「碇シンジ」を編集中

ナビゲーションに移動 検索に移動

警告: ログインしていません。編集を行うと、あなたの IP アドレスが公開されます。ログインまたはアカウントを作成すれば、あなたの編集はその利用者名とともに表示されるほか、その他の利点もあります。

この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を保存して取り消しを完了してください。

最新版 編集中の文章
19行目: 19行目:
 
| 種族 = [[種族::地球人]](日本人)
 
| 種族 = [[種族::地球人]](日本人)
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
| 生年月日 = 2001年6月6日(旧世紀)
+
| 生年月日 = 2001年6月6日
| 星座 = 双子座(旧世紀)
+
| 星座 = 双子座
 
| 年齢 = [[年齢::14]]歳<br />[[年齢::28]]歳(『Q』)
 
| 年齢 = [[年齢::14]]歳<br />[[年齢::28]]歳(『Q』)
| 身長 = [[身長::144 cm]](旧世紀)<br />[[身長::157 cm]](新劇場版)
+
| 身長 = [[身長::144 cm]]
 
| 髪色 = 黒
 
| 髪色 = 黒
 
| 瞳の色 = 黒
 
| 瞳の色 = 黒
28行目: 28行目:
 
| 所属 = {{所属 (人物)|ネルフ}}
 
| 所属 = {{所属 (人物)|ネルフ}}
 
| 学年 = 中学2年生
 
| 学年 = 中学2年生
| 役職 = [[EVA初号機]]パイロット(サードチルドレン)<br />[[EVA第13号機]]パイロット(『Q』)
+
| 役職 = [[EVA初号機]]パイロット(サードチルドレン)→[[EVA第13号機]]パイロット(『Q』)
| 特技 = チェロ(旧世紀)
+
| 特技 = チェロ
| 趣味 = 音楽鑑賞(旧世紀)
+
| 趣味 = 音楽鑑賞
 
}}
 
}}
 
'''碇シンジ'''は「[[エヴァンゲリオンシリーズ]]」の[[主人公]]。
 
'''碇シンジ'''は「[[エヴァンゲリオンシリーズ]]」の[[主人公]]。
40行目: 40行目:
 
幼い頃に母親を亡くし、特務機関[[ネルフ]]の司令官である父・[[碇ゲンドウ]]とも10年以上離れて暮らしていた。だが、ある日突然父親に呼び出され、[[EVA初号機]]に乗り込み[[使徒]]と戦う事を強要される。
 
幼い頃に母親を亡くし、特務機関[[ネルフ]]の司令官である父・[[碇ゲンドウ]]とも10年以上離れて暮らしていた。だが、ある日突然父親に呼び出され、[[EVA初号機]]に乗り込み[[使徒]]と戦う事を強要される。
  
[[シンクロ率]]は初搭乗時から43%と高かったが、その後幾度もの戦闘をこなしていく中で更にシンクロ率が向上していき、より優れた働きを見せるようになる。しかし、ネルフ本部襲撃の際にシンクロ率は遂に400%を突破した事で、一時的に初号機に取り込まれ肉体はLCLとなり同化してしまう。その際に彼は、幼い時の記憶を徐々に取り戻していく事となり、また人類補完計画に必要な最重要ファクターの一つとして、その存在が重要視されていく事となる。
+
[[シンクロ率]]は初搭乗時から43%と高かったが、その後幾度もの戦闘をこなしていく中で、よりシンクロ率が向上していき、優れた働きを見せるようになる。しかし、ネルフ本部襲撃の際にシンクロ率は遂に400%を突破。一時的に初号機に取り込まれてしまう。その際に彼は、幼い時の記憶を徐々に取り戻していく事となり、また人類補完計画に必要な最重要ファクターの一つとして、その存在が重要視されていく事となる。
  
物語開始の時点で、幼少期に父ゲンドウに捨てられたと思っているため、彼には不信感を持つ一方で父親への思慕の感情も捨てきれず、母・[[碇ユイ]]とは物心がつく前に死別していた事で、「家族」との愛情や距離感が全く掴めないまま生活している。他人との接触を極端に嫌う内向的な性格だったが、[[葛城ミサト]]やクラスメイトの[[鈴原トウジ]]、[[相田ケンスケ]]、そして同じ[[EVA]]パイロットである[[綾波レイ]]、[[惣流・アスカ・ラングレー]]らと接するうちに、人間関係を構築し徐々に心を開くようになっていく。しかし、そんなシンジをまるで理解しようともしないと思えるゲンドウの行いが原因で、トウジやケンスケとの友情は[[EVA3号機|参号機事件]]を機に破綻、レイもまた「三人目」に代わった事で関係性がリセットされ、更にアスカまでもが[[加持リョウジ]]の死によって精神崩壊を引き起こしてしまった事で、築き上げた人間関係がほぼ全て消滅した事で再びシンジは精神面でも一人の人間として孤独となる。この時点でもミサトはシンジの事を気にかけてはいたが、ゼーレとゲンドウの動きを警戒し始めた事と自身の目的に向けて動き始めた事で接する機会が減る。ゲンドウとは参号機事件をきっかけに完全に険悪な関係となり、その後[[第14使徒ゼルエル]]のネルフ本部襲撃後は、彼とも一切会話をしなくなった。結果として彼は心理状態に加え、日常生活の個人としても完全に孤立した状態となった。
+
他人との接触を極端に嫌う内向的な性格だったが、[[葛城ミサト]]やクラスメイトの[[鈴原トウジ]]、[[相田ケンスケ]]、そして同じ[[EVA]]パイロットである[[綾波レイ]]、[[惣流・アスカ・ラングレー]]らと接するうちに、人間関係を構築し徐々に心を開くようになっていく。しかし、そんなシンジをまるで理解しようともしないかの様なゲンドウの行いが原因で、トウジやケンスケとの友情は[[EVA3号機|参号機事件]]を機に破綻、レイもまた「三人目」に代わった事で関係がリセットとなり、更にアスカまでもが[[加持リョウジ]]の死によって精神崩壊を引き起こしてしまい、再びシンジの心の中が孤独に包まれてしまう。当然ゲンドウとの関係も完全に険悪になり、[[第14使徒ゼルエル]]の事件後は、彼とも一切会話をしなくなった。
  
直後、自分と同年代の少年である[[渚カヲル]]と出会ったシンジは、彼と新たな友情を築きつつある。しかし、彼こそがゼーレが補完計画のために送り込んだ最後の使徒・タブリスであった。カヲルは搭乗者がいなくなった[[EVA弐号機]]を操り、アダムとの融合を果たす為にセントラル・ドグマに向かう。この際に彼が最後の使徒であると知らされたシンジは壮絶な交戦を繰り広げた末、シンジは彼の望みをかなえる形で彼を手に掛ける事となった。カヲル殺害後、その精神は半ば破綻寸前にまで陥り、シンジはEVAに乗る事を完全に拒絶するのだった。これは、他の誰よりもシンジに対して好意を示し、気持ちを汲み取ってくれたカヲルが[[使徒]]だった事で使徒が本当に倒すべき敵なのか分からなくなった事、そして流されるままにエヴァへ搭乗していた事で、結局何もかも失ってしまった事から、「何も知らない自分は戦わない方がいい」という結論を導き出したためでもあった。
+
そんな中、自分と同年代の少年である[[渚カヲル]]と出会ったシンジは、彼と新たな友情を築きつつあったが、彼こそが最後の使徒・タブリスであり、セントラル・ドグマに向かって彼の乗っ取った[[EVA弐号機]]と壮絶な交戦を繰り広げた末、彼の望みをかなえる形で、その手に掛けてしまった。カヲル殺害後、その精神は半ば破綻寸前にまで陥り、シンジはEVAに乗る事を完全に拒絶するのだった。これは、他の誰よりもシンジに対して好意を示し、気持ちを汲み取ってくれたカヲルが[[使徒]]だった事で使徒が本当に倒すべき敵なのか分からなくなった事、そして流されるままにエヴァへ搭乗していた事で、結局何もかも失ってしまった事から、「何も知らない自分は戦わない方がいい」という結論を導き出したためでもあった。
  
そして旧劇場版では完全な鬱・無気力状態となり、ネルフが戦略自衛隊の強襲を受け制圧されていく中も座して死を待つのみとなってたが、ミサトにより救出され、セカンドインパクトの真実や補完計画とサードインパクトの狙い、シトとヒトの正体について聞かされる。ミサトが自らの死と引き換えにシンジを初号機に導き、初号機自身も自ら動きシンジを自身に搭乗する様促す。そうして最後の出撃をしたシンジは直後に、[[EVA量産機]]によって無残に蹂躙されたアスカの弐号機を目撃、その自我は遂に崩壊し[[ゼーレ]]の計画通り、補完計画完遂の最後のピースとして利用される事になる。精神世界での自身(自己から見た他者の姿を取った自己)との対話と葛藤の末に、シンジはゲンドウやゼーレが目指していた『補完された世界』よりも、『傷つき傷つけられる現実世界』への回帰を望み、最終的にゼーレの計画は失敗。綾波レイと融合した[[第1使徒アダム]]と[[第2使徒リリス]]は自己崩壊を引き起こし、レイとカヲルの魂、そしてEVA初号機のコアに宿っていた母・碇ユイの魂と別れを告げたシンジは、同じく補完の拒絶をしたアスカと共にLCLの海から復元され、現実世界に帰還するのだった。
+
そして旧劇場版では、[[EVA量産機]]によって無残に蹂躙されたアスカの弐号機を目の当たりにした結果、その崩壊した心は、[[ゼーレ]]に浸け込まれ補完計画遂行に利用される事になる。だが、精神世界の対話と葛藤の末に、シンジはゲンドウやゼーレが目指していた『補完された世界』よりも、『傷つき傷つけられる現実世界』への回帰を望み、最終的にゼーレの計画は失敗。綾波レイと融合した[[第1使徒アダム]]と[[第2使徒リリス]]は自己崩壊を引き起こし、レイとカヲルの魂、そしてEVA初号機のコアに宿っていた母・[[碇ユイ]]の魂と別れを告げたシンジは、同じく補完の拒絶をしたアスカと共に、LCLの海から復元され、現実世界に帰還するのだった。
  
物語のラストにて幾ばくかの時間は過ぎ、シンジは精神世界で自分を拒絶していると思っていた「最初の他人」であるアスカを絞め殺そうとするが、それに対するアスカの「行動」から彼女の気持ちを悟ったシンジは、首を絞める事を止めて泣き崩れ、エヴァンゲリオンの物語は『終劇』を迎える事になった…。
+
物語のラストにて、シンジは精神世界で自分を拒絶していると思っていた「最初の他人」であるアスカを絞め殺しそうになるが、それに対するアスカの「行動」から彼女の気持ちを悟ったシンジは、首を絞める事を止めて泣き崩れ、エヴァンゲリオンの物語は『終劇』を迎える事になった…。
  
 
=== 新劇場版 ===
 
=== 新劇場版 ===
 
人物設定、境遇は旧世紀版とほぼ同じ。ただし「サードチルドレン」の呼称は「第三の少年」へと変わっている(これは綾波レイ達も同様)。
 
人物設定、境遇は旧世紀版とほぼ同じ。ただし「サードチルドレン」の呼称は「第三の少年」へと変わっている(これは綾波レイ達も同様)。
  
『序』では旧世紀版とほぼ同じ性格であったが、『破』からは周囲の人物との人間関係の微妙な変化から性格面にも若干の変化が見られており、特に終盤の言動に関しては旧世紀版からは考えられないほど異なったものとなっていた。しかし『Q』においてはヴィレの面々による自身の存在への全否定や、自身の行動が世界を滅亡の危機に追い込んだという事実から、旧世紀版以上に自己嫌悪と自己否定が進んでしまう。
+
『序』では旧世紀版とほぼ同じ性格であったが、『破』からは周囲の人物との人間関係の微妙な変化から性格面にも若干の変化が見られており、特に終盤の言動に関しては旧世紀版からは考えられないほど異なったものとなっていた。しかし『Q』においてはヴィレの面々による存在の全否定や、自身の行動が世界を滅亡の危機に追い込んだという事実から、旧世紀版以上に自己嫌悪と自己否定が進んでしまう。
 +
 
 +
制作スタッフによれば、「シンジ自身の性格は旧世紀版と同一のもの」と公式設定されており、変化が生まれているのは「周囲の人物(特に大人)の彼への態度や接し方の方である」とのこと。それにより、シンジ自身も自我の形成が旧世紀版とは異なる成長を見せている。心理分析の基本である「他者との接触による自我の形成」を、旧世紀版と新世紀版の二作によって表現している手法と云える。
  
