「シュテッケン・ラドクリフ」の版間の差分

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== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==

2020年11月8日 (日) 17:20時点における版

シュテッケン・ラドクリフ
登場作品

J9シリーズ

声優 曽我部和行
置鮎龍太郎(SRW代役
デザイン 小松原一男
初登場SRW スーパーロボット大戦GC
SRWでの分類 サブパイロット
テンプレートを表示
プロフィール
異名 諸刃のシュテッケン
種族 地球人
性別
年齢 22歳
出身 惑星ターマ
所属 銀河烈風隊
役職 副長
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シュテッケン・ラドクリフは『銀河烈風バクシンガー』の登場人物。

概要

諸刃のシュテッケン[1]通称(ロードネーム)を持つ銀河烈風隊の鬼の副長。敵にも味方にも冷徹で非情であるためこの名がついている。一方で、情に厚い面もあり単なる冷血漢とは呼べない男でもある。バクシンガーの左腕となる赤いバイク「ハリケーン」に乗り込む。

銀河烈風隊の中では参謀的存在で、論理と規律で隊をまとめる、鋭い観察眼と洞察力の持ち主。烈風隊を太陽系最強の艦隊にのし上げるため、自らコンピュータの操作やメカの設計までも会得してしまう。また外宇宙の技術等の情報にも目聡く、それらを耳にすれば自ら足を伸ばし視察に向かう行動力を見せる。しかし冷静である一方で喧嘩っ早い面もあり、相手の要求や挑発に手が出そうになったところを仲間達に抑えられる時もあった。

烈風隊に鉄の規律を定め、これに違反したものは厳しく罰するなど、「烈」の精神のもとに部隊を統括しているが、リーダーの座は盟友のディーゴ・近藤に譲っており、カリスマ性のあるディーゴに対して憎まれ役に回っている。

最後まで銀河烈風隊に尽力したが、サンダビーダ要塞の戦いでメンバー共々命を散らした。

ディーゴから「敵無しじゃ生きられない男」とまで言われている彼が、『ブライガー』のコネクション、『サスライガー』のシンジケートの様な悪の組織の存在しない時代に生まれたことは本人にとって不幸だったのかもしれない。

モデルは土方歳三。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
初登場作品。声は代役の置鮎龍太郎氏。
バクシンガーサブパイロット。主に「不屈」「鉄壁」担当。ディーゴが離脱すると「熱血」も彼の担当になる。

パイロットステータス

精神コマンド

GCXO
不屈必中鉄壁熱血激励友情

人間関係

ディーゴ・近藤
銀河烈風総局長。通称「ドン・コンドール」。小難しい事を考えるのが苦手な彼からしばしば面倒を押しつけられるが、心底からディーゴに惚れ込んでいる。
真幌羽士郎
銀河烈風一番隊隊長。通称「ビリー・ザ・ショット」。ディーゴ同様、アウトロー時代からの仲間であり、シュテッケンも彼とディーゴの前では気の置けない間柄である。
佐馬之介・ドーディ
銀河烈風特別隊員。通称「かっ飛びの佐馬」。何かと軽口を言われるも、シュテッケン自身は彼に確かな信頼を置いている。
ライラ・峰里
銀河烈風特別隊員。通称「不死蝶のライラ」。第1話で「女子供は要らない」と突き放すが、後に仲間として認める。
スリーJ
彼にバクシンガー及びバクシンバードの調達を頼むも代金を出世払いにし、彼を大いに困らせた。その後もスポンサーの渡りをつけさせるなど、無茶を言いつけながらも重要なパートナーとして付き合っていくことになる。
オズマ・ドラーゴ
立場としては敵ながら一目置き、「トルサ星のはみ出し者じゃなかったら共に騒ぎたかった」と残念がった。

