宇宙刑事ギャバン

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宇宙刑事ギャバン
読み うちゅうけいじギャバン
原作 八手三郎
監督 小林義明
奥中惇夫
田中秀夫
小笠原猛
服部和史
脚本 上原正三
高久進
松下幹夫
阿部和江
永井達郎
筒井ともみ
林強生(小林義明)
キャラクターデザイン 増尾隆之[1]
赤坂徹郎
森野うさぎ
野口竜
音楽 渡辺宙明
制作 東映
放送局 テレビ朝日
放送期間 1982年3月5日 -
1983年2月25日
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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宇宙刑事ギャバン』は東映制作による特撮テレビドラマ作品。

概要[編集 | ソースを編集]

東映制作による特撮テレビドラマシリーズ『メタルヒーローシリーズ』の第1作。

主演の大葉健二氏によるハイレベルなアクションや、真空蒸着技術によって作られたアップシーン用の銀メッキスーツ、当時使用例の少なかったビデオ合成を多用した映像、ナレーションを用いた詳細な変身プロセスの解説などの斬新さにより、仮面ライダー・スーパー戦隊に続く東映特撮ヒーロー第3の路線を確立させ、漫画・アニメーション・ゲーム、更には海外SF作品といったサブカルチャー全般にまで影響を与えるほどの絶大な人気を獲得した。

また、世界観を継承した続編『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』と合わせて「宇宙刑事三部作」と称される。

2012年に「スーパー戦隊シリーズ」第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』とのクロスオーバー作品『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で復活。この反響を受けて、翌2013年には2代目ギャバン・十文字撃を中心に据えた新作映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が公開され、現在では撃を始めとする新たな若き宇宙刑事の活躍と、宇宙刑事以外のメタルヒーローとのクロスオーバーを描く新規シリーズが展開されている。

スーパーロボット大戦への参戦[編集 | ソースを編集]

先に関連作品『スーパーヒーロー作戦』や『スーパー特撮大戦2001』へ参戦しており、『X-Ω』にて正規スパロボ初参戦となった。過去にもコンシューマ向けのスパロボに参戦する予定があったが実現はしなかった[2]

特撮作品のスパロボ参戦は『ゴジラ』(ゴジラ対エヴァンゲリオン名義)・『恐竜戦隊ジュウレンジャー』という先例があるが、いずれも期間限定参戦であったため、正式参戦枠としては本作品が初となった。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

宇宙犯罪組織マクーの標的となった地球。地球でマクーを追っていた銀河連邦警察の宇宙刑事ボイサーも消息を絶った。銀河連邦警察はボイサーの息子である宇宙刑事ギャバンを地球に派遣する。

バード星人の父と地球人の母を持つギャバンにとって、地球は第二の故郷。地球と宇宙の平和を守り、そして消息を絶った父の行方を追うため、ギャバンは地球名「一条寺烈」を名乗りマクーと日夜戦い続ける。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ギャバンとその関係者たち[編集 | ソースを編集]

ギャバン / 一条寺烈
主人公。「ギャバン」はコードネームではなく本名。「一条寺烈」は母の苗字に由来する地球名。地球では身分を隠し、「アバロン乗馬クラブ」で働く。
ミミー
ヒロイン。ギャバンに好意を持っており、密航してついてきた。
コム長官
ギャバンの上司であり、ミミーの父。
マリーン
コム長官の秘書。一時期、バード星に帰還したミミーの代理でギャバンのサポートを担当した。
大山小次郎
UFO専門のルポライター。本作のコメディリリーフであり、後の『シャリバン』『シャイダー』にも続投する。
藤豪介
アバロン乗馬クラブのオーナー。死んだ息子夫婦に代わり、二人の孫の面倒を見ている。烈がマクーと戦う宇宙刑事ギャバンであることは知らない。
藤わかば、藤洋一
豪介の孫の姉弟。烈を慕っているが、度々マクーの陰謀に巻き込まれる。
星野月子
マクーに研究を狙われた科学者・星野博士の娘。ギャバンの正体を知り、助力する。
ボイサー
ギャバンの父。地球担当の宇宙刑事だったが消息を絶つ。
一条寺民子
ギャバンの母で故人。
アラン
ビーズ星担当の宇宙刑事。マクーに拉致された王女を救出すべく地球に駆けつけ、ギャバンと共闘する。
演じたのは東映ヒーロー界のスーパースター、宮内洋氏。
伊賀電
森林パトロールの青年。マクーに立ち向かって重傷を負うが、ギャバンに助けられバード星で治療を受けた後、宇宙刑事シャリバンとなる。
本作の続編『宇宙刑事シャリバン』の主人公。

宇宙犯罪組織マクー[編集 | ソースを編集]

