ノノ
ノノ(Nono)
- 登場作品:トップをねらえ2!
- 声優:福井裕佳梨
- 本名:バスターマシン7号
- 種族:ナノマシン製アンドロイド(火星出身)
- 性別:女
- 年齢:外見年齢17歳
- 身長:172cm(アホ毛込みで180cm)
- 体重:49kg
- 血液型:AB型
- 所属:フラタニティ
- キャラクターデザイン:貞本義行
『トップをねらえ2!』の主人公兼ヒロイン。ピンクのロングヘアーとアホ毛が特徴の少女でかなりの天然ボケ。また、長身でありスタイルも良いのだが、本人がいかんせん子供っぽいため色気に欠ける。「師匠」と呼ぶ老人と共に山奥の家で過ごしていたが、憧れの「ノノリリ」のような宇宙パイロットになるため、街へ出てレストランの住み込みバイトをしていた。
実はナノマシンで構成されたアンドロイド。食物をエネルギー源として摂取できる他、味覚も備えており、体温や肌の質感も人間に近いなど、人間と遜色が無いほど物凄く精巧に出来ている。また、アンドロイドであるため宇宙空間を生身で活動可能。物語後半にて自身が地球帝国の遺産「バスターマシン7号」である事に目覚め、自ら戦いに赴いていく。なお、バスターマシン7号として活動するときは髪の色がオレンジに近い赤となり、瞳の紋章が地球帝国宇宙軍のものに変化する。ちなみにフラタニティの検査ではただのアンドロイドとしか解析できず、後述のフィジカルリアクターすら発見できなかった。
バスターマシンとしての復活を遂げた後は、軍人達の腫れ物に触るような対応や隔離され自暴自棄となったトップレス達の嫉妬と言った逆境に晒され、さらにエグゼリオ変動重力源の脅威が迫るという最悪のタイミングでラルクとすれ違いを起こし、人類と袂を分かつ結果となる。地球を衝突させる最終兵器「ドゥーズミーユ」を用いてでもエグゼリオを倒そうとする人類に対し、そこに帰ってくる「ノノリリ」と、彼女の帰還を信じた人達の想いを知っていたノノは地球を守ろうと一人戦い続け、最終的には縮退炉を取り戻して全力を発揮したディスヌフと、あがりを迎えた代わりに努力と根性の精神を得たラルクの助けも受け、エグゼリオの撃破に成功。
最後には、変動重力源の消滅でむき出しとなった特異点を抱え、「時空検閲官の部屋」でラルクに後を託し、多元宇宙の彼方へ去っていった。
バスターマシン7号
- 分類:第六世代型恒星間航行決戦兵器
- 所属:地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊→フラタニティ
- 全長:1m80cm(アドミラル・ホーン込み)
- 総重量:不明
ノノの本来の姿である、地球帝国黄金期に製造された同世代最後のバスターマシン。人間のサイズに宇宙戦艦、マシーン兵器、それらを扱う人員の機能を集約した超高性能機をコンセプトとした、バスター軍団の指揮管制統括機たる自律人型人工知性体。第四世代の技術が使われているガンバスターに比べると、戦闘力は僅かに劣るものの総合機能では大きく上回っている。最大の特徴は、ヱルトリウムに使われている第五世代の技術である思考推進システムの発展型、物理法則変換機構「フィジカルリアクター」である。
これは、純粋数学で周囲の空間の物理法則を書き換えて移動するそれを物質に対して応用し、如何なる物をも変化させ、望みの物体を作り出すことが出来る。これにより、武装などの必要な機材を自ら作り出し、必要なくなれば最小限のシステムに移行する。ただし効果範囲に限界があり、7号が通常のマシンではなく自律型のガイノイドとして作られたのはこれが理由の一つ。極限のリーズナブルを追求した結果である。そのため、7号が戦闘を行う場合、圧倒的多数の宇宙怪獣を相手にすることになるため、それをカバーすべく彼女の手足となる無人バスターマシンが無数に配備されていた。
「NeXT GENERATION」から「2!」までの間に何らかの理由で行方不明になり、発見された時には彗星に巻き込まれており、再起動した時にはメモリーを全損していた。それ以降はノノとして暮らしており、フラタニティに引き取られてから後の戦闘でフィジカルリアクターが再起動、バスターマシンとして復活を遂げた。
ちなみに「トップ」世界の技術は、アポロ11号時代の「第一世代」、光子力推進による「第二世代」、るくしおんなどの「第三世代」、エーテル流体力学とバニシングモーターを採用したヱクセリヲンなどの「第四世代」、思考推進機関が完成したヱルトリウムの「第五世代」があり、ノノの「第六世代」は艦艇・兵器・乗員の機能の集約。その集大成がノノこと7号である。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 初登場作品。OPムービーでもバスターマシン7号として登場。
- その天真爛漫さは健在であり、小学生組には「大人の身体に子供の脳みそ」と言われる始末。
- 出撃時はEVO-4に搭乗しているが、EVO-4は全体的に性能が低くとても前衛で戦える能力では無い為基本は補給装置を活かしたスーパー系サブ向き。中盤からは専用コマンド・「戦闘モード」が追加され、気力120を超えるとバスターマシン7号に「変身」出来るようになる。ここからが本番。