SRW未登場の人物

ジャッキー・リー、ファンファン・リー
ビリーの弟分としてついてきた兄妹。ライラ共々最初は突き放していたが、同じく働き振りを認め諜報役などを任せるようになる。
アンリィ・セゾンJr.
銀河烈風のスポンサーになるセゾン財閥の二代目。資金援助の見返りとしてボディガードでは不足だとシュテッケンが直談判しに行くと「過小評価していた」とあえて試していたような素振りも見せ、改めて不知火党の討伐を依頼した。
後に彼がオフス星に外宇宙の兵器の買い付けに行く際には自分も視察すべく同伴を願い出ると共に、熱病で倒れたビリーにDr.ディネッセンへの紹介状を書いてもらっている。
ジューロ・南
セゾンJr.の紹介を経て烈風隊の総局長補佐に就いた男。初対面時は不愉快がっていたが彼の働き振りは徐々に認めていったようで、悩む彼に道を示そうとした事も。最終的に脱走するが結局のところはかつての同志を討つ事にためらいがあった為で、当初に感じた懸念はそれを意味していたのかもしれない。
カルモ・ダクス
太陽隊のリーダー。初対面である護衛艦隊参加時から自身が名門の出である事を鼻にかけた横柄な態度などで印象は最悪であり、最終的には特別警護隊の権威を笠に着て銀行を襲い金品を奪う等、職権乱用の限りを尽くしてきた彼を粛清する。
シンザーク・ハイム
ロングー星の過激派。病体でありながらもシュテッケンと互角の剣の腕を持つ。
ミリー・マデラート
14話ゲスト。シュテッケン曰く亡き母に似ているらしく、ミリーも次第にシュテッケンに惹かれていったが…。
なお彼女が面会に来た事であの堅物に若い女性の客がと士郎達は騒然となり、一同揃って野次馬されたりとからかわれた。
ソニア・マルレーン
第19話で出会った、バクーフの恒星間宇宙船の建造を請け負っているマルレーン造船の御令嬢。同社のドックでジル・クロードの襲撃に遭い負傷したところを彼女に介抱され、以後は遠くで思い合う関係となる。

他作品との人間関係

コズモレンジャーJ9
かつてのアステロイド・ベルトの英雄。 『GC(XO)』で(設定が変わる形ではあったが)競演を果たす。
山本優による設定ではアイザックの末裔であるとされている。
JJ9
後の世のJ9の名を継ぐ者達。 『GC(XO)』では当初手厳しく接している(後述)。
カーメン・カーメン
『GC(XO)』で彼をオズマの仇と認識する。
エルピー・プル
『GC(XO)』では、あまりに緊張感のない彼女の言動に我慢がならなくなったのか、つい怒鳴りつけてしまう。しかし、ホワイトベース隊に自分たちの精神論を持ち込むシュテッケンにも問題があると思うが…
ジャック・キング
『GC(XO)』にて、と彼の喧嘩を止めに入った際、彼に酷くからかわれる羽目に。

