ドミニク・ソレル
ドミニク・ソレル | |
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外国語表記 | Dominic Sorel |
登場作品 | |
声優 | 山崎樹範 |
デザイン | 吉田健一 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年 | 11985年(TV版) |
年齢 | 20歳(TV版) |
所属 |
塔州連邦軍(TV版) ワルサワ研究所(劇場版) |
軍階級 | 情報部7課所属少尉⇒統幕本部所属特務大尉(TV版) |
概要
TV版
塔州連邦軍の情報部に勤務する二枚目士官。エリートコースである尉官系の出身である。任務に忠実、かつ知識欲旺盛な性格で、情報部に身をおいたのもその探究心によるものと思われる。兼ねてよりアドロック・サーストンの唱えた「スカブコーラル知性体説」に興味を抱いており、彼の説に賛同しながらも幽閉の身であったデューイ・ノヴァクを信奉し、何かと便宜を図っていた。
その後上層部からニルヴァーシュ type ZEROの調査及び捕獲の任務を与えられるが、その際にニルヴァーシュによるセブンスウェル現象の発動を目の当たりにする。彼はこの事を三賢人へ報告、この事態への対処にデューイの力が必要ではないかという論調の追い風を受け、デューイ派の士官と共にデューイの釈放と復隊へと奔走・成功し、彼の指揮下の特務大尉へと昇進すると共に、アネモネの世話(管理)とニルヴァーシュ type the ENDの運用を任される。しかし我儘放題のアネモネには常に手を焼かされ続け、彼女との関係に悩む場面もあった。
その後、セブンスウェル現象を独自に調査すべく、アドロックの生地「ベルフォレスト」へと赴いた際、アクセル・サーストンからレントンの事を聞かされる。お互いの父母を早く亡くしていることや、アネモネに似た少女エウレカの存在という共通点からレントンに親近感を覚えると同時に、その後の彼のアネモネに接する態度にも微妙な変化が現れるようになる。
やがてデューイ直属のアゲハ隊が本格的に活動を開始すると、ドミニクはアネモネの世話を外れることとなる。その際にユルゲンスと共に向かったワルサワのノヴァク財団研究施設「ジョイ・ディヴィジョン」においてアネモネの出生の秘密とデューイの真の目的を知ることなり、アネモネを救うべくユルゲンスと共に塔州連邦軍からの造反を決意する。そしてアネモネがデューイから見捨てられ自暴自棄になっていることを、彼女のペットであるガリバーから知ることなり、アネモネを救い出すべく単身司令クラスターへと突入。スカブコーラルの殻で巡航艇が破壊されて空中に投げ出されると、それを感じ取ったthe ENDに導かれ、再会したアネモネとドミニクはお互い大事な人であることを認識し、恋愛感情が一気に爆発。最後の土壇場でようやくアネモネと結ばれることが出来た。[1]
評価
元来頭脳明晰かつ戦略眼に長けている優秀な人物という設定ではあるが、原作序盤はどことなくヘタレ感が漂い、実力の伴っていないようにも思われる発言が目立っていた[2]。またアネモネの扱いにも苦慮、常に暴力をふるわれ続けて満足に抑え込むことも出来ずにいたり、更には極度の方向音痴で世界地図を真反対に見たり、バイクを満足に動かせずに壊したりなど、軍人としての資質を疑うような面も散見される。
しかしレントンとの交流、自らの足で調べ醸成した世界に対しての見識などにより次第に成長を遂げ、最終的には絶対視していたデューイの思想をも乗り越え、一途に貫いた想いが頑なだったアネモネの心を氷解させるまでに至る[3]。ボーイ・ミーツ・ガールの物語であるエウレカセブンという作品は、少女との出会いで大人への階段を昇り始めたレントンの物語であると同時に、ドミニクが大人社会の中で失っていた少年の如き純粋な想いを取り戻す物語であるとも言え、本作の裏の主人公と呼んでも過言ではない重要な人物であると言えよう。
劇場版
