ヒーローマン

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ヒーローマン
登場作品 HEROMAN
声優 竹内良太
デザイン コヤマシゲト
初登場SRW スーパーロボット大戦UX
SRWでの分類 機体
パイロット
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スペック
分類 ヒーロー
全高 約3 m
エネルギー 電気
遠隔操縦者 ジョセフ・カーター・ジョーンズ
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ヒーローマンは『HEROMAN』の登場メカであり、同作の主役メカ。

概要[編集 | ソースを編集]

ニックが廃棄した玩具のロボット「HEYBO(ヘイボ)」をジョーイが拾い、修理してデザインを変えた「ヒーローマン」が、スクラッグ母艦の転移で発生した雷雲からの落雷を浴びて変貌したヒーロー。

常時は玩具の姿となっているが、ジョーイの「ヒーローマン・エンゲージ!」の指示によりヒーローへと変身する。

白をベースに赤と青というトリコロールの配色で両脇腹の青い部分には白い星が配されており、また胸から両腕、腰にかけての赤いラインは仁王立ちのポーズを決めることにより赤いリングマークとなり、星条旗と日の丸とを組み合わせたデザインになっている。

明確な自我と感情を持っており、人間の言葉も理解できる。ただし、ヒーローマン自身は唸り声程度しか発することが出来ない。ゴゴール戦ではジョーイの危機に反応して事実上の暴走状態に陥り、全身が真っ赤に染まり能力が大幅に向上していた。

飛び道具は持たずスピードも低いが、パワーと装甲は一級品。電気信号に体を変換してテレポートする、電磁石化して敵を引き寄せるなど、エネルギーでもある電気を使用したトリッキーな戦法を得意とする。

戦闘ではジョーイのコントローラからの指示を最優先に戦うが、指示に反しない範囲でならば自らの意思で判断して行動する。ヒーローマン自身の行動指針としてはジョーイの身を優先的に守る場面が多く見られ、そのためならばジョーイからの指示さえ破ったこともあった。ジョーイとは抜群のコンビネーションを誇り、まさに「二人で一人」であると言える。

基本全高は3mではあるものの自在に変動させることができ、10倍以上にまで巨大化することもあった。終盤で強化アーマーを装備し、パワーアップする。

なぜ、どうやって生まれたのかは不明。デントン教授は「スクラッグの襲来に際し、ヒーローに憧れた地球の“大いなる意志”がヒーローマンを生み出した」と考察していたが、科学者らしからぬ無根拠で詩的な物言いにサイたちは呆れるばかりであった。

強化装備形態[編集 | ソースを編集]

強化アーマーヒーローマン
NIAが開発した強化アーマーを装着した姿。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。ユニットの正式名称は「ヒーローマン With ジョーイ」になっている。担当声優の竹内氏は『第2次OG』のイグニス役を経て版権スパロボ初参加となるが、スタッフロールでは原作同様に役名のクレジットはなく、一般兵スクラッグ兵士キメラ)役で記載されている。
原作では鈍重だが堅牢というイメージが強かったが、今作においてはサイズの問題もあり回避型の機体になっている。ただしコミュニケーターバリアがかなり強固なので防御させておけばそれなりには耐える。EN強化の機体ボーナスを持っている上、アーマーパージやMRシステムなどEN回復の手段が度々追加されていくため継戦能力は非常に高い。SSサイズではあるが主力武器にはデフォルトでサイズ差補正無視がついているため火力も他ユニットに見劣りしない。また、意外なことにフェストゥム読心同化が通用しないという特徴があるのでファフナーが出撃できない第29話では大きな戦力になってくれるだろう。
欠点は地形適応に難があることと終盤に追加される最強武器を除いて射程が短いこと。特に地形適応に関しては強化アーマー装備時・通常時の両方に致命的な穴があるためPUによるフォローがほぼ必須となる。
第3部で強化アーマーが追加される。元の姿である「HEYBO」もスキルパーツとして登場するほか、ヒーローマンが撃墜されると「HEYBO」に戻るアニメーションとなる。
パートナーユニットに関しては、空と宇宙の地形適応に難があり、最終的には最強攻撃が長距離格闘になるため、パートナー選びに悩むところ。VF-25S メサイアならヒーローマンの全ての難点を解消できるが、互いの武器ボーナスが有効でないのが弱点。劇場版仕様のマークザインと組ませた場合、格闘武器のボーナスが無駄にならないものの同じ長距離最強武器の強化は出来ないのが欠点。長距離に拘らないのなら鳳雷鷹孫尚香ガーベラが適任か。どちらも本ユニットの格闘ボーナスで攻撃力が向上し、前者は飛行ボーナス持ちであり、後者は属性と威力は違うが長距離武器がある。
実はシナリオデモ用の顔グラフィックが存在するが、エースパイロット表示の画面以外では第1話の戦闘終了時と第44話のシナリオデモ、中断メッセージしか見る機会がない。
原作ではヒーローマンの出自や目的は一切語られておらず、謎のまま終わっている。この点については批判されることもあるが『UX』ではこのことを逆手にとって、「全てを見通す神々でさえもヒーローマンのことだけは知ることができない」という特殊な位置づけのキャラクターに昇華された。他人の秘密を何でも知っているために上から目線で他の版権キャラさえ見下すナイアが、ヒーローマンのことだけは全く理解できずに不快をあらわにする様子は痛快でさえある。
無限に続く過去と未来の輪廻、可能性の分岐と収束を土台とする本作の世界観においては、ヒーローマンはあらゆる可能性世界における「英雄を求める人々」の意志が重なり、具現化した存在として扱われており(実質魔導書の精霊達と同質の存在とも言える)、同時に誰一人出現を予測できなかったイレギュラーとなっている。本作ではあのナイアに真っ先に警戒されたり、デモンベインと数回に渡って共闘するなど、何かと『デモンベイン』勢と密接に関わることが多く、「デモンベイン」のシナリオから見ると、ジョーイと二人でメタトロンの立ち位置を担っている形となっている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装はなく、基本的に格闘攻撃のみで戦う。また、ジョーイの左腕に装着されたガントレット型のコントローラー装置により指示を受ける。

