来主操

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2013年9月11日 (水) 16:57時点における61.197.246.151 (トーク)による版 (→‎来主操(Misao Kurusu))
ナビゲーションに移動 検索に移動

来主操(Misao Kurusu)

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』のキーキャラクターとなる少年。
少年の姿をしているが、その正体はフェストゥム。それもミョルニアなどのようなマスター型ではなく、単なるスフィンクス型でありながら人間の姿で活動している。ミールが不在の状態で誕生したことが別個の意思を持つ要因となった。
言動は無邪気な子供のようであり、「空が綺麗」と語るなどフェストゥムとは思えないほど感情表現が豊か。なお、「来主操」という名前はフェストゥムとしての彼の存在を皆城総士が人間の言語で表したものらしい。

戦艦を使って竜宮島に上陸し、島との対話を望む。しかしその内容は「竜宮島のミールと自分たちのミールを同化させ、共に人類や他のミールと戦ってほしい」という降伏勧告同然のものであり、当然竜宮島側には受け入れられなかった。
要求が受け入れられない以上は竜宮島を攻撃する他なく、ミールの命令と戦いを望まない自身の感情の間で苦悩し、真壁一騎にも説得されるが、結局ミールには逆らえず、マークザインの中に封印されていたマークニヒトを解き放ち、追ってきたマークザインと一騎をも同化してミールと合流する。
第二次蒼穹作戦ではマークニヒトを駆って敵として立ち塞がるが、姿を取り戻した一騎の決死の説得を受け入れ、戦いをやめることをミールに伝える。
しかしそこに人類軍が現れ、爆撃でアルヴィスごとミールを葬ろうとする。それを身を呈して防ぎ、そして最後に「空を見る」ことができるように一騎の目を治し、そして自分が守り続けてきた総士を一騎の元に残し、自身は消滅した。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦UX
担当声優の木村氏はスパロボ初出演(木村氏はHEROMANサイモン・カイナ役としても出演している)。初登場後しばらくUXに同行し、「神」に近しい存在であるデウスエクスマキナに彼らが挑む姿を目の当たりにすることになるのが原作と大きく異なる点。最終的には原作通りの結末を迎えてしまうことになるが、条件を満たせばその後復活を果たし、味方として短期間ながら使用できる。撃墜時に落とすスキルパーツが原作で食べていた「一騎カレー」だったりする。
「来主」と呼ばれるイメージが強いユーザーも多いと思われる(原作中で彼と主に話したのが、基本的に他人を名字で呼ぶ一騎であるのが要因と言える)が、愛称表記は名前の「操」。
中断メッセージにも登場する。が、総士のデータを使って遊ぼうとしていた。

パイロットステータスの傾向

各スキルとボーナス能力(味方仕様のみ)による命中・回避強化補正が最大の強み。ただしニヒトは合体攻撃とクロッシング・システムが無く、初期火力はさすがに一騎達には及ばない。

能力値

個々の能力はエースクラスに及ばないものの、総合力で上位に食い込んでくる実力者。ファフナー勢では一騎に次ぐ。

精神コマンド

偵察 集中 直感 覚醒 勇気
リアル系としてはまっとうな構成。「偵察」は使いどころが難しいが、50話でブレラにでも撃っておけば当てるのが楽になる。

特殊技能(特殊スキル)

読心L3 底力L9 援護攻撃 援護防御 全体攻撃
援護防御は味方仕様のみ。イドゥンにはなかった底力を持つ。敵仕様はラスボス格だけに、援護攻撃と全体攻撃も先天でL3まで成長する。味方版はL1のままなのでパーツ必須。
味方になっても最高レベルの読心と底力が健在、さらに劇場版ニヒトは「照準値アップ」と「特殊回避」ボーナスが同居しているので、指揮などを併用すればブレラ相手でも精神コマンド無しで100%命中させる事ができる。

人間関係

真壁一騎
彼と多くの言葉を交わし、影響を受けていく。
皆城総士
「空が綺麗」という感情を共有できる相手として親しみを持ち、人類軍の攻撃や自らのミールから彼の存在を守り続けてきた。
真壁史彦
竜宮島上陸後、最初に対話した相手。

他作品との人間関係

劉備ガンダム刹那・F・セイエイ早瀬浩一
UXでは未来へ向かうために対話の道を切り開き、神にも運命にも屈することなく立ち向かい、可能性を掴み取っていく彼らの姿に、大きな感銘を受ける。
イルボラ・サロ
UXではフラグを満たせば同じシナリオで仲間になる。イルボラと相対した際は読心能力でイルボラの真意を悟るが、ジョウとの決着を望むイルボラはそれを意に反さず、操もまた自らの決意を貫くために迷うことなく戦いに挑む。
なお、イルボラは初見であるにも関わらず、操がフェストゥムである事を見抜いている。
ハザード・パシャ
UXではミールに対して核攻撃を実行した元凶。第二次蒼穹作戦でも美羽のいるエルシャンクへ核攻撃を行い、それを庇った操に致命傷を負わせる。
もはや怨敵と呼んで差し支えない存在だが、条件を満たして生き残った際は憎しみを抑えて対峙、ハザードたちに操られたバジュラを救うべく、アルティメット・クロスの一員として彼に挑む。
バジュラ
UXでは人類軍に弄ばれる彼らの声を聞き、『助けたい』と思った事が消滅したはずの操が再び人の姿を取り戻す切欠となった。