 
=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
『新世紀エヴァンゲリオン』はアニメ作品としては珍しくトラウマを題材にしており、回によっては一般的な[[主人公]]と比べてやたらネガティブさが強調される事がある。劇中描写としてもそれまでのアニメと異なり、主要登場人物の心理描写に重きが置かれていた為、視聴者もその印象を受けている事が多い。その為で鬱主人公の代名詞的なイメージで語られる事があるのだが、実際の彼はやや内気なだけで一般的なコミュニケーション能力と戦いにおいてやるべき事はちゃんとやる、熱血要素を持ったごく普通の少年である。
+
原作の『[[新世紀エヴァンゲリオン|エヴァ]]』はアニメ作品としては珍しくトラウマを題材にしており、更に監督自身の制作当時の気分が各キャラに投影されている為に、回によっては一般的な[[主人公]]と比べてやたらネガティブさが強調される事がある。そのせいで鬱主人公の代名詞的なイメージで語られる事があるのだが、実際の彼はやや内気なだけで一般的なコミュニケーション能力と戦いにおいてやるべき事はちゃんとやる、熱血要素を持ったごく普通の少年である。
  
 
第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。寧ろ作中の大人たちはほぼ全員が病んでいるため、ここまで耐えられたのは賞賛に値するくらいである。
 
第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。寧ろ作中の大人たちはほぼ全員が病んでいるため、ここまで耐えられたのは賞賛に値するくらいである。
 +
 +
碇シンジを演じた声優の緒方恵美氏は「子供のわがままの逃げではなく、色々越えて経験してからの拒否で、言ってしまえば大人の迷い。絶望感の果てにもう一度人と関わろうとしたことが彼の成長」と述べている。この事から旧劇場版での彼の行動をどう評価するかは、今まで彼が置かれた環境の事、TV版と違い旧劇場版のシンジは基本的に監督である庵野秀明氏の個人的な心情が大いに反映されている事、「'''TV版と旧劇場版のシンジは繋がっていない'''」というパンフレットでのスタッフによる解説をちゃんと踏まえた上で冷静に下すべきだろう。
  
 
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える(皮肉なことに、彼の心にもっとも接近したのは最大の敵である使徒。すなわち、渚カヲルただ一人)。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
 
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える(皮肉なことに、彼の心にもっとも接近したのは最大の敵である使徒。すなわち、渚カヲルただ一人)。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
どの作品においても他作品のキャラクターと絡むイベントが多く目立ち、その中で精神的成長を遂げていくという役割となっており、常に好待遇の[[主人公]]キャラである。『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の[[シン・アスカ]]、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ダイゴウジ・ガイ]]、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の[[ギュネイ・ガス]](『[[D]]』、『[[第3次Z]]』、『[[T]]』)と並んでスパロボで救われたキャラクターと言っても過言ではない。
+
どの作品においても他作品のキャラクターと絡むイベントが多く目立ち、その中で精神的成長を遂げていくという役割となっており、常に好待遇の[[主人公]]キャラである。『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の[[シン・アスカ]]、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ダイゴウジ・ガイ]]、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の[[ギュネイ・ガス]][[D]]、および[[第3次Z]])と並んでスパロボで救われたキャラクターと言っても過言ではない。
  
同時に漫画版と同じく、公認(公式に非ず)二次創作面の修正から、原作の持つイメージ、魅力が最も削がれる結果となったキャラクターでもあると言える。俗にスパシン<ref>スーパーシンジの略。原作ではありえないような能力を持たされたファンの二次創作におけるシンジの[[俗語・俗称|俗称]]。広義的には[[スパロボ補正]]のシンジもこれに含まれる。</ref>とも呼ばれ、原作との乖離を嫌う人と、原作では見られなかった成長を歓迎する人とで評価は分かれる。
+
同時に貞本エヴァと同じく、公認(公式に非ず)二次創作面の修正から、原作の持つイメージ、魅力が最も削がれる結果となったキャラクターでもあると言える。この辺りは作品同様、 寺田氏の述べた「スパロボでエヴァの魅力を再現するのは不可能」という側面に含まれる範疇であると云える。俗にスパシン<ref>スーパーシンジの略。原作ではありえないような能力を持たされたファンの二次創作におけるシンジの[[俗語・俗称|俗称]]。広義的には[[スパロボ補正]]のシンジもこれに含まれる。</ref>とも呼ばれ、原作との乖離を嫌う人と、原作では見られなかった成長を歓迎する人とで評価は分かれる。
  
 
=== 旧世紀版 ===
 
=== 旧世紀版 ===
 
==== [[旧シリーズ]] ====
 
==== [[旧シリーズ]] ====
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F}}
:初登場作品。戦闘時と非戦闘時で異なるアイコンが使われる数少ないキャラクター。仲間になった直後に[[ブライト・ノア|ブライト]]から「どことなく[[機動戦士ガンダム|昔]]の[[アムロ・レイ|アムロ]]を思い起こさせる」と評される(当のアムロは「やめてくれよ、昔の話を持ち出すのは」とブライトに返している)。物語中盤で[[ネルフ]]を脱走したところをアムロに保護され、ブライトに[[修正]]を受ける(この時のやりとりは、かつてアムロがブライトに修正を受けた時と同じ)。これが庵野監督の提案だった<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F ディープファイル』45頁。</ref><ref>[https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/170731/2#i-2 【寺田P×奈須きのこ:対談】庵野「シャアをエヴァに乗せて」→スパロボPはなぜ断ったのか!? Pが語る原作とゲームの狭間の葛藤。そしてFGOがスパロボから継承したもの] 2020年8月2日閲覧。</ref>のはあまりにも有名。[[EVA]]チームの中では[[格闘 (能力)|格闘]]・[[精神ポイント|SP]]に加え[[精神コマンド]](習得ラインナップは[[シャア・アズナブル|クワトロ]]と同一)の利便性や[[シンクロ率]]の成長率に最も優れ、初号機も[[強化パーツ]]を2個付けられるので一番使いやすいが、[[技量]]が低いので被弾時の[[クリティカル]]には特に注意したい。破壊されると、[[修理費]]が凄い上に初号機が[[暴走]]してしまうので多大な代償が伴う。性格は「弱気」。また初出撃前後のシナリオ限定で戦闘セリフが違う。
+
:初登場作品。仲間になった直後に[[ブライト・ノア|ブライト]]から「どことなく[[機動戦士ガンダム|昔]]の[[アムロ・レイ|アムロ]]を思い起こさせる」と評される(当のアムロは「やめてくれよ、昔の話を持ち出すのは」とブライトに返している)。物語中盤で[[ネルフ]]を脱走したところをアムロに保護され、ブライトに[[修正]]を受ける(この時のやりとりは、かつてアムロがブライトに修正を受けた時と同じ)。これが庵野監督の提案だった<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F ディープファイル』45頁。</ref><ref>[https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/170731/2#i-2 【寺田P×奈須きのこ:対談】庵野「シャアをエヴァに乗せて」→スパロボPはなぜ断ったのか!? Pが語る原作とゲームの狭間の葛藤。そしてFGOがスパロボから継承したもの] 2020年8月2日閲覧。</ref>のはあまりにも有名。[[EVA]]チームの中では[[格闘 (能力)|格闘]]・[[SP]]に加え[[精神コマンド]](習得ラインナップは[[シャア・アズナブル|クワトロ]]と同一)の利便性や[[シンクロ率]]の成長率に最も優れ、初号機も[[強化パーツ]]を2個付けられるので一番使いやすいが、[[技量]]が低いので被弾時の[[クリティカル]]には特に注意したい。破壊されると、[[修理費]]が凄い上に初号機が[[暴走]]してしまうので多大な代償が伴う。性格は「弱気」。また初出撃前後のシナリオ限定で戦闘セリフが違う。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
:アムロか[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[説得]]次第で、仲間になった[[カトル・ラバーバ・ウィナー|カトル]]と友人になる。ならなかった場合は条件次第でバッドエンドに進行してしまうというある意味重要キャラ。[[レイン・ミカムラ|レイン]]が艦を降りたと聞いて脱走しようとする[[ドモン・カッシュ|ドモン]]を諭すという意外な役回りも担う。能力的には、EVAチーム中一番の[[シンクロ率]]補正で機体サイズや[[運動性]]以上に避けて当ててくれる。本作もEVAチームで最も使いやすいのは変わらないのだが、[[地形適応]]の[[宇宙]]Bと機体の攻撃力不足のせいで一線級の活躍は難しくなっている。また、シンジの場合一部マップで味方する[[連邦兵]][[レディ・アン|ら]]が勝手に突っ込んでやられていく度に性格「弱気」が災いして[[気力]]が下がっていってしまう。気力100未満だとプログレッシブナイフが使えなくなるので、その手のシチュエーションが多発する終盤では要注意。
 
:アムロか[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[説得]]次第で、仲間になった[[カトル・ラバーバ・ウィナー|カトル]]と友人になる。ならなかった場合は条件次第でバッドエンドに進行してしまうというある意味重要キャラ。[[レイン・ミカムラ|レイン]]が艦を降りたと聞いて脱走しようとする[[ドモン・カッシュ|ドモン]]を諭すという意外な役回りも担う。能力的には、EVAチーム中一番の[[シンクロ率]]補正で機体サイズや[[運動性]]以上に避けて当ててくれる。本作もEVAチームで最も使いやすいのは変わらないのだが、[[地形適応]]の[[宇宙]]Bと機体の攻撃力不足のせいで一線級の活躍は難しくなっている。また、シンジの場合一部マップで味方する[[連邦兵]][[レディ・アン|ら]]が勝手に突っ込んでやられていく度に性格「弱気」が災いして[[気力]]が下がっていってしまう。気力100未満だとプログレッシブナイフが使えなくなるので、その手のシチュエーションが多発する終盤では要注意。
76行目: 80行目:
  
 
==== [[αシリーズ]] ====
 
==== [[αシリーズ]] ====
αシリーズでは、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』から『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』の間に2年の歳月が経っている。『第3次α』の時点でシンジは16歳のはずだが、中学校の制服を着ていると本編で発言しており、EVAパイロット組は中学留年の可能性がある(原作で私服がない[[綾波レイ]]のための措置とも言える)。
+
αシリーズでは、『[[α]]』から『[[第3次α]]』までの間に2年の歳月が経っている。『第3次α』の時点でシンジは16歳のはずだが、中学生の制服を着ていると本編で発言しており、EVAパイロット組は中学留年の可能性がある(原作で私服がないレイの為の措置とも言える)。
  
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
:[[A.T.フィールド]]の使い勝手が大きく向上。[[暴走]]に関しても[[テム=レイの回路]]を付ければ修理費10に抑えられる。[[EVA初号機]]の武装追加もあり、盾役以外にボス戦もこなせるようになった。[[2回行動]]は解禁Lvが80と非常に高くほぼ不可能。
+
:[[A.T.フィールド]]がかなり使いやすくなったのでさらに強くなった。暴走に関しても「[[テム=レイの回路]]」を付ければ修理費10に抑えられる。[[EVA初号機]]の武器追加もあり、盾役以外にもボス戦もこなせるようになった。本作では二回行動可能レベルがLv80と非常に高くほぼ不可能。今回はカトル以外にも[[草間大作]]とも仲が良い。またイサムが[[銀鈴]]のナンパに失敗した現場に大作と居合わせて「野郎と飲みたい時もあるのさ」への答えに「女の人にフラれた時ですか?」と突っ込んだ意外な一面も。ルートと選択肢次第でフラグが立っていき、全て立つとネルフが[[ティターンズ]]と[[ゼーレ]]の襲撃を受けた際に、[[宇宙]]から駆け付けるという見せ場が用意される。なお『第3次α』では、『α』でフラグが立っていない場合のみ発生する、ミサトが[[人類補完計画]]についてシンジに話した場面の事が語られていたり、[[鈴原トウジ|トウジ]]がエヴァのパイロットとして復帰していない事から、フラグが立っていないのが正史の模様。
:本作では[[カトル・ラバーバ・ウィナー|カトル]]の他、[[草間大作]]とも仲が良い。[[銀鈴]]のナンパに失敗した[[イサム・ダイソン|イサム]]の「野郎と飲みたい時もあるのさ」という発言に、「女の人にフラれた時ですか?」と突っ込む意外な一面も。
 
:ルートと選択肢次第でフラグが立っていき、全てが成立すると、[[ティターンズ]]と[[ゼーレ]]の襲撃を受ける[[ネルフ]]の救援に[[宇宙]]から駆け付けるという見せ場が用意される。なお『第3次α』では、(『α』でフラグが立っていない場合のみ発生する)[[人類補完計画]]について[[葛城ミサト]]がシンジに話した場面のことが語られ、また[[鈴原トウジ]]が[[EVA3号機]]のパイロットとして復帰しないことから、フラグが立っていないのが正史の模様。
 