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

ヒーローマン・ゴー
第1話にてリナたちを救出する際にコントローラーから提示された命令。攻撃以外の目的でヒーローマンの力を使うための命令と思われる。
ヒーローマン・アタック
相手に対し攻撃を行う。特に特殊な行動は行わずパンチやキックによる基本的な格闘攻撃。
ちなみにこれだけ地形適応がオールA。

必殺技[編集 | ソースを編集]

ヒーローマン・ブラスト
頭や肩から放電するほどにエネルギーを高め、電気を纏った腕で敵にパンチを喰らわせる必殺技。
ヒーローマン・オーグメント
第4話にてスクラッグの兵器「タマ」を食い止めるために使用。巨大化して攻撃する。余談だが、この技を使用した際にはヒーローマンと意識を共有していたようで、ジョーイまでもが疲労していた描写がある。
スパロボだけだと気づきにくいが、実は10倍近い大きさにまで巨大化する。
ヒーローマン・フィニッシュ
文字通りとどめの一撃を浴びせる際に使用される。
UX』では「ヒーローマン・ブラスト」のトドメ演出。殴りつけた相手をそのまま吹っ飛ばす。
ヒーローマン・オースパーク
ヒーローマンの腹部から巨大ビームを発射する最強技。
トドメ演出は敵を宇宙に射出して、地球をバックにタイトルロゴが入る。

連携攻撃[編集 | ソースを編集]

ヒーローマン・コンビネーション
ジョーイとの連携攻撃。アタックで敵を吹き飛ばしたあと、ジョーイのバリアで弾き返し、ブラストでトドメを刺す。
UX』ではトドメ演出で仁王立ちのリングマークポーズが再現されるが、デフォルメの都合上楕円形になっているのはご愛嬌。
ジョーイと連携する都合上か空・水適応が無いのが痛い(そのくせ初使用のイベントではゴゴールが空にいる)が、その代わり陸適応がSとなっている。宇宙で使うとジョーイはバリアを展開して登場する。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

