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;「まさか…ワシを…撃つとはな…」<BR>アフロディア「総統…私は…」<BR>「アフ…アフロディア…可愛い奴…。お前は美しく…あまりにも…潔癖な…女だった…」
 
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:同上。
 
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:葛藤の末、マリンへの憎しみを振り切ったアフロディアに対して。
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:葛藤の末、マリンへの憎しみを振り切ったアフロディアに対して。心のどこかで「それでいい」と思っていたのだろうか…。
 
;「マリン…ワシの完全な…負けだ…」<BR>「ワシを…討ったからには…S-1星の民を…」<BR>マリン「どこに行く、ガットラー!?」<BR>「ワシは…総統だ…。その最期の姿を…貴様ごときに…見せて…なるか…」<BR>「さらばだ、マリン…。そして、アフロディア…よ…」
 
;「マリン…ワシの完全な…負けだ…」<BR>「ワシを…討ったからには…S-1星の民を…」<BR>マリン「どこに行く、ガットラー!?」<BR>「ワシは…総統だ…。その最期の姿を…貴様ごときに…見せて…なるか…」<BR>「さらばだ、マリン…。そして、アフロディア…よ…」
 
:同上。
 
:同上。

2024年8月31日 (土) 13:42時点における版

ゼオ・ガットラー
登場作品 宇宙戦士バルディオス
声優 青野武(TV版)
柴田秀勝(劇場版・SRW)
デザイン 上條修
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 S-1星人
性別
誕生日 10月25日
出身 S-1星
身長 190cm
体重 90kg
血液型 O型(Rh-)
所属 アルデバロン軍
役職 総統
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ゼオ・ガットラーは『宇宙戦士バルディオス』の登場人物。

概要

アルデバロン軍を統べる総統。元々はS-1星皇帝トリノミアス三世の親衛隊長を務めていたが、母星を捨てて宇宙に新天地を求めて旅立つべきと主張しており、放射能濾過装置を完成させて母星を救おうとするレイガン博士とは対立していた。

基本的にはS-1星人の未来を強く案じている愛国者で、軍内部のみならず国民からも人気の高い人物であった。しかし自分と博士の双方の意見を汲もうとする皇帝を暗殺し、その罪を博士の息子マリンに被せたことによって、S-1星人を名実共に支配する存在となった。

実際のところ、S-1星滅亡の危機を前にした状況でのレイガン博士のプランは理想主義的な感も否めず、ガットラーは暗殺という手段に問題こそあったものの、現実的な判断を下す広い視野も持ち合わせていたと言える[1]

ガットラー自身は「S-1星の未来を切り開くためには、自分の信じる道こそが正しい」と固く信じており、そのためには前述のような暗殺といった非合法的な手段を講じることや、地球人類の大虐殺者としての汚名を被ることも厭わない覚悟を持つ。ガットラーの信念はS-1星と地球との間にある重大な秘密に気付いた後も揺らぐことは無く[2]、マリンとのS-1星の未来を賭けた最後の勝負においてもマリンの拳にまるで動じず、その覚悟の差を見せ付けた[3]

また、ガットラーの副官であるアフロディアとは幼い頃に彼が引き取った養子の関係にあり、彼女には深い信頼を寄せていたが、そのアフロディアが命令に反して自身を銃撃した事に対しては、少なからず衝撃を受けていたようであった。しかし、ガットラーはマリンに感化されたアフロディアの行為を咎めようとはせず、最終作戦の後は一人、S-1星の民と共に姿を消した。

本作においてガットラーは、S-1星の民を救うためとはいえ地球侵略を行った張本人であるが、本作のストーリー全体の流れを通して見れば、彼は「もう一人の主人公であると言える。

登場作品と役柄

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
初登場作品。声は劇場版の柴田氏が担当。
本作ではスカルムーン連合の一員として他の悪役組織の長と共闘。とはいうものの、相手はブッチャーガガーンといった話の通じぬ外道が多く、常に苦労を強いられていた。
そして、最終局面には冷凍睡眠をしている数億のS-1星の民を案じてガガーンの行為を止めるなど、僅かに「良い人」の描写が見られた。
最終的にはアフロディアの銃弾を受けた後、死に際を見せまいと一人姿を消す。
生存している可能性もあるが時獄篇以降は『バルディオス』自体が参戦作品から外れてしまい、Zシリーズにおいてガットラーが再登場することは無かった。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク

