ニンテンドーゲームキューブ
ニンテンドーゲームキューブは、2001年9月14日に任天堂が発売した家庭用ゲーム機。略称は「GC」で本項もそれに倣う。
概要[編集 | ソースを編集]
PowerPC系MPUを採用し、24MBの高速なメインメモリの他に1T-SRAMと呼ばれる16MBのRAMエリアを備えた、第6世代据え置き型ゲーム機。前機種であるNINTENDO64(以下N64)との互換性はない。
任天堂ハードでは初めて、8cmの光ディスクによるソフト供給となった。なお、この8cm光ディスクはDVDディスクを元にした独自規格でありDVDそのものではない(通常のDVDドライブに入れても認識しない)。本体のディスクドライブは「DVDドライブから通常のDVD読み込みを制限したもの」である。物理的に12cmディスクは入らない上に、8cmCDも再生できない(認識はできると思われるが使用不可ディスク扱いとなる)。メディアの容量は1.5GB。外部記憶媒体は「メモリーカード59」(512KB)「メモリーカード251」(2MB)と名称されているフラッシュメモリを使用する。
N64に続き独特の形状をしたコントローラーを採用しており(任天堂曰く「後継機も含めた任天堂の全ゲーム機で、最もゲーマー向けに特化し試行錯誤されたもの」)、全体的に曲線を意識したデザインとなり、ボタン配置も中央に大きく配置されたAボタンの周囲にB・X・Yボタンが配置されている他、振動機能も標準で備えている。一部ゲームでは別売のGBAコネクタにより、コントローラーとしてゲームボーイアドバンス(以下GBA)を使用できるほか、GBAとデータを連動させることが可能。
ゲームキューブコントローラーは後継機のWiiでも使用可能な上、二世代後継機のWiiUでも『大乱闘スマッシュブラザーズfor WiiU』(任天堂)において需要があったことで周辺機器としてマルチタップ(WiiUはコネクタがオミットされている)を発売した。また、ゲームキューブコントローラー自体も再販売される事となり、二世代前のハードのものを再生産した。更にはNintendo Switchでも同様の現象が見られて、実質的に三世代前のゲームコントローラーが継続採用されるという、極めて珍しい例となった[1]。
底面に拡張バスが用意されており、追加オプションのゲームボーイプレーヤーを接続できる(機能は後述)。また別売のブロードバンドアダプタを接続することで、オンラインゲームを楽しむこともできた。
発売した時点で既に市場ではPS2が普及しており、売り上げは苦戦を強いられた。本ハードでリリースされたスパロボシリーズは『スーパーロボット大戦GC』一作のみである。
ゲームキューブのバリエーション[編集 | ソースを編集]
- Q
- DVD-Video再生機能が付加されたGC。松下電器産業株式会社(後のパナソニック)より発売。
周辺機器[編集 | ソースを編集]
- ゲームボーイプレーヤー
- GCの拡張バスに接続することで、テレビ画面でゲームボーイアドバンス(以下GBA)・ゲームボーイ(以下GB)・ゲームボーイカラー(以下GBC)用のソフトが遊べるようになる。スーパーゲームボーイの発展形と言えるが、起動には同梱された専用の光ディスクが必要。別売のオプションではあるが、発売後程なくして本体同梱版「エンジョイプラスパック」が発売されている。Qの場合は構造上接続できないのでQ専用のものがある。なお、Wiiでは拡張バスがないため使用不可。
ゲームキューブと互換性を持つ後継機[編集 | ソースを編集]
- Wii
- GCの次世代機。GCソフトと互換性を持つので、スパロボGCも遊べる。コントローラーやメモリーカードなど主要な周辺機器も殆どが流用可能。ただし、GC用ゲームを遊ぶにはGC用コントローラーが必要。また、GCにあった拡張バスは存在しない。Wii専用スパロボとしては『スーパーロボット大戦NEO』が発売されている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
GCで唯一発売されたSRWが『スーパーロボット大戦GC』である。本作は後にリメイクされ『スーパーロボット大戦XO』としてXbox360へ移植されている。
また先述したようにGBPを使用すれば、GB・GBC・GBAのスパロボは全てプレイする事が可能である。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ Switchではゲームキューブコントローラーを接続タップ経由で接続するとUSBコントローラーとして認識される。