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2013年6月9日 (日) 13:34時点における版
九条美海(Miu Kujou)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:平野綾
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:女
- 誕生日:7月22日
- 身長:169cm
- 血液型:O型
- 職業:高校2年生
- 所属:JUDA
- 趣味:ブログ、写真
- 主な搭乗機:ペインキラー
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
『鉄のラインバレル』はアニメ版と原作漫画版でキャラクターやメカの設定が大なり小なり異なることで知られているが、「もはや別人」というほどに差異が顕著なキャラが二人いる。そのうちの一人がこの九条美海というキャラクターである(もう一人は中島宗美)。原作漫画版では本格的な出番はアニメ版より後であったということもあり、共通しているのは、浩一に対して良くも悪くも強い恋心を抱いているという点くらいである。
PSPゲーム版ではアニメ版の人物像をベースに原作漫画版の設定を折衷した形となっている。
原作漫画版
アニメ版の浩一に近いキャラクターであり、ファクターとなったのも浩一より後。アイドルグループ「スマッシュドール」の一員だが、イジメにあって飛び降り自殺しようとした所を浩一と道明寺に説得されて思いとどまる。直後に突風でバランスを崩し、落下した所をラインバレルに助けられ、それ以来浩一に過剰なまでの依存心を抱いている。ペインキラーが彼女をファクターとしたのは、精神的に追い詰められている美海を「生命の危機にある」と意図的に曲解したためだと推測されている。
JUDA所属後は浩一に対する依存心が病的な域に達しており、JUDAに対しての忠誠心も皆無と特務室のアキレス腱となりかねない存在である(早い話がヤンデレであり、アニメ版の彼女と比較して「汚いミウミウ」と揶揄する人も)。戦闘スタイルはアニメ版とは正反対で、苛烈にして残酷なものである。特に初戦闘時には自分の故郷の町が壊滅するほど暴れまわり、我に返った後も口元にうっすらと笑みを浮かべていた……。
その後、ライブの最中に襲って来た加藤機関から人々を守るべくペインキラーを転送。そのため、現在では唯一、公に「マキナの操縦者」であることが知られている。
読者間からは「情緒不安定なキャラ」という認識がされているが(実際間違いではない)、実のところ言動の内容自体は然程おかしい訳でもなく、彼女自身が空気を読めていないのと、周囲の面々が人間的に立派すぎるという意味で浮いてしまっていると言えなくもない。
アニメ版
ペインキラーのファクター。両親を車の事故で亡くし、美海自身もそれが原因でJUDAの医療施設にいたことがあり、それが縁でファクターとなった。
こちらでは所謂「世話好きな年上のお姉さん」で、初めて浩一がJUDAに来た際に出迎えたり案内したりと、何かと浩一を気にかけていた。その後の戦闘で浩一に助けてもらったことから彼に好意を抱くようになる。割と天然で、浩一の前で服を脱いでいた絵美を見て自分も服を脱ごうとしたり、浩一の良いところを特務室の面々に力説したりしている。
隠し芸大会ではサンバ衣装でナイフ投げを披露した(ちなみに的は浩一だったりする)。
ペインキラーの機体特性を考慮し積極的な近接戦闘は行わないが、支援役としての力量は十分に持ち合わせる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦作。宗美とは異なり漫画版の設定は取り入れられていない(アイドルコンテストで歌を歌っている程度)。第1話から登場し、優秀な援護役として序盤から活躍。なお、機体ボーナスや能力を考慮すると、浩一と組ませるのが最適だったりする。
- スーパーロボット大戦UX
- 島根ルート「キエルイタミ」で参戦。原作漫画版設定で参戦なので、戦い方とフェイスアイコンはアニメ版とはもはや別人。Lから入ったユーザーは恐らく驚くはず。そして声が入ったため、この作品で平野氏はスパロボ初参加となったが、アニメとは180度違う原作版の美海の声をあてるという異例のケースとなった(広義で言えば前例も無くはないが)。
- 終盤戦では空気を読まない発言があったり、かつての敵との共闘に一人だけ難色を示したり、フェストゥムやELSをあくまで敵としてしか見なかったりと、原作そのままの「特務室のアキレス腱」ぶりを遺憾なく(?)発揮しているが、幸いと言うべきかそれが大きな問題に発展することはないが、第47話と第48話のシナリオデモで失言をした際には前者では浩一から、後者ではジョーイとランカから批難されるという一幕もあった。また浩一以外ほぼ眼中になく特務室の側からも厄介者扱いされることの多かった(そして肝心の浩一からも仲間と見なされていない節があった)原作に比べ、エイーダやホリーといった自軍内の音楽仲間と信頼関係を築き、浩一にも自身の歌を褒めてもらえるなど、周囲との人間関係の面でかなりの改善が見られる。