パイロットステータス

能力値

アルデバロン全軍の総帥だけあって全能力がトップクラス。実は、回避技量以外の能力値が『Z』の敵キャラの中でもっとも高いという恐るべき実力者。技量も1位の頭翅より5低いだけであり、総合力では『Z』の敵で最強。

精神コマンド

Z
ド根性不屈必中直撃気迫

特殊スキル

Z
底力L9、戦意高揚集束攻撃気力+ (ダメージ)Eセーブ指揮官L4
ガードを持っていないのが救いだが、その分気力の上昇率と攻撃力が高めになっている。集束攻撃があるため、全体攻撃が当たると小隊員が危険。
おまけに最初からカンストしている指揮官の効果で、僚機やガガーンヒューギが手に負えなくなる。

隊長効果

命中率+20%/ダメージ-20%
Z』で採用。ガットラーが堅い理由がこれ。底力補正とスピリットガットラー装甲、92000という高いHP、さらに宇宙適応Sの相乗効果の所為でまともにダメージが通らない。おまけに、強化パーツの効果でバリアまで張って来る。

人間関係

トリノミアス三世
主君。しかし、アフロディアと共謀して暗殺してしまう。
レイガン博士
放射能濾過装置を開発していた科学者。軍部が提唱する他星への軍事侵攻には反対していたので、ガットラーとは敵対する。
ガットラーの親衛隊の手によって殺害され、彼が開発に成功していた放射能濾過装置も破壊されてしまった。
マリン・レイガン
レイガン博士の息子で宿敵。

アルデバロン軍 

ローザ・アフロディア
部下。死亡した彼女の弟ミランとともに、ガットラーとは親子のような関係。男女としての関係もあるかのような描写がある。
ジャーマン(SRW未登場)
第11話に登場。軍の幹部の1人で、アフロディアが定めた「情け無用の戒律」に反発した。ガットラーから地球側のレーダー基地破壊を命じられるが、バルディオスに敗れ逃げ帰り、戒律によって処刑された。
ガットラーは彼を「指揮官の器ではない」と見なしており、兵士達に戒律を思い知らせるための人身御供にしたのである。
ネグロス
彼に脅されてアフロディアを失脚させることに。一方、劇場版では意見の食い違いにより、彼を粛清する。

他作品との人間関係

ベガ大王テラル
Z』での同盟相手。
キラー・ザ・ブッチャー
『Z』での同盟相手。無秩序・無軌道に破壊と殺戮を楽しむ彼を危険視かつ嫌悪しており、内心では「快楽主義者の豚」と侮蔑していた。
ガガーン
『Z』での同盟相手。ブッチャー同様に非道外道な彼を危険視。
後に共に再起を図る事を持ち掛けられるが、S-1星の民を平然と犠牲にするようなガガーンのやり方に加担できず、彼を撃つ。
ヒューギ・ゼラバイア
『Z』での同盟相手。ブッチャーやガガーンほど非道ではないとはいえ、それでも彼を危険視していた。
黒のカリスマ
『Z』ではギルバート・デュランダルを介して受け取ったニュートロンスタンピーダーをガットラーに渡し、更にガガーンを唆して「汚染された地球もロマンチックだから」という、あまりにも身勝手かつふざけた目的の為に地球を死の星にさせようと企んでいた。

名台詞

「ははははは!馬鹿馬鹿しい。そんな夢物語を待っておればS-1星人は全滅だ!」
第1話「孤独の追跡者」の会議の場面より。レイガン博士ら穏健派が開発した放射能濾過システムがまだ実用の域に達していないことに対して。レイガン博士は「夢ではない!あと半年もあれば…!」と反論したが、この時点でS-1星は放射能汚染によりあと2年も持たずに滅びることがほぼ判明しているためもはや半年も待っていられるような状況ではなく、ガットラーの発言、そして他の惑星を侵略しS-1星人の移民を図る提案は現実的ではあった。

