「地球防衛企業ダイ・ガード」の版間の差分
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2013年7月12日 (金) 22:37時点における版
- 1999年10月5日 ~ 2000年3月28日(テレビ東京系) 全26話
- 初参戦スパロボ:第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
ストーリー
西暦2030年、秋。青い海。青い空。何も変わらない日常。平和そのものの光景。
熱海の海岸でいつもの様に退屈な広報活動に勤しむ株式会社21世紀警備保障・企画部広報2課の面々。
そこには、今では何の為に作られたかも忘れ去られた巨大ロボットダイ・ガードの姿もあった。
金食い虫、厄介者と言われ、威厳も何も存在しない唯の歩く広告塔として。
しかし、その日常は異様な落雷と共に終わりを告げる。
雷が落ちた海中から突如出現したのは、目を疑う様な巨大怪獣だった!
今こそ、その時だ! 立ち上がれダイ・ガード! サラリーマンだって、平和を守れるんだ!
概要
もし、世界の平和を守るスーパーロボットが企業の所有物だったら?という話を、リアリティを追求する方向性で取り扱った異色作。第1話、視聴者は主役機ダイ・ガードの信じられないほどの弱さに度肝を抜かれた。
この演出に代表される様に、ダイ・ガードは一見ヒーロー然としたスーパーロボットそのものの外観をしているのだが、無敵のスーパーロボットには程遠い存在で、移動するのにすら苦労する。それを知恵と勇気とチームワークで補っていくという内容である。
世界観や技術力は現代に近く、ジャンルとしては『機動警察パトレイバー』に近い。ダイ・ガードの発進の度に予算や許可の問題が発生して常に書類に押印していたり、苦戦を強いられて一時撤退し、新兵器で対抗したり……と、いかにもスーパーロボット然とした外見からは想像も付かないほど、リアリティのある作風の中に、スーパーロボット的な熱さが加わっている。
後に『機動戦士ガンダム00』の監督を担当する水島精二氏が初めて携わったロボットアニメ作品でもある。
登場人物
広報2課
- 赤木駿介
- 本作の主人公。熱く燃える正義感を持つ、明朗快活な熱血漢。ダイ・ガードのメインパイロット。
- 桃井いぶき
- 普段は赤木の抑え役だが、実は強気で男勝りな女性。ダイ・ガードの索敵などを担当するナビゲーター。
- 青山圭一郎
- クールな皮肉屋という、いわゆる『2号機パイロット』なキャラ。ダイ・ガードの足回りを担当するエンジニア。
- 大山紀子
- 2課のOLたちのまとめ役。
- 入江静香
- 2課のOL。掴みどころのない性格をしている。
- 谷川風花
- 2課のOL。いわゆるガングロギャル。
- 中原千秋
- 2課のOL。小柄で童顔。青山に惚れている。
- 横沢晋也
- 広報2課課長補佐。元軍人。
- 石塚智美
- 2課のデブトリオのリーダー格。老け顔だが27歳。
- 田口友朗
- 2課のデブトリオの一人。
- 伊集院博孝
- 2課のデブトリオの一人。外国語が堪能。谷川に惚れている。
- 大杉春男
- 広報2課課長。元軍人でかつては軍曹。昼行灯のように見えるがかなりの切れ者。
21世紀警備保障関係者
- 百目鬼里香
- 技術部主任の天才少女。
- 墨田洋介
- ダイ・ガードの整備班班長。
- 神村恵
- 社長秘書。赤木の従姉弟。
- 西島
- 野心家の21世紀警備保障専務。大河内社長に最も強く反発していた役員。
- 大河内伝次郎
- 21世紀警備保障社長。元安保軍少佐で12年前のヘテロダイン襲来の際は現場指揮官だった。
- 山田
- 下の名前は明らかになっていないが、多分「ジロウ」なのだろう。
国連安全保障軍
- 城田志郎
- 安保軍から派遣された戦術アドバイザー。理知的で合理的な性格で、赤木と衝突していたが、次第に心を通わせる。
- 佐伯徹
- 物語中盤で新たに派遣されてきた戦術アドバイザー。城田の後輩にあたり、彼を強く信奉している。
- 飯塚
- コクボウガーのメインパイロット。赤城の恩師。
- 毒島
