ガーランド
ガーランド | |
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登場作品 | メガゾーン23 |
デザイン | 荒牧伸志 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦D |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | マニューバスレイヴ |
全高 | 3.85 m |
動力 | 反発動力システム |
最大出力 | 525馬力 |
最大トルク | 60.6 kg |
最高速度 | 320km/h |
開発 | MZ23自治軍/夢叶財閥 |
パイロット | 矢作省吾 |
概要
バイク形態の「マニューバクラフト(MC)形態」と人型ロボット形態の「マニューバスレイヴ(MS)形態」の二つの姿を持つ兵器。
本機の中に隠されていたある「秘密」と主人公・矢作省吾が関わってしまった事で、物語が大きく動き出す事になる。
機体概要
作中世界で、昭和時代の東京を模した都市を内包していた巨大宇宙移民船である『MZ23』が同じ起源を持った移民船勢力であるデザルグからの度重なる侵略を受けていた中、MZ23の真実を知る自治軍の一部は、デザルグに対抗出来るだけの戦力を生み出すべく、メガゾーン23のメインコンピューター「バハムート」から未開放の最終プロテクト「7G」を解除するべく、何度もアクセスを試みていた。そして、ようやく不完全ながらもデータを読み出す事に成功し、そのデータを元にマニューバスレイヴの開発に着手。それによって、実質試作機といえるハーガンを経て何とか再現させる形で完成したのがガーランドである。製造メーカー名に関しては、バイク形態のロゴを示す場所に「BAHAMOUD(バハムート)」と刻印されているが、実際は軍部へのクーデターを目論んでいたB.D.のスポンサーである夢叶財閥が大きく関わっている模様。
通常のバイク同様の手動操縦に加え搭乗者の思考をヘッドコネクターで伝達する事で、わずか3秒程でマニューバスレイヴ及びマニューバクラフトへの変形を行うだけでなく、考えるだけでも複雑な動きを可能としており、バイクに乗った経験しかない省吾がすぐにマニューバスレイヴ形態を乗りこなしてしまったのもその為である。動力源は反発動力システムであり、マニューバスレイヴ形態では機体各所のバーニアによってある程度の空中戦が可能となっていて、パイロットスーツ無しでも宇宙空間での活動も問題無く行える等、気密性も高い。しかし、兵器としてはまだ試作実験機の段階に当たり、武装も手持ちのレーザーオーブガンのみで内蔵武器は一切無いのだが、それでも既に正式採用されているハーガンに匹敵する程の出力と強度を誇っている。単純にマニューバクラフトのバイクとして見ても既存のバイクを完全に上回り、フォーミュラーマシン並のスピードに加え、最高出力は525馬力、最大トルクは60.6キログラム、最高時速は320キロメートルを誇り、BMWにぶつても全くの無傷で、パトカーも簡単に横転させてしまう等、正にモンスターマシンとなっている。なお、本来マニューバクラフト形態では、反重力システムによってホバークラフトの様に浮遊させて走行するシステムにする予定であったが、この当時はまだ技術不足によって実現出来なかった結果、ハーガンのマニューバ―クラフト形態と同様タイヤによる陸上走行に変更された経緯を持つ。
しかし、本機の本当の意味で重要となるのは、MZ23のメインコンピュータであるバハムートへのアクセス権を唯一持つ端末を搭載している点にある。これは同時に「バハムートに隠された未開放の最終プロテクト『7G』を解除する為に必要不可欠なツール」、そして「MZ23そのものの最重要機密事項に関わる事」を意味しており、それに比べれば兵器としての要素は「蛇足」に等しい物となっている。ただし、それでも本機によって培われた運用・戦闘データは、戦況不利に陥っていたMZ23の上層部にとっては貴重な物となり、正式採用型であるGR-2ガーランドといった後継機種の開発に繋がっている。
なお、機体のロールアウト状態のカラーは当初、オリーブグリーン(後に商品化された際には「自治軍カラーと命名された)だったが、省吾の手に渡った後はココ(SRW未登場)によって偽装すべく赤色に再塗装された(高度な監視システムを持つ自治軍相手には焼け石に水であったが)。
名称の「ガーランド」には、「花環」や「栄冠」といった意味があり、同名の小銃「M1ガーランド」も存在する。
劇中の様相
OVA一作目にて、MZ23で軍上層部に反旗を翻そうとしていたB.D.の派閥のスポンサーである夢叶重工で秘密裏に完成し、省吾の友人であった社員の中川真二(SRW未登場)がテストライダーに選ばれていた。しかし、真二は勝手に実験走行室から持ち出してしまい、追ってきたB.D.達との諍いの中、成り行きで省吾が持ち出す事になってしまり(その際、囮になった真二は射殺された)、逃げ込んだココの元で赤に塗装される事になる。
