グランゼボーマ

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グランゼボーマ(Granzeboma)

隔絶宇宙でアンチスパイラルが顕現させた絶対的な魔神。「同等の姿で戦い、絶対的絶望を与える」というアンチスパイラルの意志に従い、この時点での敵であった天元突破グレンラガンに対抗する形をしている。額の部分にはアンチスパイラルの母星がある。

銀河をも凌駕する体躯に、紫色のエネルギーの炎を纏う生物的な黒い体、更には四本腕という禍々しい姿をしている。また、ドリルに覆われたグレンラガンとは逆に全身に穴が開いている他、人型ムガンの特徴であったドクロの顔を持っている。搭乗機というよりはアンチスパイラルの戦闘形態とでも言うべき存在。

ちなみにグランゼボーマとは「グレンラガンを絶対的絶望で滅亡させようとする究極的宇宙魔人(レンッタイテキゼツボウデメツボウサセヨウトスルキュウキョクテキウチュウジン)」の略称(命名者はロシウ)である。

劇中では天元突破グレンラガンを圧倒、超螺旋宇宙を舞台に最終決戦を繰り広げた。その二つの力の衝突は時空を繋ぐバイパスを発生させ、地球に住む全ての生命が時空を超越した戦いを目撃する事となった。

超グランゼボーマ

「螺巌篇」で超天元突破グレンラガンに対抗すべく、その体を更に巨大化させたグランゼボーマ。構造は超天元突破グレンラガンと同じく、グランゼボーマが頭部に位置する。グランゼボーマよりも人間に近い姿をしており、紫の骨で形作られた角のある魔神、といった風情。

ここまで来るとグランゼボーマの面影を残してはいるが、超天元突破グレンラガンと同じくよりエネルギーそのものへと近づいており、ロボットアニメでも類を見ないトンデモスケール(恐らく史上最大規模)の死闘につぐ死闘を繰り広げることになる。

なお、顕現時に無数の鳩が周囲を飛んでいるが、これはどんな形にせよ宇宙の平和をアンチスパイラルが守ってきたことの証であるとされている。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
最終話でアンチスパイラル機として登場。この後の尸空尸逝天はイベント戦に近いため、事実上本作のラスボス機であり、IMPACTシャア以来となる版権作品のラスボスである。
HP25万、ハードで31万。後述どおり、HP10万を切ると全回復するので実質ノーマル40万、ハードで52万となる。HP回復およびEN回復持ちとタフだが、運動性が最低レベルのため当てるのは簡単。また、地形適応がA止まりのためアンチスパイラル本人のS適応とあわせても総合適応がAで止まるのも救い。だが、マップ兵器「銀河手裏剣」の範囲が恐ろしく広いため、手番を渡したら間違いなく撃たれると思っていい。しかも、敵味方関係なく撃ってくるため余計始末が悪い。
欠点としては、開幕からいきなり2回行動を駆使して突っ込んでくるという思考パターンとP属性武器がないこと。立ち位置を調整すれば単機で懐まで突っ込んでくるので、バサラ気力を上げておいてやれば、袋叩きにできる。ただし、HP10万を切るとイベントで真ん中付近に移動し、天元突破グレンラガンが右上に置き去りになるので注意。この際SPが全快するので、事前にありったけ精神コマンドを使っておくといい。イベント発生後はHPの低い敵を落としたりバサラの歌などで手っ取り早く気力を上げ、精神コマンドをフル活用して短期決戦に持ち込むべし(アシュタンガ級等は、よほど資金が欲しくない限り放っておいた方が無難)。
SRポイントを獲得するには4ターン以内にHPを10万未満まで削ればいいのだが、ハードの場合20万以上のダメージが必要となる。こちらから突っ込んでいくとイベント時の移動で逃げられるため、射程外の11マス目で待ち構えて向こうから突撃してくるのを待って削る戦法に持ちこむしかない。

装備・機能

武装・必殺武器

銀河手裏剣
周囲の銀河を掴んで投げつける。小説版では「超銀河八つ裂き光輪」という名前だった。
インフィニティ・ビッグバン・ストーム
二つの銀河を融合させ、宇宙開闢の力・ビッグバンにも匹敵するエネルギーを放つ。アンチスパイラル曰く「永劫に続く宇宙創世の業火」。
時獄篇では「∞ビッグバン・ストーム」表記。射程が10ある上に始動射程1、さらにバリア貫通持ちとスキがない。何気にサイズ差補正無視つきだが意味はない。ちなみにダナン及びアクエリオンEVOLなら射程外から叩ける。
反螺旋ギガドリルブレイク
超グランゼボーマに姿を変え、超天元突破ギガドリルブレイクに対向する逆回転のギガドリルブレイクで全てを木っ端微塵に粉砕する。トドメ演出は、超天元突破ギガドリルブレイクにもある隔絶宇宙消滅演出の色彩反転バージョン。
二つのギガドリル同士の衝突は無限大のエネルギーを誘発し、自らが創造した隔絶宇宙を一度消滅させる程の威力を誇る。
超天元突破ギガドリルブレイクには競り勝ち、マトリョーシカアタックで次々飛び出してくる下位形態もドリルごと粉砕していくも、最後はグレンラガンのドリルに競り負け砕かれた。
このドリルはアンチ同様溝の走り方が縦で、掘り進むことが出来ない構造になっているが、これはアンチスパイラルのドリルはシモンのような「掘って進む」ためのものではなく、あくまで打ち砕くためのものであるため。
見方を変えると、これは「かつては螺旋族でありながら、宇宙を護るために自らの進化さえ封印したアンチスパイラル」の象徴とも言える。

特殊能力

HP回復(小)
EN回復(大)
オールキャンセラー

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

何Lという範囲では済まない大きさの為か、専用のサイズが与えられた(なお、グランゼボーマとの決戦シナリオでは他のユニットのサイズも∞になる)。実はこれが最終話における最大のネック。サイズが統一されてしまうとサイズ差補正無視の効果が死ぬのは勿論、機体とパイロットの実力が試されるからだ。中途半端な能力値では一方的に駆逐されるだけなので、必然的に純粋な力と力のぶつかり合いを強いられる事になる。

関連機体

天元突破グレンラガン / 超天元突破グレンラガン
対極の存在。
アンチ・グレンラガン
第2次Z再世篇』における代理。下位形態ともいえる。