- 安保軍少佐。民間の警備会社に対ヘテロダイン戦を任せている現状をよく思っていない、軍内における反ダイ・ガード派の先鋒。
その他
登場メカ
- ダイ・ガード
- 株式会社21世紀警備保障が運用する巨大ロボット。物語開始時点ではハリボテ同然にデチューンされた状態だったが、次第に強化されていった。
- コクボウガー
- 国連安全保障軍が新たに開発・運用するダイ・ガードの兄弟機と言える巨大ロボット。
ヘテロダイン
- 十字型ヘテロダイン
- ゲーム中では単に「ヘテロダイン」のみ。この名称は通称である。
- グローブ
- 通称「ボールヘテロダイン」。
- グアマンド
- 通称「スジコダイン」。2体のヘテロダインが合体したヘテロダインである。
- インセクト-R
- 13年前に初めて出現したヘテロダインと同型のヘテロダイン。
- インターナル・テレストリアル
- 東京上空を覆った超巨大ヘテロダイン。
- ブラックダイ・ガード
- 上記のヘテロダインが産み出したフラクタルノットの防衛機能。
主題歌とBGM
- 路地裏の宇宙少年
(作詞・作曲:川畑アキラ、編曲・歌:ザ・コブラツイスターズ) - OPテーマ。パワフルかつ疾走感のあるメロディーラインと、主人公・赤木を思わせる熱い歌詞が印象的。
- (株)21世紀警備保障社歌
- その名の通り、株式会社21世紀警備保障の社歌。次回予告時のBGMで劇中ではヘテロダインを撃破するときなど、盛り上がるシーンの挿入歌として使用されている。
登場作と扱われ方
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
- 初参戦作。本作のスパロボシリーズ初参戦の12作品の中では唯一この作品だけがキャラクターとユニットも各種ゲームへの初登場となる。同じく巨大ロボットを所有する企業を描いた作品である『トライダーG7』、同じ水島氏が監督である『ガンダム00』と同時参戦。これまで水島監督はダイ・ガード参戦については否定的だったという噂があったが後に監督自らその噂を否定、実は参戦を希望していた事が判明した。
原作再現の点では時系列の入れ替えや再構成が見られるものの概ね原作に沿っている。なお、今作では21世紀警備保障の社長交代劇は見られなかったが…? - 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 新たに佐伯が登場するなど、引き続き原作再現が行われている。「ヘテロダインが出続ける限り、人々を守るために戦う」という本作の物語を表しているともとれる。
組織
- 株式会社21世紀警備保障
- 民間の警備会社。
- 国連安全保障軍
- 通称安保軍。
用語
- ヘテロダイン
- 界震によって出現する怪獣の様なエネルギーの塊。一種の自然災害である。電磁波に対して指向性を持ち、発電所などに引き寄せられる。
- フラクタルノット
- ヘテロダインの核にして弱点。露出して見える場合は総じて6角形の外見を持つ板のように見えるのが特徴。
- 界震
- プレート境界面にて発生する巨大な電磁波を原因として並行世界がつながる現象。原因となるのは地震と同じなので地震大国である日本では界震が多い。大規模な界震において巨大なエネルギーが流入してきたとき、それは形を取り「ヘテロダイン」となる。
- 振動地雷
- 高周波振動を起こすことで地面を液状化させ、敵の足止め等に使う兵器だが、ダイ・ガードが手に持ち、ヘテロダインに直接叩き込むという使い方もしばしば見られた。
- OE兵器
- Over Explosion兵器の略。核兵器のような広域破壊戦略兵器。核のように使用した地域を汚染地域へと変えてしまう。12年前のヘテロダインの初出現の際に使用され、撃退した。
主要スタッフ
- 制作会社
- XEBEC
- 監督
- 水島精二
- キャラクターデザイン
- 石原満
- メカニカルデザイン
- 大塚健
- 音楽
- 田中公平、川井憲次
商品情報
余談
23話「守りたいもの、なんですか?」に本作同様XEBEC製作のアニメ「機動戦艦ナデシコ」から、ダイゴウジ・ガイが「山田」という名前でゲスト出演している。