その後も、追っ手となるハーガンの部隊と交戦したり、図らずも行動を共にしたB.D.によってMZ23の真実が明かされ、更には彼率いる派閥による軍上層部へのクーデターも勃発する等、状況が目まぐるしく変わっていく中、真実を公表しようとした省吾の友人である村下智美(SRW未登場)が機密保持目的で射殺されてしまう事態となり、逆上した省吾はバハムートを破壊しようと一人ガーランドに乗って飛び出す。しかし、B.D.が乗るハーガンによって破壊され、搭乗者の省吾が一人その場を去った後、B.D.の牛耳る軍部によって鹵獲(正確には奪還)される。
続編『PART II』では、軍部の手で規格の共通しているGR-2ガーランドのパーツを用いて修復される(修復後の姿についてはプロトガーランドを参照)。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 初登場作品。
- シナリオ中盤から加入。サイズがSSなのと高い運動性が相まって回避力に優れる。その反面HPや装甲が著しく低くゆえに被弾は警戒すべし。宇宙ステージではマニューバスレイヴ形態での出撃になり、マニューバクラフトには変形できない(例えスラスターモジュールを付けても変形出来ない)。最強武器のトラッシュはマニューバクラフト専用のため地上でしか使えず、デフォルトでは空にも打てないのでミノフスキークラフト(またはドライブ)が必要になる。幸い、本作は地上戦が多く、最終話も地上戦なので空さえ飛べるようにすればトラッシュは無駄にはならない。強化パーツスロットが4つもあり、運動性と武器を改造すれば無双も可能な強力な機体。しかも改造費用が安い。終盤に差し掛かる直前で、プロトガーランドに改造される。
装備・機能
武装・必殺武器
マニューバクラフトで使える武装はない(強いて言うならば体当たりがある)が、スパロボでは即座にMS形態へ変形する演出がなされている。
武装
召喚攻撃
- トラッシュ
- 暴走族「トラッシュ」を呼び出し、バズーカやマシンガンなどの銃火器で同時に総攻撃をかける。
- 『D』では気力・弾数制武器で本機の最強技。人間用の武器でスーパーロボットの必殺技に匹敵する攻撃力を叩き出すのは圧巻だが、生身で活躍するバイク乗りの前例を考えれば違和感は少ない…かもしれない。彼らの移動手段がただのバイク故に陸適応しかなく、宇宙では使用不可なのが残念な所。ただしミノフスキークラフト(ドライブ)を付けると空を走る暴走族が見られる。
- なお、原作では省吾がトラッシュと関わるようになったのは本機が改修済みの『PART II』からのため、本機で使用するのはSRWオリジナルと言える。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- SS
機体BGM
- 「ROCK CAFE」
対決・名場面
- 対自治軍
- 対ハーガン
- バハムートに接触するためにガーランドを駆る。知美を殺された怒りに燃える省吾はバハムート付近において、再度B.D.との対峙することとなる。これまで自治軍を幾度か退けてきた省吾はハーガンに銃を向けるが、B.D.はこれまでの相手と違い狭いフィールドにおけるシールドとサーベルを有効に活用しガーランドを追い詰める。そして完全に省吾は打ち負かされたが、以前に無重力ブロックで助けてもらった借りを返すために、B.D.は最後に省吾に情けを掛けて見逃すこととした。それから省吾は目を覚まし、傷ついた身体を引きずりながら何処かに姿を消すのだった。
関連機体
- プロトガーランド
- 第一作終盤で放棄されたものを軍部が回収・修復したもの。『PART II』の主人公機。
- ハーガン
- GR-2ガーランド
- ストライクガーランド
- ガーランドの武装強化形態。背部にビームキャノンとミサイルポッド、両腕にハーガンのシールド、両足後部にブースターが装備されている。元々はメガゾーンがTVアニメ用企画だった時の没設定だったが、2017年秋の新作模型用装備として立体化企画が進行中。SRW未採用。
- E=Xガーランド
- 『MEGAZONE23 III』にて登場。電子戦用の機体としてエデンシティにて開発されたもの。
- オリジナルガーランド
- 同じく『MEGAZONE23 III』に登場。ガーランドのオリジナル機であり、胴体部にビームキャノンを装備するなど武装も豊富。
- 青いガーランド
- ゲーム作品『メガゾーン23 青いガーランド』の主人公機。高中ヒロトの母、高中由唯が隠し持っていたが、自身が負傷した時にヒロトに託す。
余談
- 本来のネーミングは、上記とは関係なく『オズの魔法使い』に主演したジュディ・ガーランドにちなんだもの。
- 一時期「がらんどう」のアナグラムであり、「人が乗るためには中をがらんどうにしなければならない」という自虐の意味が込められている……という説が広まっていたが、これはPART1に関わっていた宮尾岳氏から後付けの都市伝説だと否定されている。氏によれば当初は「ガリアード」の予定だったが、似た語感の「ガリアン」が先に世に出たことから急遽変更する事になり、その会議の席で「(ガリアードと同じく)ガで始まりドで終わるから『ガーランド』で」と提案したとのこと。
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