相羽ケンゴ

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相羽ケンゴ
外国語表記 Kengo Aiba
登場作品 宇宙の騎士テッカマンブレード
声優 若本規夫
種族 地球人(テッカマン
性別
誕生日 連合地球歴170年(西暦2278年)12月11日
年齢 22歳
身長 184.5 cm
体重 83 kg
血液型 A型
所属 アルゴス号→ラダム
テッカマン テッカマンオメガ
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概要

相羽家の長兄。タイタン調査船アルゴス号のクルー。アルゴス号がラダム母艦と接触した時はコールドスリープ状態にあった。

テッカマンオメガにされてからは、ラダムの総司令官となる。

他のテッカマンと違い、ラダム母艦と一体化している為、艦内から動くことが出来ず、人間形態に戻ることも出来ない。ケンゴの顔はテッカマンオメガの胸部に収納されている。

ラダムになった後も肉親に対する愛情は残っており、同じくテッカマンと化した弟の相羽シンヤや婚約者のフォン・リーの事を常に気づかっている。これらのことから、元々は弟妹たちの面倒をよく見ていた優しい兄であることが覗える。また、肉親や婚約者以外の同胞たちに対しても仲間意識を抱いており、戦死した彼らに哀悼の意を見せたこともあった。

登場作品と役柄

テッカマンオメガは人間形態に戻ることが出来ないため、今のところケンゴ名義での登場はしていない。カットイン時のみ胸部が開いた際に現れる彼の顔を見ることが出来る。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
原作と異なり、L4宙域の廃棄コロニーがラダム母艦となっており、そこで主人公部隊を待ち受けている。HPは10万。Wには無かったノアルやミユキとの戦闘前会話が用意されている。なお原作と異なり、止めを刺すとラダムの支配を脱したような台詞を残し、散る。
スーパーロボット大戦W
概ね原作通りだが、続編の『ブレードII』の設定と物語も内包した本作においては、オメガが全てのラダムの総大将格であり、ラダムのマスターシステムをも内包しているという『テッカマンブレードシリーズ』の物語におけるラスボス同然の扱いとなっている。本作ではオメガとの最終決戦の舞台は原作と同じく月面上となっており、最期はDボゥイと共にジェネシスの光に呑まれて散ったのだが、この時にジェネシスの光に呑まれたキャラ中で、彼が唯一の死者となっている。また、彼との決戦が描かれる第51話「燃え尽きる生命」においては彼の台詞のテキストが非常に感情が昂ったものになっており、声優の若本規夫氏の特徴的な演技をそのまま文字にしたようなすごい事になっている(後年、携帯機の次々回作更にそれより後の携帯機作にも同じような事になったキャラがいる。携帯機次回作にも同じ声の悪役キャラが登場しているが、彼のテキストはまだ大人しめだった)。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

版権ラスボスだけあって流石に強い。テッカマンの例に漏れず、やっぱり最強武器が射撃なのに格闘の方が高い。ちなみに回避は最低クラス。原作での避けっぷりが嘘のようだが、サイズLの火力に原作ばりの機動性が加わってはゲームバランスにかかわるのだろう。

特殊技能(特殊スキル)

J
斬り払い底力L9、援護攻撃L4、指揮L4
後述する『W』もだが、携帯機は自軍全体の平均レベルによって敵のレベルが算出される為技能レベルは一定ではない。そのためここに表記したレベル表示は成長限界時のもの。ブレード勢のラスボスゆえ高レベルの底力はこの時から所持。周囲にラダムマザーを伴って出現するため指揮技能もバッチリ活用してくる。指揮効果で命中が上がったラダムマザーの毒液を浴びて装甲がダウンした所にMAP兵器を食らわないようにしたい。
W
斬り払い気力限界突破底力L9、援護攻撃L4、指揮L4、マルチコンボL2
最大レベルまで成長する底力と気力限界突破によって、殴れば殴るほど硬く、強くなっていく。システム上ガードが無いのが幸い。ラダムの総元締めだけあって指揮官技能も最大レベルまで成長する。『J』と異なり、周囲の敵のグレードが上がっているため(ラダム艦異星人テッカマン)、全滅を狙う場合は注意しよう。特に異星人テッカマンのボルテッカは非常に強力なので、脅威は『J』以上と言える。

