「惑星Zi」の版間の差分
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2023年9月28日 (木) 05:36時点における版
惑星Zi(わくせいズィー)とは、ゾイドシリーズの舞台となる惑星[1]。
概要
地球からおよそ6万光年彼方、銀河系の正反対(ゾイド・ゾーン)に存在している。大きさは地球の85%程度しかないが比重が高いため重力は地球と同じ。
ゾイドシリーズはメディアごとにパラレルの世界観が複数存在しており、それによって扱いは異なる。玩具のパッケージに書かれた『バトルストーリー』[2]では、惑星Zi人による独自の文化が発展していたが、地球人の宇宙船が漂着したことから、地球の科学文明の影響を受けて急速な近代化が行われた背景を持っている。
それに対し、アニメ『ゾイド -ZOIDS-』ではかつて古代ゾイド人の文明が存在しており、それが滅亡したあと地球人入植者の文明が花開いた背景となっているため、作中に登場する文明はほぼこちらに由来する[3]。同作から1000年後を舞台とした『スラッシュゼロ』の時代は平和な時代が続き近代化も進み首都以外でもビル群が見られるようになっている。
さらに世界観が異なる『機獣創世記ゾイドジェネシス』では大変動の影響でゾイドや文明が崩壊している。
『ゾイドワイルド』シリーズでは星としての寿命を迎え消滅、惑星Ziの住人やゾイドたちが新天地を求め宇宙へ脱出したが、その中の科学船で反乱が起き不慮の事故により過去の地球に到着し地球へ飛来した事で「ゾイドクライシス」と呼ばれる大災害を引き起こし、幾多の動乱の中で『ワイルド』の世界観を形成したという設定となっている。なおその際地球を脱出した地球人が亜光速航行技術などで時間を超え惑星Ziにたどり着いた結果、惑星Ziの民の地球人の伝承とタイムパラドックスが発生したことを示唆する発言があるなど上記のバトルストーリーの設定が取り込まれている。
惑星Zi土着の生物は体組織中の金属含有率が地球のそれより高いため、総称して金属生命体と呼ばれている。ただし、多くの生物種は地球の動植物と生体構造はあまり変わらない。しかし、ゾイドと呼ばれる生物種だけは金属含有率が極めて高く外皮まで金属に覆われている。このゾイドに科学技術で改造処置を施したものが前述した「戦闘機獣」である。つまりゾイドは厳密にはロボットというよりもサイボーグと呼ぶべきものである。
惑星Zi人
惑星Ziに住む人間たちの総称。
ゾイドシリーズはメディアごとにパラレルの世界観が複数存在しており、それによって扱いは異なる。トミー(現タカラトミー)における公式ストーリー『ゾイドバトルストーリー』においては地球人とはことなるルーツを持つとされるが生物学的特徴はきわめて近く、惑星Zi人と地球人の交配も可能であるとされる。
『スーパーロボット大戦』に参戦した『ゾイド -ZOIDS-』においては惑星Ziに原生していた古代ゾイド人の文明滅亡後、地球から植民した人類種が惑星Zi人として扱われている。
これとは別に『ゾイドジェネシス』にも惑星Zi人が登場するのだが、取り立ててそのルーツに言及した描写はみられない。
歴史
ゾイドシリーズはアニメ、漫画、ゲーム、玩具などで設定が異なっている。ここではスパロボに参戦しているアニメ版をベースに解説する。
- 西方大陸戦争
- 西方大陸に存在する二つの国家、へリック共和国とガイロス帝国による戦争[4]。その実態はガイロス帝国摂政ギュンター・プロイツェンによる世界征服の野望によるものであった[5]。TVアニメ1作目『ゾイド -ZOIDS-』第一部の舞台。
- ガーディアンフォース
- プロイツェン討伐後に両国は和平を締結。共同で平和維持組織「ガーディアンフォース」が設立される。ガーディアンフォースはプロイツェン派残党や、プロイツェンを利用していた古代ゾイド人のヒルツ、さらにはヒルツを影で操っていた破滅の魔獣と戦う事になる。『ゾイド -ZOIDS-』第二部の舞台。
- ゾイドバトル
- 戦争の時代が終わり平和になったあと、ゾイドたちは兵器ではなく競技用のメカとして使われるようになった。ゾイドにより行われる様々な競技のことをゾイドバトルと呼ぶ。しかしゾイドバトルはただの興業ではなく、時に政治的・軍事的な陰謀も絡むことも多かった。
- TVアニメ2作目『ZOIDS新世紀/ZERO』[6]。
- 神々の怒り
