リチャード・ヘンリー・マデューカス

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リチャード・ヘンリー・マデューカス
外国語表記 Richard Henry Mardukas
登場作品

フルメタル・パニックシリーズ

声優 西村知道
デザイン 四季童子
愛称 dick
異名 公爵(デューク)
種族 地球人(イギリス人)
性別
所属組織 ミスリル
所属部隊 西太平洋戦隊
役職 トゥアハー・デ・ダナン副長
軍階級 中佐
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概要

トゥアハー・デ・ダナンの副長。元はイギリス海軍の優秀な潜水艦の艦長であったが上層部の意に背いた行為をしたため閑職に飛ばされていた所をミスリルにスカウトされた。

普段は艦長であるテレサ・テスタロッサを補佐しているが、艦長不在の有事にはかつて『公爵(デューク)』とまで称された指揮能力を発揮する。亡き戦友(テッサの父親)からプレゼントされた帽子を愛用し、本気になると180°真後ろに回すのが癖。実はミスリル西太平洋戦隊の戦隊長候補だったが、テッサが技術者としてだけでなく指揮官としても有能であったことがわかり、彼女の補佐として一歩引いた立場となった。ただしその能力と権限はテッサにそう劣るものではなく、ミスリル上層部からは上級士官3名の同意で彼女の指揮権をはく奪し、戦隊長代理となる権利を持たされていた。

陰気で堅物な性格で、煙たがられる叱り役を自認しており、実際彼のもたらす規律は乗員を幾度も救っている。だが平時には空気の緩みがちな西太平洋戦隊ではいまいち浸透度が低い。ただしウィットならざるジョークも時折発揮する。上官であり戦友の娘でもあるテッサの事は公私ともに気にかけており、彼女のことになると暴走する一面も(後述の迷台詞参照)。

作品の性質上気づかれにくいが、日本語が読めず話すことも出来ない。そのため、テッサの留学の手続きのため陣代高校を訪れた際は、間違って女子更衣室に入ってしまい、即座に謝罪したものの英語だったため理解されず……という場面があった。

ミスリル内のアメリカ人には「dick」と愛称を付けられるが、イギリス英語では俗に卑猥な意味になるため、好んでいない[1]。ちなみに、ディックはマデューカスではなくリチャードの愛称であり、本来は由緒ある名前とその愛称である。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
音声初収録。西村知道氏は『Z』以来6年ぶりのスパロボ参加となる。トゥアハー・デ・ダナンのサブパイロット&テッサとの掛け合い要員。中断メッセージにも登場する。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
扱いは前作と変わらず。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
トゥアハー・デ・ダナンのサブパイロット。
スーパーロボット大戦W

単独作品

スーパーロボット大戦V

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

JW
鉄壁必中応援信頼気合激励
第3次Z時獄篇
偵察加速狙撃直撃
テッサの穴を埋める優秀なラインナップ。スポット参戦のJ・Wでは海中にしかいないため攻撃を受ける機会がほぼ無く、サポートに徹する事が可能。
正式参戦する時獄篇では宇宙に行けるようになったが、反面敵の攻撃に晒されやすくなったので鉄壁が無くなったのが痛い。ダナンの射程を延ばす狙撃かテッサの指揮・エースボーナスを活かしやすくする加速のどちらに振るかはお好みで。
第3次Z天獄篇
偵察加速狙撃直撃突撃
テッサから突撃を引き継いだ。そのかわりテッサに愛が追加されており、火力が高くなったか突撃しにくくなったかはプレイヤー次第。
V
根性信頼加速狙撃鉄壁突撃
鉄壁をテッサから引き継いだ。更に偵察の代わりに根性と信頼を覚えたため最低限の回復も行えるようになっている。

人間関係

テレサ・テスタロッサ
上司。亡き戦友カールの娘で、幼少期に一度会ったことがあるがテッサは覚えていない(ちなみにその時レナードは留守)。そのため、内心過保護に思っている部分もある。しかしお互いの信頼関係は厚い。
とはいえテッサにとっては上述の指揮権の面で「無能なところを見せられない」とある程度緊張感を持つ部分がある。
相良宗介
一部下。テッサにまとわりつく悪い虫に見えるので小舅のように敵視している面がある。『女神の来日』では疲労が溜まっていた宗介に更にプレッシャーをかけてしまい、結果的に過労で倒れる一因を作ってしまったこともある。
ドラゴンマガジンの質問コーナーでは宗介が『上司をたぶらかす部下をどうすればいい?』との質問に『スパイ疑惑があるので拷問しろ』と答えているが、どう見てもその質問者は…。
アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン
Wではボン太くんがクマかネズミかで彼と口論を繰り広げている。
千鳥かなめ
護衛対象。ではあるが、彼女の機転と行動によってテッサを含む仲間が救われたことも多く、かなり好意的に接しており彼女の事はミズ・チドリと呼んでいる。

他作品との人間関係

ジェフリー・ワイルダー
第3次Z天獄篇では見事なサーフィンテクによってダナンを救出した彼を賞賛した。
AG
第3次Z時獄篇では彼のキャラクターを知っていたため、ルートによってはテッサに余計な事をしないよう、事前に釘を刺している。