人間関係

相羽タカヤDボゥイ
弟。かつてはシンヤと同じように彼の事も家族として愛していたようだが、テッカマンオメガと化してからは、ラダムに逆らい、戦い続ける彼を裏切り者と呼び、彼を葬るため他のテッカマンを刺客として差し向ける。『TWIN BLOOD』ではシンヤを通じて、(最終通牒的にだが)「私たち(ラダム)の元に戻るつもりはないのか」と問い質していたことから、完全に情を失っていたわけではないらしい。
相羽シンヤ
弟。同じラダムであるシンヤには肉親としての愛情を見せ、ブレードを倒すため、ブラスター化を懇願した彼を「成功しても寿命を縮めることになる」と諭し、監禁した。
相羽ミユキ
末の妹。タカヤ達同様、可愛がっていたようだが、彼女が裏切り者のテッカマンとなった後はその口からラダムの秘密が漏れることを恐れ、ブレードとの合流前に殺害するようシンヤに命じた。
相羽孝三
父。人間時代は父の助手を務めていた。
相羽夫人
母。
フォン・リー
婚約者。同じアルゴス号のクルーで土星の周回軌道に載ったら結婚式を挙げる予定だった。彼女にも愛情を示し、オービタルリングでのラダム獣の管理を命じていた。
フリッツ・フォン・ブラウン
アルゴス号の同僚。自分を除けば一番始めに目覚めたテッカマンだったため、ブレードの始末を命じる。仲間意識はあるが、大して期待はしていなかったようだ。
ゴダード
父の親友でアルゴス号の同僚。ヨーロッパ近辺のラダム樹の管理を命じていた。
如月アキ
原作だと絡みは一切無いが、『W』ではテッカマンアキとなった彼女からDボゥイの運命を捻じ曲げた事によるラダムへの怒りをぶつけられた。

他作品との人間関係

ゾア
W』では直接対峙する場面は無いのだが、ラダムイバリューダーの長きに渡る因縁から、宿敵同士といってもいい関係である。
ボン太くん
J』では彼の力を嘲ったが、『W』では彼を「地球製のテックシステム」と勘違いして思わず驚愕・激昂してしまう。

