ズ・ザンバジル
2024年11月14日 (木) 10:18時点における116.65.212.89 (トーク)による版
ズ・ザンバジル | |
---|---|
登場作品 | 超電磁マシーン ボルテスV |
声優 | 寺島幹夫 |
デザイン | 聖悠紀 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
プロフィール | |
---|---|
種族 | ボアザン星人 |
性別 | 男 |
所属 | ボアザン帝国 |
称号 | 第124代皇帝 |
ズ・ザンバジルは『超電磁マシーン ボルテスV』の登場人物。
概要
ボアザン帝国第124代皇帝。ボアザン貴族社会の腐敗の象徴で、労奴の辛苦とは裏腹に黄金城で贅沢な生活を送り、さらなる労働力の獲得の為に他の星へと侵略を始め、自身の身を脅かす邪魔な存在であったプリンス・ハイネルを戦死させるのを望んで前線の司令官へと追いやっている。
先帝の妾腹の子として生まれた為、従兄弟のラ・ゴールよりも継承順位が低く、周囲から白い目を向けられて生きてきた。それが周囲に対する深い怨念と晴れる事の無い鬱屈した性格を形成する事となった。最も優位な継承権を持つラ・ゴールには角が無い事実を知った彼は戴冠式の際にそれを公表することによりラ・ゴールを追い落とし、ボアザン皇帝に即位した。
この様にズ・ザンバジルは悪知恵がよく働くが、所詮は「堕落した俗物」に過ぎなかった。また、皇帝という地位に反してその器量は小さく、最終話ではボルテスVと労奴の蜂起により、自身を頂点としたボアザン帝国の貴族社会が崩されていくのを成す術も無く震えながら見ているだけであった。また黄金城の陥落が近いと判断した貴族はザンバジルを見捨てて投降や逃亡を行なっており、その際「城に残っているのはザンバジルくらいのものよ」と呼び捨てで陰口を叩かれており、人望も薄かったようである。
そして、最期には精神が崩壊した状態で持てるだけの財宝を抱えて脱出を図るも逃げられず、ハイネルに全ての罪を着せようとしたが、その不様過ぎる醜態に激怒したハイネルに「蛆虫」と唾棄された挙句、彼の形見の短剣を胸に投げ刺される。その直後、持っていた爆弾が落下し爆死した。
登場作品と役柄
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 名前のみの登場。ラオデキヤの第7艦隊によってボアザン星が制圧された際、己の保身の為にハイネルをバルマーに売り渡した事が語られており、この時点で既にハイネルやカザリーン達からは疑念を抱かれている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 今作でも名前のみ。ダリウス大帝やオルバン大元帥らと手を組み、部下であるド・ベルガンを派遣する等の暗躍をしている。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 本作で本格的な初登場となった。NPCとして登場。
- 女帝ジャネラと手を組んでαナンバーズに対抗するが、最終的にジャネラに見捨てられ、エリカに結婚を迫ってあっさり拒否されるなど原作同様の小物扱いだが、「半狂乱になりながらもハイネルの命を狙い、彼を庇ったカザリーンを射殺する」等、最期の最期まで許されない悪行を犯している。最終的には原作同様にハイネルの手で討たれる末路を迎えた。余談だが普段は美中年(実際若いころは凛々しい姿をしていた)といったグラフィックだが、ラスト間際に見せる狼狽した姿を再現したグラフィックは必見。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- ゼロを客将として迎え入れ共謀するも、結局は彼の良い様に利用されたに過ぎず、土壇場で見捨てられるハメに。
- 最後はザンタルに積んだ素粒子爆弾での相打ちを図ったが、ハイネルに阻止された。
人間関係
- ラ・ゴール
- 従兄弟。彼が生まれつき角が無い事実を知り、その事実を公表して彼を失脚させ、本来ならばラ・ゴールが継ぐはずだったボアザンの帝位を継ぐ。
- プリンス・ハイネル
- 血縁にあたるが、ラ・ゴールの子である故にわざと前線に送ってその戦死を望んだ。最後は彼に殺害される。
- グルル、ド・ベルガン
- 配下の将軍。
- ザキ侯爵
- 腹心たる査察官。第8話に登場。
- リー・カザリーン
- 『第3次α』で彼女を射殺する。
他作品との人間関係
- 女帝ジャネラ
- 『第3次α』での同盟者。しかし、最後は彼女に見捨てられる。
- エリカ
- 『第3次α』にて捕虜とした際に求婚するが、無論拒否された。
- ゼロ
- 『CC』では客将として迎え入れるが、体よく利用されただけであった。
名台詞
- 「待て待て待てぇい!!」
「その者、神聖なるボアザン帝国の皇帝として認めるわけにはいかぬ!!」 - 第28話「父 剛健太郎の秘密」より。ラ・ゴールの戴冠式に乱入し、皇帝の即位に待ったをかける。
