロス・山のバーストン・雷のオムザックを同時に相手取っての激戦となった。マサキは不調であったが、ゼオライマーの圧倒的な力に翳りはなく、まず次元連結砲でディノディロスを破壊。続いて向かってきた残る2機をメイオウ攻撃の餌食にする。
- しかし、これに伴いマサキの人格が消滅し、マサトに取りこまれてしまう。結果、マサキの冥王計画は思わぬ終幕を迎える事となった。
- ゼオライマー、暁に出撃す
- 『スーパーロボット大戦J』で実現した最終決戦。ルラーンの遺作たる最強の八卦ロボ、敵組織の名を冠した「ハウドラゴン」を駆る幽羅帝と、マサキの遺産たる天のゼオライマーを駆るマサトと美久が砂漠の中心で激突する。そして戦いに敗れた幽羅帝は要塞を自爆させて散り、それを追ったゼオライマーも大破。ラスト・ガーディアンと鉄甲龍の戦いはここに終焉を迎えた。
関連機体
- グレートゼオライマー
- 八卦ロボの長所を全て備えた強化型。改造前に輪をかけて凄まじい性能を誇る。
余談
- 『スーパーロボット大戦L』に登場するオリジナル主人公機ラッシュバードは初期から天のゼオライマーとの類似点が指摘されている。
具体的には「異空間からエネルギーを取り出す」「腕のクリスタル状の部分からエネルギーを放つ」「起動には女性型アンドロイドの同乗が必要」「必殺技の構えが似ている」等。
ゼオライマーをモチーフとして創作された可能性が高い。
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