名台詞

「俺の存在は……君たちで言う指みたいなものだよ。君の指は君に命令しない、でしょ?」
ミールとフェストゥムの関係をわかりやすく示す台詞。「ミールには逆らえない」という考えの顕れでもある。
「ずっと探してたんだ。俺以外に空が綺麗だって思う存在を。そしたら彼はいた」
一騎に「なんでお前は総士を助ける」と問われて。
「ミールは新しく生まれるはずだった! 君たち人類の火が何もかも変えたんだ!!」
第二次蒼穹作戦での問答。ここまでの彼は「傷つけたくない」という旨の発言が主だったが、初めて人類に対する怒りを露わにする。
「ミール……俺はもう……戦いたくない……!!」
一騎の説得の末に、自分の感情をミールに示す。UXではDVE。
「彼女を消すな! ミィィィィル!!」
人類軍による攻撃、同化されようとする美羽。彼はこの叫びと共に核ミサイルに立ち向かい……
UXでのこの場面は核ミサイルが美羽に迫るという形になっているので「彼女を消すな」だけなのだが、「ミィィィィル!」の叫びは戦闘台詞に生かされていたりする(ややテンションは抑え目になっているが)。

スパロボシリーズでの名台詞

「上手く伝えられないって……悲しいよね」
対バジュラ。
彼らを苦しみから救ってあげたいんだ。そのために…」
「俺は、ここに帰ってきた!」
UX第49話にて。人類軍から理不尽に脅かされるバジュラを救うべく、再び生まれ落ちたフェストゥムが最後の希望の光の元へと駆けつける。その決意はジェフリーからも種族の違いを超えて「バジュラを救うために現れた我々の同志」と認められた。
「命を奪ってしまった苦しみ…。バジュラにこれ以上、知って欲しくない」
「だから、俺は選んだんだ!ここにいることを!」
UX第49話におけるバジュラとの戦闘前会話。
「君たちにやられた仲間が大勢いる…それはとても悲しい」
「でも、憎しみで戦ってはいけないってもう俺は学んだから…」
「これ以上、憎しみを広げないために俺は戦うよ!」
ハザードとの戦闘前会話。醜悪な野望のためにフェストゥムを核で焼き払い、バジュラの自由を奪ったハザード――だが、彼はそんな男に復讐をするのではなく、「憎しみ」を広げないためにも憎しみを抑え、かつてフェストゥムを全て「否定」しようとした男によって作り出され、人類を「否定」しようとした同族が搭乗したファフナーを、操は今再び駆る。ハザードによって生まれ続ける悲劇を「否定」し、この世界の友人たちの「存在」を守るために。
対するハザードはその事を全く理解できず(尤も、操の素性にも気付いていない様子であるが)、邪魔をしようとする操をもう一度「消し炭」にしようとする。
「消えかける意識の中で、俺はずっと彼らの声を聞いていた。そして、思ったんだ…」
「彼らを『助けたい』って…」
「気がついたら、俺はマークニヒトの中で人の姿を取り戻していたよ」
UXと合流するまでの経緯。
「みんなが、君たちを守りたいと思っているんだ」
「バジュラも、ELSも、フェストゥムも…!」
「この宇宙に生きるすべての命が、君たちの意志を…!」
UX第50話にてクィーン・フロンティアの攻撃からマクロス・クォーターを庇ったバジュラ…そして駆けつけたフェストゥムとELS。言葉を持たない彼らの意志を操が代弁する。
俺たちは、命の意味がわからなかったんだ」
「だから、始まりも終わりもない、何もかもが一つになった世界へと帰ろうとしていたんだ」
51話のIMにおいて。「命の始まり」について面々が語る中、フェストゥムの同化と「祝福」について明かす。「命」がどういうものか知らなかったフェストゥムは、全てを取り込み一つにすることで、かつてそうであった「何もかもが一つになった世界」への回帰を試みていたらしい。
「!! これが、プレイデータが変わってた痛み…消えた痛み…。悲しい…耐えられない…!」
「わかった…最初からプレイするよ…」
中断メッセージにて。総士のデータでプレイしている最中に、一騎に総士がどう思うか、わからないのかと諌められ、最初からプレイすることを決めた。でも間違って総士のデータを上書きセーブしないか心配である。
……とはいえ、同じ中断メッセージで勝手にのデータを勝手に使ったよりはマシである……かも。

余談

脚本の沖方氏曰く「真のヒロイン」との事。
彼の名前はよく見ると発音が「クリスマス」に似ている。これは恐らく劇場版の公開日に起因するものと思われる。