ワルサワ研究所のイマージュ研究者で、レントンの両親(チャールズとレイ)の部下。そしてレントンとエウレカの保護者、且つ恩師として登場する。「ドーハの悲劇」で行方不明(公には死亡扱い)となっていた。後にレントンやコーダの前に8年前と変わらぬ姿を見せるが、この時の彼がどのような状態であったかは明示されていない。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 初登場作品。イズモ艦に乗船するサブパイロット扱い(敵の時は意味はないが)。ドミニクの行動はランド編でないと辿ることはできないが、終盤にアネモネと結ばれるシーンはどちらのルートでも視聴可能。結ばれた後は最終話前半において味方増援として登場。
- 担当声優の山崎樹範氏も本作でスパロボ初参加。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- 「013特命部隊」の一員として、本編よりも先にアネモネの世話をする。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 劇場版設定なので、レントンとの会話でのみ登場。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
Zでは見事なまでに献身的なものばかり揃えている。
人間関係
- アネモネ
- 彼女の世話係。最初の頃はひどい嫌われようだったが、やがてドミニクが大事な人と分かるようになり、最後はめでたく結ばれる。劇場版では経緯が異なるものの、最後にめでたく結ばれるのは同じ。
- ガリバー
- アネモネのペット。アネモネの機嫌が悪いときは重くなるが、彼女がドミニクを求めていることを理解し、ガリバーもまたドミニクを認めた。
- ユルゲンス
- 上官であるが、彼にはいい印象を持っていない。しかしワルサワの出来事で彼に対する印象は反転、志を同じくする仲間となる。ユルゲンスもまたドミニクに対して当初いい印象を持ってはいなかったが、次第に認識を改めていった。
- デューイ・ノヴァク
- 彼の直接の上官であり、理念を共にする間柄になるはずであった。しかし、アネモネの扱いに対して苦言を呈するなど相容れない部分もあり、彼の真意を知った後は彼から離れることとなる。
- ホランド・ノヴァク
- アネモネに対する愛情を率直にぶちまける姿勢がかつてのレントンを彷彿とさせるものだったため、その心意気を信じた。
- アクセル・サーストン
- レントンの祖父であり、アドロックの父。彼の話すレントンの姿に、彼もまた同じ境遇にいることを感じ取る。
- レントン・サーストン
- アクセルから聞いた話でレントンに興味を持ち、アネモネに対する接し方も改めるようになった。その後バイク修理の一件を通じて彼と面識を持ち、仲間意識を持つようになる。尚、劇場版では彼の保護者であり、恩師である。
- エウレカ
- TV版ではあまり絡まないが、劇場版では彼女の保護者であり、恩師である。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- シャギア・フロスト、オルバ・フロスト
- Zでは同僚。彼らに顔を立ててもらう場面も。ドミニクが自分達より年上である事に、オルバは非常に驚いていた。
- キラ・ヤマト
- Zではドミニクの熱い言葉に、天然な反応を返す。マシュー曰く「出た!フリーダム王子のド天然!」。
- ネオ・ロアノーク
- ZSPDでは作戦参謀として、013特命部隊の隊長を務める彼の補佐に就く。
- ジェリド・メサ、マウアー・ファラオ
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。献身的にアネモネの世話をするドミニクの気苦労を察し、気遣っていた。
スーパー系
- 破嵐万丈
- ZSPDでは「反新地球連邦活動家」として警戒していた彼からアゲハ構想の概要について訊ねられるも、これを拒否する。
- ロジャー・スミス
- ZSPDでは部下を介して彼に「アネモネの花」の調達を依頼。契約終了後、彼から教わった花言葉「期待」をアネモネへと告げる。
バンプレストオリジナル
- ジエー・ベイベル