名台詞

「殺して方が付くなら、こんな手っ取り早い話は無いな」
第1話より。支払いの事で揉め「いっそ殺せ」と癇癪を起すスリーJに対して、剣を突きつける。直後に当然、ディーゴに宥められた。彼の気性を端的に表している。
「銀河烈風には女と子供はいらねぇな」
同上。士郎がひょんな事からライラやリー兄妹(SRW未登場)を連れてきた時に激怒して一言。士郎に宥められて事なきは得るも、ただでさえ大所帯の銀河烈風で一旗揚げようというのに、余計な奴らを世話する余裕はないとも思ったのだろう。
「今から、ここドーエ星のツーデンの谷を我々『銀河烈風J9-Ⅱ』の本拠と定める。夜になれば、俺たちの誇りとする美しい地球が手に取るように望めるだろう。だが今は、新惑星系の連中が我が物顔でのさばり、地球の力は弱体化する一方だ。その陰で力なき人々は泣いている。俺たちがアステロイドの田舎ターマからやって来たのは何のためか!誰にも束縛されず、のさばる悪を叩き潰し、太陽系を守ったコズモレンジャーJ9の故事に則り、力無き者を助けて混乱する太陽系を元の秩序ある太陽系に戻す事だ」
「異議無き者は剣をとれ!」
第2話より。ドーエ星での隊士達への演説。
「腹の据え方を知らん奴には、一時的に自分の臆病さを忘れさせてやることだ。オタオタしてる内に、心臓に風穴が空いている…」
上の演説で隊士達に気合を入れた後、「ああでもしないと統制が取れないのか」と佐馬に言われての返答。直後士郎に「シュテッケンなりの思いやり」とフォローされ、「余計な注釈」と照れ隠しめいた文句をつけさせられるハメに。
「無論、1割はお前の手数料だ。額が増えるほど、お前さんの実入りも多くなるって寸法さ」
スリーJからアンリィ・セゾンJr.の資金援助の手配を報告された後、見返りとしてボディガード程度じゃ大した料金は取れないと思い直談判しに行くと宣言。さらにこの台詞で宥めにきたスリーJをその気にさせる。
「つまらねえ事にエネルギー使いやがって。お前ら二人とも、昨日から仲間だろ!」
第3話冒頭にて、ちょっとしたことで殴り合いの喧嘩にまで発展していたクラパチーノとサイトー(共にSRW未登場)の二人を両成敗の一喝。その後サイトーをはじめとしたドーエ星で加わった面子には一時休暇を与え、ビリー達から不満を申し立てられるも喧嘩を止めなかった先輩の責任ときっぱり断じた。
「大体ディーゴがしっかりしていれば、俺はこんなに気を使わずに済むんだよ」
ディーゴ「まあ、そうムキになるな…。小難しいことは、お前に任せるからさ」
「フ…相変わらずだな…」
その後、喧嘩の後の措置についてはドーエ星での新入りの覚悟を見る腹積もりもあったことを話した後、ディーゴのおおらか過ぎる態度にも原因はあると文句をつける。しかしいつも通りのおおらかさで返す彼には怒るに怒りきれず、仕方なさげに笑みをこぼした。
「俺はああいう調子のいい野郎は大嫌いだ」
士郎「良さそうな人じゃないですか…?」
「“俺は”嫌いだ」
第4話にて。セゾンJr.から紹介された案内人として出会ったジューロ・南が銀河烈風に加えて欲しいと願い出、快諾するディーゴに対して、シュテッケンは訝しく思い表情を強張らせる。ひどい仏頂面だと士郎にも指摘されるもこの返答であったが、シュテッケンのこの直感が間違いであったか否かは後にも分かることである。
「ま、俺達は俺達のやり方で行くさ。政治向きのことは興味がねえしな」
ディーゴ「何をする気だ?シュテッケン」
「あんたを“男”にしてみたいのさディーゴ。銀河烈風を太陽系最強の“男”の組織にしてみたい…不服かね?」
第5話にて。アーウィン家の護衛艦隊に参加して、目的地であるゴーショ家のお膝下であるイエロー惑星海に到着した際、バクーフ打倒の為にゴーショ家を担ごうとする連中もいるという噂があるとディーゴが話したのを受けて。だからどうしたとばかりに自分達の信じる道を行くと宣言、ディーゴもこれに異論はなく、そこにはいかに陰謀渦巻く世であろうとも理想を求めて突き進む男達の顔があった。
「ディーゴ… あんたはリーダーの器だ」
同上。バクシンバードに乗り込んできて、護衛艦隊で自分達を蔑ろにするエルン・バイスト(SRW未登場)を追い落とすべく銀河烈風に「子分になれ」と迫ってきたカルモ・ダクス。その態度にシュテッケンははらわたが煮えくり返る思いであったが、ディーゴは穏やかな対応で子分というのはしかと断りつつも共同戦線を約束。自分には出来ない対応で矛を収めさせた彼に感謝の言葉代わりにこう告げた。
「特別警護隊隊規第三条。みだりに権力を振りかざし、ゆえなく市民に金銭を強要したる者…死罪! …今朝あなたが署名した誓約書だ」
カルモ「何…!? 知らん、俺は知らんぞ!」
「きちんと読まずに隊規を破ったのはあなたの不注意。我々の関知するところではない…」