 
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
::能力的な変化はPS版から見られないが、DC版新規ルートにて見せ場が増えた。なんとシンジと[[碇ゲンドウ]]のEVA初号機同士の戦いが見られる。
+
::能力的な変化はPS版から見られないが、DC版新規ルートにて見せ場が増えた。なんとシンジとゲンドウの[[EVA初号機]]同士の戦いが見られる。
 
:
 
:
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
:発売前からゲーム雑誌等で躍動感溢れるカットインを披露し、注目を集めた。第13話「もう一度、自らの足で」にて[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]、レイと共に援軍として参戦。不参戦の期間はアスカと同棲しており、彼女を知るメンバーからは大いに驚かれていた。
+
:「バルマー戦役を潜り抜け、人間的に成長したシンジ」として登場。別名「男前」。発売前、ゲーム雑誌等で躍動感溢れるカットインを披露した。性格も「強気」になり、その男前っぷりは[[キラ・ヤマト]]が増長した際に存分に発揮され、'''旧シリーズでの自分に対するアムロと同じ立ち位置になった'''(ミサトから「その道の先達」と太鼓判を押されている)。終盤のEVAシナリオでは一度は弱気になってしまい、[[ゼーレ]]の発動させた[[人類補完計画]]によって[[EVA初号機]]に取り込まれるも、[[αナンバーズ]]の仲間達に救われ、カヲルと「再会」し、父ゲンドウと全ての決着を着けた後、両親の遺志を継いで改めて[[地球]]を守るために戦うことを決意。αナンバーズの皆からTV版最終話のように祝福され、同時にトウジたちと再会を果たす。不参戦の期間はアスカと同棲しており、彼女を知るメンバーからは大いに驚かれていた。エンディングでは[[第3新東京市]]に移住して普通の学生に戻ったが、仮に再び地球が危機にさらされるのならば、戦いに身を投じるつもりであると発言している。
:本作の[[エヴァンゲリオン]]全般に言えるが、乗機はコスト2に比してパワー不足ではあるものの、A.T.フィールドが広域バリアのため小隊員としても有用。シンジの場合は[[加速]]&[[覚醒]]を持つこともその使い勝手を後押しする。
 
:キャラクターとしては、'''[[バルマー戦役]]を潜り抜け、人間的に成長したシンジ'''として登場。[[性格]]も強気になり、別名『男前』。その男前っぷりは[[キラ・ヤマト|キラ]]が増長した際に存分に発揮され、'''旧シリーズでの自分に対する[[アムロ・レイ|アムロ]]と同じ立ち位置'''になった。ミサトからも「その道の先達」と太鼓判を押される。終盤のEVAシナリオでは再び弱気に陥り、ゼーレの発動させた人類補完計画によってEVA初号機に取り込まれるも、[[αナンバーズ]]の仲間たちによって救われる。[[渚カヲル]]と再会し、父ゲンドウと全ての決着を着けた後、両親の遺志を継ぎ改めて[[地球]]を守るために戦うことを決意。αナンバーズの皆からTV版最終話のように祝福され、同時にトウジたちと再会を果たす。
 
:エンディングでは[[第3新東京市]]に移住して普通の学生に戻ったが、仮に再び地球が危機に晒されるのなら戦いに身を投じる覚悟も述べている。
 
  
 
==== Scramble Commanderシリーズ ====
 
==== Scramble Commanderシリーズ ====
97行目: 96行目:
 
==== 単独作品 ====
 
==== 単独作品 ====
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
:EVAのストーリーがシナリオの重要部分を占めているので、基本的に原作をなぞる形となっている。原作で彼が選択肢に苦しむ部分はポイントをずらしたことで、原作の彼とは周囲の影響もありまた違った選択肢で行動を選んでいる。劇場版シナリオで戦う意思を見せるシーンは『[[α]]』と同じ。[[覚醒]]と[[魂]]を持ち、初号機と[[A.T.フィールド]]の性能が良く、アスカの弐号機との[[合体攻撃]]も追加されたので戦力としても申し分ない。しかし、終盤の[[EVA量産機]]戦では[[A.T.フィールド]]を中和し合うので、単独で突っ込まないように。戦闘台詞も『F』以来の新規収録が行われた。
+
:EVAのストーリーがシナリオの重要部分を占めているので、基本的に原作をなぞる形となっている。原作で彼が選択肢に苦しむ部分はポイントをずらしたことで、原作の彼とは周囲の影響もありまた違った選択肢で行動を選んでいる。劇場版シナリオで戦う意思を見せるシーンは『[[α]]』と同じ。[[覚醒]]と[[魂]]を持ち、初号機と[[A.T.フィールド]]の性能が良く、アスカの弐号機との[[合体攻撃]]も追加されたので戦力としても申し分ない。しかし、終盤の[[EVA量産機]]戦では[[A.T.フィールド]]を中和し合うので、単独で突っ込まないように。戦闘台詞もF以来の新規収録が行われた。
  
 
=== 新劇場版 ===
 
=== 新劇場版 ===
108行目: 107行目:
 
:衝撃のストーリーを辿った『Q』終盤から再転移したためか、キャラクターとしては'''『時獄篇』序盤よりもマイナスになっている'''が、それでもかつての仲間たちと再会し共闘することからスパロボ補正のおかげで原作よりはかなり前向き。しかし元の世界では原作通り酷い目に遭っていたことには変わりない、アスカとの関係もあくまで一時的な共闘といった程度で修復には至らない、更に転移前の世界や自分たちの身に起こっていたことを他作品のキャラ達は知る由もない(43話の分岐次第で世界に起きた惨劇を他のキャラも見る事にはなるが、NERVとヴィレの関係等は最後まで説明しなかった)ため、救われているかどうかは微妙なところ。
 
:衝撃のストーリーを辿った『Q』終盤から再転移したためか、キャラクターとしては'''『時獄篇』序盤よりもマイナスになっている'''が、それでもかつての仲間たちと再会し共闘することからスパロボ補正のおかげで原作よりはかなり前向き。しかし元の世界では原作通り酷い目に遭っていたことには変わりない、アスカとの関係もあくまで一時的な共闘といった程度で修復には至らない、更に転移前の世界や自分たちの身に起こっていたことを他作品のキャラ達は知る由もない(43話の分岐次第で世界に起きた惨劇を他のキャラも見る事にはなるが、NERVとヴィレの関係等は最後まで説明しなかった)ため、救われているかどうかは微妙なところ。
 
:しかし、カヲルが最後まで生存し、天獄戦争を経たシンジも早い段階で前に進む決意を固めるなど何だかんだで事態が好転しており、この状態で『シン』の物語へ進んだのであれば、より完璧なハッピーエンドを迎えられているかもしれない。
 
:しかし、カヲルが最後まで生存し、天獄戦争を経たシンジも早い段階で前に進む決意を固めるなど何だかんだで事態が好転しており、この状態で『シン』の物語へ進んだのであれば、より完璧なハッピーエンドを迎えられているかもしれない。
:なお、レイも含めて第2話と第23話以降でエーストークの内容も異なっている。2周目で撃墜数を引き継いでいる場合、後者を見たいのなら第2話で[[Dトレーダー]]に入らないように。
 
  
 
==== 携帯機シリーズ ====
 
==== 携帯機シリーズ ====
118行目: 116行目:
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}}
 
:中盤から加入。
 
:中盤から加入。
:本作では、[[EVA初号機|初号機]]と[[EVA第13号機|第13号機]]が乗り換え式なので、2機のEVAに乗ることとなる。今回は物語が独自の形で進む事となる。新劇場版だが転校してきてから1週間待機していた間にクラスメイトと仲良くなっているなど序盤の展開が変更されたため、父親とのいざごさはほとんどなくレイを守るために自ら初号機に搭乗。更に中盤で3号機ごとアスカが第9使徒にとりこまれ父ゲンドウがシンジに対して一度はアスカごと3号機を撃墜する命令を出されるもシンジの強い信念と息子の強く成長した姿を見たゲンドウは遂に心が折れたのか「やって見せろ」と後押しされシンジは遂にこれをやり遂げることに成功した。その後シンジは仲間達と共にイスカンダルへと長い旅路に向かうことになり旅立ちの間際にゲンドウから「必ず無事に帰ってきてくれ」「この後一緒に母さんの墓参りに行こう」と父から不器用ながらその優しさを見せられ笑顔で約束を交わすなど原作以上に親子関係は終始良好な関係を築くことに成功している。アスカとの関係も良好なままでゲンドウとの距離も縮まるためZシリーズのように中途半端に放置、という扱いにはならない。新劇場版設定では『L』と並んで幸せな作品かもしれない。
+
:本作では、[[EVA初号機|初号機]]と[[EVA第13号機|第13号機]]が乗り換え式なので、2機のEVAに乗ることとなる。今回は物語が独自の形で進む事となる。新劇場版だが序盤の展開が変更されたため、父親とのいざごさはほとんどなくレイを守るために自ら初号機に搭乗。更に中盤で3号機ごとアスカが第9使徒にとりこまれ父ゲンドウがシンジに対して一度はアスカごと3号機を撃墜する命令を出されるもシンジの強い信念と息子の強く成長した姿を見たゲンドウは遂に心が折れたのか「やって見せろ」と後押しされシンジは遂にこれをやり遂げることに成功した。その後シンジは仲間達と共にイスカンダルへと長い旅路に向かうことになり旅立ちの間際にゲンドウから「必ず無事に帰ってきてくれ」「この後一緒に母さんの墓参りに行こう」と父から不器用ながらその優しさを見せられ笑顔で約束を交わすなど原作以上に親子関係は終始良好な関係を築くことに成功している。アスカとの関係も良好なままでゲンドウとの距離も縮まるためZシリーズのように中途半端に放置、という扱いにはならない。新劇場版設定では『L』と並んで幸せな作品かもしれない。
  
 
==== 単独作品 ====
 
==== 単独作品 ====
127行目: 125行目:
 
:2018年4月のイベント「1246秒の奇跡」ではボイス付きパイロットパーツが実装された。なお3式機龍乙型はPPが別枠扱いとなっており3式機龍乙型専用のものが用意されている。
 
:2018年4月のイベント「1246秒の奇跡」ではボイス付きパイロットパーツが実装された。なお3式機龍乙型はPPが別枠扱いとなっており3式機龍乙型専用のものが用意されている。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
:ワールド2より参戦。EVA初号機に搭乗。新規収録のボイスあり。
+
:ワールド2より参戦。EVA初号機に搭乗。
 
:1章Part2からはレイとアスカの参戦に合わせて支援ユニットパーツも登場。「シンジのバックアップ」は精神コマンド「[[必中]]」が誰でも使用出来るようになるのが非常に便利。
 
:1章Part2からはレイとアスカの参戦に合わせて支援ユニットパーツも登場。「シンジのバックアップ」は精神コマンド「[[必中]]」が誰でも使用出来るようになるのが非常に便利。
:2023年11月のイベント「[[クロッシング・パイロット]]R」では、[[真ゲッター1]]に搭乗。[[真ジャガー号]]に乗っているが、変形しないので終始サブパイロット扱い。メインパイロットのアスカとは掛け合いがある。
 
  
 
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
[[格闘 (能力)|格闘]]がやや高く、[[射撃 (能力)|射撃]]もこなせるレベル。ただし[[技量]]、[[防御#防御(パイロット能力)|防御]]は低い。特に防御は全パイロット中最低レベルである事もあり(エヴァのパイロット全員に共通する事ではあるが)、機体の装甲がそれほど強固でない事も相まって[[A.T.フィールド]]という強力な防御能力を持つ事を減殺しており、「A.T.フィールドがあるから」と一概に安心できない。逆に言えばこの防御をテコ入れして人並み以上にしてしまえば凄まじく硬くなる。また、作品によっては[[底力]]が高レベルまで上がるため、A.T.フィールドを貫かれても耐えきる事さえできれば結果として逆にA.T.フィールドが貫かれにくくなる。
+
[[格闘 (能力)|格闘]]がやや高く、[[射撃 (能力)|射撃]]もこなせるレベル。ただし[[技量]]、[[防御#防御(パイロット能力)|防御]]は低い。特に防御は全パイロット中最低レベルである事もあり(エヴァのパイロット全員に共通する事ではあるが)、機体の装甲がそれほど強固でない事も相まって[[A.T.フィールド]]と言う強力な防御能力を持つ事を減殺しており、「A.T.フィールドがあるから」と一概に安心できない。逆に言えばこの防御をテコ入れして人並み以上にしてしまえば凄まじく硬くなる。また、作品によっては[[底力]]が高レベルまで上がるため、A.T.フィールドを貫かれても耐えきる事さえできれば結果として逆にA.T.フィールドが貫かれにくくなる。
  
