カムジン・クラヴシェラ

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カムジン・クラヴシェラ / カムジン03350(Quamzin Kravshera)

ブリタイ艦隊所属のゼントラーディ兵士。

「味方殺しのカムジン」の異名を持つ程の乱暴な性格の持ち主だった。パイロットとしての腕前はエースクラスで、不祥事は多いが部下からは慕われている。グラージに乗り、一条輝とも何度か交戦している。

ボドル・ザー戦時にはリン・ミンメイの歌に感動しマクロスに加勢した。しかし、終戦後は平和に馴染めず反乱を起こし、マクロスシティに奇襲を仕掛ける。最後は戦艦特攻をかけ戦死している。

平和に馴染めないながらも自分なりに「文化」という物を理解して楽しんでおり、32話ではミンメイの「愛は流れる」を聴いた瞬間ショックを受ける振りをしたりしてミンメイ達をからかって戯れたり、また救援を求める来たゼントランを助ける為に出撃した際にはラプ・ラミズに自らのグラージを貸与し、自分はどこからか手に入れてきたデストロイド・モンスターをマイクローン化した部下に操作させ、自分は直接上にまたがり馬に見立てて西部劇の真似をするなどして部下達には呆れられていた。また輝が立案したと思われるミンメイ救出作戦の成功を疑問視する未沙に対し、輝に「カムジンなら引っかかるよ、必ず!」等と断言されて案の定まんまと引っかかってしまうなど、悪役サイドながらもどこか愛嬌があるマクロスにおける人気キャラの一人であった。

故にか、当初のシナリオでは修復した戦艦と共にグラージに乗ってマクロスに攻め込み、ブリッジに居た未沙達を手に掛けようとするも輝のバルキリーに身を挺して阻止されたあげく、遅れてやって来たマックスとミリアのバルキリーによってグラージから引きずり降ろされ、更に遅れて現れたブリタイの鉄拳制裁を受けて気を失い「私が今度こそ更正させるからもう一度チャンスをくれ」と彼に抱えられて退場する。そして再び歳月は流れ、更正した彼はラプ・ラミズと夫婦となり、初のゼントラン同士での子供を設けていて……と言う展開で、スタッフとしても彼を戦死させるつもりはなかったようである。
しかし結果的には尺の都合などもあり、前述のように戦死と言う形で処理される事となってしまったが、しかしこの時に実はカムジンは死んでおらず生き延びた、と言う説もある(以下余談へ)。

一方劇場版では「カムジン03350」という名前で出ているものの、「ヌージャデル・ガー」に乗るただの一兵士扱いで、フォッカーと戦って相撃ちとなる。TV版のあくの強さがなりを潜めてしまっており、声こそ一緒だったもののデザイン的にも他の兵士達と殆ど変わらない姿であった為、劇場版を見た人の中には彼が出ていた事すら気がつかなかった人もいるほど。

故にSRWでは劇場版設定がメインだが、カムジンの性格はTV版、という味付けがなされている。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦α
劇場版設定だが、TV版の性格がミックスされている。グラージに乗る。最後はボドルザー討伐に部下を引き連れて協力してくれるがその後の行方は不明。捨て身が使えるのはいいが脆いグラージとは相性が悪い。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
新規EDルートではブリタイの部隊と合流するのだが、カムジンの姿はない。

パイロットステータスの傾向

精神コマンド

α
必中ひらめき熱血気合かく乱捨て身

特殊技能(特殊スキル)

底力

パイロットBGM

人間関係

オイグル
副官。親分と子分といった関係で、いい仲である。
ラプ・ラミズ
女性のみで構成されたボドル基幹艦隊直衛艦隊司令。当時は利かん坊のカムジンを忌み嫌っていたが、終戦後は行き場を無くした事もあってかカムジンの一派に加わっていた。色々あって恋人関係になるものの、彼とその仲間と共に修理した戦艦にてマクロスに挑むも敗北、特攻を掛けた際に戦死している……が、実は共に生き延びていて、カムジンとの間に初のゼントラン同士の子供を設けた、という説もある。
一条輝
TV版ではライバル的存在であり、幾度か交戦した。
ロイ・フォッカー
劇場版ではカムジンのヌージャデル・ガーと戦い、相撃ちとなる。

名台詞

「馬鹿野郎。俺は味方殺しのカムジンよ!」
TV版27話より。マクロスとの和解を拒みブリタイの指揮下から自らの艦隊ごと離脱、基幹艦隊との戦いでは半ば傍観を決め込んでいたカムジンだったが、流れてきたミンメイの歌を聴いて「良い歌だ」と評価。その後マクロスに加勢しようとし、副官のオイグルから「相手は味方ですぜ」と言われた際に返した台詞。彼の二つ名を活かして心境の変化を表した憎い台詞である。
もっとも、2年の歳月を経て彼は再び人類の敵となってしまうのだが……。αではなんとDVEで再現されている上に、実際に味方殺しもすることができる。
「いいか、文化ってのはなあ、こうやるんだ!」
TV版32話より。反乱を起こした自分達を、「文化」を利用して説得しようと試みる人質のカイフンに対して苛立ったカムジンが「文化のやり方ぐらい知っている」と反論、ラプ・ラミズを近くに呼び寄せて、この台詞の後にいきなりキスをした。これを見たカイフンはあまりの出来事にがっくりと膝を落としてしまっている。またラプ・ラミズはこの頃からカムジンに対する態度が変化している。

余談

この「カムジンは死んでいなかった」と言うifを利用して「別の基幹艦隊へと落ち延びたカムジンが、復讐の為に再び地球に現れた」という設定の元で、PCエンジンにて2本ゲームが制作されている(「超時空要塞マクロス2036」と「超時空要塞マクロス 永遠のラブソング」)。
更に余談ながら、「2036」の主人公は成長したコミリア・マリア・ファリーナ・ジーナス(作中ではマリア)である。

話題まとめ

資料リンク