「プレイステーション・ヴィータ」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
それまでの携帯型ゲーム機と比較して極めて高解像度(960×544、PSPは480×272)となり、ファーストモデルであるPCH-1000シリーズはディスプレイに有機ELを採用。また、Wi-Fi通信の他に3G通信にも対応している(Wi-Fiのみと3G/Wi-Fiの2モデルの販売)。CPU(ARM社のCortex-A9)・GPU(SGX543MP4+)いずれもクアッドコアプロセッサが搭載されており高い性能を誇るが、プレイステーションとしては初めて自社開発のアーキテクチャを採用しておらず、汎用のパーツによりハードが構成されている。この形は[[プレイステーション4]]にも受け継がれた。
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それまでの携帯型ゲーム機と比較して極めて高解像度(960×544、PSPは480×272)となり、ファーストモデルであるPCH-1000シリーズはディスプレイに有機ELを採用。また、Wi-Fi通信の他に3G通信にも対応している(Wi-Fiのみと3G/Wi-Fiの2モデルの販売)。CPU(ARM社のCortex-A9)・GPU(SGX543MP4+)いずれもクアッドコアプロセッサが搭載されており高い性能を誇るが、プレイステーションプラットフォームとしては初めて自社開発のアーキテクチャを採用せず汎用のパーツによりハードが構成されており、この設計思想は後の[[プレイステーション4]]にも受け継がれた。
  
ソフトウェア提供はPS Vitaカード(フラッシュメモリ)とダウンロードで行われる。プレイステーションシリーズでは初のフラッシュメモリ採用となった<ref>最大容量は4GBまで。</ref>。違法ダウンロードやデータチートが横行したPSPの反省から、外部記憶媒体にはメモリースティック等の汎用ストレージではなく専用のメモリーカード<ref>容量は8、16、32、64GBの4種類。</ref>が採用された。
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ソフトウェア提供はフラッシュメモリ方式のPS Vitaカード<ref>プレイステーションシリーズでは初のフラッシュメモリ採用。最大容量は4GBまで。</ref>とダウンロードで行われる。違法ダウンロードやデータチートが横行したPSPの反省から、外部記憶媒体にはメモリースティック等の汎用ストレージではなく専用のメモリーカード<ref>容量は8、16、32、64GBの4種類。</ref>が採用された。
  
 
[[プレイステーション3]]や[[プレイステーション4]]とのマルチタイトルも多くリリースされており、スパロボシリーズも多くのタイトルで該当する。『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』『[[スーパーロボット大戦V]]』『[[スーパーロボット大戦X]]』などが発売されているが、グラフィックなども解像度以外は据え置き機と遜色ないレベルで再現されている。
 
[[プレイステーション3]]や[[プレイステーション4]]とのマルチタイトルも多くリリースされており、スパロボシリーズも多くのタイトルで該当する。『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』『[[スーパーロボット大戦V]]』『[[スーパーロボット大戦X]]』などが発売されているが、グラフィックなども解像度以外は据え置き機と遜色ないレベルで再現されている。
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PSPのタイトルに関しては、UMD版はPS Vita自体がUMDに対応していないためプレイできない。一方ダウンロード版に関しては「PSP>PS Vita互換」マークが付いているタイトルのみ、互換性が保証されている。スパロボでは『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』や『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』などが該当した。
 
PSPのタイトルに関しては、UMD版はPS Vita自体がUMDに対応していないためプレイできない。一方ダウンロード版に関しては「PSP>PS Vita互換」マークが付いているタイトルのみ、互換性が保証されている。スパロボでは『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』や『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』などが該当した。
  
ソニー・コンピュータエンタテインメントは2013年夏に、PS Vita新規購入者に対し『[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]』第1章を無料ダウンロードできるキャンペーンを実施した(現在は終了)。
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ソニー・コンピュータエンタテインメントは2013年夏に、PS Vita新規購入者に対し『[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]』第1章を無料ダウンロードできるキャンペーンを実施した(現在は終了済)。
  
 
2013年12月<ref>PlayStation Plus加入者に対しては同年11月から先行サービス。</ref>からは「ポケットステーション」再現アプリが配信されたため、アーカイブス版『[[スーパーロボット大戦α]]』のポケステ機能が利用可能となった。
 
2013年12月<ref>PlayStation Plus加入者に対しては同年11月から先行サービス。</ref>からは「ポケットステーション」再現アプリが配信されたため、アーカイブス版『[[スーパーロボット大戦α]]』のポケステ機能が利用可能となった。
  
2019年3月1日をもってPCH-2000モデルの国内での出荷を終了、SIEからも「後継機となるゲーム機の開発予定は無い」というアナウンスがされており、PSPから約14年続いたソニー製携帯型ゲーム機の歴史は本機の展開終了をもって幕を下ろすこととなった。
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2019年3月1日をもってPCH-2000モデルの国内での出荷を終了、SIEからも「後継機となるゲーム機の開発予定は無い」というアナウンスがなされており、PSPから約14年続いたソニー製携帯型ゲーム機の歴史は本機の展開終了をもって幕を下ろすこととなった。
  
 
== 型番 ==
 
== 型番 ==

2022年4月15日 (金) 14:50時点における版

プレイステーション・ヴィータは、2011年12月17日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)[1]が発売した携帯型ゲーム機。

プレイステーション・ポータブル(以下PSP)の次世代機であり、公式な略称は「PS Vita」で、本項でもそれに倣う。「Vita」とはラテン語で「生命」を意味する(英語の「Life」にあたる)。