EVA系パイロットなので、独自パラメータの『[[シンクロ率]]』が存在する。シリーズによって効果に違いはあるものの、主に攻撃力・防御力・命中率・回避率等に影響を与える。シンクロ率が高いと能力が上昇するが、低いと逆に下降する。『[[スーパーロボット大戦F|F]]』ではシンクロ率が個別で成長するが、非常に伸びがよいため数値以上に避けて、当てることが可能。EVAのパイロット全般に言える事だが、技量の低さからクリティカルを貰いやすい(=ケーブルが切れやすい)のが珠に瑕。
+
EVA系パイロットなので、独自パラメータの『[[シンクロ率]]』が存在する。シリーズによって効果に違いはあるものの、主に攻撃力・防御力・命中率・回避率等に影響を与える。シンクロ率が高いと能力が上昇するが、低いと逆に下降する。
 +
[[スーパーロボット大戦F|F]]では[[シンクロ率]]が個別で成長するが、非常に伸びがよいため数値以上に避けて、当てることが可能。EVAのパイロット全般に言える事だが、技量の低さからクリティカルを貰いやすい(=ケーブルが切れやすい)のが珠に瑕。
  
 
[[スーパーロボット大戦α|α]]では格闘・射撃武器を使った回数によって能力値が成長するが、エヴァパイロットの場合はこの両者をバランスよく伸ばさないとシンクロ率に悪影響が出るので注意。
 
[[スーパーロボット大戦α|α]]では格闘・射撃武器を使った回数によって能力値が成長するが、エヴァパイロットの場合はこの両者をバランスよく伸ばさないとシンクロ率に悪影響が出るので注意。
  
それまでの作品と違って新劇場版設定で登場する『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では、機体が射撃武器中心に変わっているせいか、格闘よりも射撃が高く設定されている。防御の低さは相変わらずである。一方『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]』では機体がバランス型になったせいか差が縮まっている。
+
それまでの作品と違って新劇場版設定で登場する[[スーパーロボット大戦L|L]]では、機体が射撃武器中心に変わっているせいか、格闘よりも射撃が高く設定されている。防御の低さは相変わらずである。一方[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]では機体がバランス型になったせいか差が縮まっている。
  
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
全参戦作品を通じてほぼ固定に近い。[[ひらめき]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]に加えて[[集中]]か[[必中]]のどちらかを覚える構成で共通。[[覚醒]]と[[魂]]はいかにもEVAを思わせる精神コマンドである。『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では(精神コマンドの数が5つに減った関係で)熱血が欠け、[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]ではそれに加えて覚醒の代わりに気合が入っている。
+
全参戦作品を通じてほぼ固定に近い。[[ひらめき]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]に加えて[[集中]]か[[必中]]のどちらかを覚える構成で共通。[[覚醒]]と[[魂]]はいかにもEVAを思わせる精神コマンドである。[[スーパーロボット大戦L|L]]では(精神コマンドの数が5つに減った関係で)熱血が欠け、[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]ではそれに加えて覚醒の代わりに気合が入っている。
  
 
第3次αなど、パイロットによって消費精神ポイントが変化する作品では主人公格には珍しく[[熱血]]の消費コストが安くならない特徴がある。反面、その第3次αでは[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]らトップクラスの[[ニュータイプ]]と同等の低コスト(消費SP85、通常は100)で[[覚醒]]が使用できる。
 
第3次αなど、パイロットによって消費精神ポイントが変化する作品では主人公格には珍しく[[熱血]]の消費コストが安くならない特徴がある。反面、その第3次αでは[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]らトップクラスの[[ニュータイプ]]と同等の低コスト(消費SP85、通常は100)で[[覚醒]]が使用できる。
192行目: 190行目:
 
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
 
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
 
:'''[[シンクロ率|シンクロ率(シンジ)]]'''
 
:'''[[シンクロ率|シンクロ率(シンジ)]]'''
:気力が10上昇する毎に、攻撃力・防御力が増加する。
+
:気力が10上昇する毎に、攻撃力と防御力に補正がかかる。
 
:'''[[底力]](シンジ)'''
 
:'''[[底力]](シンジ)'''
:メインスロットの必殺技威力が増加する。攻撃を命中させた時の気力上昇量が増加する。
+
:必殺技威力に補正がかかる。攻撃を命中させた時の気力上昇量が増加する。
 
:'''[[集中力]](シンジ)'''
 
:'''[[集中力]](シンジ)'''
:攻撃力が増加する。自分のアクション開始時に気力が増加する(LV10で追加される)。
+
:攻撃力が増加する。自分のアクション開始時に気力が3増加する(LV10で追加される)。
 +
:期間限定ミッションでのみ入手可能。
 
:'''[[闘争心]](シンジ)'''
 
:'''[[闘争心]](シンジ)'''
:照準値が増加する。気力が120、150以上のとき、ステージ中一度「[[熱血]]」(レベルが上がると「[[必中]]」も追加される)がかかる。
+
:照準値が増加する。気力が120、150以上のとき、ステージ中一度「[[熱血]]」(LV20で「[[必中]]」が追加される)がかかる。
:'''第3の少年'''
 
:全ての攻撃の与ダメージ・攻撃力が増加する。
 
:'''[X]奇跡の価値'''
 
:攻撃力・防御力・照準値が増加する。攻撃を命中させたときの気力上昇量が増加する。HPが増加する(LV5で追加される)。
 
:'''精密攻撃(シンジ)'''
 
:攻撃力・照準値が増加する。被ダメージを軽減するバリアを展開する。
 
  
 
=== [[小隊長能力]] ===
 
=== [[小隊長能力]] ===
238行目: 231行目:
 
;「A STEP FORWARD INTO TERROR」
 
;「A STEP FORWARD INTO TERROR」
 
:『α』では途中からこのBGMになる。『第3次α』では最初からこのBGM。
 
:『α』では途中からこのBGMになる。『第3次α』では最初からこのBGM。
 +
;「NERV」
 +
:TV版ではJ.A(ジェット・アローン)の暴走を止めるため初号機が出撃するシーンなどで使用された。
 
;「Both of you, Dance Like You Want to Win!」
 
;「Both of you, Dance Like You Want to Win!」
 
:TV版の第7使徒イスラフェル戦で使用された、ユニゾン(合体攻撃)時のBGM。
 
:TV版の第7使徒イスラフェル戦で使用された、ユニゾン(合体攻撃)時のBGM。
 
;「魂のルフラン」
 
;「魂のルフラン」
:『MX』では終盤の[[EVA量産機]]戦を経て、このBGMに切り替わる。イントロが長いためか、イントロ部分を短く編曲したものが使用される。
+
:『α』、『MX』では終盤の[[EVA量産機]]戦を経て、このBGMに切り替わる。
 
;「Komm, susser Tod ~甘き死よ、来たれ~」
 
;「Komm, susser Tod ~甘き死よ、来たれ~」
 
:旧劇場版で使用された。SRWでは『第3次α』52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」で流れる。非常にネガティブな歌詞で、全人類を巻き込むデストラクションを絶望的に彩る。ちなみにこの曲、結婚式とかで良く使用されてしまっている曲である。安らかな曲調だからか。
 
:旧劇場版で使用された。SRWでは『第3次α』52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」で流れる。非常にネガティブな歌詞で、全人類を巻き込むデストラクションを絶望的に彩る。ちなみにこの曲、結婚式とかで良く使用されてしまっている曲である。安らかな曲調だからか。
261行目: 256行目:
 
;[[鈴原トウジ]]、[[相田ケンスケ]]
 
;[[鈴原トウジ]]、[[相田ケンスケ]]
 
:親友。「3バカトリオ」と呼ばれるほどの間柄だったが、参号機事件を契機に顔を会わせられなくなり、最後は疎開していってしまう。
 
:親友。「3バカトリオ」と呼ばれるほどの間柄だったが、参号機事件を契機に顔を会わせられなくなり、最後は疎開していってしまう。
:漫画版では結果的に自らの手でトウジを殺害してしまいそのことを知ったケンスケから最終的に絶交を言い渡され、顔を合わせることもないまま別離した。
+
:漫画版では結果的に自らの手でトウジを殺害してしまいそのことを知ったケンスケから最終的に絶交を言い渡され、顔を合わせることもないまま別離した。。
 
;[[加持リョウジ]]
 
;[[加持リョウジ]]
 
:シンジのよき兄貴分。年長者としてアドバイスをくれる数少ない人物だった。
 
:シンジのよき兄貴分。年長者としてアドバイスをくれる数少ない人物だった。
268行目: 263行目:
 
;[[真希波・マリ・イラストリアス]]
 
;[[真希波・マリ・イラストリアス]]
 
:新劇場版でパラシュートから降り立った彼女と遭遇している。後に旧世紀版の加持の代わりにシンジにアドバイスを入れた。
 
:新劇場版でパラシュートから降り立った彼女と遭遇している。後に旧世紀版の加持の代わりにシンジにアドバイスを入れた。
;鈴原サクラ
 
:トウジの妹。『Q』にて14年間の眠りから目覚めたシンジに対して親切に接する。シンジがAAAヴンダーから脱走する際には彼に向って「エヴァにだけは乗らんで下さいよ!」と懇願するが…。
 
;北上ミドリ
 
:『Q』に登場するヴィレのオペレーター。他のヴィレメンバーが14年間の眠りから目覚めたシンジを複雑な表情で見つめる中、彼女のみシンジを鋭い目つきで睨みつけたり、初号機に乗せて欲しいとミサトに頼み込むシンジに舌打ちするなど、彼に対し憎悪があるかのような態度を見せる。その理由は完結編である『シン』で明らかになる。
 
  
 
=== ゴジラ対エヴァンゲリオン ===
 
=== ゴジラ対エヴァンゲリオン ===
307行目: 298行目:
 
;[[流竜馬]]
 
;[[流竜馬]]
 
:甲児と同じく面倒を見てくれる先輩格。「なぜ戦うのか?」と問うと彼らしい、ヒーローらしい答えをくれる。
 
:甲児と同じく面倒を見てくれる先輩格。「なぜ戦うのか?」と問うと彼らしい、ヒーローらしい答えをくれる。
:[[流竜馬 (OVA)|OVA設定]]で登場する『第3次Z』や『V』ではよき大人としてシンジの成長を見守る立場であり、『V』ではシンジにも特訓を課しつつ、「根性がある男」とその心根の男気を認められている。困難ルートの最終話の最終局面では、甲児とも共に、[[ネバンリンナ]]打倒の為の大きな力となる。
+
:[[流竜馬 (OVA)|OVA設定]]で登場する『第3次Z』や『V』ではよき大人としてシンジの成長を見守る立場であり、Vではシンジにも特訓を課しつつ、「根性がある男」とその心根の男気を認められている。困難ルートの最終話の最終局面では、甲児とも共に、[[ネバンリンナ]]打倒の為の大きな力となる。
 
;[[車弁慶 (OVA)|車弁慶]]
 
;[[車弁慶 (OVA)|車弁慶]]
 
:『V』ではボーナスシナリオ「三つの心」にて、シンジ達にチームワークを学ばせるべく、コーチ役となる。
 
:『V』ではボーナスシナリオ「三つの心」にて、シンジ達にチームワークを学ばせるべく、コーチ役となる。
407行目: 398行目:
 
:『α』では彼女の窮地を救う場面も。また、その際に彼女から激励を受けており、彼女の激励の言葉は、シンジが本当の戦士として成長する大きなきっかけの一つになっている。
 
:『α』では彼女の窮地を救う場面も。また、その際に彼女から激励を受けており、彼女の激励の言葉は、シンジが本当の戦士として成長する大きなきっかけの一つになっている。
 
;[[刹那・F・セイエイ]]
 
;[[刹那・F・セイエイ]]
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』のイベント「錯綜する意志」では『[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|ソレスタルビーイング]]』の[[映画]]の影響もあり、彼をはじめとする[[ガンダムマイスター]]達に憧れを抱いている。
+
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』のイベント「錯綜する意志」では『[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|ソレスタルビーイング]]』の映画の影響もあり、彼をはじめとする[[ガンダムマイスター]]達に憧れを抱いている。
  
 
==== ガンダムSEEDシリーズ ====
 
==== ガンダムSEEDシリーズ ====
486行目: 477行目:
 
:[[EVA初号機]]に初めて乗る決意をした時。自分が戦わなければ重傷の少女が代わりに戦う事になるというシーンであり、普通の主人公ならば脊髄反射的に戦う決意をするはずなのに、彼の場合このような自己暗示をかけなければならないというシンジを象徴する有名な台詞だが、『[[第3次α]]』ではシンジが戦士として、そして人として成長しているためこの台詞を喋らず、ゲンドウに対してこの台詞を下敷きにしながら全く逆の意味合いの台詞を放つ(後述)。
 