第7話にて。パーティで浮かれて隙だらけと見せかけるディーゴの策にまんまと引っかかり、気の緩んでいるカルモ達太陽隊の艦を奇襲、腹心のニイ・ミッキンを討った直後カルモに対し宣告を下した台詞。「隊規なんて有名無実だろう」とろくに読みもせず署名だけしたのが仇となる形で(シュテッケンもこれを見越して署名させたのだろうが)、彼を追い詰めた。
ちなみにこの誓約書だが、この話の冒頭にてシュテッケンがワープロのような機械に人差し指一本でポチポチ入力しながら作成していた。…とこの頃はかなり操作に慣れていない様子だったが、翌第8話では普通に両手でタイピングしているのでこの間にだいぶ上達したらしい。
「俺は掟の鬼になる…!」
第8話にて。獅子身中の虫であるカルモ達を討ち守備隊としては一枚岩となったものの、それでもなお動乱の時代を生き抜くには不足と感じ、強力な組織として纏め上げるべく鉄の規律の必要を確信する。
「不服のある者は二時間以内に申し出ろ、強要はせん。基地を去るもよし、だが一旦烈風隊に留まると決意した時から、例え誰であろうと処罰は適応する。今後入る新隊員も然りだ。解散!」
引き続き同話にて。集められた烈風隊の各隊員に隊規を記した用紙が配り終えられると共に、鉄の掟を以って彼らの覚悟を問う。
「恐れを為す者は去るだろうし、入っても来ねえ。銀河烈風には真の、強い“男”達だけが必要だ…でなければ、他の奴らに潰されちまう」
ディーゴ「嫌われ者になるぞ…」
「ああ、嫌われ者は俺一人でいい。ディーゴ、あんたはただ、デーンと構えて皆を引っ張っていけばいい…」
その直後、ディーゴに「罰則の全てが死をもって償う、というのは厳しすぎないか」と問い詰められて。隊に真の猛者のみを求むべく、敢えて嫌われ者の役を買ってでも強い隊規を敷くのは、ディーゴの人柄に対する信頼もあってのこと。それを打ち明けたことで、ディーゴも「俺もお前に賭けてみるさ…」と決意を新たにする。
「……つまらねえ事は早く済ませて帰って来い。二度と俺に無断で、勝手な事をしやがるとただじゃおかねえぞ」
第11話より。コーミ星の難民救済を頼んだ士郎に怒って、「人民救済事業団じゃねぇんだぞ」と彼を殴るも、士郎からも怒鳴り返され、さらに激昂しながら士郎に説教を食わせたのちに一息を入れて言った一言。自分にも他人にも厳しい苛烈な男ではあるが、不器用ながらも情に篤い事が分かる台詞である。
「野良犬が狼か、虎が狐か、やってみればわかることだ」
同上。士郎への説教の後、ディーゴ共々キョウラーク星の治安長官に就任したモーリ・アーウィンに召喚され、そこで紹介された同じく治安部隊として編成されたスクランブルパトロールの隊長ゲルバ・ゾルバが「貴様ら野良犬と一緒にされては困る」と烈風隊を侮る。カルモ・ダクスの再来とも言うべき男を前にして、「虎の威を借る狐」と返したディーゴにシュテッケンも続き、強かに狼は怒る。
「フフッ。俺にとっちゃ、うってつけの世の中さ」
第12話より。ロイ・マローンら新惑星の大物達がキョウラーク星に集結し、ゲルバのスクランブルパトロールも動いている事を言われ息巻くのを、ディーゴに「外だろうと内にだろうと、敵なしじゃ生きていけない男」と評されての返答。その笑みは、多分にそんな己の性分を自嘲したものか。
「ディーゴ、よせ。その優しさがあんたの命とりになる。銀河烈風には情けは無用だ」
同上。行き過ぎた行為の責任を取るため自決したゲルバに向け哀悼の意を述べるディーゴに対して釘を指す。
「TV局に売りつけて、しこたま儲ける抜け目のない奴と言ったら、一人しかいねえさ」
第13話冒頭より。前話においてロイ・マローンらのゴーショシティ焼き討ちを阻止しこれを討った銀河烈風隊に、関係当局から報奨金が与えられる運びとなった事がTVのニュース番組で話題となる。いつの間にやら映像まで流出しており、これを見て盛り上がっていた隊士一同を訓練にけしかけた後、誰がこんなものを不思議がるディーゴに対してこの台詞。当然、スリーJの仕業であり、報奨金の計3億ボールのうち10%をちゃっかりせしめられるのであった。
「ディーゴ、生きるも死ぬも人の定めだ…。俺達の敵は、新惑星の連中でも外宇宙艦隊でもねえのかもしれんぜ…。“時代”さ。目に見えねえ、とてつもない化け物かもしれねえ…!」
ディーゴ「シュテッケン…」
「潰されてたまるか…! ディーゴ! 俺達はな、『烈』の精神を精一杯生きるのさ…!」
同上。招かれた地球のパーティで出会ったバクーフ筆頭大臣タイローン・イーデン。全ての争いを収めるべく外宇宙艦隊との和平を模索していた彼が、反乱分子グループに加わっていた実の子に命を奪われるという悲劇を止める事ができず、「何のために戦っているのかわからなくなってきた」と途方に暮れるディーゴに、シュテッケンは仕方のないことと慰めつつ、このような事が起きる恐ろしい“時代”こそが本当の敵なのかもしれないと語る。そんなものに負けるわけにはいかない。銀河烈風を旗揚げした時から立てた志を貫き通すのだと、ディーゴと改めて誓い合い彼を鼓舞した。
