「ワンダースワンカラー」の版間の差分
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− | '''ワンダースワンカラー''' | + | '''ワンダースワンカラー'''はバンダイが2000年12月9日に発売した携帯ゲーム機。同社の「[[ワンダースワン]]」(以下WS)の上位互換機である。名前のとおり画面がカラー表示化された機種で、略称は「'''WSC'''」等。本項でもそれに倣って記述する。 |
== 概要 == | == 概要 == | ||
液晶サイズがWSの2.49インチから2.8インチへと拡大され、4096色中241色が発色可能でWSのソフトもプレイ可能だが、逆にカラー専用ソフトをWSでプレイすることはできない。本機発売以降のWSソフトはほとんどがカラー専用へと切り替えられ、旧WS時代から目玉タイトルとして揚げられていた『ファイナルファンタジー』(旧スクウェア)なども、カラー専用として発表し直されて発売された。スパロボシリーズでは『[[スーパーロボット大戦COMPACT for WSC]]』と『[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]』カラー対応、専用ソフトに該当する。 | 液晶サイズがWSの2.49インチから2.8インチへと拡大され、4096色中241色が発色可能でWSのソフトもプレイ可能だが、逆にカラー専用ソフトをWSでプレイすることはできない。本機発売以降のWSソフトはほとんどがカラー専用へと切り替えられ、旧WS時代から目玉タイトルとして揚げられていた『ファイナルファンタジー』(旧スクウェア)なども、カラー専用として発表し直されて発売された。スパロボシリーズでは『[[スーパーロボット大戦COMPACT for WSC]]』と『[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]』カラー対応、専用ソフトに該当する。 | ||
− | + | WSの長所である省電力性は受け継がれているが、コストカットを目指してFSTN液晶を採用していたため画面が暗くて見辛く、残像が多く発生するなど、質が悪い事で有名でもある。後に液晶をTFT型に変えた「'''スワンクリスタル(SwanCrystal)'''」(以下'''SC''')が発売された。なおメインメモリの容量がWSC以降は64KBに増設されている(WSは16KB)。 | |
バンダイ発売のハードのためか、晩年はキャラクターゲームが特に多く発売されていた。比較的有名なタイトルとしては上記の『ファイナルファンタジー』のリメイク版や『[[スーパーロボット大戦COMPACT]]』シリーズなどが挙げられる。 | バンダイ発売のハードのためか、晩年はキャラクターゲームが特に多く発売されていた。比較的有名なタイトルとしては上記の『ファイナルファンタジー』のリメイク版や『[[スーパーロボット大戦COMPACT]]』シリーズなどが挙げられる。 | ||
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2002年7月12日に発売。TFT液晶が搭載されたWSCの仕様変更版にして、WSシリーズの最終モデル。液晶サイズはWSCと同じ2.8インチで、その他基本性能もWSCと同じ。WSCで問題となっていた画面の暗さや残像などの欠点はほぼ解消され、非常に見易いものへと進化を遂げている。しかし、WSCのFSTN液晶用に濃い発色で調整されていた一部のソフトは、返って見辛くなってしまうなどといった問題も発生した。 | 2002年7月12日に発売。TFT液晶が搭載されたWSCの仕様変更版にして、WSシリーズの最終モデル。液晶サイズはWSCと同じ2.8インチで、その他基本性能もWSCと同じ。WSCで問題となっていた画面の暗さや残像などの欠点はほぼ解消され、非常に見易いものへと進化を遂げている。しかし、WSCのFSTN液晶用に濃い発色で調整されていた一部のソフトは、返って見辛くなってしまうなどといった問題も発生した。 | ||
− | + | WSファンにとっては待望の、競合機の[[ゲームボーイカラー]]を上回る性能を備えたニューモデルだった。しかし、発売当時既に次世代型の[[ゲームボーイアドバンス]]が市場を席捲しつつあり、旧世代に過ぎない本機種が日の目を見る機会はなかった。 | |
最終販売台数は国内で300万台。 | 最終販売台数は国内で300万台。 |
2019年6月20日 (木) 15:08時点における版
ワンダースワンカラーはバンダイが2000年12月9日に発売した携帯ゲーム機。同社の「ワンダースワン」(以下WS)の上位互換機である。名前のとおり画面がカラー表示化された機種で、略称は「WSC」等。本項でもそれに倣って記述する。
概要
液晶サイズがWSの2.49インチから2.8インチへと拡大され、4096色中241色が発色可能でWSのソフトもプレイ可能だが、逆にカラー専用ソフトをWSでプレイすることはできない。本機発売以降のWSソフトはほとんどがカラー専用へと切り替えられ、旧WS時代から目玉タイトルとして揚げられていた『ファイナルファンタジー』(旧スクウェア)なども、カラー専用として発表し直されて発売された。スパロボシリーズでは『スーパーロボット大戦COMPACT for WSC』と『スーパーロボット大戦COMPACT3』カラー対応、専用ソフトに該当する。
WSの長所である省電力性は受け継がれているが、コストカットを目指してFSTN液晶を採用していたため画面が暗くて見辛く、残像が多く発生するなど、質が悪い事で有名でもある。後に液晶をTFT型に変えた「スワンクリスタル(SwanCrystal)」(以下SC)が発売された。なおメインメモリの容量がWSC以降は64KBに増設されている(WSは16KB)。
バンダイ発売のハードのためか、晩年はキャラクターゲームが特に多く発売されていた。比較的有名なタイトルとしては上記の『ファイナルファンタジー』のリメイク版や『スーパーロボット大戦COMPACT』シリーズなどが挙げられる。
バンダイがスポンサーのアニメ作品でも稀に登場し、特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』ではSCそのものが劇中に登場している。なお、アスカが遊んでいるソレにささっているソフトのラベルは何故か、初期の任天堂タイトルのファミコンソフトのラベルにそっくりである。
スワンクリスタル
2002年7月12日に発売。TFT液晶が搭載されたWSCの仕様変更版にして、WSシリーズの最終モデル。液晶サイズはWSCと同じ2.8インチで、その他基本性能もWSCと同じ。WSCで問題となっていた画面の暗さや残像などの欠点はほぼ解消され、非常に見易いものへと進化を遂げている。しかし、WSCのFSTN液晶用に濃い発色で調整されていた一部のソフトは、返って見辛くなってしまうなどといった問題も発生した。
WSファンにとっては待望の、競合機のゲームボーイカラーを上回る性能を備えたニューモデルだった。しかし、発売当時既に次世代型のゲームボーイアドバンスが市場を席捲しつつあり、旧世代に過ぎない本機種が日の目を見る機会はなかった。
最終販売台数は国内で300万台。