:[[EVA初号機]]に初めて乗る決意をした時。自分が戦わなければ重傷の少女が代わりに戦う事になるというシーンであり、普通の主人公ならば脊髄反射的に戦う決意をするはずなのに、彼の場合このような自己暗示をかけなければならないというシンジを象徴する有名な台詞だが、『[[第3次α]]』ではシンジが戦士として、そして人として成長しているためこの台詞を喋らず、ゲンドウに対してこの台詞を下敷きにしながら全く逆の意味合いの台詞を放つ(後述)。
 
:余談だがTV版で「逃げちゃダメだ」のセリフが使われたのは全26話中で計13回(繰り返しつぶやいているものはその都度計数)である。
 
:余談だがTV版で「逃げちゃダメだ」のセリフが使われたのは全26話中で計13回(繰り返しつぶやいているものはその都度計数)である。
:『[[α]]』では「逃げちゃダメだ」の部分が、『[[第3次Z時獄篇]]』では「やります〜」からが[[DVE]]で再現されている。
+
:『[[第3次Z時獄篇]]』では「やります〜」からが[[DVE]]で再現されている。
 
;「目標をセンターに入れて…スイッチ」
 
;「目標をセンターに入れて…スイッチ」
 
:演習時の台詞。死んだ魚のような目で、黙々とこれを繰り返していた。
 
:演習時の台詞。死んだ魚のような目で、黙々とこれを繰り返していた。
 
:SRWでも戦闘時の台詞として採用。『第3次Z時獄篇』ではDVEとしても採用。
 
:SRWでも戦闘時の台詞として採用。『第3次Z時獄篇』ではDVEとしても採用。
 
;「…た、ただいま」
 
;「…た、ただいま」
:TV版では初めてミサト宅に上がる時と、家出を経てパイロットを辞め第3新東京市を去ろうとしたが思いとどまった時の二度使われている。
+
:TV版では初めてミサト宅に上がる時と、家出を経てパイロットを辞め第3新東京市を去ろうとしたが思いとどまった時の二度使われている。<br />貞本漫画版では家出から黒服に連れ戻されてミサトと対面した際の第一声。
:貞本漫画版では家出から黒服に連れ戻されてミサトと対面した際の第一声。
 
 
;(ここも、知らない天井…。当たり前か、この街で知ってるとこなんて、どこにも無いもんな…)
 
;(ここも、知らない天井…。当たり前か、この街で知ってるとこなんて、どこにも無いもんな…)
 
:第弐話『見知らぬ、天井』にて。ネルフ施設の病室、ミサトの住むマンションの風呂と部屋の天井…10数年ぶりの父からの手紙から、激動に立て続けに見舞われることになったシンジ。知らない天井を眺めながら彼の脳裏に去来するのは、この先への不安か、混乱する初陣の記憶か……
 
:第弐話『見知らぬ、天井』にて。ネルフ施設の病室、ミサトの住むマンションの風呂と部屋の天井…10数年ぶりの父からの手紙から、激動に立て続けに見舞われることになったシンジ。知らない天井を眺めながら彼の脳裏に去来するのは、この先への不安か、混乱する初陣の記憶か……
509行目: 499行目:
 
:ゲンドウによって[[ダミープラグ]]を起動させられた初号機は、使徒に乗っ取られたEVA3号機を容赦無く破壊。重傷を負ったトウジの姿にショックを受け、シンジは初号機に立て籠もる。オペレーター達の説得も彼の怒りを鎮めることはできなかった…。
 
:ゲンドウによって[[ダミープラグ]]を起動させられた初号機は、使徒に乗っ取られたEVA3号機を容赦無く破壊。重傷を負ったトウジの姿にショックを受け、シンジは初号機に立て籠もる。オペレーター達の説得も彼の怒りを鎮めることはできなかった…。
 
;「僕を…この…初号機に乗せてください!」<br />「僕は…僕は!エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
 
;「僕を…この…初号機に乗せてください!」<br />「僕は…僕は!エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
:TV版第19話で[[NERV]]に戻ってきて、「何をしに来た」と冷たく言い放つゲンドウに対して。第1話との対比であり、これまで周囲に流されて戦わされていたシンジが初めて明確な自分の意志で戦う事を決意した際の台詞であった。そして繰り広げられる最強の使徒との荒々しい戦闘描写は、まさに同話のタイトル「男の戦い」にふさわしいものであった…が、TV版では結局電源切れによる活動停止の末、初号機の覚醒によって撃破。さらに初号機の使徒捕食という極めてインパクトの強い出来事によって、シンジの成長描写はまたもやお預けとなる。尚、『[[第3次α]]』ではゲンドウとの対決の際に上述の台詞を口にする。
+
:TV版第19話で[[NERV]]に戻ってきて、「何をしに来た」と冷たく言い放つゲンドウに対して。第1話との対比であり、これまで周囲に流されて戦わされていたシンジが初めて明確な自分の意志で戦う事を決意した際の台詞であった。そして繰り広げられる最強の使徒との荒々しい戦闘描写は、まさに同話のタイトル「男の戦い」にふさわしいものであった…が、TV版では結局電源切れによる活動停止の末、初号機の覚醒によって撃破。さらに初号機の使徒捕食という極めてインパクトの強い出来事によって、シンジの成長描写はまたもやお預けとなる。尚、[[第3次α]]ではゲンドウとの対決の際に上述の台詞を口にする。
 
;「動け! 動け! 動いてよぉ! 今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ! もうそんなの嫌なんだよ! だから……動いてよーっ!!」
 
;「動け! 動け! 動いてよぉ! 今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ! もうそんなの嫌なんだよ! だから……動いてよーっ!!」
 
:ゼルエル戦で活動停止した初号機の中で。シンジの必死の叫びに、初号機の中に眠っていた「彼女」が覚醒する……
 
:ゼルエル戦で活動停止した初号機の中で。シンジの必死の叫びに、初号機の中に眠っていた「彼女」が覚醒する……
519行目: 509行目:
 
:カヲルを[[使徒]]と認識し、出撃した際の追撃時の台詞。
 
:カヲルを[[使徒]]と認識し、出撃した際の追撃時の台詞。
 
;「嘘だッ!!何を……カヲル君、君が何を言っているのか分からないよ、カヲル君…」
 
;「嘘だッ!!何を……カヲル君、君が何を言っているのか分からないよ、カヲル君…」
:第二拾四話クライマックスにて。『[[MX]]』の中断メッセージではネタ的掛け合いで使用されている。
+
:第二拾四話クライマックスにて。非常にシリアスな場面の台詞だが、某有名アニメにも用いられるほどネタにされやすい台詞でもある。[[MX]]の中断メッセージでも、ネタ的掛け合いで使用されている。
 
;「僕は僕が嫌いだ。でも好きになれるかもしれない。僕はここにいてもいいのかもしれない。そうだ、僕は僕でしかない。僕は僕だ。僕でいたい。 僕はここにいたい! ''僕はここにいてもいいんだ!''」
 
;「僕は僕が嫌いだ。でも好きになれるかもしれない。僕はここにいてもいいのかもしれない。そうだ、僕は僕でしかない。僕は僕だ。僕でいたい。 僕はここにいたい! ''僕はここにいてもいいんだ!''」
 
:第二拾五話、人類補完計画が進む中、シンジは自問自答する。そして、自分と他人を受け入れる事を決め…。
 
:第二拾五話、人類補完計画が進む中、シンジは自問自答する。そして、自分と他人を受け入れる事を決め…。
528行目: 518行目:
 
;「最低だ…俺って…」
 
;「最低だ…俺って…」
 
:旧劇場版『Air』冒頭にて、意識のないアスカに散々当り散らした挙句「不適切な行為」を行った後に。唯一彼の一人称が「俺」になる台詞であるが、内容は彼が言うとおり確かに「最低」なものである。
 
:旧劇場版『Air』冒頭にて、意識のないアスカに散々当り散らした挙句「不適切な行為」を行った後に。唯一彼の一人称が「俺」になる台詞であるが、内容は彼が言うとおり確かに「最低」なものである。
:幸いというべきか、旧劇場版の再現がある『α』や『MX』においてもこの場面は再現されていない。
 
 
;「だってエヴァに乗れないんだ…。どうしようもないんだ…」
 
;「だってエヴァに乗れないんだ…。どうしようもないんだ…」
 
:旧劇場版『Air』終盤にて、エヴァ初号機が格納されているケージ内でエヴァ弐号機がエヴァ量産機達にトドメを刺され絶叫しながらシンジに呼びかけるマヤの声を聴いてうずくまったまま言った一言。この時の初号機は戦略自衛隊によって硬化ベークライトで初号機を固められたためにシンジは初号機に乗ることが出来なかったため本当にどうしようもなかった。しかしこの後、初号機が自ら硬化ベークライトを砕きシンジを乗せる。
 
:旧劇場版『Air』終盤にて、エヴァ初号機が格納されているケージ内でエヴァ弐号機がエヴァ量産機達にトドメを刺され絶叫しながらシンジに呼びかけるマヤの声を聴いてうずくまったまま言った一言。この時の初号機は戦略自衛隊によって硬化ベークライトで初号機を固められたためにシンジは初号機に乗ることが出来なかったため本当にどうしようもなかった。しかしこの後、初号機が自ら硬化ベークライトを砕きシンジを乗せる。
537行目: 526行目:
 
=== 漫画版 ===
 
=== 漫画版 ===
 
;「わかったよ、父さん。乗ればいいんだろ? 僕が乗るよ」<br/>(僕が必要としなかった父さんが造ったロボット…そいつが今、僕を必要としている? ふん、おもしろいじゃないか! やってやる!)<br />(死ぬのなんか恐くはないんだ、父さんに臆病者なんて言わせない)
 
;「わかったよ、父さん。乗ればいいんだろ? 僕が乗るよ」<br/>(僕が必要としなかった父さんが造ったロボット…そいつが今、僕を必要としている? ふん、おもしろいじゃないか! やってやる!)<br />(死ぬのなんか恐くはないんだ、父さんに臆病者なんて言わせない)
:1巻。EVA初号機に初めて乗り込む際の台詞だが、「逃げちゃダメだ…」の問答が一切無く、父親への反抗という側面も強い。
+
:1巻。EVA初号機に初めて乗り込む際の台詞だが、「逃げちゃダメだ…」の問答が一切無く、父親への反抗という側面も強い。この場面に限らず、漫画版は貞本氏の意向であえて「逃げちゃダメだ…」のセリフは外されている。
 
;(いつの頃からだろう。僕の心と体は少しずつバラバラになってきている気がする)<br />(悲しいことやつらいことがあるたびに これは自分ではないと 他人事みたいに見つめてるもう一人の自分がいるみたいだ)<br />(大丈夫 僕はやっていけるさ…)<br />(心をもっと体の奥に閉じ込めてしまおう そうすれば 体の痛みも心の痛みも 恐怖も 何も感じなくて済むだろう)
 
;(いつの頃からだろう。僕の心と体は少しずつバラバラになってきている気がする)<br />(悲しいことやつらいことがあるたびに これは自分ではないと 他人事みたいに見つめてるもう一人の自分がいるみたいだ)<br />(大丈夫 僕はやっていけるさ…)<br />(心をもっと体の奥に閉じ込めてしまおう そうすれば 体の痛みも心の痛みも 恐怖も 何も感じなくて済むだろう)
 
:2巻より。演習時のモノローグ。TV版では「目標をセンターに入れて…スイッチ」を繰り返しつぶやくのみだったシーン。漫画版はこうした心理描写のシーンが増えており、TV版の行間が補完されていることが多い。
 
:2巻より。演習時のモノローグ。TV版では「目標をセンターに入れて…スイッチ」を繰り返しつぶやくのみだったシーン。漫画版はこうした心理描写のシーンが増えており、TV版の行間が補完されていることが多い。
543行目: 532行目:
 
:2巻より。シャムシェル戦でTV版とは異なりシンジの判断でトウジ&ケンスケをエントリープラグに収容し、後退命令に対して反抗的につぶやく。
 
:2巻より。シャムシェル戦でTV版とは異なりシンジの判断でトウジ&ケンスケをエントリープラグに収容し、後退命令に対して反抗的につぶやく。
 
;「もう一度言ってみろ!…」<br />「もう一度言え!前歯全部折ってやる!」<br />「言えよ!」
 
;「もう一度言ってみろ!…」<br />「もう一度言え!前歯全部折ってやる!」<br />「言えよ!」
:10巻より。レイの死を馬鹿にしたような言動を口にしたカヲルに対し、激怒して発した台詞。普段の温厚なシンジからは想像できない怒りに満ちた過激な台詞で、読者を驚愕させた。
+
:10巻より。レイの死を馬鹿にしたような言動を口にしたカヲルに対し、激怒して発した台詞。普段の温厚なシンジからは想像できない怒りに満ちた過激な台詞で、読者を驚愕させた。これは漫画版が原作者である庵野監督ではなく、貞本氏の解釈によって描かれている事から生まれて別基軸のシンジである為。
 