名台詞

「アイ、マム」
上官であるテッサへの了解の意。マム(ma'am)とは女性の上官に対する敬称を意味する。
「気をつけ(アテンション)!!」
「テスタロッサ大佐と我ら戦隊の数々の危機に際し、その並々ならぬ勇敢さと行動力、また厚情を示されたチドリ・カナメ嬢に全員、最大の誠意をもって――」
「敬礼っ!!」
長編「揺れるイン・トゥ・ザ・ブルー」にて。かなめを迎え入れたクルー総出で敬意と感謝を示す(マデューカス自身はかなめに自己紹介をしなかったため、号令係と勘違いされた)。
「紳士諸君、戦闘だ」
長編『踊るベリー・メリー・クリスマス』にて。テッサが不在という状況で水中型AS・リヴァイアサン(SRW未登場)の襲撃を受ける。絶望的な状況の中、今までテッサのサポートに徹していた「公爵」の本気が目を覚ます。

迷台詞

「これが君の言う清潔か。」
短編「女神の来日(受難編)」において、宗介に教室が清潔かどうか質問し、宗介が清潔だと答えた後に窓枠を指でなぞりながら言った台詞。完全に嫁をいびる姑のそれである。この他にも流行のアイドル(原作ではプロ野球チーム)を知らなかった宗介を「任務に対する熱意が足りないのではないか」と叱責している。
「もし……万一、だ。ひとつ屋根の下で暮らすのをいいことに、君が彼女に対して、なんらかの破廉恥な行為に及んだとしたら――私は神と女王陛下に誓って、君を八つ裂きにしてやる。魚雷発射管に君を詰めて、三〇〇キロの爆薬と一緒に射出する。それだけではない。精神の均衡を失うまで『バカ歩き(シリー・ウォーク)』で基地内を行進させてから、訓練キャンプで『バナナやラズベリーで武装した敵からの護身術』の教官をやらせた挙げ句、最後は『カミカゼ・スコットランド兵』としてクレムリンに特攻させてやる。わかったな……!?」
短編「女神の来日(受難編)」において、一晩かけて宗介に家の掃除をさせた後来日中テッサが宗介の家に宿泊することに対して釘を刺した時の台詞。『』の中はいずれもイギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のネタである。「女王陛下」が引き合いに出されたりと、いかにもイギリス人らしい。お笑いシーンではあるのだが、元イギリス軍人である彼が神と女王に誓う発言をするということは、脅しではなく冗談抜きのガチの警告である。…「魚雷発射管に詰めて三〇〇キロの爆薬と一緒に射出」した時点で間違いなく死ぬのでどうやってそれ以降の事をやらせようというのか…
それはそれとしてこの長広舌、上官を案じる副官というよりは、もはや完全に娘を嫁にやる父親のそれである。そしてこの忠告が宗介に更にプレッシャーを与えてしまい、ただでさえ疲労が溜まっている彼が後に過労で倒れる一因にもなってしまう。
TV版『ふもっふ』ではさすがに長すぎたのか、モンティ・パイソンネタは全部カットされている。第3次Zの中断メッセージにおいてもアレンジしたものが収録されている。
「それ見たことか!あんな若造に彼女を預けたこと自体が間違いなのだ!相良軍曹は、艦長の想い人には相応しくない。そう思わんかね?」
短編「女神の来日(受難編)」において、宗介が過労で倒れたことを報告してきた部下に対しての台詞。しかし彼が倒れたのはミスリルへの報告書や学校の宿題でロクに睡眠も取っていない時にテッサの護衛を押し付けられたことが主であるが上記のマデューカスが宗介に与えたプレッシャーも彼が過労で倒れる原因の一つであることには当然ながら全く気付いていない。ちなみに報告をしに来た部下はこの後、マデューカスによる愚痴と話から逸れたお説教を長々と聞かされる羽目になっていた。
「そもそもだ、今の貴様らの行動は多大な才能の浪費だとなぜ気づかん?もっと別の方向にエネルギーを使おうと思わんのか?若さは財産なんだぞ。二度と帰らない貴重な時間を…(以下早送りにより中略)…つまりそういうことなのだ!わかったな!?」
三人「はい……」
短編「わりと暇な戦隊長の一日」にて、クルツとクルーゾーが非常にしょーもない理由で全隊員の見本になるほどのすさまじい私闘を行ったことに対する凄まじく長いお説教。戦隊の叱り役たる彼の一面がよくわかるシーン。その長さは昼時から夕方まで続くほどで、関係ないテッサまで思わず返事してしまった…長すぎて三人とも「つまりどういうことなのか」さっぱり理解していないが、それをツッコむと10倍ぐらいになって帰ってくるだろう。
なお、原作小説ではほぼ全文が書いてあるが時間は5分ほどになっている。

搭乗機体・関連機体

トゥアハー・デ・ダナン
  1. 卑猥な意味になるかどうかは文脈の問題なのだが、言う側がF言葉が大好きで下品な爺さん連中であるため、無条件でそういうイメージになってしまうようだ。