- ちなみに原作ではスーツ姿になったことが一度もないため実はスパロボオリジナルだったりする。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
Lでは防御・命中に優れる。反面攻撃能力はさほど高くないため、支援がおもな役割となるだろう。何度も周回プレイをする場合は命中や射撃を育てておくと便利。第1話から数話、強制出撃が続くからだ。一方UXでは打って変わって攻撃能力に優れるが防御が脆い。
精神コマンド
Lでは1つ目から応援など多少サポート寄り。UXでは完全戦闘型と真逆な構成となっており、「加速」を覚えない浩一と組むとよい。
最後に愛を覚えるのは共通するが……全く違った印象を受ける。
特殊技能(特殊スキル)
- ファクター、底力L6、援護攻撃L2、援護防御L2、アタックコンボL2
- 『L』のラインナップ。序盤参入にしては中々のラインナップ。Bセーブ・Eセーブにガード辺りがあれば耐久力が上がる。
ファクターは「特殊技能」でペインキラーの修理装置による自動回復は「特殊能力」と別物なので、回復が重複し物凄い再生能力を誇る。 - ファクター、底力L5、援護攻撃L2 、カウンター、全体攻撃L2
- 『UX』のラインナップ。やはり『L』時代とはうって変わって攻撃偏重型。ペインキラーの能力と相まって十分アタッカーとして活躍できる。
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- 主題歌。
人間関係
- 早瀬浩一
- ラインバレルのファクター。JUDAに来た当初から気にかけていたが、その後の戦闘で助けられてからは密かに好意を抱く。原作漫画版ではそれどころではないレベルなのだが……。
- 城崎絵美
- もう一人のラインバレルのファクター。原作漫画版では彼女に嫉妬される場面がよく描かれ、UXでは美海に嫉妬するたびにファクターアイで浩一を睨みつけ、彼を震え上がらせる。
- アニメ版では浩一を巡るライバルだが、彼女の事情を考慮してか彼女に対してはやや遠慮している部分がある。
- 新山理沙子
- 浩一を巡るライバルその2。絵美とは違い真っ向から張り合うことが多い。ただし浩一を抜きにすれば仲はそれほど悪くない。
- 中島宗美
- JUDAの同僚。
アニメ版では加藤機関二番隊隊長なので敵対者の立場であり、初交戦以来執拗に狙われる。
彼も美海同様、原作漫画版とアニメ版で設定が大幅に異なっている。 - 山下サトル
- 同僚。
アニメ版では原作と異なり付き合いが古いせいか彼とコンビを組むことが多い。 - 道明寺誠
- 『L』ではアイドルコンテストの際にナース服を貰い、それを着て参加。
他作品との人間関係
- エイーダ・ロッサ、ランカ・リー、フェイ・イェンHD、ホリー・バージニア・ジョーンズ
- UXでの音楽仲間。エイーダとホリーとはエンディングで新たにグループを結成する。
名台詞
原作漫画版
- 「これがペインキラーの…私の本当の姿」
- 原作でわざと増加装甲を破損させ、本来の凶悪な姿を現したペインキラー。頭部の増加装甲を脱ぎ、演技じみた動きと口調で言い放った。ファクターになったばかりで攻撃的になっていたとはいえ、数々の苦境に傷ついた彼女の中には何か凶悪なものが眠っていたのだと思わざるを得ないような台詞である。
- 「うふふ……騙したなんて人聞きが悪いわ」
「私を甘く見て、油断して引っかかった……」
「これは演出なのよ」 - 蛇腹剣でアルマの首を絞め切った時のセリフ。随伴機、本来の姿と2度も加藤機関を欺いたことへの二番隊隊長・真田の毒づきへの反論。あまりに凄惨な戦いを「演出」と言い切る美海の姿に真田や浩一、さらには普段感情を表に出さないマサキでさえもただ戦慄するしかなかった。
- 「皆さん大丈夫です だから落ち着いてください」
「来て ペインキラー」
「皆さんは私が守ります!! だから安心して下さい!!」 - 福岡でのライブの途中で長崎で行われている戦闘に巻き込まれる可能性を視野して中止、避難を開始した時の台詞。これがきっかけで、世間にファクターとして認知されることに。UXではライブの最中に襲撃してきた加藤機関に対処すべく、ペインキラーを転送した際の台詞。
- 「でも加藤機関は私達の『敵』なハズでしょう?それなら社長も―――」
- 石神がジュダに乗って現れた時の名乗りを聞いて。直後に浩一にその先を遮られる。UXでは遮るタイミングが早くなり、『の時点で遮られる。
- 「やっぱりおかしいよ。 こんなコト…」
「みんな無理に明るく振る舞ったり、敵だった人と、普通に話したり…」
イズナ「それは…皆さん前向きになろうと頑張っているんだと…」
「私は…不自然なコトを前向きとは言えないよ…」 - ヒトマキナとの決戦の前に加藤機関がJUDAと共闘するという事実に美海は割り切れず、不満と苛立ちをあらわにした後その場を立ち去った。
- UX第46話のIMでもその台詞があるが、この時点では加藤機関に加え、過去への妄執を振り切ったホウジョウの王や呂布・貂蝉も加入している。そもそも、彼女の言う「敵だった人」を挙げれば、ウェストやエルザ、道生にカノン等と結構いたりする。
アニメ版
- 「浩一君がそういう御褒美がいいなら…」
- 偶然部屋に行き、絵美が裸で浩一の前にいたので勘違いして自分も脱ぐ。いかに美海が天然なのかが分かる場面である。
- (絵美ちゃんには…負けない…!)