スパロボシリーズの名台詞

Zシリーズ

Z

(快楽主義のブタめ。遊び気分で戦争をするか)
第17話(太平洋ルート)「青い放浪者」より。他のスカルムーン連合の代表とは明らかに異質で、後先の事を全く考えないブッチャーの人物像を的確に表した表現である。
(このような者共に地球攻略の主導権を握られては、我らが居住するはずの星までも破壊するやも知れん…最早手段を選んでいる時ではないか…)
第43話「運命と自由と」のエンドデモより。
ブッチャーらスカルムーン連合外道派の凶行を見ていた際の、内心の呟き。
「ワシはアルデバロンの総統だ。S-1星の民…そして、S-1星を貴様の好きにはさせん!」
第54話「魂の凱歌」のエンドデモより。
S-1星の民すらも犠牲にしようとするガガーンを銃撃した際の台詞。
「フン…帰る所を失った二人の男の決闘か…」
マリン「俺には故郷がある!地球という名の星がな!」
「フフフ…本来ならあの星がS-1星になるはずだったのにな」
マリン「アフロディアから真実を聞いていたか」
「その前から薄々とは知っていたがな」
マリン「それを知りながら、貴様は!」
「…ワシとて、それを望んだわけではない」
マリン「今さら、言い訳を!」
「ワシは軍人として、S-1星人のために良かれと信じて戦った。それに偽りは無い!」
同上。ガットラーとの決着をつけるために要塞アルゴルに残ったマリンとの会話その1。
軍人として、S-1星人のために戦ったと言うガットラー。
対するマリンは「お前はただお前の欲望のため、野望のため、地球を攻撃したんだ!」と非難した。
「それも運命だ。未来人が過去の地球にたどりつき、未来のS-1星に近づいていく」
「ワシがやらなくともどこかの世界では誰かがやったから、S-1星は存在したのだ!」
マリン「この世界は、そんな歴史は歩ませない!お前のような人間に地球の明日を渡しはしない!」
-中略-
「お前に撃てるかな?お前が引き金を引くと同時にワシはアルゴルのコンピュータを停止させる」
マリン「お前は…!ガガーンと同じ事をするというのか!?」
「ワシは総統だ。どのみちワシが倒れれば、S-1星の人間は生きてはいけん」
「そこをどくのだ、マリン。ワシはゴーマからエネルギーを補給し、新たな旅に出る!」
「S-1星の民に安住の地をもたらすワシの戦いは終わらないのだ!」
同上。マリンとの会話その2。
地球の明日を救うために決着をつけようとするマリンに対して、ガットラーはアルゴルのコンピュータの停止を盾にこの場を脱出しようとする。
ガガーンと同じことと非難されているが、この時点ではガットラーは自らの死はS-1星の民の滅亡、指導者がいなければ民衆は生きていけないと同義と考えており、私利私欲のために人質にしたガガーンとは根本的な所が違う。
ここでもガガーンとの覚悟の違いを見せつける。
アフロディア「総統…」
マリン「アフロディア…!」
「なぜ、お前がここに!?」
アフロディア「テラルが私を解放してくれたのです」
ガットラー「まあいい。…アフロディア、ワシを手伝え。新たな旅立ちの準備をするのだ」
同上。
アルゴルのメインルームに現れたアフロディアに対して、ガットラーは新たな旅立ち…新たな星の侵略の準備を命じる。
マリン「そして、新しい星を侵略するのか!?」
「ワシはワシの目的を貫く! 本来ならワシはS-1星の歴史を創るはずだった男! 言わば神だ!」
「神に敗北はない!」
同上。マリンとの会話その3。
自らをと称するガットラー。
マリンはそんなガットラーを「平和と安住の地を知らない哀れな宇宙の巡礼者」と非難する。
「黙れ!…アフロディア、マリンを撃て!」
アフロディア「…!」
「今こそ弟の仇を討つのだ! お前の中の怒りと憎しみを思い出せ!」
同上。
マリンを黙らせるために、ガットラーはアフロディアにマリンを銃撃するように命じる。
ガットラーの言葉で弟を殺された憎しみが再燃しかけたアフロディアに対して、マリンは「復讐は何も生まない」と諭す。
そして……。
「まさか…ワシを…撃つとはな…」
アフロディア「総統…私は…」
「アフ…アフロディア…可愛い奴…。お前は美しく…あまりにも…潔癖な…女だった…」
同上。
葛藤の末、マリンへの憎しみを振り切ったアフロディアに対して。心のどこかで「それでいい」と思っていたのだろうか…。
「マリン…ワシの完全な…負けだ…」
「ワシを…討ったからには…S-1星の民を…」
マリン「どこに行く、ガットラー!?」
「ワシは…総統だ…。その最期の姿を…貴様ごときに…見せて…なるか…」
「さらばだ、マリン…。そして、アフロディア…よ…」
同上。
自らの敗北を認めたガットラーは、S-1星の民をマリンとアフロディアに託した後、死に際の姿を誰にも見せまいと1人姿を消す。
その後ろ姿を、マリンは悲しげな表情で見送るのだった。
SEの都合上、撃たれたはずなのに普通にスタスタ歩き去っているが気にしてはいけない。