(似ている。あのミリーという娘、母に瓜二つだ…)
第14話。隊の様子を見に行く中、襲われていた少女ミリーを助けた際に今は亡き母親の面影を見る。その後、自室で形見のネックレスを手にしたシュテッケンは病床にあった母の言葉を思い出していた。「誰にも頼らない強い男になってね、シュテッケン…」
「母に…母と似ていたからだ」
同上。ミリーが新惑星側のスパイである事に勘づきながらも、罰することなく何度も逃した事をミリーから尋ねられて答える。「情」であった事には違いないが、それは「」とは言えなかった…。直前、スパイ行為のために調べ上げた自分とシュテッケンの母が似ているという事実を利用していたことを彼女から聞かされたが為、猶の事辛さは募る。しかし、いつの間にかシュテッケンを本当に愛していたミリーはシュテッケンを守るべく、奇襲してきた新惑星の連中に立ち向かいその命を儚く散らす。同話の最後にはその彼女を脳裏で母と重ねながらその名を呟き、別離の辛さを振り切るかのように独りバイクで駆けていった。
士郎「シュテッケン…勘違いですよ。何ともなかったのに…今だってほら、こんなに」
「いや、この間の熱は普通じゃなかった。キョーラーク星のヤブ医者の診断じゃ、俺は納得できねぇ!」
第15話。セゾンJr.がオフス星まで武器の買い付けに行く話をする中、医学も進んでいると知り、士郎を連れて身体を診てもらおうと宣言。考えすぎだと反論したものの強情な態度で返されたため士郎も嫌気が差すが、直後にディーゴからフォローをされた。言葉は強硬ではあるが、彼の身を確かに案じていることが見て取れる。
「俺はVIPにはなりたくねえ」
同話のその後、オフス星へ行くにあたって途中までセゾンJr.のチャーター便に乗せてもらい、士郎が「ちょっとしたVIP気分」と言ったところにこの返事で例によって呆れられる。まあ彼の性分から言えば、守られるだけの存在になるのは御免被るだろう。
「俺が言ってんのは、本隊を放ったらかしてよくも来れたもんだということだ!」
ディーゴ「こうしたことがあるからだろうが!」
「責任はどうするんだ! 結束のことも考えろ!」
ディーゴ「俺達がやられちまったら、結束も何もねぇだろ!」
「俺は納得しねぇぞ、ディーゴ!」
ディーゴ「ま、勝手にしろ」
「ああ、勝手にするとも!」
同話ラスト。ケイ・マローン襲撃の報を聞き駆けつけたディーゴと言い争う…のだが、完全に痴話喧嘩の様相ともなっており、士郎達一同も呆れた様子を見せていた。
「変なことを吹き込みやがって。余計な知恵をつけたな」
ジューロ「…?シュテッケン…」
「銀河烈風にはな、ものの役に立たねえ生半可な知恵は必要ねえんだ」
第17話。オフス星から戻ってくると烈風隊内には見ない顔を見かけるようになり、従来の隊士にも態度の変わった者がちらほら。ジューロ・南の報告によると五番隊隊長テディの幼馴染カシム・タローンと、彼を慕ってきた者が一緒に入隊してきたといい、思想家らしいカシムの様子に感心しているジューロの口ぶりに対し、そのカシムの「余計な知恵をつけた」活動に警戒心をむき出した。
「理論武装をする奴には、必ず裏がある」
その後ジューロにテディとカシムを呼びに行かせた隙に、ライラにカシムの書いた本について尋ねながらの一言。曰く「純粋に太陽系を愛する情熱を謳った激しいもの」とのことだが、その理論は新惑星側にもバクーフ側にとっても共感しうるところだというから、カシムなる男の腹積もりには尚更怪しまざるを得なくなった。そしてシュテッケンが直感した通り、その懸念は現実のものとなり…。
「テディの墓にはこれを一緒に埋めてやれ」
同話ラスト。結果的にカシムに加担したテディを掟により粛正した士郎に向け、自らの剣を墓に埋めるようにと差し出す。反乱に手を貸したとはいえそれまで隊に尽くしてくれた彼に、懐剣を副葬することで感謝の念を示した。
「そういう優しさはよせ!『烈』の本分は、責任はすべて己自身に有る、だ」
第18話。カシム達の反乱の一件を機に隊の再建を図るべく、シュテッケンは新たな隊割を発表。300人にも達した大所帯が収まりきらないとの士郎の指摘に対し、カシムに影響された連中はいずれ出て行くだろうと切り捨てる方針を明かすと、補佐のジューロもそれを気にしているだろうとディーゴが自らも責任を感じ悩むが、ここはその優しさが仇となると厳しく指摘する。彼らが自らその道を選ぶのであれば、咎める義理はないと。
「私は常に『烈』の隊規に、己を照らしてみる。あなたも烈風隊士ならそうすべきです」
その後ジューロに話がしたいと呼び出され、テディを失ったのも自分の責任だと打ち明けてきたのに対し。彼があくまでもディーゴ直属の補佐である以上自分から直接の沙汰を言いはしないものの、烈風隊士としての道を示すが…。