- 『ゾイドジェネシス』で起こった天変地異。これによって惑星Ziは天変地異レベルの損害をもたらし、この異変の後に人類の文明レベルは産業革命以前に落ち、ゾイドのコックピット作成技術は失われた。自然環境は著しく破壊・汚染され、人類は古代の遺産「ジェネレータ」が稼働している周辺地域でしか生活することができなくなった。
- この時代のゾイドはコックピットが付いたものを「発掘」によって入手・運用するのが基本である。
- ディガルド戦役
- 文明後退後の惑星Ziは小国が乱立する時代になっていたが、古代のロストテクノロジーを入手した「ディガルド武国」が世界制覇を目指して各地の侵略を開始。他の国々は「ディガルド討伐軍」という連合軍を結成し、それに立ち向かった。
- TVアニメ4作目『機獣創世記ゾイドジェネシス』の舞台となった時代。
主な国家
ゾイドシリーズはアニメ、漫画、ゲーム、玩具などで設定が異なっている。ここでは『スーパーロボット大戦』参加作品の設定範囲で説明する。
- ヘリック共和国
- 西方大陸の南部に存在する共和制国家。
- ニューヘリックシティ
- 西方大陸エウロペに存在するヘリック共和国の首都[7]。
- マウントオッサ
- ニューヘリックシティ近隣の火山。首都防衛の要であり、共和国軍の要塞が存在する。
- ガイロス帝国
- 共和国と同じく西方大陸南部に存在する帝政国家。
- ガイガロス
- 西方大陸に存在するガイロス帝国の首都[8]。
『ゾイドジェネシス』の国家
地名
ゾイド -ZOIDS-時代
- ウインドコロニー
- バン・フライハイトの故郷。エレミア砂漠にある。
- レアヘルツの谷
- ゾイドを狂暴化させるレアヘルツが発生している。この奥にゾイドイヴのあるイヴポリスが存在している。
- ウンディーヌレイク
- ウルトラザウルスを隠すために作られた人工の湖。
- ガリル遺跡
- ガリル高原に存在する古代ゾイド人の遺跡。
ゾイドジェネシス時代
- ミロード村
- ルージ・ファミロンの故郷。
- ハラヤード
- Kでは向かう途中に地球に転移させられる。
- 嘆きの山
- ガラガが率いる反ディガルドゲリラの駐屯地。
- ズーリ
- キダ藩から落ち延びたラ・カン達が築いた土地。ディガルド討伐軍の最初の本拠地。
- アイアンロック
- コトナ・エレガンスの故郷。Kでは台詞でのみ登場。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 『機獣創世記ゾイドジェネシス』準拠。もう一つの地球に含まれており、名称も「エリアZi」となっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 本作では原作同様に単独の惑星であり、『ゾイド -ZOIDS-』の設定で登場。
関連用語
- ゾイド
- 惑星Ziに住む金属生命体。改造することで戦闘機獣になる。
余談
- 玩具シリーズの初期は「ゾイド星」と呼称されていた。「惑星Zi」の名前が使われだしたのは第二次大陸間戦争の展開が開始されてからであり、惑星Zi大異変によってかつてのゾイド星は変わってしまったという側面の強調でもある。
- ゾイドの後釜として発売された『装甲巨神Zナイト』[9]の世界観では、大異変により爆発・消滅してしまっている。だが数百年後、太陽系に最強のゾイド・キングゴジュラスが漂着し、新たな災厄を引き起こす事になる。
脚注
- ↑ 『ゾイドワイルド』系列は地球が舞台。ただしゾイドの起源に関しては同じく惑星Ziだとされる。
- ↑ ゾイドシリーズではこの「玩具版バトルストーリー」こそが原作であり、アニメや漫画のみならず「小学館版バトルストーリー」「公式ファンブック」でさえ派生作品扱いである。
- ↑ ただしバトルストーリーでも古代ゾイド人は存在したとされており、使用されている「ZAC歴」は古代ゾイド文明が存在した(と思われる)時代をZAC0年として換算したものである。
- ↑ バトルストーリーではへリック共和国首都は中央大陸、ガイロス帝国首都は北方大陸に存在するが、アニメでは両方とも西方大陸に存在する。
- ↑ バトルストーリーでは両国を滅亡させてゼネバス帝国を復活させるのが目的。
- ↑ 3作目『ゾイドフューザーズ』(SRW未参戦)でも類似したゾイドバトルが扱われるが、『/ZERO』とは世界観が異なる。
- ↑ 『ゾイドバトルストーリー』での首都は中央大陸デルポイのヘリックシティ。
- ↑ 『ゾイドバトルストーリー』での首都は暗黒大陸ニクス(北方大陸ニクス)のヴァルハラ。
- ↑ ゾイドと同じ組み立て式玩具だが、こちらは全部人型ロボである。