「マキナ」の版間の差分
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電子頭脳(電脳)が搭載されており、ある程度の自律行動が可能。基本装甲はニューロカーボン、表面装甲はナノセラミック製。動力については原作・アニメとも言及がないが、描写からすると電力であると思われる。機体ごとに家紋のような「意匠」を持ち、全部で11体存在する。「ドレスクラー・ソイル」というナノマシンにより自己修復が可能であり、人間に固有ナノマシンを移植することでその人間を「[[ファクター]]」と呼称する専属パイロットとし、戦う。ファクターとなった人間はマキナと命を共有する代わりに常人を超越した力を得、搭乗時に眼球に赤い紋章が浮かび上がる(ファクターアイと呼称する)。 | 電子頭脳(電脳)が搭載されており、ある程度の自律行動が可能。基本装甲はニューロカーボン、表面装甲はナノセラミック製。動力については原作・アニメとも言及がないが、描写からすると電力であると思われる。機体ごとに家紋のような「意匠」を持ち、全部で11体存在する。「ドレスクラー・ソイル」というナノマシンにより自己修復が可能であり、人間に固有ナノマシンを移植することでその人間を「[[ファクター]]」と呼称する専属パイロットとし、戦う。ファクターとなった人間はマキナと命を共有する代わりに常人を超越した力を得、搭乗時に眼球に赤い紋章が浮かび上がる(ファクターアイと呼称する)。 | ||
− | + | 原則「人に危害を加えない」という縛りがあり、そのため無人状態では人間及び有人機への攻撃は不可能。何らかの事故によって人間を殺してしまった場合、自動的にナノマシン移植によるファクター化が行われる(その時点でファクターが存在した場合は例外だが、時間をおかずにファクターが死亡した場合は殺された人間が新たなファクターになる)。さらに、全機共通の絶対原則として「ファクターの命を最優先で守る」という縛りがある。マキナはこれを何よりも重視するため、一定の年齢でファクターの成長を止め、事実上の不老不死に変えてしまう(これは、「老化」をも「ファクターの死の要因」と受け止めるため)。そのためファクターのコンディションとマキナの状態は直結しており、どちらかが不調だと全力を発揮するどころか、最悪の場合行動不能に陥る。 | |
− | + | また、「転送」と呼ばれる空間跳躍によって瞬時にファクターの下へ現れることが可能である。レイチェル曰く、「ファクターの存在する座標を自分の未来位置と仮定して行われる一種のタイムトラベル」だが、これはファクターにとんでもない負担をかけるため、前述の原則により無人でなければ行えない。これを高速移動や特定座標への移動に使用するのが「オーバーライド」であり、転送フィールドを展開することで行われる。このフィールド同士が接触すると、一種のパラドックスを起こしてマキナごと対消滅してしまう。 | |
基本的に全機体が単座(ディスィーブの複座は後付け)。原作漫画版ではラインバレル以外全てのマキナは量産型という設定である。 | 基本的に全機体が単座(ディスィーブの複座は後付け)。原作漫画版ではラインバレル以外全てのマキナは量産型という設定である。 | ||
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===原作漫画版=== | ===原作漫画版=== | ||
− | 概ねアニメ版と同じではあるが、真実を知る石神とデータ回収を行った森次により、恐るべき事実が判明している。そもそも舞台となった世界は天児がマキナを開発した時代の過去ではなく、その時代から降った時代であり(つまり久嵩が「未来人」という認識は誤り)、ナノマシンによる死の克服により「想像力を失った」人類は自殺によって本編の660年前に絶滅。その後、互いに殺し合うことで人間に進化したマキナ「'''ヒトマキナ''' | + | 概ねアニメ版と同じではあるが、真実を知る石神とデータ回収を行った森次により、恐るべき事実が判明している。そもそも舞台となった世界は天児がマキナを開発した時代の過去ではなく、その時代から降った時代であり(つまり久嵩が「未来人」という認識は誤り)、ナノマシンによる死の克服により「想像力を失った」人類は自殺によって本編の660年前に絶滅。その後、互いに殺し合うことで人間に進化したマキナ「'''ヒトマキナ'''」とファクターとなって永らえた人類によって現在の世界が再構築された、というものだった。ヒトマキナは月に障壁を張って籠っており、全てのマキナにファクターが作られることで月から「出現(オーバーライド)」するという。このヒトマキナは'''巨大な人間の赤ん坊'''という異様な姿をしている。。 |