コミュニケーターバリア
全属性のダメージを3000まで無効化する。EN消費10。無効化できる数値は大きいが、サイズが小さく装甲も低いヒーローマンの防御力では思ったほど頼りにならない。
正確にはヒーローマンではなくジョーイの持つ特殊能力。コミュニケーターからバリアを張り、ヒーローマンの盾となる。劇中ではほぼ無敵を誇った鉄壁のバリアで、ジョーイ唯一の攻撃手段として、高速移動でかく乱しながら体当り攻撃を行う光景もよく見られた。
宇宙ステージでのジョーイは常時このバリアをまとって行動しているようで、バリア発動時やヒーローマン・コンビネーションの際にその姿が確認できる。
ちなみにバリアが破られる高威力の攻撃を受ける場合、バリア発動の演出がなくなりジョーイは登場しない。
MRシステム
1シナリオマップ中、1回だけ、HP、MPを全回復できる。後半で追加。
MR-1を用いた補給システム。強化アーマーパージと合わせて2回もENを全回復できるため、補給もEN回復も不要になる。
フェストゥムの「読心」「同化」を無効化
ステータス画面などに特に記載されているわけではないが、一応ここに分類。
文字通りフェストゥムの持つ厄介な「読心」と「同化」の能力を無効化する。
特に「読心」は『UX』においては低レベルであっても補正値がかなり高く、対フェストゥム戦においてファフナー系に並ぶ戦力となりうる。同化無効はファフナーにすらない能力だが、元々HPが低いので同化されないのはあまり役には立たない。
ヒーローマンはただの機械だったものが意志を持って進化した存在なので、フェストゥムには設定的にも読心は出来ない。イドゥンは「(ヒーローマンは)何も持っていなく、ここにいない」と言及し、来主操の戦闘台詞に「考えてる事と違う攻撃をしてくる」とあるので、ジョーイが読心されヒーローマンは違う行動をとっているものと思われる。
なお、シナリオ上ではジョーイは読心能力で動きを読まれることを警戒する発言をしているので、この特性に気付かなかったプレイヤーもいたかもしれない。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

空は飛べない。中断メッセージでのヒューズのアドバイス通り、適切なPUを選定すべし。

サイズ[編集 | ソースを編集]

SS
上記の通り3m前後と割と大きめなのだが、Sサイズではない。

機体ボーナス[編集 | ソースを編集]

UX
  • 初期段階:格闘武器+100 EN+50
  • 第二段階:格闘武器+150 EN+75 CRT補正+10
  • 第三段階:格闘武器+200 EN+100 CRT補正+15
  • 最終段階:格闘武器+300 EN+150 CRT補正+20 運動性+5
攻撃重視のボーナス。後半ではENを2回も全回復できるためENボーナスの効果は3倍である。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「Roulette」
前期OP。デフォルトBGM。「ルーレット」と読む。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

全能力が平均的に伸び、スキルパーツ次第で耐久型にも回避型にもなる。方針をしっかり決めないと器用貧乏になるので、どちらかに絞って強化していきたい。機体サイズが小さいので回避型にするのがいいだろう。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

UX
不屈必中気合正義
スーパー系のテンプレート。「正義」があるのは流石だが、ヒーローマンの燃費は火力と比して悪いとは言えないので、ウィル関連で撃墜数を稼ぐのでなければ習得を急ぐ必要はない。最終的にジョーイの覚醒と合わせて自軍の火力源となってくれる。

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

UX
底力L8、援護攻撃L1、援護防御L1、全体攻撃インファイトL3
最序盤からの登場だけありレベルは並程度。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ジョセフ・カーター・ジョーンズ
パートナー。ジョーイにとってはヒーローマンは夢にまで見たヒーローそのものである。
リナ・デイヴィスサイモン・カイナ
協力者で友人とも呼べる存在。
マシュー・デントン
協力者。漫画版では(悪気はないが)ヒーローマン量産化のために分解して調べたいと発言し、ジョーイに睨まれたことも。
ホリー・バージニア・ジョーンズ
TVでヒーローマンの活躍を見て一目惚れ。
ヴェラ・コリンズ
ファンの1人。初対面の時は驚かれたかと思いきや、その後握手した。
ゴゴール
宿敵。スクラッグの支配者。
ドクターミナミ
ジョーイたちに面子を潰された(無論ジョーイ達は知らない)ことから逆恨み。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

雷装張飛ガンダム
UX』ではともに電気を力とすることから共闘するステージが存在。ゴゴールとの決戦ではMR-1と共にヒーローマンにエネルギーを送る場面も。
アニエス・ベルジュジン・スペンサー
『UX』初登場ステージで共闘。アーニーとは後に同じ部隊に所属することになる。
マスターテリオン
『UX』第4話にて、九郎の許に現れた彼と激突。マスターテリオンにとっては、ヒーローマンの存在は「前」まではいなかった予測不能の存在であり、そのため原作と異なりいきなり鬼械神を召喚して襲って来ることに。
ナイア
『UX』ではシナリオに支障を齎す不確定要素の筆頭として彼女から警戒されている。事実、ヒーローマンは最終的に彼女のシナリオを粉々に叩き壊した。
デモンベイン
『UX』において関連する機体であり、概念。幾億、あるいはそれ以上の悲劇に見舞われてきた人々の英雄を望む心が形となって具現化したのがヒーローマンであり、もう一振りの魔を断つ剣『デモンベイン』。