概要

それまでの携帯型ゲーム機と比較して極めて高解像度(960×544、PSPは480×272)となり、ファーストモデルであるPCH-1000シリーズはディスプレイに有機ELを採用。また、Wi-Fi通信の他に3G通信にも対応している(Wi-Fiのみと3G/Wi-Fiの2モデルの販売)。CPU(ARM社のCortex-A9)・GPU(SGX543MP4+)いずれもクアッドコアプロセッサが搭載されており高い性能を誇るが、プレイステーションプラットフォームとしては初めて自社開発のアーキテクチャを採用せず汎用のパーツによりハードが構成されており、この設計思想は後のプレイステーション4にも受け継がれた。

ソフトウェア提供はフラッシュメモリ方式のPS Vitaカード[2]とダウンロードで行われる。違法ダウンロードやデータチートが横行したPSPの反省から、外部記憶媒体にはメモリースティック等の汎用ストレージではなく専用のメモリーカード[3]が採用された。

プレイステーション3プレイステーション4とのマルチタイトルも多くリリースされており、スパロボシリーズも多くのタイトルで該当する。『第3次スーパーロボット大戦Z』『スーパーロボット大戦V』『スーパーロボット大戦X』などが発売されているが、グラフィックなども解像度以外は据え置き機と遜色ないレベルで再現されている。

PSPのタイトルに関しては、UMD版はPS Vita自体がUMDに対応していないためプレイできない。一方ダウンロード版に関しては「PSP>PS Vita互換」マークが付いているタイトルのみ、互換性が保証されている。スパロボでは『第2次スーパーロボット大戦Z』や『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』などが該当した。

ソニー・コンピュータエンタテインメントは2013年夏に、PS Vita新規購入者に対し『スーパーロボット大戦Operation Extend』第1章を無料ダウンロードできるキャンペーンを実施した(現在は終了済)。

2013年12月[4]からは「ポケットステーション」再現アプリが配信されたため、アーカイブス版『スーパーロボット大戦α』のポケステ機能が利用可能となった。

2019年3月1日をもってPCH-2000モデルの国内での出荷を終了、SIEからも「後継機となるゲーム機の開発予定は無い」というアナウンスがなされており、PSPから約14年続いたソニー製携帯型ゲーム機の歴史は本機の展開終了をもって幕を下ろすこととなった。

型番

PCH-1000シリーズ
初代Vita。2011年12月発売。後述のPCH-2000シリーズ発売後も3G/Wi-FiモデルのみのPCH-1100が引き続き生産されていた(2016年に出荷終了)。
PCH-2000シリーズ
セカンドモデル。2013年10月発売。1Gの内部保存用メモリが新たに実装され専用端子はマイクロUSBに変更、軽量化とバッテリー容量の増加が図られているが、ディスプレイは液晶にダウングレードされている。通信機能もWi-Fiのみとなった。
PS Vita TV(VTE-1000シリーズ)
2013年11月発売。ディスプレイとゲームパッド機能が廃され、替わって家庭用テレビとデュアルショック3もしくは4[5]を繋げてプレイする据置型Vita。事実上のコストダウンモデルでもあり、実際本体の値段は1万を切っている。
テレビ接続が前提のため、HDMIポートと有線LANポートが追加されており、同じルーター上に設置してあればPCとのデータ交換も有線LANを通して可能。USBも通常の端子に変更されている。1Gの内蔵メモリーカードが入っているが、他のメモリーカードを入れると無効化される。
タッチパッドなどを廃した関係上、それらの機能を使用したソフトは非対応扱いとしてプレイできない(インストールは可能だが、ファームウェア側からロックが掛けられているため起動は不可能)[6]
2016年2月末をもって出荷を終了した。

商品情報 

PS Vita専用ソフト

スーパーロボット大戦シリーズ 

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。
発表当初、PS Vitaカードの容量上限(最大4G)の関係でPS Vita版はダウンロードでのみの提供としていたが、後にデータ圧縮技術の向上により問題が解決しパッケージ版のリリースも決定された。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。
スーパーロボット大戦V
PS4版と同時発売のマルチプラットフォーム。
スーパーロボット大戦X
PS4版と同時発売のマルチプラットフォーム。

関連作品

スーパーヒーロージェネレーション
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。

ダウンロード

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。
スーパーロボット大戦(リメイク版)
PS3とのマルチプラットフォーム。『第3次Z時獄篇』の初回限定特典で、単品版も発売。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
PS3版と同時発売のマルチプラットフォーム。
第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
『第3次Z天獄篇』の初回限定特典。

PS Vita互換のPSPソフト

スパロボシリーズに参戦した他社のPS Vita作品

マブラヴ オルタネイティヴ
移植版が発売。
電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機
ROBOTICS;NOTES ELITE

資料リンク

脚注

  1. 後のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)。
  2. プレイステーションシリーズでは初のフラッシュメモリ採用。最大容量は4GBまで。
  3. 容量は8、16、32、64GBの4種類。
  4. PlayStation Plus加入者に対しては同年11月から先行サービス。
  5. SIXAXISも対応。L2、R2も使用できるため、PS3専用だったゲームアーカイブス(『アーマードコア』など)も遊べる。
  6. ただし、タッチ機能がメインでない場合はコントローラーからの操作で対応可能で、ソフトも対応している。PS Storeに繋ぐと対応しているかどうか表示される。