- バスターマシン7号になると全体的に性能が上昇するものの、移動後攻撃が要気力130のイナズマキックしかない。「突撃」持ちと組みたいところ。また解禁後も出撃時は引き続きEVO-4なので、気力が溜まるまで大人しく後衛でサポートに徹するか、闘争心と精神コマンド・気合を活かしたい。
- 後述するようにエースボーナスと闘争心を組み合わせれば開始時から変身することが可能になるが、この場合ゲーム全体の仕様として変身可能を示すカットインが表示されなくなるので見たいプレイヤーは注意。
- 実は下記の通り典型的なスーパー系の能力の持ち主である為、バスターマシン7号のスペックとは少々相性が悪い。加えて集中も不屈も無い為単騎特攻には不向き。EVO-4には補給装置があるため、状況によってはサポートに徹するのも手。
- ストーリー上でもその天真爛漫さと大ボケレベルの天然ぶりで周囲を大いに振り回し、部隊のムードメーカーとして機能している。エグゼリオ撃破後のやり取りでは、Zシリーズの世界観設定に絡める形で特異点が消滅したため、無事帰還している。
- ちなみに、ライブラリ・ロボット図鑑でのバスターマシン7号の項目では身長がアドミラル・ホーン抜きの1.72m(172cm)と記述されている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
- 主人公らしく高めだが、「お姉さま」と慕うラルクと比べると少々低め。
- と言うより完全に典型的なスーパー系パイロットの能力を有している為か回避の数値が信じられないくらい低い。なまじバスターマシン7号は耐久が低い為不意の被弾が怖い。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次Z天獄篇
- 戦闘モード、底力L5、戦意高揚
- 前述通り、戦闘モードは中盤終わり頃に解禁される。
- 武装全てにサイズ差補正無視が付いている為、養成で付けるのは非推奨(と言うより付けても終盤死に技能と化す)。
- 前述通り移動後攻撃と移動力が不安なのでヒット&アウェイ及びダッシュは欲しい。
固有エースボーナス
- 出撃時の気力+10、「努力」「根性」の消費SP-10
- 第3次Z天獄篇で採用。
- 闘争心と合わせて取得すれば、出撃直後から戦闘モードが発動出来るようになる。また「努力」が消費10で使えるようになるため、成長の遅れたパイロットを育てるにも役立つ。
- 問題はEVO-4が弱く、戦闘モードが解禁される前までに入手できる可能性が薄い事か。
装備・機能
武器
- バスターミサイル
- 脚部から両足併せて8基のランチャーが露出してミサイルを撃つ。見た目はどう見てもレーザーなのだが、トップ世界では「遠隔操作や自律飛行によって目標を攻撃する兵器」をミサイルと呼称するので正しい。ランチャーサイロは移動時のブースターとしても使用可能。
- バスタービーム
- 人差し指からビームを発射する。天獄篇ではトドメ演出でスラッシュになる。
- バスタービーム・スラッシュ
- 両手の人差し指から発射したバスタービームで切り裂く技で、惑星サイズの物体をも真っ二つに出来る。
- アドミラル・ホーン
- 頭部のアホ毛。アンテナであり、これでバスターマシン軍団をコントロールする。バスターコレダー使用時には見づらいが、しっかり動いている。
- バスターコレダー
- 召喚攻撃。空間にヒビを入れてバスターマシン軍団を呼び出して突撃させ、同時一斉のバスターコレダーで粉砕する。
- イナズマキック
- 伝統の必殺技。使用時には脚部のブースターで加速する。実は7号を運用する上でのネックがこれで、単独でのP兵器がこれしかない上に気力制限130、EN消費70と重い。
- 天獄篇では「ノノリリ直伝の必殺技」。
特殊能力
- フィジカルリアクター
- ノノの戦闘能力の根幹である、胸部と両手の甲に装備された物理法則変換システム。ヱルトリウムの思考推進機関の発展型。効果範囲に限界があり、7号が人間大なのはこれが理由。武装その他はこれで周囲の物質を変換することで賄っている。
- 第3次Zではバリア扱いで、全属性ダメージを3000軽減する。強力な分消費も20と重めだが、カスタムボーナスで大幅に消費を抑えられる。
- バスターマシン7号はサイズと運動性の都合で簡単に被弾しない為保険としての意味合いが強いが、軽減数値が高いことを活かして援護防御に回すのも手。
移動タイプ
サイズ
- SS
カスタムボーナス
- フィジカルリアクターの消費ENが5になる
- 第3次Z天獄篇で採用。
機体BGM
- 「バスターマシン7号」
人間関係
- ラルク・メルク・マール
- お姉さまと(一方的に)呼び慕う。ラルクは当初鬱陶しがっていたが、やがて互いに大切なパートナーと化していく。なお、実は彼女より身長が高い。
- ノノリリ(タカヤノリコ)
- ノノが憧れている人物。「伝説の宇宙パイロット」と呼ばれているが、実は伝わっているイメージは彼女本人とその「お姉さま」のものが混同されている。