ドン・ホラー
マクーの首領。
サン・ドルバ
ドン・ホラーの息子。
魔女キバ
サン・ドルバの母。
ハンターキラー
元宇宙刑事でボイサーの同僚だったが、裏切ってマクーの一員となった。
獣星人ダブルマン
マクーの構成員である異星人。多様な種類がいる。
ベム怪獣
マクーの戦力として用いられる様々な異星生物。
ダブルモンスター
ダブルマンとベム怪獣を合成した生命体。ダブルマンの知能とベム怪獣の能力を兼ね備える。
兵士クラッシャー
マクーの戦闘員

登場メカ[編集 | ソースを編集]

ギャバンの戦力[編集 | ソースを編集]

コンバットスーツ
戦闘時にギャバンが装着するパワードスーツ。「蒸着」の音声コードによってドルギランから電送され、0.05秒で装着を完了する。
超次元光速機ドルギラン
ギャバンの乗る宇宙船。下記2機が上下に連結している。
電子星獣ドル
ドルギランの下部に連結されている龍型メカ。戦闘時には分離したドルにギャバンが乗って戦う。
ギラン円盤
ドルギランの上部を構成する円盤。居住スペースや各種マシンの格納庫を備えている。
サイバリアン
魔空空間への突入・離脱能力を持つサイドカー。
高次元戦闘車ギャビオン
ドルギランに格納された万能戦闘車両。空中戦用のAメカと地上専用のBメカに分離可能。
Bメカには地中潜行可能な小型ドリルタンク・スクーパーを搭載する。

マクーの戦力[編集 | ソースを編集]

魔空城
異次元に浮かぶマクーの本拠地。地軸転換装置により、魔空空間を発生させられる。
マクー戦闘円盤
異次元でも通常空間でも使用可能な航空戦力。
マクー戦闘母艦
魔空城の一部から分離する宇宙戦艦。戦闘円盤を格納する。

用語[編集 | ソースを編集]

魔空空間
マクーの擁する地軸転換装置で作り出される異空間で、一種のブラックホールであるという。ここではダブルマンやベム怪獣の戦闘力が3倍になる[3]ので、戦闘を有利に運ぶ目的で作り出される。

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「宇宙刑事ギャバン」
作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 / 歌:串田アキラ
サビの部分で「若さってなんだ」「ってなんだ」と問いかける歌詞が印象的。
サビ前の叫びは「ビーム! ビーム!」なのだが、歌詞に記載されることは基本的にないため、「イー! イー!」などと誤解されがち。
『X-Ω』ではイベント「ぶっちぎり魂が繋いだ宇宙の絆」にて原曲がクエスト用BGMに採用されている。
エンディングテーマ
「星空のメッセージ」
作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 / 歌:串田アキラ
オープニングテーマとは対照的に、落ちついた曲調のエンディング。
生き別れの父を想う、ギャバンの人間としての側面が情感を込めて歌い上げられている。
劇中BGM
「B11 襲撃II」
いわゆる「レーザーブレードのテーマ」。マクーの攻勢の曲として発注されたが、選曲担当者がレーザーブレード発動時のBGMとして使用したところ好評となり、レーザーブレードのテーマ曲として認知されるようになる。
上記の通り、本来は敵方の攻勢時のBGMとして作曲されたためか、主人公側の必殺剣・殺陣の曲としては異例とも言える緊張感・重厚感に溢れるメロディになっているのが特徴。
当時発売された『テレビオリジナルBGMコレクション 宇宙刑事ギャバン』では「マクーの攻撃」に、2000年代に発売された『宇宙刑事ギャバン ベストヒットソング&オリジナルサウンドトラック』では「ギャバンダイナミック!!」に含まれる。
好評を受けて、『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』では最初からレーザーブレードに専用の曲が用意されるようになった。また、渡辺氏が参加した『光速電神アルベガス』『破邪大星ダンガイオー』『神魂合体ゴーダンナー!!』でもレーザーブレード的な曲調のBGMが存在する。
また、『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』のレーザーブレード戦では本曲に新しくアレンジを加えた「正義一閃!レーザーブレード」が使用されている。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
スパロボ初参戦作品。第4期参戦作品の第2弾として2018年9月に追加参戦。ドルなどの巨大戦力はシナリオ内のテキスト上でのみ登場し、プレイアブル機体としてはギャバンのみ参戦している。
肖像権への配慮か、ギャバンは常に変身後の姿で、ミミーは母星に一時帰還しているという設定で登場しない。また、ギャバン仕様のナレーションも出番が多く、他作品のナレーションと共演する場面も見られる。
2019年4月のイベント「激突!宇宙海賊×地獄」では復活のきっかけとなった作品であり、過去にも共演経験を持つ『海賊戦隊ゴーカイジャー』と再び共演。

関連作品[編集 | ソースを編集]

スーパーヒーロー作戦
初参戦作品。既にマクーは壊滅しており、『シャイダー』に登場する不思議界フーマの傘下となっている。今作で初登場したユーゼス・ゴッツォは、ギャバンと深い関わりを持っている。