「そいつはどうかな。今の世ん中何が起こっても不思議はねぇ。ボヤボヤしていると後ろからバッサリだ」
士郎「シュテッケン!それは偏見だ。ジューロさんは断じてそんな人では無い!」
「そうかな」
同上。カシム派の隊士達は一斉に離反し、あろうことかジル・クロード側へと付く。さらにジューロも行方不明となり、ジル・クロードと組んだ事を懸念するディーゴに対してこう切り返す。反論する士郎の言葉にもそれを曲げるつもりもない。OPアバンのディーゴの台詞を踏襲しているのが皮肉である。
(恒星間宇宙船か…。バクーフも馬鹿ばかりが揃っちゃいねえ…へへ、やるもんだぜ)
第19話より。ニューバクソードの調達に行ったスリーJからの通信で、彼が滞在しているカイサ星でバクーフが外宇宙に使節を派遣する為の恒星間宇宙船を建造していると聞かされて。それに興味を持ちそちらへ出発すると伝えると、バクーフにも先進的な考えの者がいるらしいことに、味方にすら牙をむくことも多い彼も珍しく感心していた。
「無理を強引に通すのが、お前のいい所だ」
スリーJ「またまた~…」
「無理なら…今晩、俺一人でドックに忍び込んででも見てくる」
その後目的地に到着、夕方頃迎えに来たスリーJに恒星間宇宙船の見学は一泊して明日にしたらと言われるも、気が競っているシュテッケンは今日中にしたいとこの無茶振り。ここまで言われるとスリーJも断りきれず、職員を懐柔してどうにか「見学」(と言っても夜間こっそり入れてもらってだが)に漕ぎ付けた。無茶にも程があるが、スリーJを頼りにしているのは間違いないだろう。
ばあや「キョーラーク星の人斬り狼!」
「その通りです…」
同上。お目当ての造船ドックにてシュテッケンが訪れていた情報を嗅ぎつけたジル・クロードの奇襲に遭い、その傷を手当をされソニアと再会。しかしまたいつジルの襲撃があるとも知れない状況では、これ以上世話になるわけにはいかないと直ぐに起き上がり正体を明かす。その際このようにソニアの婆やから罵られるも、それを否定せず受け止めていた。
「ゴワハンド狸が…!」
第22話、バクーフ総将軍アーウィン14世の急逝を受けてなお、イーゴは静観を決め込んでいるとの士郎の報告を受けての一言。尻尾を出さない彼のタヌキ振りに臍を噛むが、この言葉が呼び水となったのか、ディーゴが地球の方の「古狸」、すなわちゴーショ家の血縁者であるユーリ・カズン・アーウィンが総将軍に就く事に黙っていない者がいるのではないかと気づき出す。
ディーゴ「シュテッケン…これで俺達はもう、元の独立愚連隊『烈』に戻ったぜ」
「あぁ… スッキリしていいじゃねえか? 時は巡り、運は変わろうと、俺達『烈』の集団である事に変わりはない」
ディーゴ「シュテッケン…!」
「戻れはしねえのさ…決めたことだ。元々俺達はJ9の遺志を継いだ…『烈』の意地を見せてやるさ。俺達は力だ…!」
ディーゴ「思い切り暴れるか…ここで引き下がる手はねえ!」
第24話。新惑星連合が新総将軍ユーリとモーリ・アーウィンそれぞれに偽装暗殺隊を送り込み、双方を決裂させる作戦を実行。大事には至らなかったものの、これを受けモーリはキョウラーク星から帰還しユーリと手を切る所存であることを言い渡され。これにより銀河烈風隊は後ろ盾をなくした野良犬も同然となってしまうが、それも意に介さずかの英雄達が示してくれた己が道を依然貫く事を誓うシュテッケンに、ディーゴも固い握手で応じる。
ユーリ「あれは?」
「我々が、新たに取り入れた新機動ロボ・ブライダーです」
ディーゴ「ブライダー?」
「そうだディーゴ。あやかって名づけたのさ、コズモレンジャーJ9にな」
同上。キョウラーク星を去ったモーリに代わって直接仕えることになったユーリに、スリーJが届けてくれた烈風隊用機動ロボ・ブライダーを紹介した際の一幕。自ら設計にも関わったおろしたての新型機を前に、どことなく誇らしげである。
「そっちもそっちの流儀で乗り込んできた…当然こっちもこっちの流儀で受けるしかねえな」
オズマ「無論だ…」
「敵は……斬る」
オズマ「受けるぜよ。元よりそれは覚悟の上じゃ…だがその前にわしの気持ちを、聞いてほしいんじゃ…!」
第27話。ナーカと共にバクシン基地へと訪れディーゴ達との面会を望み真正面から正体を晒してやってきたオズマに対し剣を向け、烈風隊副長として新惑星連合は敵だということを今一度示す。それはオズマも覚悟してのことであり、それでも話を聞いてもらいたいという彼の目を確かめて剣を納める。
SRWでは前半がバクシンガーでの被弾台詞としてアレンジされ(オズマの「無論だ」もディーゴが言う形でアレンジ)、後半のものは合体攻撃「J9スペシャル」中にて採用されている。
オズマ「諸刃のシュテッケンか… あんま切れすぎると己も切るぜよ?」