これに関しては17巻で宗美が墓参りに行った先の住職が、「マキナは明らかに鬼を模して造られており、我々の知る『鬼』の伝説に関わりがあるのではないか」と述べている。 | これに関しては17巻で宗美が墓参りに行った先の住職が、「マキナは明らかに鬼を模して造られており、我々の知る『鬼』の伝説に関わりがあるのではないか」と述べている。 | ||
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;[[タリスマン]]:迎撃能力を高めた防衛型。ファクターは[[中島宗美]]。 | ;[[タリスマン]]:迎撃能力を高めた防衛型。ファクターは[[中島宗美]]。 | ||
;シャングリラ:[[加藤機関]]の移動基地である超弩級戦艦。ファクターは[[加藤久嵩]]。しっかり第三艦橋がある。 | ;シャングリラ:[[加藤機関]]の移動基地である超弩級戦艦。ファクターは[[加藤久嵩]]。しっかり第三艦橋がある。 | ||
− | ;ジュダ:原作漫画版のみ登場。[[JUDA]] | + | ;ジュダ:原作漫画版のみ登場。[[JUDA]]本社の中枢であり、七支刀を武器とした接近戦を行う。ファクターは[[石神邦生]]。現状存在が確定している「ヒトマキナ」の一人。邂逅時に名乗った名前は正確には「ユダ」であり、「ヒトマキナの裏切り者」という意味。「人類を救うための方法」とその実行プロセスを石神に伝え、最期は転送フィールドでヒトマキナに特攻をかけて消滅した。 |
− | ;ロストバレル:シャングリラ内部に死蔵されていた11体目にして「最後のマキナ」。最も初期に作られた最初のマキナであり、ラインバレルやヴァーダントなど、全てのマキナの原型。意匠は左二つ巴、ファクターは[[沢渡拓郎]] | + | ;ロストバレル:シャングリラ内部に死蔵されていた11体目にして「最後のマキナ」。最も初期に作られた最初のマキナであり、ラインバレルやヴァーダントなど、全てのマキナの原型。意匠は左二つ巴、ファクターは[[沢渡拓郎]]。ビームの刀を武器に戦う。 |
;[[ラインバレル]]:「鬼」「マキナ殺し」「カウンター・マキナ」とも呼ばれる12体目。ファクターは[[早瀬浩一]]及び[[城崎絵美]]。 | ;[[ラインバレル]]:「鬼」「マキナ殺し」「カウンター・マキナ」とも呼ばれる12体目。ファクターは[[早瀬浩一]]及び[[城崎絵美]]。 | ||
;アダマント:ゲーム版に登場したオリジナル。セントラルの最終防衛ラインとして2機配置された。 | ;アダマント:ゲーム版に登場したオリジナル。セントラルの最終防衛ラインとして2機配置された。 |
2012年6月23日 (土) 21:52時点における版
マキナ (Machina)
『鉄のラインバレル』に登場する、目的・製作者の不明なオーバーテクノロジーの産物である人型兵器の総称。また、本作の原作である読切作品『鋼鉄の華』の主役機の名称でもあるが、本項では前者について記述する。
電子頭脳(電脳)が搭載されており、ある程度の自律行動が可能。基本装甲はニューロカーボン、表面装甲はナノセラミック製。動力については原作・アニメとも言及がないが、描写からすると電力であると思われる。機体ごとに家紋のような「意匠」を持ち、全部で11体存在する。「ドレスクラー・ソイル」というナノマシンにより自己修復が可能であり、人間に固有ナノマシンを移植することでその人間を「ファクター」と呼称する専属パイロットとし、戦う。ファクターとなった人間はマキナと命を共有する代わりに常人を超越した力を得、搭乗時に眼球に赤い紋章が浮かび上がる(ファクターアイと呼称する)。
原則「人に危害を加えない」という縛りがあり、そのため無人状態では人間及び有人機への攻撃は不可能。何らかの事故によって人間を殺してしまった場合、自動的にナノマシン移植によるファクター化が行われる(その時点でファクターが存在した場合は例外だが、時間をおかずにファクターが死亡した場合は殺された人間が新たなファクターになる)。さらに、全機共通の絶対原則として「ファクターの命を最優先で守る」という縛りがある。マキナはこれを何よりも重視するため、一定の年齢でファクターの成長を止め、事実上の不老不死に変えてしまう(これは、「老化」をも「ファクターの死の要因」と受け止めるため)。そのためファクターのコンディションとマキナの状態は直結しており、どちらかが不調だと全力を発揮するどころか、最悪の場合行動不能に陥る。
また、「転送」と呼ばれる空間跳躍によって瞬時にファクターの下へ現れることが可能である。レイチェル曰く、「ファクターの存在する座標を自分の未来位置と仮定して行われる一種のタイムトラベル」だが、これはファクターにとんでもない負担をかけるため、前述の原則により無人でなければ行えない。これを高速移動や特定座標への移動に使用するのが「オーバーライド」であり、転送フィールドを展開することで行われる。このフィールド同士が接触すると、一種のパラドックスを起こしてマキナごと対消滅してしまう。