- 第18話で戦闘の際に発した絵美への対抗心。
- 「大丈夫!誰が何と言おうと浩一君はカッコイイもの。どうしてみんな浩一君の事をダメ人間みたいに言うかな?浩一君はすごいよ!前よりずっと強くなってちゃんとみんなを守って、立派な正義の味方だよ!私、本当に…あ…わ…私…。また来週~!」
- 第20話、皆から散々バカにされる浩一を見かねて思わず彼の魅力を力説してしまう。ちなみに第20話は彼女にスポットが当たる話なので、「また来週」となったら彼女の最大の見せ場が失われてしまうのだが…。
- 「私も正義の味方になりたかったな…」
- 第20話で浩一に発した弱気な台詞。直後に浩一から「もう一度目指せばいいんじゃないかな」と励まされ、彼にキスをする。
- 「させないっ!!」
「浩一君は…私が守る!!」
(浩一君…私の代わりに正義の味方になって…)
(大好きだよ…浩一君…) - 戦闘中、窮地に追い込まれた浩一を助けるためペインキラーをフルパワー稼動。タリスマンに向かって突撃し、死も覚悟するが…。
- 「私…もう一度正義の味方を目指そうかな?」
- 戦闘が終わった後、前述の言葉に対する返答をし、浩一にもう一度キスをする。
- 「私の全て、浩一君にあげる…!!」
- ファイナルフェイズ時の台詞。自らの命を削ってまで、愛する浩一が正義の味方であることを望んだ。
スパロボシリーズの名台詞
L
- (道明寺君がくれたナース服…。ちょっと恥ずかしいけど、気に入ってくれるかな?)
- Lにて。道明時に勧められてナース服を着てアイドルコンテストに参加。浩一は錯乱し、鼻血を吹きだした。
これはラインバレルのラジオCD『鉄のラジオバレル』において、パーソナリティーで浩一役の柿原氏が、同じくパーソナリティーの能登氏に執拗にナース服を着せようとしていた事にちなんだネタ(このときに「ナイスな展開だぜ」をもじった「ナースな変態だぜ」と言う迷言が飛び出ており、L作中でも浩一は鼻血を噴きながらこのセリフを口にした)。ちなみにナース服は公開録音の時に加藤役の福山氏が実際に着た。
また、この直後に美海は歌まで歌っているが、これは原作漫画版でアイドル活動をしていた影響だと思われる(中の人が歌手活動もしているためとも考えられるが)。
UX
- 「悪い宇宙人はやっつけなくちゃ!」
- UXにて、対ELSなどの戦闘時に。実際に聞くと分かるのだが勇ましい調子ではなく、どこか甘ったるい声色で自分に酔っているようにも聞こえる。和解が可能であることが分かると次の台詞に変わるのだが……
- 「さんざんみんなを苦しめたんだもの。話し合えるようになったって、私達の敵でしょ…!」
- 変わってもこれ。様々な犠牲が出たこともまた事実である以上、それなりに正論ではあるのだが。良くも悪くも敵に容赦しないUXの美海を象徴する台詞である。まぁ、「向かってくるんなら別に倒してもいいんだろ?」と嬉々として迎撃する地獄コンビよりはマシ(?)だが。
- 「これでまたひとつ、人類は滅びへと…」
浩一「!? 九条さん…!」
「わ、わかってるよ! みんな一生懸命戦っているのに、そんなコト言っちゃいけないって…」
「ケド、やっぱり気になるよ…」
「もし本当にすべての争いが無くなって、平和になったら、って…」 - 第47話エンドデモにて、今度こそフェストゥムとの対話に成功したことに安堵した自軍部隊をよそに「人類が滅びるのでは」と悲観を示した。
- 「あんな人たち、放っておけばいいじゃない!」
「フェストゥムやELSとの戦いがようやく終わったのに…!」
「これ以上、まだ戦わなくちゃいけないの!?」 - 第48話エンドデモにて、外宇宙にあるバジュラ本星へ向かった人類軍とフロンティア船団を追撃する自軍部隊に難色を示した。周囲がフロンティア船団の住民やバジュラを案じている最中にこの台詞を言ったので、ジョーイやランカに厳しく注意されたが、浩一の説得により考えを改めたようだ。
搭乗機体
- ペインキラー
- 本機のファクター。
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