名台詞

「テッカマンブレード…裏切り者の末路は、死あるのみ…フッハハハハ…!!」
第5話ラスト、月にあるラダム母艦からの初台詞。和解・友情が描かれたDボウイとノアルを祝するような綺麗な月夜からのシーンだっただけに衝撃も大きい。
「やはり…ダガーでは無理だったか…ならば、次なる者を送るまでのこと…フフハハハハ!!」
ダガーが敗れた事を知った時に。ダガーへの仲間意識はあれど、対ブレードへの刺客としては大した期待はしていなかったことも判明。
「レイピアが自爆して果てた時、お前がPSYボルテッカのエネルギー制御能力を極限まで使って、アックス、ソード、ランスを守ってくれたおかげで、地球は着々とラダムのものとなりつつあるのだ。充分体を休めるがいい…」
第34話、治療を終えたシンヤに向けて。なぜテッカマンアックステッカマンソードテッカマンランスが着々と地球制圧を進めているのか、という疑問の回答にもなっている。
「フッ…変わらぬな、お前も。そんなに恐れずとも、お前のテッカマンとしての能力は、ブレードより勝っているだろう…」
上の台詞の後、シンヤは休んでばかりはいられない、と出撃を求める。彼に対しオメガはこの台詞でブレードなど恐れるに足らん、と言い放つ。しかし、それだけで双子の兄であるブレード=タカヤに対するシンヤの焦りは収まらず、ケンゴに向けて人間だった頃の思い出、そしてコンプレックスを吐露する…。
「エビルよ…いっそ、この私とお前の立場が変わっていたらよかったかも知れん。ここから動く事ができれば、この手でブレードを葬っていたものを…!」
昔語りを終えた後、オメガの間を後にするシンヤ。その後姿を見たケンゴは、何を思う…?
「私は、この母艦と同化してしまった体。本来なら同行するところだが…頼んだぞ、シンヤ…もはや頼れるのは、お前だけだ…!」
第41話、完全に特訓を終えブレード抹殺に向かうエビルに向けて。ラダムに変化したとはいえ、弟への信頼と愛情が感じられる台詞である。
「長い道のりだったが、我々ラダムもようやくここまで来た…不完全なテッカマン、ブレードとレイピアを造ってしまったが、我々にはエビルがいる…あいつが、必ずブレードを倒してくれよう…!我々ラダムが地球に降りる日は近い。後はこの母艦の修復を待つだけだ…!」
エビルが去った後で。
「何…?今のブレードは、我々に対する憎しみだけで戦っている。奴を侮ってはならぬぞ!ソード…ならば、なぜお前はエビルと共に戦わぬのだ!?」
第42話、オービタルリング内でラダム獣の降下を見届けるフォンに対して。
「相変わらずだな…では、改めて命ずる。エビルと共に裏切り者・ブレードを倒すのだ!」
「シンヤは、タカヤの事となると冷静さを失う事がある。だが私は、この母艦と一体となり動く事ができん!フォン…弟の事を頼んだぞ。お前達を、失いたくない…」
オメガの命令なくしては動かない、と嘯くフォンに向けて。上の段はオメガの忠実な腹心・ソードに向けて、下段は相羽シンヤの兄であり相羽ケンゴの婚約者、フォン・リーに向けてかけた言葉である。
「新しいテッカマン…?まさか、ブレードが進化したテッカマンになったというのか…?」
「テッカマンの現在の姿は完全体ではなく、進化の一形態にすぎんのだ…!」
第42話、ブラスター化を果たしたブレード。モロトフと同じ運命を辿りかけたシンヤはフォンに助けられ、月のラダム前線基地にて、オメガのこの台詞でブレードが進化したテッカマンになった事を告げられる。
「落ち着け、シンヤ!進化したテッカマンになるには、凄まじい体力と精神力が必要だ。その上、成功しても寿命を縮める結果となる!シンヤよ、戦わずともブレードはいずれ朽ち果てる!」
上の台詞の後、シンヤはブレードができたのなら自分にもなれるはずだ、と自身のブラスター化を求める。オメガはこの台詞でブラスター化の問題を告げ、焦らずとも裏切り者は自滅すると弟を諌めるが、1分1秒でも早く双子の兄に勝利する事を求めるシンヤの耳には届かなかった。
「違うッッッ!!!」
兄の制止も聞かずにシンヤはブレードを倒すために自分の命と引き換えにしてでもブラスター化を懇願する。タカヤへのコンプレックスが爆発したシンヤは「ケンゴ兄さんは、俺がタカヤより劣るというんだね!?」と怒りをぶつけるが、ケンゴはこの叫びで否定する。血の滲むような絶叫にこちらも驚いてしまう。