基本的に全機体が単座(ディスィーブの複座は後付け)。原作漫画版ではラインバレル以外全てのマキナは量産型という設定である。
しかし、その中で異彩を放つのが主役機のラインバレルである。この機体はマキナでありながらマキナの定義から外れた「幻の12体目」であり、マキナの特徴に当てはまらない。具体的には同機の項を参照されたし。
不明とされている設計・製作者の正体は、本編のヒロインである城崎絵美の父である城崎天児(きざき あまがつ)。その目的はセントラルの侵略用兵器であり、ラインバレルがその破壊である。
デザイン上の共通点としては、かかとがない、コクピットの外観が目に似ている事。さらにマキナに限らず、「ラインバレル」のメカのコンセプトは「アニメで描けないほど線の多いデザイン」。「MACHINA」とはラテン語で「機械」を意味する。
原作漫画版
概ねアニメ版と同じではあるが、真実を知る石神とデータ回収を行った森次により、恐るべき事実が判明している。そもそも舞台となった世界は天児がマキナを開発した時代の過去ではなく、その時代から降った時代であり(つまり久嵩が「未来人」という認識は誤り)、ナノマシンによる死の克服により「想像力を失った」人類は自殺によって本編の660年前に絶滅。その後、互いに殺し合うことで人間に進化したマキナ「ヒトマキナ」とファクターとなって永らえた人類によって現在の世界が再構築された、というものだった。ヒトマキナは月に障壁を張って籠っており、全てのマキナにファクターが作られることで月から「出現(オーバーライド)」するという。このヒトマキナは巨大な人間の赤ん坊という異様な姿をしている。。
これに関しては17巻で宗美が墓参りに行った先の住職が、「マキナは明らかに鬼を模して造られており、我々の知る『鬼』の伝説に関わりがあるのではないか」と述べている。
該当機体
- ヴァーダント
- 「蒼の戦慄」と形容される特性可変式前線戦闘型。ファクターは森次玲二。
- ハインド・カインド
- 装甲と砲撃能力を重視した支援型。ファクターは山下サトル。
- ペインキラー
- 拠点防衛能力(原作では拠点強襲能力)に特化した支援型。ファクターは九条美海。
- ディスィーブ
- 後付けではあるが唯一の複座機にして非戦闘型、そして非人型という異色の機体。ファクターは遠藤イズナ。
- アパレシオン
- 電磁迷彩による隠密行動に特化した偵察型。ファクターは矢島英明。
- プリテンダー
- ディスィーブの発展機に当たる唯一の可変型。ファクターは桐山英治。
- グラン・ネイドル
- ラインバレル以外で唯一ビーム兵器を実装した要塞型。後述のネイキッド共々、ファクターは菅原マサキ。
- ネイキッド
- グラン・ネイドルの本体である接近戦型。
- タリスマン
- 迎撃能力を高めた防衛型。ファクターは中島宗美。
- シャングリラ
- 加藤機関の移動基地である超弩級戦艦。ファクターは加藤久嵩。しっかり第三艦橋がある。
- ジュダ
- 原作漫画版のみ登場。JUDA本社の中枢であり、七支刀を武器とした接近戦を行う。ファクターは石神邦生。現状存在が確定している「ヒトマキナ」の一人。邂逅時に名乗った名前は正確には「ユダ」であり、「ヒトマキナの裏切り者」という意味。「人類を救うための方法」とその実行プロセスを石神に伝え、最期は転送フィールドでヒトマキナに特攻をかけて消滅した。
- ロストバレル
- シャングリラ内部に死蔵されていた11体目にして「最後のマキナ」。最も初期に作られた最初のマキナであり、ラインバレルやヴァーダントなど、全てのマキナの原型。意匠は左二つ巴、ファクターは沢渡拓郎。ビームの刀を武器に戦う。
- ラインバレル
- 「鬼」「マキナ殺し」「カウンター・マキナ」とも呼ばれる12体目。ファクターは早瀬浩一及び城崎絵美。
- アダマント
- ゲーム版に登場したオリジナル。セントラルの最終防衛ラインとして2機配置された。
- セントラル
- 統一意志セントラルの最終兵器。ネイキッドと融合した。ちなみに「セントラル」はスパロボでの名前で、設定名称は不明。
- 量産型マキナ
- セントラルが投入した侵略兵器。ラインバレルの意匠を残す無人機。原作では加藤機関の機体。
- マキナ
- 「鋼鉄の華」の主役機で、ラインバレルの原型。意匠は右一つ巴、搭乗者(ファクターではない)は浩一と絵美。
- 新型迅雷
- 原作漫画版に登場。迅雷の改良型で浩一も搭乗した。
- ラインバレル・エコー
- 後日談「鉄の影」に登場したラインバレルの影。ファクターのいない自律稼働。