EN
ENとは能力値のひとつで、ユニットのエネルギー量を示すパラメータ。ENergy(エネルギー)の略称。
概略[編集 | ソースを編集]
ユニットごとに特定の数値が設定されており、主に必殺武器などを使用する際に消費される。また、バリアを発生させる際、空や宇宙を移動する際にも若干のENが消費される[1]。ENの残量が行動に必要な消費量を下回った場合はその行動を行うことが不可能となるが、ENを消費しない行動[2]に対してはEN残量が0になっても制限が出ることは基本的にない。EN消費型の必殺武器やマップ兵器を持つ機体にとっては非常に重要な能力となる。
一般的にスーパーロボットやサイズの大きいユニット、特殊なエネルギーで稼動しているユニットは高い値に設定される傾向にある。
『新』まではENの最大値は255に設定されていた[3]が、『F』以降は上限が撤廃されている。ただし、膨大に増加し続けているHPとは異なり、ENは3桁以内に収まることが多い。また、4桁からは基本的に「????」で隠されて表示される[4]。
「魔装機神シリーズ」では世界観に合わせて「MG」と表記される。また、『UX』以降は一部のユニットにENの代用として別の能力値「MP」が採用されている。
ENの扱いが特殊な機体[編集 | ソースを編集]
EN消費/回復の条件やEN切れの際の扱われ方が特殊な機体。なお、登場作品によって扱われ方は多少異なる。
- エヴァンゲリオン
- アンビリカルケーブルが接続されている場合はPP開始時にENが全回復するが、接続されていない場合はPP開始時にENが大きく減少する。ENが0になった場合はマップから撤退する。
- エステバリス系(月面フレームは除く)
- 重力波ビームの範囲内に待機している場合はPP開始時にENが全回復するが、範囲外に待機している場合はENが回復しないだけでなく、全ての行動でENを消費するようになってしまう。
- GEAR戦士電童、騎士GEAR凰牙(電童・フェニックスエール、凰牙・フェニックスエールは除く)
- ターン経過による自然回復が得られないため、ENの回復手段はセルファイター等の特殊コマンド「ハイパーデンドーデンチ」などの限られた手段のみとなる。ENが0になった場合は行動不能となる[5]。
- また、データウェポンインストール時の必殺技「ファイナルアタック」は、EN残量[6]に応じて攻撃力が低下する性質を持っている。
最大ENを上昇させる手段[編集 | ソースを編集]
改造[編集 | ソースを編集]
ENを上昇させる一般的な手段。改造費は安い部類に入る。
強化パーツ[編集 | ソースを編集]
- 大型ジェネレーター / メガジェネレーター / ギガジェネレーター / パワーエクステンダー / ユグドラシルドライブ / パラジウム・リアクター
特殊技能 / 特殊スキル[編集 | ソースを編集]
特殊能力[編集 | ソースを編集]
その他[編集 | ソースを編集]
- イデシステム
- イデオンに設定されている特殊システム。無限力の名のとおり、ゲージの状態によってはENが∞となる。
- 機体ボーナス
- 『L』『UX』『BX』で採用されているシステムの一つ。一部の機体に「EN+」の効果が設定されている。上昇量は+50~150。
- プラーナ
- 魔装機神シリーズのパイロット側の能力値の一つ。その他の機体性能もこの数値が高いほど上昇する。
ENを回復する手段[編集 | ソースを編集]
ターン経過による自然回復[編集 | ソースを編集]
ターン開始時にENが5回復する。特殊能力や強化パーツで「EN回復」の効果を得ているユニットは自然回復が適応されない作品もある。
補給(補給装置)[編集 | ソースを編集]
対象のENと弾数を回復するコマンド。ただし、補給を受けたユニットは気力が10低下する。
搭載[編集 | ソースを編集]
基地等の地形効果による回復[編集 | ソースを編集]
精神コマンドの使用[編集 | ソースを編集]
- 補給
- 対象のENと弾数を回復する。
強化パーツの装備・使用[編集 | ソースを編集]
- ソーラーパネル / ソーラーセイル / HPHGCP / アスターパネル / 電力受信アンテナ
- ターン開始時にパーツに設定された値を回復する。
- プロペラントタンク
- ENを回復する消費パーツ。回復量は作品によって異なる。
- 上位パーツとして「プロペラントタンクS」が登場する作品もある。
- スーパーリペアキット
- HP、EN、弾数を全回復する消費パーツ。
特殊技能 / 特殊スキル[編集 | ソースを編集]
特殊能力による回復[編集 | ソースを編集]
- EN回復
- ターン開始時にENが回復する特殊能力。
- 同様の効果が設定されている別の特殊能力も複数存在する。
- 分離