スパロボシリーズの名場面[編集 | ソースを編集]

WHITE SHINE
UX』第51話「STRANGE EONS」にて、ヨグ・ソトースの門の向こう側で、マスターテリオン邪神ナイアルラトホテップの駆るリベル・レギスと対峙したヒーローマンとジョーイ。そこで、ナイアは、邪神である自分にすら分からなかったヒーローマンの正体にようやく気付く。「まさか、その子もそうなのか?因果の理の中で積み重ねた意志、それが、英雄の化身を生み出したと!?」
ナイアが己の野望の為に繰り返した幾億回もの世界の輪廻の中で、積み重なり続けた「英雄を求める人々の意志」が、この輪廻で実体化し、誕生した正真正銘の英雄。そして、その誕生の経緯はあのデモンベインと同じものであった。そう、姿形は違えどヒーローマンもまた、邪神のシナリオを打ち砕くべく現れた魔を断つ剣『デモンベイン』であると
ジョーイは答える。「そうさ!ヒーローっていうのは、色んな人たちに支えられて存在する!だから、僕たちはここまで来られた!みんなの希望が連れてきてくれたんだ!」と。ナイアと違い、ヒーローマンとジョーイは自分達がどうして生まれ、出会ったかなど知る由もない。しかし自分達をヒーローと信じ、支えてくれた人々の意志を背負っている。彼らにはそれで十分だった。邪神の陰謀に屈することなく、悪を挫く正しきその想いを胸に、祈りの空より来りし『白き英雄』と本物のヒーローとなった少年は、幾億回もの輪廻の中で絶望に染まった大導師と世界を己の野望の為に弄ぶ邪神に挑む。ヒーローがいる限りこの世に悪は栄えることはない。それは、幾多の御伽噺で語り継がれた『不滅のお約束』であり、この物語においても例外ではない。知れば誰もが憧れる最高のヒーロー達が、そこにいるのだから。

余談[編集 | ソースを編集]

  • デザインの意匠の元ネタはヨーロッパの近衛兵。「今は未熟だが、いつかは王となる可能性を秘めたプリンス(=ジョーイ)」を命を賭けて守るというイメージである。ただ、近衛兵は近衛兵でも全身包帯だらけの兵士とも。実際HEYBOの状態では破損部分をテープで止めてあるなどもあり痛々しい部分もある。
  • ヒーローマンは誰が見ても星条旗をモチーフにしていると分かるカラーリングになっているが、初期デザインでは白と赤のみのシンプルなカラーリングで、日章旗がモチーフだったらしい。ヒーローマンの「仁王立ちでリングマークを作る決めポーズ」で赤い日の丸が構成されるというわけである。
    • しかしその後、スタッフによるとBONESの偉い人が「主役ロボはトリコロールであるべき」と指示。その結果としてカラーリングが現在のものに変化、更にデザイナーがいつの間にか星を描き加えていたという。結果的に上述の通り、ヒーローマンは日の丸と星条旗が融合したデザインとなった。
    • なお、星条旗デザインに関してスタン・リー氏は「そこまでしなくても」と苦笑していたとのこと。
  • 本放送時、特定の声優のイメージを持って欲しくないという制作側の意図により、EDクレジットではヒーローマンの声優が竹内良太氏であることは一切明かされておらず、放送終了後に公式Twitterにて明かされたという経緯がある[1]。したがって、『UX』での参戦時もヒーローマンの名前はEDクレジットにはない。
    • このため竹内氏はヒーローマン以外のモブキャラやスクラッグ兵士といった兼役のみで表記されていたが、第18話ではヒーローマン役でしか出演していないため、しかたなく「男」役で表記された[2]
  • 他作品で言えば、「コントローラーで遠隔操作される」「パートナーが少年」「武器を持たず徒手空拳」など、鉄人28号に似ているとも言え、しばしば例えられることもある。
  • 2014年に公開された映画『ベイマックス』に登場するロボットは、ヒーローマンのシルエットをイメージしてデザインされている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

脚注 [編集 | ソースを編集]

  1. 2010年10月14日の投稿 2024年3月28日閲覧。
  2. 2010年10月14日の投稿 2024年3月28日閲覧。