- ZSPDにて、彼によって世にもおぞましい思いをするハメになる。
名台詞
- 「ありがとうございました」
- アクセルに世話をされて、感動のあまりに素直になった瞬間。その後デューイにどう報告すればいいのか分からなくなった。
だが、この日を境にドミニクのお堅い性格が柔らかくなる。 - 「…愛する人がいます」
「いえ、自分が勝手に!…その人は私のことなんて…でも!それでも構わないんです。…私はこれ以上、彼女を苦しめたくない!救いたいんです!ジ・エンドのライダーを。僕はアネモネを守りたいんです!」
「わかるでしょ!?わかってくださいよ!お願いしますよ! ぼ、僕、何か間違ったこと言ってますか! ねえ…」 - ホランドから何故危険を冒してまで司令クラスターへ行くのかと尋ねられた際に発言した、彼のアネモネに対する愛情の告白。ホランドはこの時レントンを思い起こし、彼に全てを委ねる。
- 「私情の何が悪い! アネモネを救うのは私でありたい!!」
「俗物だと呼んでもらってかまわない! 愛する人を…アネモネを止めるのは私でありたい! だから、お願いしますっ!」 - 第48話より。
- 「乗っ取ったぞ!」
- 本編とは全く関係ないが、ラジオ「エウレカセブンRADIO ray=out」の公開録音で、レントン役の三瓶由布子氏とエウレカ役の名塚佳織氏のチームが、ドミニク役の山崎樹範氏とアネモネ役の小清水亜美氏のチームのゲームに負け、罰ゲームとしてラジオをゲッコーステイトから塔州連邦軍へと乗っ取った際の山崎氏の勝ちどき。
- なお、この回限定でラジオの題名も「アネモネセブン」と変更、新聞にもしっかり載っていた。
スパロボシリーズの名台詞
- 「お気になさらずに。この隊は様々な所属から集められた人間で構成されています」
「あまり階級や立場には拘らず、ざっくばらんに行きましょう」 - ZSPDで階級が自分より上だと知った途端、不遜な態度を改め恐縮するカクリコンを制し今後の接し方を提示する。
- (世界や目的が違っても、人間のやる事は何処でも同じか…)
- ティターンズの強化人間とファントムペインのエクステンデッド、人為的に造られた戦士達の邂逅を目の当たりにして、目的の為なら非人道的行為も辞さぬ軍の方法論を憂う。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「僕は罵られても、ぶたれてもいいんだ。君が僕の方を向いてくれるなら…」
- 中断メッセージでのアネモネとのやり取り。アネモネに「ゲームは一日一時間」と説明するが、聞き入れてもらえず、思わずアネモネへの愛情を口にした台詞。レントンはドン引きしていたが、レントンも似たようなものである。なお、この台詞と劇中での描写から「ドMニク」なるあだ名が付けられた。
- 「メモリーカード(PS2)!!!」
- 同じく中断メッセージでのレントンとのやり取り。ゲームの終わり方を知らないドミニクは、レントンに気づかれるまで分からずじまい。お互い同類である。
- 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!生あったかいぃぃぃっ!」
- ZSPDで新兵器の詳細について拝聴しようとジエーの口元へ耳を寄せた途端、彼から息を吹き掛けられて発した大絶叫。
- 「老人がバズーカ砲を!」
「さらに女の子がミサイルランチャー!?」 - サーストン家周辺で繰り広げられるメガデウスとの戦闘中、ドミニクが目の当たりにした驚愕の光景の数々。
脚注
- ↑ 尚、漫画版では終盤、アネモネに代わってニルヴァーシュ type the ENDを駆りレントンと共に戦うが、コーラリアンの攻撃がコックピットに直撃し、ドミニクも串刺しになって戦死という結末を迎えた。
- ↑ 異例の若さで出世している影響からか、登場当初は上官のユルゲンスにすら弁えない態度で接し、彼からは鼻持ちならない若造として厄介者扱いされていた。
- ↑ その様はちょうどレントンの成長物語と対になるように描写されており、信奉の対象であったホランドを乗り越え、エウレカと想いを通わせたレントンのそれに符合するように展開される