;(僕には将来なりたいものなんて何もない 夢とか希望のことも考えたことがなかった 今までなるようになってきたし これからもずっとそうたろうと思ってた)<br/>(だから 何かの事故やなんかで死んでしまっても別にかまわないと思ってた)<br/>(けど 最近思うんだ 希望が見えないのは 僕が希望を探してないからじゃないかと)
 
;(僕には将来なりたいものなんて何もない 夢とか希望のことも考えたことがなかった 今までなるようになってきたし これからもずっとそうたろうと思ってた)<br/>(だから 何かの事故やなんかで死んでしまっても別にかまわないと思ってた)<br/>(けど 最近思うんだ 希望が見えないのは 僕が希望を探してないからじゃないかと)
 
:14巻より。新生した世界で上京する際に乗った電車の車中で。新生する前の世界と違い、地元の友人ができ親戚一家とも良好とまでは行かないが繋がりができているため自分を見直すことができている。
 
:14巻より。新生した世界で上京する際に乗った電車の車中で。新生する前の世界と違い、地元の友人ができ親戚一家とも良好とまでは行かないが繋がりができているため自分を見直すことができている。
555行目: 544行目:
 
:上記のシーン後、ミサトの暮らすマンションから去る際にミサトからレイの食事会にゲンドウも来る予定だったという事を教えられ、もう一度ゲンドウと笑って欲しかったと語るが、心を閉ざしたシンジには届かなかった。この後シンジが第3新東京市から去ろうとした瞬間、第10の使徒が襲来してきた。
 
:上記のシーン後、ミサトの暮らすマンションから去る際にミサトからレイの食事会にゲンドウも来る予定だったという事を教えられ、もう一度ゲンドウと笑って欲しかったと語るが、心を閉ざしたシンジには届かなかった。この後シンジが第3新東京市から去ろうとした瞬間、第10の使徒が襲来してきた。
 
; 「綾波を…返せッ…!」
 
; 「綾波を…返せッ…!」
:『破』終盤にて、レイごと零号機を取り込んだ第10の使徒に挑む際に発した台詞。旧世紀版では見る事の出来なかった、シンジの強さと成長が露になった場面である。そして、シンジと初号機は覚醒の時を迎えた…。
+
:『破』終盤にて、レイごと零号機を取り込んだ第10の使徒に挑む際に発した台詞。旧世紀版では見る事の出来なかった、シンジの強さと成長が露になった場面である。そして、シンジと初号機は覚醒の時を迎えた…。<br />この場面において、シンジは怒りの形相と共に両目の瞳が深紅に爛々と輝く(しかもその瞳は螺旋模様…所謂[[ゲッターロボシリーズ|グルグル目]]状態)という演出がなされており、その様相は漫画版やOVA版の[[流竜馬|竜]][[流竜馬 (OVA)|馬]]達[[ゲッターチーム]]や、旧世紀版エヴァと同じくGAINAX制作のアニメである『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のキャラクターを想起させる、旧世紀版の彼からは考えられないあまりにも衝撃的なものとなっている。どことなく[[MX]]で共演した[[神名綾人]]を思い起こさせるものもある。
:この場面において、シンジは怒りの形相と共に両目の瞳が深紅に爛々と輝く(しかもその瞳は螺旋模様…所謂[[ゲッターロボシリーズ|グルグル目]]状態)という演出がなされており、その様相は漫画版やOVA版の[[流竜馬|竜]][[流竜馬 (OVA)|馬]]達[[ゲッターチーム]]や、旧世紀版エヴァと同じくGAINAX制作のアニメである『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のキャラクターを想起させる、旧世紀版の彼からは考えられないあまりにも衝撃的なものとなっている。どことなく『[[MX]]』で共演した[[神名綾人]]を思い起こさせるものもある。
 
 
;「僕はどうなったっていい…。世界がどうなったっていい…。だけど綾波だけは…綾波だけは、絶対助けるッ!」
 
;「僕はどうなったっていい…。世界がどうなったっていい…。だけど綾波だけは…綾波だけは、絶対助けるッ!」
:リツコの「このままではヒトでいられなくなる」という制止の台詞に対して。彼が「戦う意味」に明確に目覚めた事を明示する台詞である。そんなシンジにミサトは「行きなさいシンジ君!誰かのためじゃなく、自分自身の願いのために!」と彼の選択を受け入れている。
+
:リツコの「このままではヒトでいられなくなる」という制止の台詞に対して。彼が「戦う意味」に明確に目覚めた事を明示する台詞である。そんなシンジにミサトは「行きなさいシンジ君!誰かのためじゃなく、自分自身の願いのために!」と彼の選択を受け入れている。<br />[[L]]では第10の使徒戦は再現されていないものの、[[グレイス・オコナー|グレイス]]との決戦に際してこの台詞をアレンジした台詞を叫んでいる(後述)。ちなみに天獄篇予告でも叫んでいる。
:『[[L]]』では第10の使徒戦は再現されていないものの、[[グレイス・オコナー|グレイス]]との決戦に際してこの台詞をアレンジした台詞を叫んでいる(後述)。ちなみに『天獄篇』予告でも叫んでいる。
 
 
;「違う!綾波は綾波しかいない!だから今、助けるッ!」
 
;「違う!綾波は綾波しかいない!だから今、助けるッ!」
 
:「私が消えても代わりは居る」と言ってシンジの助けを拒むにレイ対して。これまで「代わりの利く道具」としてしか扱われなかったレイにとって、自身を「掛け替えのない存在」と見なしたシンジのこの言葉は正に救いであったであろう。そしてレイはシンジの手を取り、シンジは使徒に取り込まれたレイを見事に救出した。そして…
 
:「私が消えても代わりは居る」と言ってシンジの助けを拒むにレイ対して。これまで「代わりの利く道具」としてしか扱われなかったレイにとって、自身を「掛け替えのない存在」と見なしたシンジのこの言葉は正に救いであったであろう。そしてレイはシンジの手を取り、シンジは使徒に取り込まれたレイを見事に救出した。そして…
604行目: 591行目:
 
=== 旧世紀版 ===
 
=== 旧世紀版 ===
 
==== 旧シリーズ ====
 
==== 旧シリーズ ====
;[[スーパーロボット大戦F|F]]
+
'''[[スーパーロボット大戦F|F]]'''
:;「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
+
;「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
::第19話(ルートにより変動)「ネルフ襲撃」でのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明監督の提案によるイベント。
+
:第19話(ルートにより変動)「ネルフ襲撃」でのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明監督の提案によるイベント。
:
+
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]
+
'''[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]'''
:;「い、いや、そんなことは‥‥でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです‥‥だったらそれを信じて待つほうがいいと思うんです」
+
;「い、いや、そんなことは‥‥でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです‥‥だったらそれを信じて待つほうがいいと思うんです」
::「清算されし過去、そして…」より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「‥‥逃げるんですか?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこと言ってるけど、自分には甘い人だったんですね‥‥」などの発言もあり、甲児からは「お前、けっこうキツイこと言うなぁ」と言われている。
+
:「清算されし過去、そして…」より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「‥‥逃げるんですか?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこと言ってるけど、自分には甘い人だったんですね‥‥」などの発言もあり、甲児からは「お前、けっこうキツイこと言うなぁ」と言われている。
:;シンジ「あ、ちょっと待って。ウィナーさん‥‥ですよね」<br />カトル「カトルでいいよ、シンジ君」<br />シンジ「じゃ、カトルさん。これからも、よろしく」<br />カトル「こちらこそ」
+
;シンジ「あ、ちょっと待って。ウィナーさん‥‥ですよね」<br />カトル「カトルでいいよ、シンジ君」<br />シンジ「じゃ、カトルさん。これからも、よろしく」<br />カトル「こちらこそ」
::「アクシズの攻防」にて、カトルと初対面時の台詞。2行目のカトルのセリフが[[渚カヲル|彼]]そのまんまである。
+
:「アクシズの攻防」にて、カトルと初対面時の台詞。2行目のカトルのセリフが[[渚カヲル|彼]]そのまんまである。
:;カトル「もうすぐだね」<br />シンジ「あっ、カトルさん‥‥」<br />カトル「カトルでいいよ。僕のほうが新参者なんだから」<br />シンジ「そんな‥‥」<br />カトル「それに年だって1つしか違わないし、なによりシンジ君とは友達になりたいんだ。だめかな?」<br />シンジ「そ、そんな‥‥僕でいいの、かな?」<br />カトル「君がいいんだ」<br />シンジ「あ、ありがとう‥‥」<br />カトル「よかった。これからもよろしく」<br />シンジ「こちらこそ‥‥よろしく、カトル、君」
+
;カトル「もうすぐだね」<br />シンジ「あっ、カトルさん‥‥」<br />カトル「カトルでいいよ。僕のほうが新参者なんだから」<br />シンジ「そんな‥‥」<br />カトル「それに年だって1つしか違わないし、なによりシンジ君とは友達になりたいんだ。だめかな?」<br />シンジ「そ、そんな‥‥僕でいいの、かな?」<br />カトル「君がいいんだ」<br />シンジ「あ、ありがとう‥‥」<br />カトル「よかった。これからもよろしく」<br />シンジ「こちらこそ‥‥よろしく、カトル、君」
::「野望の果てに」にてカトルと友情を結ぶ際の台詞。二人の長い友情の始まりである。
+
:「野望の果てに」にてカトルと友情を結ぶ際の台詞。二人の長い友情の始まりである。
:;「カトル君……嘘だろ……」
+
;「カトル君……嘘だろ……」
::「悲しみのカトル」のシナリオエンドデモにて。完成させた[[ウイングガンダムゼロ|ウイングゼロ]]に乗り[[ゼロシステム]]に取り込まれながら、ツインバスターライフルの一撃で[[コロニー]]を破壊するなど、温和だった頃とは別人のように狂い笑いながら破壊行動の限りを尽くすカトルの姿を見て、流石のシンジもあまりの変貌ぶりに茫然とするしかなかった。
+
:「悲しみのカトル」のシナリオエンドデモにて。完成させた[[ウイングガンダムゼロ|ウイングゼロ]]に乗り[[ゼロシステム]]に取り込まれながら、ツインバスターライフルの一撃で[[コロニー]]を破壊するなど、温和だった頃とは別人のように狂い笑いながら破壊行動の限りを尽くすカトルの姿を見て、流石のシンジもあまりの変貌ぶりに茫然とするしかなかった。
:;「もうやだ、もういやだ…誰か、僕を助けてよ…ねぇ、誰か僕を…お願いだから僕を助けてよ…一人にしないで、僕を見捨てないで!僕を殺さないで!」<br />「…君は…誰?」<br />「ねえ、どうして黙ってるんだよ!」<br />「君も僕を見てくれないんだね…誰も、僕を見てくれない、わかってくれない、わかろうとさえしてくれない…そうだ、僕はいつもひとりぼっちだった…ここにはもう僕の居場所なんてないんだ…みんな僕をいらないんだ!」<br />「だったら、だったら、こんな世界、なくなっちゃえばいいんだ!!」  
+
;「もうやだ、もういやだ…誰か、僕を助けてよ…ねぇ、誰か僕を…お願いだから僕を助けてよ…一人にしないで、僕を見捨てないで!僕を殺さないで!」<br />「…君は…誰?」<br />「ねえ、どうして黙ってるんだよ!」<br />「君も僕を見てくれないんだね…誰も、僕を見てくれない、わかってくれない、わかろうとさえしてくれない…そうだ、僕はいつもひとりぼっちだった…ここにはもう僕の居場所なんてないんだ…みんな僕をいらないんだ!」<br />「だったら、だったら、こんな世界、なくなっちゃえばいいんだ!!」  
::「未完のシ者」にて、エヴァエンドを迎えた時の台詞。
+
:「未完のシ者」にて、エヴァエンドを迎えた時の台詞。
::原作通りにカヲルが死亡した後、自暴自棄になって誰に救いを求めたシンジの目の前にカトルが現れるが、彼は無言の状態で何も答えず、完全に絶望したシンジはとうとう人類補完計画を発動させてしまう…。
+
:原作通りにカヲルが死亡した後、自暴自棄になって誰に救いを求めたシンジの目の前にカトルが現れるが、彼は無言の状態で何も答えず、完全に絶望したシンジはとうとう人類補完計画を発動させてしまう…。
  