「ならぬと言ったらならんのだぁッッッ!!!」
「許せ、シンヤ…」
ブレードを倒すために自分の命と引き換えにしてでもブラスター化を懇願するシンヤ。ケンゴは上記の叫びの後、どうしてなのかと激しく問い詰める最愛の弟を力づくで監禁する。自分の弟を犠牲にしてまでラダムの地球侵略計画を早める事は出来なかったようだ。
「私とて、お前を失いたくは無い…」
婚約者、フォン・リーに掛けた言葉。ラダムの支配を受けていても、互いに想い人への愛情は変わる事は無かった…。
「この航海が終わったら結婚式を挙げるつもりだ」
第44話の回想場面より。
アルゴス号で旅立つ前のケンゴは家族や仲間に祝福されながらフォンとの結婚を決意するのだが、ラダムとの遭遇によりその願いが叶う事はなかった…。
「時は来た……! 我が目覚めと共にこの艦の命は蘇れり……!」
「ラダムよ! 偉大なる民ラダムの生命達よ……! 感じているか? お前達が宿るべき肉体は、着々と誕生して数を増やしつつある」
「いざゆかん! 我らラダムの新たなる故郷へ!」
最終話にて。母艦の修復が完了し、ついにオメガ自ら地球へと侵攻し始める。
「不完全な貴様が、よもや我らをここまで追い込もうとはな…それも貴様の信じる、人の心とやらの力か」
「だが…人の心を信じたお前がしてきたことは何だ!? 人としての最大の罪、肉親殺しではないか!! 貴様こそ、我等以上にラダムに相応しい存在よ!」
「さあ、残るはこの私一人…最後の一人も、その手にかけてみるか? この兄をもッ!!」
「貴様…そのような体に…? そうか…今のお前に残されているのは…我らに対する怒りと憎しみのみ! だがっ!」
遂にラダム母艦に乗り込んできたブレードの所業を非難し、胸に格納された顔を見せる。しかし既に記憶神経核が崩壊し、ラダムへの怒りと憎しみだけで戦うブレードは反応しない。彼の身に起きた異常に気づいたケンゴの顔はゆがむ。
「あの星は…我らラダムの第二の故郷(ふるさと)…それを目の前にして、貴様ごときに敗れるわけには、いかぁぁん!!」
「この艦と私は一体だ……。そして、ラダムこそは生物として究極の進化を遂げた生命体……。その栄光あるラダムの未来……貴様ら如きに、潰させはせぬわああぁぁっ!!」
ラダム母艦と完全な融合を果たし、最後の戦いを挑む。
「どうしたタカヤ! 貴様の怒りと憎しみとは、その程度のものなのか! ええ!? タカヤよぉ!」
「これまでか? ここまでなのか、ブレードよ!」
「…さらばだぁぁぁぁッ!!」
この台詞と共に触手攻撃で一方的にブレードを甚振る。なお、これら最終決戦において、怒りと憎しみしか残っていないはずのDボゥイに無理だと分かりつつ何度も語りかけたのは、たとえ敵同士でもようやく再会できた弟に返事をして欲しかったためである。
「おのれぇ…死に損ないがぁッ!!」
ブレードを庇い、ズタボロにされたペガス。それに呼応するかのようにブラスター化を果たしたブレード。それを目にしたオメガはこの叫びと共にハンドボルテッカを撃つ。だが…。
「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁっ…!?」
断末魔。ボルテッカの光の中、ケンゴは自分の前に立つタカヤから一つの言葉を受け取る。「帰ろう…家へ」ラダムに運命を歪ませられた兄弟同士の、最後のやり取りであった。そして宇宙に広がるフェルミオンの閃光。ラダム母艦を破壊し尽くす圧倒的な閃光の奔流と共に、相羽ケンゴは亡き家族や恋人が待つ「家」へと帰って逝った。こうして、第一次ラダム戦役は終結したのだった…。
「私達の元に戻るつもりはないのか、タカヤよ。優れた種がより劣る種を支配する……それは真理だ、タカヤよ。事実人類はこれまでそうしてきた」
LD特典映像『TWIN BLOOD』における台詞。シンヤを通じて裏切り者となったDボゥイを兄としてラダムへ戻るよう語りかける。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