- 「フフフフフフ…ボアザン帝国の名を汚すこの偽り者が! お前の身は皇帝はおろか、貴族にさえなれぬ不浄の身であろうがッ!」
「見たか者共! 大臣の角は偽の角! この偽の角で今まで我らを欺き、王座をも奪おうとしたのだ!」 - そしてラ・ゴールの角に手を掛け引き抜き、後天的に付けられた角である事を暴露する。結果ラ・ゴールは牢へ投獄されてしまうのであった。
- ラ・ゴール「卑怯だぞザンバジル! 私を陥れんがために、私の秘密を探り出したな!?」
「ハハハハハ…心配するな大臣! ボアザン皇帝にはこの私がなってやる。そしてお前は、お前に相応しい奴隷階級へ追放してやる!」
ラ・ゴール「ロザリアは…ロザリアはどうする気だ!?」
「ふぅん…特別の情けを持って、王宮を追放するだけに留めてやろう!」 - ラ・ゴールは牢屋からザンバジルを非難するも、ザンバジルは憎々しげに笑うとラ・ゴールやロザリアの仲を引き裂くかのように嘲笑い、牢獄から立ち去って行った。
- 「所詮グルルは頼むに足らぬ。切り札を使う時が来たようだ。地球人も知らぬ。ハイネルも知らぬ。いや、ラ・ゴールすら知らぬ! ボアザンの守り神! ソドムよ! ゴモラよ!鎖は解かれた!いざ戦えぃ!」
- 第38話「大宇宙へ出撃せよ!!」より。ボアザン星の最終防衛装置ソドムとゴモラを起動させる。しかし彼の反応を見るに、ボアザンの本当の守り神については知らなかったようだ。
- 「グルル、そちはボアザン最高の将軍よ。奴らをひねり潰した暁にはボアザンの半分をやるぞ」
- 第39話「ボアザン星の大攻防戦」より。ソーラーファルコンに猛攻を仕掛け、有利に戦いを進めるグルルへの賞賛。「ボアザンの半分」は流石に大袈裟であろうが、この時点ではまだ余裕の有る状況である。
- 「あぁぁぁ…末世じゃ…末世じゃ…」
- 最終話「崩れゆく邪悪の塔!!」より。遂にボルテスチームや労奴解放軍によって追いつめられ、「兵士達が逃げ出しつつある」との報告を聞きながら、自分の地位が崩れ去らんとしている現状に恐怖して。そこにいたのは「誇り高い貴族」とは程遠い「小心者の愚者」であった。
- 「そ、そうだ! ハイネルだ! 悪いのはハイネルだ! 地球征服の作戦も全てあのハイネルがやった事だ! あのハイネルだ!」
「殺すならハイネルを殺せ!」 - 同話。財宝を抱えて逃げ出したはいいものの、すでに黄金城は解放軍によって包囲されていた。 自分と同じ場所にいたハイネルからは「最後まで貴族の誇りをお忘れめさるな」と懇願されるも、錯乱しながらこう言い放った。
スパロボシリーズの名台詞
- 「エリカ殿…そう怖い顔をしないでおくれ。私は無理強いをするつもりはないのだ。」
「そして、全てはボアザンとバーム双方の発展を願ってのことであるのを理解していただきたい」 - 『第3次α』ボアザンルート第46話「崩れゆく邪悪の塔」シナリオデモより。エリカに対して求婚を申し出るが、エリカからは当然バッサリと断られた。
- 「なぜだ…?ボアザンの皇帝である余とバームの女王であるそなたが結ばれれば…双方にとってこれほど喜ばしい事はなかろう。」
エリカ「私はあくまでバームの民の代表であり王ではありません。それにバームの民は地球人というよき隣人を得て、新たな生活の場を見つけました。よって、あなたの援助は必要ありません」
「かつてはボアザンと並び称される大国であったバームが辺境に引きこもってどうされる? 亡きオルバン大元帥が聞いたら嘆き悲しむことぞ」 - 同シーン。求婚を断られてもなお食い下がるザンバジル。規模が衰退したバームを引き合いに出し、オルバンの名を持ち出すもエリカから「オルバンに入れ知恵してバームの戦乱を引き起こした本人」という事を逆に指摘される。
- 「死ね、ハイネル! お前は死んで、余に詫びるのだーっ!」
- 『第3次α』ボアザンルート第46話「崩れゆく邪悪の塔」シナリオエンドデモより。ボアザン星に仕掛けられたアースボムの起爆が近い中、錯乱しながら財宝を持ち出した際にハイネルと鉢合わせになる。原作と違って明確にハイネルを亡き者にしようとするが、そこにカザリーンが割って入る。
- 原作ではカザリーンを殺害したのは一足先に逃亡を企んだ名も無きボアザン貴族達での内の1人であるため、変形した形で原作再現を行なった形になる。
- 「ハイネルをかばうものめ! お前も死んで、余に詫びるのだ! この皇帝ズ・ザンバジルに!」
- 同上。カザリーンを殺害してもなお悪あがきをやめないザンバジルだったが、とうとうハイネルに引導を渡され、惨めな最期を迎えるのだった。
- ちなみにこの時のザンバジルのグラフィックだが、原作再現で財宝はおろかきっちり爆弾まで持っているが、原作と違い落下して爆発したりはしない。
余談
- SRWでは名前が混同されがちな宇宙巡洋艦とは特別な関係は無いが、『機動警察パトレイバーシリーズ』の原作者であるゆうきまさみ氏は1980年代に自作パロディ漫画内で「ザンジバルで逃げるザンバジル」というネタを披露していた。
- 更に余談だが、この作品におけるハイネルは男装の麗人という設定である。