 
==== αシリーズ ====
 
==== αシリーズ ====
;[[スーパーロボット大戦α|α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]])
+
'''[[スーパーロボット大戦α|α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]])'''
:;「………」<br />(そうだ…逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目なんだ!)<br />「ミサトさん、僕は撤退しません! このまま使徒を迎え撃ちます!」
+
;「………」<br />(そうだ…逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目なんだ!)<br />「ミサトさん、僕は撤退しません! このまま使徒を迎え撃ちます!」
::リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」にて、[[第4使徒シャムシェル]]、[[ティターンズ]]、そして[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の[[ウイングガンダム]]が入り混じる戦いの中で[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]をエントリープラグ内に保護した時の台詞。戦う術を持たずとも恐怖から逃げない彼女の強さが、シンジの心に力を与える。
+
:リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」にて、[[第4使徒シャムシェル]]、[[ティターンズ]]、そして[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の[[ウイングガンダム]]が入り混じる戦いの中で[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]をエントリープラグ内に保護した時の台詞。戦う術を持たずとも恐怖から逃げない彼女の強さが、シンジの心に力を与える。
:;「惣流…前から言おうと思ってたんだけど、君みたいな肩肘を張った生き方って疲れると思うよ…」<br />「僕も…昔そうだったんだ。でも、ロンド=ベル隊に入って…みんなのおかげで自然のままでいられるような気がする…」
+
;「惣流…前から言おうと思ってたんだけど、君みたいな肩肘を張った生き方って疲れると思うよ…」<br />「僕も…昔そうだったんだ。でも、ロンド=ベル隊に入って…みんなのおかげで自然のままでいられるような気がする…」
::第36話「リン・ミンメイ」で、相変わらず[[ロンド・ベル]]の面々へ悪態を吐き、彼らと距離を置こうとするアスカの「虚勢」を看破して発した忠告。当初こそシンジからの指摘へ猛然と噛み付いたアスカも、何時しか彼の言葉に黙って耳を傾けていた。
+
:第36話「リン・ミンメイ」で、相変わらず[[ロンド・ベル]]の面々へ悪態を吐き、彼らと距離を置こうとするアスカの「虚勢」を看破して発した忠告。当初こそシンジからの指摘へ猛然と噛み付いたアスカも、何時しか彼の言葉に黙って耳を傾けていた。
:;「…無茶をしなきゃ、勝てない相手なんでしょう?」
+
;「…無茶をしなきゃ、勝てない相手なんでしょう?」
::第61話「運命の矢」にて、シンジフラグが全て立った場合の台詞。カヲルの死を引きずって出撃拒否していたところで甲児の叱咤に応じて出撃(はプレイヤーの任意だが)した後、甲児に「無茶はするなよ」と言われてこの軽口を返した。
+
:第61話「運命の矢」にて、シンジフラグが全て立った場合の台詞。カヲルの死を引きずって出撃拒否していたところで甲児の叱咤に応じて出撃(はプレイヤーの任意だが)した後、甲児に「無茶はするなよ」と言われてこの軽口を返した。
:;「…僕は…僕はもう逃げない。僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!」<br />「そして…僕の仲間達を助けるために…!」
+
;「…僕は…僕はもう逃げない。僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!」<br />「そして…僕の仲間達を助けるために…!」
::第64話「Air」において。最後の台詞はシンジフラグが全て立った時に追加される。
+
:第64話「Air」において。最後の台詞はシンジフラグが全て立った時に追加される。
::『自発的にEVA初号機に乗り込む』『[[第7使徒イスラフェル]]を撃破する』『ダミープラグへ切り替えさせずに自分で[[第13使徒バルディエル]]と戦う』『精神波に侵食されるアスカを救出するために出撃する』『甲児の叱咤に応じてカヲルの死を乗り越えて出撃する』と原作を乗り越えるには多くの手間がかかるが必見のイベントと言えるだろう。
+
;「…ミサトさんとの約束…………何とか守れたと思う…」
:;「…ミサトさんとの約束…………何とか守れたと思う…」
+
:同上。戦闘終了後に生還したミサトと再会し、出撃前に彼女と交わした「約束」を果たせた事へ安堵の呟きを漏らす。
::同上。戦闘終了後に生還したミサトと再会し、出撃前に彼女と交わした「約束」を果たせた事へ安堵の呟きを漏らす。
+
;「ええ…わかっています。そのために僕は…EVAに乗ったんだと思いますから…」
:;「ええ…わかっています。そのために僕は…EVAに乗ったんだと思いますから…」
+
:直後、ミサトから補完計画とは別の手段で未来を掴まなければならない事を告げられ、己に課せられた「運命」を自覚するに至る。
::直後、ミサトから補完計画とは別の手段で未来を掴まなければならない事を告げられ、己に課せられた「運命」を自覚するに至る。
+
;「フフッ…」<br />「ご、ごめん…君にお礼を言われるなんて思ってもみなかったから」
:;「フフッ…」<br />「ご、ごめん…君にお礼を言われるなんて思ってもみなかったから」
+
:ミサトとの対話後、ぎこちなくも感謝の言葉を紡ぐアスカ渾身の「デレ」を目の当たりにして、思わず苦笑する。
::ミサトとの対話後、ぎこちなくも感謝の言葉を紡ぐアスカ渾身の「デレ」を目の当たりにして、思わず苦笑する。
+
'''[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]'''
:
+
;「目標をセンターに入れて…スイッチ!」
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
+
:戦闘台詞の一つ。台詞自体は原作と同じものだが、力強く言い放つ姿に彼の成長が感じとれる。
:;「目標をセンターに入れて…スイッチ!」
+
;(またEVAで戦うことになったけど…僕はもう逃げない)<br />(それに、何故父さんが僕達をここへ来させたのか…父さんの本当の目的は何なのか…)<br />(それを知るためにも、逃げちゃいられないんだ、僕は…)
::戦闘台詞の一つ。台詞自体は原作と同じものだが、力強く言い放つ姿に彼の成長が感じとれる。
+
:第13話「もう一度、自らの足で」で再び[[EVA初号機]]を駆り[[αナンバーズ]]に合流して。この台詞でも言っているが、第3次αのシンジは「逃げる」という言葉を嫌っている。
:;(またEVAで戦うことになったけど…僕はもう逃げない)<br />(それに、何故父さんが僕達をここへ来させたのか…父さんの本当の目的は何なのか…)<br />(それを知るためにも、逃げちゃいられないんだ、僕は…)
+
;「キラくん…サイくんを離して」
::第13話「もう一度、自らの足で」で再び[[EVA初号機]]を駆り[[αナンバーズ]]に合流して。この台詞でも言っているが、第3次αのシンジは「逃げる」という言葉を嫌っている。
+
:第21話地球降下ルート「プリティ・デビル」で増長してサイを殴ろうとしたキラに対して。相手はコーディネイターだというのに、この時のシンジは全く臆せずキラを諭してみせ、「αで成長したシンジ」を存分に見せつけた。
:;「キラくん…サイくんを離して」
+
;「修学旅行中の中学生…ってことじゃ駄目かな?」
::第21話地球降下ルート「プリティ・デビル」より。フレイが自分を選んだ事に増長してサイを殴ろうとしたキラに対して。相手はコーディネイターだというのに、この時のシンジは全く臆せずキラを諭してみせ、「αで成長したシンジ」を存分に見せつけた。
+
:第22話地球降下ルート「砂塵の果て」にて、キラとカガリの市街へ消耗品の買い出しに同行する事になった際にカガリから「戦闘員には見えないが、その制服だと逆に目立つ」と指摘された際に。
:;「キラ君…違うよ」<br />キラ「……!」<br />「君は僕達と同じだよ…。君は…!」
+
:一見何気ない発言なのだが、'''『第3次α』のシンジ達は『α』から2年経過しているので普通なら高校生のはずである'''。どうやらこの世界のシンジ達は『α』後のゴタゴタのせいで中学浪人してしまったらしい……。'''メタ的には私服姿の商品展開も多い割に公式では私服を持っていないレイのせいとも言えなくもないが'''。
::同上。同年代の仲間が多い事から原作よりも恵まれているにも関わらず、「自分がどんな思いで戦ってきたか、誰も気にもしないくせに」と吐き捨てたキラに対する言葉。しかし、話の途中でザフトがタッシルの街を焼き払ったという情報が入ってきたせいで肝心な事を伝えられなかった。
+
;「僕も前は周りに流されるままEVAに乗っていたけれど…今は自分の意志であれに乗ってる。自分なりに戦うことの意味を考えて…」<br />「僕だって悩んださ。何度も何度も逃げた。でも、その先には…自分の世界しかなかった。そこへ逃げ込んだって、誰も手を差し伸べてくれなかったんだ」
:;「修学旅行中の中学生…ってことじゃ駄目かな?」
+
:第22話地球降下ルート「砂塵の果て」でキラにかつての自分を語って。この言葉は、キラに多大な影響を及ぼす事になった。
::第22話地球降下ルート「砂塵の果て」にて、キラとカガリの市街へ消耗品の買い出しに同行する事になった際にカガリから「戦闘員には見えないが、その制服だと逆に目立つ」と指摘された際に。
+
;「それじゃ、逃げてるだけじゃないか…!」<br />「何もせずに破滅から逃げてるだけじゃないか!」
::一見何気ない発言なのだが、'''『第3次α』のシンジ達は『α』から2年経過しているので普通なら高校生のはずである'''。どうやらこの世界のシンジ達は『α』後のゴタゴタのせいで中学浪人してしまったらしい……。'''メタ的には私服姿の商品展開も多い割に公式では私服を持っていないレイのせいとも言えなくもないが'''。
+
:第27話「勇気ある者達の誓い」の[[Zマスター]]との決戦にて、破滅から逃避する為に全ての有機生命体を機界昇華しようとするZマスターに反論して。
:;「僕も前は周りに流されるままEVAに乗っていたけれど…今は自分の意志であれに乗ってる。自分なりに戦うことの意味を考えて…」<br />「僕だって悩んださ。何度も何度も逃げた。でも、その先には…自分の世界しかなかった。そこへ逃げ込んだって、誰も手を差し伸べてくれなかったんだ」
+
;「そんな…自分が助かるために仲間を撃墜するなんて…!」
::第22話地球降下ルート「砂塵の果て」でキラにかつての自分を語って。この言葉は、キラに多大な影響を及ぼす事になった。
+
:[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編第34話「べトレイヤー」より。保身の為、[[ベガリオン]]を撃墜するセレーナの[[裏切りイベント|裏切り行為]](を装った計略)を目の当たりにし、呆然と呟いた台詞。後に何食わぬ顔で彼女が[[αナンバーズ]]へと戻った際には、温厚なシンジも嫌悪感を隠しきれなかった。
:;「それじゃ、逃げてるだけじゃないか…!」<br />「何もせずに破滅から逃げてるだけじゃないか!」
+
;「マリューさん! 僕達が使徒に仕掛けます! 皆さんもフォローをお願いします!」
::第27話「勇気ある者達の誓い」の[[Zマスター]]との決戦にて、破滅から逃避する為に全ての有機生命体を機界昇華しようとするZマスターに反論して。
+
:第45話宇宙ルート「忍び寄る終焉」より。[[第16使徒アルミサエル]]の出現に、周囲への協力を要請しつつ戦闘態勢に入る。<br />原作でも己の実力を過信して似たような台詞を発する事が有ったが、この時は[[使徒]]を倒す事が自分達の役目=存在意義と明言しており、その覚悟を汲んでアスカも同調する。
:;「そんな…自分が助かるために仲間を撃墜するなんて…!」
+
;「EVAシリーズ、もう好きにはやらせない!」
::[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編第34話「べトレイヤー」より。保身の為、[[ベガリオン]]を撃墜するセレーナの[[裏切りイベント|裏切り行為]](を装った計略)を目の当たりにし、呆然と呟いた台詞。後に何食わぬ顔で彼女が[[αナンバーズ]]へと戻った際には、温厚なシンジも嫌悪感を隠しきれなかった。
+
:対[[EVA量産機]]特殊戦闘台詞の一つ。戦う事に対して答えが出せていなかった原作では考えられない台詞。[[第3次α]]の成長した彼を感じる事が出来る。
:;「マリューさん! 僕達が使徒に仕掛けます! 皆さんもフォローをお願いします!」
+
;「違う!EVAは人類を滅びから守るために造られたんだ!たとえ、本当の目的があなたの言う通りだとしても、そんなことはさせはしない!」
::第45話宇宙ルート「忍び寄る終焉」より。[[第16使徒アルミサエル]]の出現に、周囲への協力を要請しつつ戦闘態勢に入る。
+
:第51話「終わらない明日へ」における[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]との戦闘前会話での台詞で、滅びの為に[[人類補完計画]]の発動を望む彼に対しての反論。平和の為にEVAの力を行使するシンジは、クルーゼの望む滅びも、そして父の望む[[人類補完計画]]も、一切認めなかった。<br />しかし、次のシナリオでは……。
::原作でも己の実力を過信して似たような台詞を発する事が有ったが、この時は[[使徒]]を倒す事が自分達の役目=存在意義と明言しており、その覚悟を汲んでアスカも同調する。
+
;「イヤだ…!それがどんなに無謀な戦いでも僕は決して逃げない…。それが僕の選んだ生き方だから…」
:;「EVAシリーズ、もう好きにはやらせない!」
+
:第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、父ゲンドウと再会し、彼の補完計画をはっきりと拒絶して。この後、TVシリーズのあの名台詞に続く。
::対[[EVA量産機]]特殊戦闘台詞の一つ。戦う事に対して答えが出せていなかった原作では考えられない台詞。『第3次α』の成長した彼を感じる事が出来る。
+
;「今の父さんは昔の僕と同じだ!自分の意志でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてないよ!!」
:;「違う!EVAは人類を滅びから守るために造られたんだ!たとえ、本当の目的があなたの言う通りだとしても、そんなことはさせはしない!」
+
:ゲンドウをかつての自分と同じと断じ、彼の弱さを正面から突きつける。この言葉に、ゲンドウもシンジの成長を改めて認める。
::第51話「終わらない明日へ」における[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]との戦闘前会話での台詞で、滅びの為に[[人類補完計画]]の発動を望む彼に対しての反論。平和の為にEVAの力を行使するシンジは、クルーゼの望む滅びも、そして父の望む[[人類補完計画]]も、一切認めなかった。
+
;「父さん…僕には仲間がいるんだ。こんな素晴らしい仲間が出来たんだ」
::しかし、次のシナリオでは……。
+
:[[第3次α]]でのゲンドウとの戦闘前会話で。多くの他作品の仲間達を得て、人間として、戦士として大きく成長したスパロボ世界におけるシンジを象徴した台詞と言える。スパロボ世界におけるシンジの心からの喜びの言葉だろう。[[Z]]では[[シン・アスカ|シン]]も似たような発言をしている。
:;「イヤだ…!それがどんなに無謀な戦いでも僕は決して逃げない…。それが僕の選んだ生き方だから…」
+
;「今までだって、色んな困難を乗り越えてきたじゃないか!逃げちゃダメなんだよ、父さん!」
::第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、父ゲンドウと再会し、彼の補完計画をはっきりと拒絶して。この後、TVシリーズのあの名台詞に続く。
+
:上記の台詞の後、ゲンドウの台詞を挟んでこの台詞に続く。「逃げちゃダメだ」から「逃げちゃダメなんだよ!」へ。なんとも感慨深い台詞である。
:;「今の父さんは昔の僕と同じだ!自分の意志でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてないよ!!」
+
;「…だから、僕は戦います。父さんとは違うやり方で父さんの遺志を継いで…父さんと母さんが僕に遺してくれた…エヴァンゲリオン初号機で…」<br />(カヲル君…それが僕の選んだ未来だよ…)
::ゲンドウをかつての自分と同じと断じ、彼の弱さを正面から突きつける。この言葉に、ゲンドウもシンジの成長を改めて認める。
+
:[[第3次α]]にてゲンドウと全ての決着を着け、改めて戦い続けることを誓って。この後、TVシリーズ最終話ばりに[[αナンバーズ]]の面々から祝福される。
:;「父さん…僕には仲間がいるんだ。こんな素晴らしい仲間が出来たんだ」
+
;「自分の目的のために他人を使う人を僕は知っている…!そんな人に僕達は…僕は負けちゃ駄目なんだ!」
::ゲンドウとの戦闘前会話で。多くの他作品の仲間達を得て、人間として、戦士として大きく成長したスパロボ世界におけるシンジを象徴した台詞と言える。スパロボ世界におけるシンジの心からの喜びの言葉だろう。[[Z]]では[[シン・アスカ|シン]]も似たような発言をしている。
+
:第54話「神に守られし星」にて、バルマー本星近海で[[エツィーラ・トーラー|エツィーラ]]と対峙した際の台詞。自身の探究心や知識欲を満たす為に[[マイ・コバヤシ|マイ]]の心を弄んだエツィーラのやり方に、かつて自分達が補完計画の為にゲンドウや[[ゼーレ]]によって心を傷付けられた事を思い出したのもあってか、相当頭にきたのだと思われる。
:;「今までだって、色んな困難を乗り越えてきたじゃないか!逃げちゃダメなんだよ、父さん!」
+
;「補完計画はただの逃げなんだ!だから、僕達はそれを否定した!そして、自分達の力で生きていくんだ!」
::上記の台詞の後、ゲンドウの台詞を挟んでこの台詞に続く。「逃げちゃダメだ」から「逃げちゃダメなんだよ!」へ。なんとも感慨深い台詞である。
+
:[[第3次α]]にて[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]と対峙した際、[[地球]]での補完計画の失敗を察したルアフに対しての台詞。
:;「…だから、僕は戦います。父さんとは違うやり方で父さんの遺志を継いで…父さんと母さんが僕に遺してくれた…エヴァンゲリオン初号機で…」<br />(カヲル君…それが僕の選んだ未来だよ…)
+
;「もう僕は怯えない…僕の心を支えてくれる人達がいるのを思い出したから…」<br />「ケイサル・エフェス!お前なんかに、その人達の未来を渡しはしない…!」<br />「渡してなるものかーっ!!」
::ゲンドウと全ての決着を着け、改めて戦い続けることを誓って。この後、TVシリーズ最終話ばりに[[αナンバーズ]]の面々から祝福される。
+
:最終話の逆襲時に於ける[[ケイサル・エフェス]]との戦闘前会話。カヲルからのメッセージで恐怖と絶望を払拭したシンジが、憤怒の形相で[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]に挑む。
:;「自分の目的のために他人を使う人を僕は知っている…!そんな人に僕達は…僕は負けちゃ駄目なんだ!」
+
;「僕は…」<br />「僕とEVAの力で誰かが助かるなら、戦うよ…」
::第54話「神に守られし星」にて、バルマー本星近海で[[エツィーラ・トーラー|エツィーラ]]と対峙した際の台詞。自身の探究心や知識欲を満たす為に[[マイ・コバヤシ|マイ]]の心を弄んだエツィーラのやり方に、かつて自分達が補完計画の為にゲンドウや[[ゼーレ]]によって心を傷付けられた事を思い出したのもあってか、相当頭にきたのだと思われる。
+
:エンディングでトウジ&ケンスケに「新たな敵が現れたら戦うのか?」と問われ、一瞬、逡巡しながらも明確に戦う意思を示した。
:;「補完計画はただの逃げなんだ!だから、僕達はそれを否定した!そして、自分達の力で生きていくんだ!」
 