ZSPD

「女だな」
「つまらん感傷で勝ちを捨てるとは、女の戦いだな」
「グローリー・スター レポート」第2話「テラルの決意」より。
ゴッドシグマ破壊の千載一遇のチャンスを自ら手放したテラルを嘲笑するが、実際にテラルの中に封印した筈のリラは、理恵の命懸けの行動に心動かされていた。
ガットラーはテラルが本当に女性だとは、最終局面でガガーンから告げられるまでは知らなかった(第54話でのやり取りで「どういう事だ…!?」と驚愕している)が、この時点でテラルに関して的を射た発言をしていたようだ。

搭乗機体

亜空間要塞
アルデバロン軍の本拠地である超巨大宇宙船。なお、亜空間要塞の(TV版における)別名は「アルゴル」である。
スピリットガットラー
ガットラーの専用艇である最新鋭宇宙戦艦。第34話「地球の長い午後」において自ら乗り込み指揮した。
スピリットガットラーII
アルゴルの司令ブロックが分離した姿。亜空間要塞を失ったガットラーの最後の乗艦として、第38話「雷太よ 明日を救え!!」に登場する予定だった。SRW未登場。

余談

  • 後2年足らずでS-1星が滅ぶとされた中で放射能濾過装置の完成である半年が待てなかったガットラーであるが、Zシリーズの後のSRWにて「地球が異星人の侵略を受け汚染され、後1年で滅亡するとされた中で他の星宇宙戦艦で汚染を除去する装置を取りに行く」作品が参戦することになった。原典的には『バルディオス』より前に放送されているのだが、こちらは地球人は約10ヶ月を暴動などありながらも宇宙戦艦の帰還まで耐え忍ぶなど、ガットラーの侵略とは真逆のS-1星が取れた『もう一つの選択肢および可能性』の道をある意味では進んだ作品となっている。

脚注

  1. しかしながら、(本作のストーリー全体の流れを通して見れば)ガットラー率いるアルデバロン軍が、レイガン博士ら穏健派が開発した放射能濾過装置を破壊したことによって、「放射能で汚染されたS-1星が救われたかもしれない『もう一つの選択肢および可能性』を潰してしまった観が否めない」のもまた、事実である。
  2. しかしながら、ガットラーがS-1星の成り立ちに関する秘密を知った後では、部下のネグロス地球核ミサイルを放つのを止めようとする等、判断に迷いが見られることもあった。
  3. なお、ガットラーの設定身長からも分かるように、明らかにマリンとはかなりの体格差がある。これは「ガットラーがアルデバロン軍に所属する以前は、プロボクサーのチャンプだった」という裏設定があるためで、マリンの一撃がまるで効かなかったのも無理は無い。