「…オズマ・ドラーゴ。先が見えすぎると、足元が見えなくなるぞ」
その後オズマがバクーフから離れて手を組むよう熱く説得するもディーゴはそれを断り、シュテッケンも彼が他の新惑星連合の連中には黙って来たことを聞いた上で「聞かなかったことにしよう」と返答するや否や、このやり取り。シュテッケンもあくまで意趣返しのつもりだったのだろうが、図らずもこの言葉は現実のものとなってしまう
ディーゴ「二・三日したら改めて返事を聞きに来ると言っていたが、あいつの心は読めん。だが、稀に見る男だ…」
「勿体ねえ男さ…あいつがトルサ星のはみ出しもんじゃなく、アステロイドの男なら共に騒ぎたいところだ」
ディーゴ「ああ、実は俺もそう思っていた…」
それから出直してくると帰っていったオズマを評して。敵同士という立場の違いはあれど、彼を二人して認め合っていた。
「惜しい男だった。オズマ……お前は、時の流れに殺されたのだ……」
同話ラスト。ジル・クロードの一派と殺し屋に襲撃され、目の前で事切れたオズマ。それを見届け、彼もまた時代に殺されたと嘆く。彼の遺体は共に殺されたナーカ共々、烈風隊自らバクシンガーで宇宙葬にして見送られた。
佐馬「…戦っているのは、俺たちだけじゃねえだろ?」
「持ち場に戻らねえか。もうすぐディーゴも帰ってくる…だがな、あの部屋は使わせるわけにはいかねえぞ」
第28話より。新惑星連合とバクーフ軍の会戦を前に隊士達以外の非戦闘員をバクシンバードから降ろそうとするが、言っても無駄なことと士郎達に止められる。現に艦内の食堂を覗くと、リリィやキャシー達が即席の野戦病院に仕立てている真っ最中。彼女達もここを使うことがないのが一番だと思いつつ、覚悟を決めて自分達の戦いを進めていたことを知り、シュテッケンは何を言わず食堂を後にする。自分達にできることは可能な限り、隊士達の身を無事に戦いを終わらせることだといつもの硬い態度で士郎達に言い渡した。
「ディーゴ、さあこれからが俺たちの見せどころだ。コントロール衛星を撃ち落とすなんざ序の口だ。トーバ隕石要塞の下を突破して、敵のトーバ本星の喉元に噛み付くんだ!」
ディーゴ「シュテッケン!お前…」
「ディーゴ、その代わり命がけだ。あんたを太陽系の歴史のヒーローにしてみせる!それが俺の夢だ…いや、現実にしてみせるぜ!」
同上。バクーフ軍が新惑星連合の戦力であるコントロール衛星に苦戦するさなか、スリーJがそれを妨害できる撹乱衛星アルバトロスを調達して形勢逆転の手が導かれる。その勢いのままに新惑星連合の本隊を叩き、成り上がりをものにしてみせようとシュテッケンは意気込む。
「目に毒な美しさだ…」
佐馬「表向きはな」
第32話。反新太陽系連合として立ち上がったガオーカ星に向かう途中、地球の姿を眺めて。バクーフのお膝元である地球にも戻ることはできない状況にあっては、地球の美しさも心苦しく感じられた様子。
「シンザーク・ハイム…! 死してなお挑むか!」
同上。ガオーカ星でロングー艦隊の民兵隊と激突し、彼らにかつてその鬼気迫る剣を目の当たりにしたシンザーク・ハイムの影を見る。ロングーの虎が死して残した彼らの働きに、シュテッケンも唸らされた。
「これじゃあ、俺たちがアステロイドに戦火を持ち込んだも同然だ。連合軍が動けば地獄の炎が広がる。どうしたディーゴ! 早く帰ってきてくれ!」
第36話ラストの次回予告より。民間の被害を無視し食料焼き討ちという卑劣な手を使った新惑星連合だったが、この台詞はただそれに憤るだけでなく、普段の冷静なシュテッケンとは思えないような切羽詰まった口調である。更に映像ではボロボロに傷ついたバクシンガーまで映っており、次回の波乱を予感させる。
「良く見たか。みんな地獄の修羅場を潜り抜けてきた。キョーラーク…ミフーシ…ガオーカ…アエイズと数えきれない戦場を戦い生き残ってきたんだ。わかるか、これが戦争だ」
第37話。アステロイド各地の混乱により多くの若者たちが銀河烈風隊への入隊を希望するが、ディーゴたち一同は頑なに入隊を拒む。そして負傷兵たちの姿を見せる事で若者たちは名残惜しそうに帰っていくのだった。
「ディーゴ! ディーゴ…ディーゴォー!!」
同話ラスト。宇宙へ散ったディーゴに向けて叫ぶ。
「二人とも士郎の言うことを聞け。これはディーゴからの遺言でもあるんだ。生き残れ。 たくましく生きて次の時代に俺達烈の生きざまを受け継いでくれ。それができるのはお前達だけだ」
最終話。最後の決戦へと赴く前に同行を願い出たジャッキーとファンファンを制止し、士郎と共に銀河烈風隊があった事を伝える語り部となる事を願う。
「烈風……ここにありィィィッ!!」
最期。敵機の攻撃にハリケーンごと吹き飛ばされ、死に際に叫ぶ。最期までシュテッケンは「烈」と共にあり、「烈」に殉じて散った。その戦いが報われることなく……。