- そのためか、天獄篇では(すぐに打ち解けるものの)当初はノリコを一方的に敵視していた。
- ユング・フロイト
- 銀河連邦の大統領になった彼女がノノを作らせたのではないか、と推測されている。天獄篇では翠の地球に残されていたノリコとカズミへのメッセージを届けるよう任務を与えられていた。
- 師匠
- 彗星の調査中にノノを発見して引き取った老科学者。
他作品との人間関係
- 碇シンジ
- 天獄篇では、バスターマシンを手に入れようとするノノの姿を見て、時獄戦役時の自分と重ね合わせ、「バスターマシンがなければ戦えないのか」と問うた上で自らの経験を語っている。
- シモン
- 天獄篇DLCで、彼の作った料理(ニアの手料理の再現)を食べて卒倒。記憶が吹き飛ぶところだったらしい。
名台詞
- 「ノ…ノ…リ…リ…」
「コ…」 - 彗星で発見された際のうわ言。メモリーと基本機能が損傷していたためまともに喋ることが出来ず、目を覚ました時には前半の部分をそのまま記憶してしまっていた。「ノノリリ」の呼称はこれが原因。
- 「なぜならば!!」
- 随所で使用された決め台詞。単体で使用された事はなく、「〇〇○!なぜならば!!~~~だから!」という風に使われる。
- 「やりましたよお姉さま~!トップレスになりましたよ~!」
- 1話ラスト、宇宙怪獣にイナズマキックをお見舞いした後、ラルクに向けて。一方で当のラルクは唖然としていた(アンドロイドであることを知らなかったとはいえ、生身の少女が宇宙空間で宇宙怪獣を倒した事に驚かない方が無理ではある)。
- ちなみに、このシーンのノノは本当の意味でトップレスである。
- ラルク「ノノ…なのか!?」
チコ「冥王星からどうやって!?」
ノノ「ワープです!ノノとお姉さまの絆に、もはや距離など関係無いのです!!」
ニコラ「なんなんだ…こいつは…!?」
ノノ「地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属、第六世代型恒星間航行決戦兵器、バスターマシン7号!! 」 - 第4話、変動重力源により甚大な被害を受けたトップレス部隊の前に、バスターマシン7号へと覚醒したノノが現れた際の前口上。直後に、バスター軍団が現れバスターコレダーを叩き込んでいく。
- ガンバスター登場時のBGMと合わせて非常に熱い場面でもある。
- 「そして…ノノは本当に馬鹿でした! バスターマシンがあるとか、ないとか、関係ないのです! バスターマシンさえあれば、なんて思っている者が、本当のトップになれるはずがありません! なぜならば……!」
「自分の力を最後まで信じる者にこそ、真の力が宿るからです! きっと本当のバスターマシンパイロットは……本物のノノリリは…心にバスターマシンを持っているのだから!!」 - 同じく第4話。想いを力強く、熱く語りバスタービーム・スラッシュで変動重力源を討つ。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ノノリリ直伝!! イナズマァァァァァ! キィィィィィィィィック!」
- イナズマキック使用時の戦闘台詞。「直伝」を呼称しているのが感慨深い。
- ちなみにノリコと異なり、ラルク共々シャウトが凄まじく長い。
- ノノ「あなた達には心がないのですか!」
ラルク「当たり前のことを言ってるな、ノノ! 相手は戦闘用の人工知能だ、お前とは違う!」
ノノ「いいえ、違いません! 全ての存在には心が宿っているのです! だからノノはあなた達と戦います! 悪い心に支配されたものをノノは許しません!」 - 「大気圏突入」におけるロボット軍団との戦闘前会話にて。ノノらしい物言いだが、実は本作の根幹に関わる超重大発言。
- 「そんなのが通るなら、並行世界の竜馬さんが爽やかな学生さんだっていうのだってありえちゃいます!」
- ニコラとチコに「ノリコは並行世界のノノリリではないか」という推測を聞かされた際の反論。ノノさん、ありえるどころかUCWにいました。
- とはいえ、その「並行世界の竜馬」がどこにいったのかは最後まで不明のままである。
- 「大きく育って、やがて地球を越えるほどに……」
- DLC「バスターマシンの心」にて。ラルクには一蹴されたが、実際終盤のノノはそれくらい大きくなる(さすがに地球より大きくはならないが、同等のサイズにはなった)。
関連機体
- ガンバスター
- 2世代前の機体。ノノと比べた場合、武器の数が多い分、ガンバスターの方が戦闘力は僅かに上回るとのこと。
- バスター軍団
- 手足となる無人バスターマシンの軍団。ちなみに彼らが襲ってきていた理由の半分はノノの失踪である。
- ダイバスター
対決・名場面など
- 復活!! 伝説のバスターマシン!
余談
- ノノ役の福井裕佳梨氏は月刊ニュータイプ誌の2005年1月号インタビューにて、スパロボで初めて『トップをねらえ!』という作品の存在を知ったとコメントしている。
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