各話リスト[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場敵キャラクター 備考 再現スパロボ
第1話 東京地底の怪要塞 ダブルマン(ゾンビA)
シャコモンスター
第2話 盗まれた日本列島 ダブルマン(ゾンビA)
ガマラモンスター
第3話 大変だ!
黒星博士のベム計画を阻止せよ
ダブルマン(ゾンビA)
コンドルモンスター
第4話 死を呼ぶ魔人兜 ダブルマン(マッド)
サソリモンスター
第5話 ミミーは泣く
猛毒コブラ弾が烈に命中
ダブルマン(スペクタル)
ドクジャモンスター
第6話 魔空塾の天才たち ダブルマン(ゾンビA)
オオマダコモンスター
第7話 怪物がひそむ花びらに
少女は口づけした
ダブルマン(ゾンビA)
サムライアリモンスター
第8話 正義か悪魔か?
銀マスク大ヒーロー
ダブルマン(メルカン)
カエンザルモンスター
第9話 美しい人形スパイ ダブルマン(ヒドラ)
第10話 人間クラッシャー部隊を
撃破せよ!
ダブルマン(ゾンビB)
ニジチョウモンスター
第11話 父は生きているのか?
謎のSOS信号
ダブルマン(ゾンビC)
アルマジロモンスター
第12話 遊園地へ急行せよ!
UFO少年大ピンチ
ダブルマン(バッド)
ゴートモンスター
第13話 危うし烈!大逆転 ダブルマン(リノマン)
サイモンスター
サイダブラー
ダブルモンスター登場
第14話 愛と悲しみの別れ
とどめの一撃!!
サイダブラー
第15話 幻?影?魔空都市 シャモダブラー
再生シャコモンスター
再生オオマダコモンスター
再生ゴートモンスター
第16話 初恋は宝石の輝き
さようなら銀河特急
カマダブラー
第17話 走る時限爆弾!
白バイに乗った暗殺者
ヒョウダブラー
第18話 乙姫様コンテスト
ハチャメチャ竜宮城
アオガメダブラー
第19話 午前6時蒸着!
Zビームチャージ完了
キョウリュウダブラー
第20話 なぞ?の救急病院!
人類の大滅亡が迫る
ケラダブラー
第21話 踊ってチクリ大ピンチ
ハニー作戦よ!
ミツバチダブラー
第22話 黄金仮面と妹
太陽に向って走るヨット
クラゲダブラー
第23話 闇を裂く美女の悲鳴!
霧の中の幽霊馬車
クモダブラー
第24話 ミミーの悪夢か!?
吠える切り裂き魔獣
サーベルダブラー
第25話 怪しくゆらめく水中花
わかばが危ない
ゴシキダブラー
第26話 人形は見た!!
毒ガス殺人部隊の正体
ガスダブラー
第27話 先生たちが変だ!
学校は怪奇がいっぱい
ジャアクダブラー
第28話 暗黒の宇宙の海
さまよえる魔女モニカ
ハッコツダブラー
モニカ
第29話 電撃マジック合戦!
暗殺のプログラム
マジックダブラー
第30話 ドンホラーの息子が
魔空城に帰って来た
ケイビダブラー サン・ドルバ
魔女キバ登場
第31話 天使の歌が聞こえる
人形にされた王女
サイミンダブラー
追跡ロボットX
第32話 謎の地底迷路
ターゲットはWX-1
トツゲキダブラー OP・ED一部変更
第33話 新怪物誕生
エイリアンを拾った少年
カイブツダブラー
第34話 思い出は星の涙
父のない子 母のない子
ドクターダブラー
第35話 マクーの若獅子
サンドルバの反抗
ガッツダブラー
第36話 恨みのロードショー
撮影所は魔空空間
ウラミダブラー
怨霊怪人軍団
怪人名
テロップ表示開始
第37話 おてんばひょうきん姫の
地球冒険旅行
アナホリダブラー
第38話 包囲された輸送部隊
正義の太陽剣
ギャングダブラー
第39話 学校から帰ったら
ぼくの家はマクー基地
ノットリダブラー
第40話 死の谷の大決戦
君も宇宙刑事だ!
ヨウカイダブラー
第41話 魔空都市は男の戦場
赤い生命いのちの砂時計
ジゴクダブラー
第42話 烈よ急げ!父よ バファローダブラー OP一部変更
伊賀電登場
第43話 再会
第44話 ドンホラーの首 シャリバン登場

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 現:増尾隆幸。
  2. 【スパクロ】大型アップデート(Ver.4.0)インタビュー前編(オオチP情報局#特別編) 2019年5月5日閲覧。
  3. しかし、魔空空間内でもギャバンに全く歯が立たないというパターンが多かったため、この空間内ではギャバンの戦闘力は4倍になるという俗説が(あくまで冗談として)放映当時から囁かれていた。

商品情報[編集 | ソースを編集]

※シリーズ混載商品は除外。

Blu-ray[編集 | ソースを編集]

DVD[編集 | ソースを編集]

書籍[編集 | ソースを編集]

楽曲関連[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

サイト名 取扱いの有無 備考
レンタルビデオ
ツタヤディスカス  
DMM
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サイト名 取扱いの有無 備考
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