- リ・ガズィなど、外装を取り外すような分離の場合はHPとENが全回復する作品もある。
- 合身
- ケンリュウの特殊能力。バイカンフーに変化すると同時にHPとENが全回復する。
- ハイパーデンドーデンチ
- セルファイター、セルブースター、セルブースターバルハラの特殊能力。GEAR戦士電童、騎士GEAR凰牙のENを全回復させる。
- トリニティチャージ
- ゴッドシグマの特殊能力。使用するとENが全回復する。
- クラスチェンジ
- リュー系ユニットの特殊能力。使用するとHPとENが全回復する。
- MRシステム
- ヒーローマンの特殊能力(特殊行動)。使用するとHPとENが全回復する。
- ツインメリットコーティング
- ヘビーメタル系ユニットの特殊能力。ビーム属性の攻撃に対してダメージ軽減軽減効果とEN回復効果を発揮する。
- オーガノイド合体
- 一部のゾイド系ユニットの特殊能力。使用するとHPとENが全回復する。
- グリッドフィクサービーム
- フルパワーグリッドマンの特殊能力(特殊行動)。グリッドマンの残ENを全て消費して味方一機のHP、EN、弾数、SP、異常状態を全て回復させる。1マップで一度しか使えない。
- グラース・オ・スィエル
- 光武F2 (エリカ機)の特殊コマンド。カスタムボーナスによって全味方ユニットのHP、EN、SPを回復させる効果となる[8]。
- ポゼッション
- サイバスターの特殊能力。精霊憑依形態への変化時にHP、MG、PNが全回復する。
- エネルギー吸収
- AI1、アダマトロンの特殊能力。被ダメージの1%分のENを回復する。
- ラプラスウォール
- ラッシュバードの特殊能力。ダメージを無効化するとENが15回復する[9]軽減系のバリア。
- イマジナリィ・ロード
- ストレイバードの特殊能力。成功時はENが5回復する分身系の能力[10]。
特殊武器の使用[編集 | ソースを編集]
- エナジードレイン / エナジードレイン+
- ゲッター線吸収アーム
- タワーの武装。
- マガノイクタチ
- アストレイゴールドフレーム天ミナの武装。
戦術指揮(UX・BX)[編集 | ソースを編集]
一部のキャラクターは指揮効果に「EN、MP10%回復」が設定されている。
EN消費量を抑える手段[編集 | ソースを編集]
強化パーツ[編集 | ソースを編集]
- ENチップ / ENメガチップ / ENギガチップ
- 消費ENを一定の割合軽減するパーツ。複数装備した場合は最も効果の高いパーツのみの効果が発揮される。
- 異なる名称で採用されている作品もある。
特殊技能 / 特殊スキル[編集 | ソースを編集]
小隊長能力[編集 | ソースを編集]
一部パイロットはEN消費を減らす効果が設定されている。
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
一部パイロットはEN消費を減らす効果が設定されている。
フル改造ボーナス[編集 | ソースを編集]
武器のフル改造ボーナスに「消費EN-」が存在する。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
- 正義
- 1ターンの間、武器使用時にEN・弾薬を消費しなくなる。
EN消費量が増える手段[編集 | ソースを編集]
強化パーツ[編集 | ソースを編集]
特殊能力[編集 | ソースを編集]
関連する用語[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 日本では「エネルギー」という言い方が一般的だが、これは英語ではなくドイツ語のEnergieからきている。
- Energyの読みとしては「エナジー」が正しい。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 『Z』『第2次Z』では空や宇宙に待機しているだけでもターン開始時にENを消費する。
- ↑ 地上での移動、ENを消費しない武器での攻撃、など。
- ↑ そのため、一部の機体は7段階(当時の最大改造値)より前に改造の上限に達してしまう。
- ↑ 『第2次α』はユニット画面では1000以上でもそのまま表示される。『OE』では999までしか表示されない。
- ↑ バイザーが閉じた状態に変形し、機体性能も低下する。
- ↑ 正確には最大ENと現在ENとの割合。
- ↑ 実際のEN回復量は特殊能力「幻晶騎士」と合わせて30%となる。
- ↑ 通常時はHPとSPを回復させる効果。
- ↑ 発動時にENを10消費するため、実際の回復量は+5となる。
- ↑ なお、気力130以上の場合は通常の回避も特殊回避として扱われるため、回避時は必ずENが5回復するようになる。