迷台詞

「人間より、馬と一緒の方が落ち着きます」
第19話にて、バクーフの恒星間宇宙船を見学すべくカイサ星へハリケーンを飛ばしてやってくるもエンジントラブル。そこにソニアが乗る車が通りがかり乗せてもらうことになり、遠慮して後ろの方に乗ると申し出るとそちらは馬小屋だと言われるが、それでも構わないと返した一言。流石に変な人と思われたか、ソニアもお付きの婆やと顔を見合わせていたが、その後は不思議な事を言う彼を興味津々に見ていた。
「士郎、お前のへそ曲がりは死ななきゃ直らねえのか?」
士郎「シュテッケンほど曲がっちゃいない」
第26話。目が見えなくなっても自分がやせ我慢で戦線に出ると言ってるのか試してみろと剣を抜いた士郎に対し。この返しには流石にカチンと来てしまったのか、頭に血が上ってかあっさりと負かされてしまった。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「ギャンブラー風情が何用か?」(『GC』)
「…欲にまみれた博徒ごときが何用か?」(『XO』)
『GC(XO)』第25話「旅立て!銀河のミト王子」より。初対面のブルースに対して発した台詞。同じ声で同じポジションでありながら、全く違うキャラクターなのが分かる。
「貴様! 戦場をなめているのか!」
「こんな事では隊規が乱れる!」
『XO』第37話「切り開け!地球の未来」の追加場面より。ホワイトベースのデッキを走り回るプルに辟易しての怒声。直後、プルには怖がられ、ディーゴには止められ、士郎「隊士粛清とか始めないで下さいよ」と宥められてしまう。
「そこ! 何をやっている!? 隊内でのケンカは御法度だぞ! 銀河烈風なら切腹ものだ」
ジャック「オー、ハラキリ。ブシドーですね? 興味ありまーす」
「くっ…こいつ、俺達をバカにしてやがるのか?」
『GC(XO)』第46話「ゴワハンド星SOS」より。エドン星及びゴワハンド星の危機を救った後、ペンタゴナへ向かう最中、號とジャックの喧嘩を止めるが、逆にジャックにペースを乱されてしまう。この直後、ディーゴが宥める。
「銀河烈風隊隊規第2条。 長時間に及ぶゲームで休憩を取らぬ者、死罪」
『GC(XO)』の中断メッセージより。過激過ぎる発言にディーゴからもやはり「そいつは厳しすぎないか?」と言われるが、「あんたがやりたくないんなら、俺が斬る!」と本気の模様。

搭乗機体

ハリケーン
バクシンガーの左腕を構成する赤いバイク。
バクシンガー

脚注

  1. 媒体によっては「もろ刃」と表記されている場合もある。