::[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]と対峙した際、[[地球]]での補完計画の失敗を察したルアフに対しての台詞。
 
:;「もう僕は怯えない…僕の心を支えてくれる人達がいるのを思い出したから…」<br />「ケイサル・エフェス!お前なんかに、その人達の未来を渡しはしない…!」<br />「渡してなるものかーっ!!」
 
::最終話の逆襲時に於ける[[ケイサル・エフェス]]との戦闘前会話。カヲルからのメッセージで恐怖と絶望を払拭したシンジが、憤怒の形相で[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]に挑む。
 
:;「僕は…」<br />「僕とEVAの力で誰かが助かるなら、戦うよ…」
 
::エンディングでトウジ&ケンスケに「新たな敵が現れたら戦うのか?」と問われ、一瞬、逡巡しながらも明確に戦う意思を示した。
 
  
 
==== 単独作品 ====
 
==== 単独作品 ====
 
;「僕は…僕として生きる…!もしかしたら、それはつらくて苦しいことかも知れないけど…だけど、僕は逃げない…!それがこの戦いで学んだことだから!だから、いらないんだ!補完なんていらないんだーっ!!」
 
;「僕は…僕として生きる…!もしかしたら、それはつらくて苦しいことかも知れないけど…だけど、僕は逃げない…!それがこの戦いで学んだことだから!だから、いらないんだ!補完なんていらないんだーっ!!」
:[[MX]]』の最終決戦にて、[[エルデ・ミッテ|エルデ]]に対して。
+
:[[MX]]の最終決戦にて、[[エルデ・ミッテ|エルデ]]に対して。
  
 
=== 新劇場版 ===
 
=== 新劇場版 ===
745行目: 726行目:
 
;「一歩間違えば、地獄絵図だと思いますけど…」
 
;「一歩間違えば、地獄絵図だと思いますけど…」
 
:『V』シークレットシナリオ「想いの形」にて、[[ペロリーナ]]を迎撃する[[ボン太くん]]の姿を見て正体を察するが、言わない事にした一同に続いて。実際、双方とも中身は[[相良宗介|衝撃]][[アンジュ|的]]なわけで…。
 
:『V』シークレットシナリオ「想いの形」にて、[[ペロリーナ]]を迎撃する[[ボン太くん]]の姿を見て正体を察するが、言わない事にした一同に続いて。実際、双方とも中身は[[相良宗介|衝撃]][[アンジュ|的]]なわけで…。
;みんな「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」
 
:『X-Ω』の周年イベント「スパクロフェスティバル」より。複数作品の大破局が入り乱れる中、黒幕に対して皆で一斉攻撃をかけるという後の周年イベントでもお約束となるシチュエーション…なのだが、'''シンジ一人だけ目が死んでおり、台詞すら発していない可能性すらある立ち絵'''が用いられている。厳密には「みんな」の中にシンジが含まれているかも怪しい。
 
  
 
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
758行目: 737行目:
 
;[[EVA第13号機]]
 
;[[EVA第13号機]]
 
:『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]』にて[[渚カヲル]]と共に搭乗。
 
:『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]』にて[[渚カヲル]]と共に搭乗。
 
=== SRWでの搭乗機体 ===
 
 
;[[3式機龍乙型]]
 
;[[3式機龍乙型]]
:『X-Ω』で搭乗。コラボレーション企画『[[ゴジラ対エヴァンゲリオン]]』名義での機体。
+
:コラボレーション企画『[[ゴジラ対エヴァンゲリオン]]』にて搭乗。
;[[真ゲッター1]]([[真ジャガー号]])
 
:『DD』のイベント「[[クロッシング・パイロット]]R」にて搭乗。
 
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 +
*碇シンジの顔のデザインは、同じガイナックス制作のアニメ作品『[[ふしぎの海のナディア]]』の[[ヒロイン]]である[[ナディア]]を「まつげを取り、肌を白くし、髪を短くした」ものである。キャラクターデザインの貞本義行氏曰く'''「碇シンジは、牛若丸等の[[日本]]に古来からある中性的な[[ヒーロー]]像を取り入れてある」'''との事。一方、『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]』では[[性格]]の変化に合わせて、顔つきも少し違う。
 +
**その為か、二次創作は言うに及ばず、ガイナックスおよび庵野監督監修の関連ゲームにおいても[[女装]]までさせられている(ちなみに[[プレイステーション・ポータブル|PSP版]]『新世紀エヴァンゲリオン2』で、シンジに女装をやらせたのは[[冬月コウゾウ|冬月司令]])。
 
*[[プレイステーション2|PS2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『新世紀エヴァンゲリオン2』によると、'''「シンジの一か月の小遣いは1万円」'''と設定されている。
 
*[[プレイステーション2|PS2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『新世紀エヴァンゲリオン2』によると、'''「シンジの一か月の小遣いは1万円」'''と設定されている。
 
**これは[[パイロット]]としての[[資金|給与]]ではなく、必要な分を保護者である[[葛城ミサト|ミサト]]が毎月渡しているもの(ちゃんとゲーム中に「小遣いをもらう」コマンドも有る)であり、パイロットとしての給与は保護者のミサトが管理しているらしい。
 
**これは[[パイロット]]としての[[資金|給与]]ではなく、必要な分を保護者である[[葛城ミサト|ミサト]]が毎月渡しているもの(ちゃんとゲーム中に「小遣いをもらう」コマンドも有る)であり、パイロットとしての給与は保護者のミサトが管理しているらしい。

スーパーロボット大戦Wikiへの投稿はすべて、他の投稿者によって編集、変更、除去される場合があります。 自分が書いたものが他の人に容赦なく編集されるのを望まない場合は、ここに投稿しないでください。
また、投稿するのは、自分で書いたものか、パブリック ドメインまたはそれに類するフリーな資料からの複製であることを約束してください(詳細はスーパーロボット大戦Wiki:著作権を参照)。 著作権保護されている作品は、許諾なしに投稿しないでください!

このページを編集するには、下記の確認用の質問に回答してください (詳細):

取り消し 編集の仕方 (新しいウィンドウで開きます)