戦闘台詞

「滅びよ!ぶらああああああっ!!」
「死ねぇぇぇーっ!ぶらああああああっ!!」
上記の二つはボルテッカによる攻撃時のセリフ。声優ネタ。ちなみに『J』では後半の叫びが「ブラァァァーッ!!」となっていた。
「紛い物のテッカマンなどに!」
「所詮紛い物や失敗作…我らラダムの敵ではなぁぁぁぁい!!」
ソルテッカマンや『II』のテッカマン達に対しての特殊戦闘台詞。
「わ、我々ラダムより…人間が勝っていたというのかぁぁぁーっ!?」
「ぬおぉぉーっ! ラダムの種がこれで終わりと思うなよ!」
「ラダムこそは究極の…究極のぉぉぉーっ!!」
「何故だ! 何故ラダムが敗れたのだぁぁーっ!!」
撃墜時。『W』では「ラダムのマスターシステム」としての役割を持っているという設定のため、2行目の台詞は少々違和感を覚えるかもしれない。

インターミッション

「そのちっぽけな貴様の力など、通用せぬことをわからせてやるわ!」
J』第45話ラダム討伐ルート「闇と死の運命」に於けるボン太くんとの戦闘前会話。彼の力を「ちっぽけな力」と嘲るが、携帯機次回作では…
「おおお・・・タカヤ、シンヤ・・・ミユキ、ゴダード・・・父さん、母さん・・・フォン・・・」
同上。『J』に於ける撃墜後の台詞。『W』でのゴダードのように、死の間際にラダムの支配を脱したのだろうか…。
「ならば、兄として最後の慈悲! その身体、八つ裂きにして我らの新たな故郷の土に還してくれよう!!」
W』第51話月ルート「燃え尽きる生命」より。全ての思い出を失ったブレードを見た時の台詞。原作とは異なる言い回し。言葉の意味を深く読んでみると、「故郷=地球の土に埋葬してやる」とも取れる。
「哀れなり、ブレード!まだ抵抗を続けるか!!」
「お前は独り!ラダムを裏切りしお前に帰る場所も仲間も家族もない!」
「永遠の孤独の中で死ぬがいい、ブレード!!」
同上。ラダム、イバリューダーを前に自我を失ったまま戦い続けるブレードに対して。さり気なく後期主題歌がネタとして入っている。
「黙れ! 紛い物め!」
「ほう…? その女の危機は分かるか? 心というものが、まだ貴様に残っていたとはな!!」
同上。記憶を失い、怒りと憎しみだけで戦うブレードに語りかけるアキを目障りと言わんばかりに攻撃を加える。その際、ブレードが大きく反応した事で、彼にまだ人の心が残されている事を悟る。この後原作の「だが~」につなげる。
「ええい、裏切り者ブレードめ!貴様は消滅させる!」
「死ね、ブレード!ぶるああああああああっ!!」
同上。ノイ・ヴェルターの仲間達の呼びかけに対し、ブレードは己を取り戻そうとしていた。しかしそれを見たオメガは、ブレードの息の根を止めんと咆哮する。が、そこに割り込んできたのはブレードの相棒だった…。
「おのれ! おのれ、ブレード! この死にぞこないめがああっ!!」
「この艦と私は一体だ! そして、ラダムこそは生物として究極の進化を遂げた存在!!」
「その栄光あるラダムの未来! 貴様如きに潰させはせぬわあああああああっ!!」
「あの星は我らラダムの第二の故郷! それを前にして、貴様らに敗れるわけにはいかああああああああん!!」
同上。復活を遂げたブレードを前に、戦局の暗転を知っての怒りの叫び。原作よりテンションが物凄いことになっている。若本氏のボイスが入っていたらどうなっていたのだろうか。
「地球人ごときがテッカマンを生み出すなど、あってはならない事だ!」
「夢ぇ!?下らぬ!至高の存在のラダムの前に貴様ごときの夢など無駄だあああああっ!!」
同話に於けるテッカマンイーベルとの戦闘前会話。
「その姿…緑の星の最後の遺産か!」
「前の宇宙の遺物め!この宇宙の全ては我らラダムのものだああああああっ!!」
同話に於けるジェネシックガオガイガーとの戦闘前会話。宇宙の全てを欲する侵略者に凱は「この宇宙にお前達の居場所はない!」と断じ、その野望を破壊するために立ち向かう。
「ぬう! これも地球製のテックシステムかあああああああ!」
同話に於けるボン太くんとの戦闘前会話。『J』とは打って変わって、かなり大真面目、且つムキになった反応である。非常にシリアスなムードの決戦の中でのこの台詞に、思わず噴出したユーザーもいるのではないだろうか。
オメガ「離せ、離すのだ、タカヤ!私は艦の進路を変えねばならん!」
ブレード「そうはさせるかっ!!」
オメガ「ぬおおおおおおおおっ!!」
ブレード「オメガ…いや、ケンゴ兄さん…一緒に逝こう…」
同上。満身創痍になりながらもラダム艦を浮上させようと足掻くオメガ。だがブレードがオメガを抑え、発射状態にあったジェネシスからガンマ線レーザーが降り注ぐ。そして…。
「うおおおおおおおおおおっ!! ブレードオオオオオオオオオオオッ!!」
『W』の断末魔。ジェネシスにその身を焼かれ、テッカマンオメガ……相羽ケンゴは散っていった。

余談

  • 『ブレード』の原作に当たる『宇宙の騎士テッカマン』では最終的に、主人公が死んだはずの父と対決する構想があったものの、打ち切りで実現しなかった。その系譜に当たる『ブレード』では『テッカマン』で描けなかった要素を描写するという目的があったため、主人公の父にもっとも近いケンゴが最後の敵になる、という構図として反映された経緯がある。