帝国華撃団
帝国華撃団(ていこくかげきだん、Imperial Floral Assault)とは、『サクラ大戦』および『新サクラ大戦』に登場する組織。
概要
帝都東京を魔の力から守る為、元帝国陸軍対降魔部隊隊長である陸軍中将米田一基が提唱した「帝都防衛構想」を基に創設された、日本政府直属[1]の秘密防衛組織。略称は「帝撃」。本部は、帝都の銀座に位置する「大帝国劇場」で、浅草花やしき・北海道・仙台等に支部を持つ。シンボルマークは家紋や太鼓に用いられる時計回りの「三つ巴」に縦書きで「帝撃」と記された文様[2]。光武二式の背面部等に刻印されている。
秘密防衛組織であるが故に、一般にその存在は秘匿されており、表の顔は「帝国歌劇団」と呼ばれる少女歌劇団に偽装している。これは古来より、荒れる霊魂を鎮めるのに歌舞音曲が有効であるとされている為。略称は「帝劇」。
大帝国劇場で働く者の中には、帝国歌劇団と帝国華撃団を兼ねている者が多いが、偽装の為に帝国歌劇団のスタッフとしてのみ雇っている者もいる。後者のスタッフの場合、当然帝劇の裏の姿は知らない。なお、総司令と副司令、隊長を含めた花組メンバーは大帝国劇場にて共同生活をしている。
『新サクラ大戦』では、太正十九年に勃発した「降魔大戦」にて巴里、紐育華撃団と共に「消滅」した事が語られている。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。「流れよ我が涙」と「失われた時を求めて」は『4』の直前という設定の為、『4』の帝国華撃団のキャラクターは全員登場する。他作品とのキャラクターとの交流が帝撃と帝劇の両方の側面から描かれた。
人物
司令部
- 米田一基(よねだいっき)
- 数々の武勲を立てた猛将として知られる、帝国陸軍中将にして、帝国華撃団総司令及び大帝国劇場支配人。帝国華撃団創設者でもある。『4』で大神を後継者として指名し引退。
- 藤枝かえで
- あやめの双子の妹。ある事情であやめが抜けた穴を埋める為、帝国華撃団副司令及び大帝国劇場副支配人に就任。
構成員
降魔迎撃部隊・花組
霊子甲冑を用いて、霊的戦闘に赴く実働部隊。主要メンバーはここに所属。表の顔である帝国歌劇団では、大神を除いて舞台役者を担当。隊員は大神以外は全員女性。女性は全員『1』及び『2』、『4』などでは攻略対象のヒロインとなる。巴里華撃団の花組と区別する為、便宜的に帝都花組とも呼ばれる。
輸送空挺部隊・風組
花組のバックアップを主に行う部隊。花組や戦略物資の輸送の他、武器制御、弾丸列車「轟雷号」や翔鯨丸などの操縦を担当する。
隠密行動部隊・月組
敵地への偵察や情報収集等を担当する諜報部隊。帝国歌劇団では主に黒子を担当。世界各地にメンバーがおり、世界中に存在する華撃団のバックアップも担っている。
- 加山雄一
- 隊長。
愛と美の秘密部隊・薔薇組
夏季休暇で花組が帝劇を数日間留守にする事になった際、米田が呼び寄せた助っ人。花組が戻った後も帝劇に居座っていたが、ある密命を帯びていた。構成員は3人共に陸軍のエリートだが、性格に難あり(オネエ)。その為陸軍から爪弾きにされていたのを、米田に拾われた。
関連組織
- 巴里華撃団
- 帝国華撃団に倣って創設された秘密防衛組織。部隊は前線で戦う花組しか存在しないが、帝国華撃団の花組と区別する為、便宜的に巴里花組とも呼ばれる。本部は、フランス・巴里(パリ)のモンマルトルの劇場「テアトル・シャノワール」。凱旋門に支部を持つ。主なメンバーは大神一郎(隊長)、エリカ・フォンティーヌ、グリシーヌ・ブルーメール、コクリコ、ロベリア・カルリーニ、北大路花火。
- 大神華撃団
- 『4』の最終決戦において一時的に結成された、帝国華撃団と巴里華撃団の混成部隊。メンバーは大神一郎(隊長)と帝都花組隊員8名と巴里花組隊員5名。その中でも、大神と共に敵陣に乗り込む強襲部隊5名はプレイヤーが任意に選択可能であり、メンバーの組み合わせにより様々な部隊名が付く。『X-Ω』では光武二式 (大神機)のアビリティの名称として登場する。
帝国華撃団(新)
降魔大戦によって消滅した帝国華撃団に代わり、帝都に誕生した新たなる華撃団。本部はかつての帝撃と同じく銀座・大帝国劇場であり[3]、「帝国歌劇団」と呼ばれる少女歌劇団や劇場での共同生活といった組織の基本構造も踏襲している。降魔大戦によってその存在は既に広く知られているが予算も人員も設備も乏しく、帝都防衛も長らく上海華撃団が兼任していた事もあって、世間では帝撃不要論が囁かれており、世界華撃団連盟からも解散勧告が出されている。
『新サクラ大戦』ではその不要論を払拭する為に、帝都で開催される「世界華撃団大戦」第3回大会へと出場し、同時期に復活を果たした降魔の対処にもあたる。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。隊長を含めた花組メンバー6人全員が登場する。
人物
構成員
花組
余談
- モチーフは広井氏の親戚が所属していた松竹歌劇団(SKD)[4]。帝劇も『歌謡ショウ』関連では「TKD」の表記を使用している[5]。
- 本部の大帝国劇場は銀座4丁目、服部時計店(現:銀座和光本店)の交差点を挟んで斜向かいに構える架空の建築物だが、そのデザインは国の重要文化財としても有名な横浜市開港記念会館を参考にしている[6]。
脚注
- ↑ ただし、運営そのものは賢人機関が担当している為、政府関係者でもその詳細を知る者は少ない。『1』の時点では曖昧だったが、設定を整理した『漫画版』では内閣総理大臣が帝国華撃団を「謎の組織」と表現している。
- ↑ 帝撃の文字は省略される場合もある。
- ↑ 内外装は改装されているが間取り自体はほぼ変化がなく、隊員が減った事で一部に空き部屋が出来ている。
- ↑ http://kyoto-sakurarevue.com/points.html
- ↑ http://sakura-taisen.com/archives/04_newyeargoods.html
- ↑ 2002年1月13日時点の『太正浪漫街道・新章』のアーカイブ。