「フェイ・イェンHD」の版間の差分
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:右手からハート型のビームを放つ。ザ・ナイトの「ファンシー・ブラスト」と同じ。 | :右手からハート型のビームを放つ。ザ・ナイトの「ファンシー・ブラスト」と同じ。 | ||
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:接近攻撃。飛び蹴りの後相手を捕まえて引っ叩き、続けてヒップアタックで吹っ飛ばす。トドメ演出ではフォーキー二刀流で連撃を加えた後、連結状態で叩き落して〆。 | :接近攻撃。飛び蹴りの後相手を捕まえて引っ叩き、続けてヒップアタックで吹っ飛ばす。トドメ演出ではフォーキー二刀流で連撃を加えた後、連結状態で叩き落して〆。 |
2013年3月30日 (土) 23:31時点における版
フェイ・イェンHD(Fei-Yen with Heart of DIVA)
- 登場作品:電脳戦機バーチャロンシリーズ(半オリジナル)
- 形式番号:VR-014/HD
- 分類:オリジナルバーチャロイド
- 全高:不明
- 重量:不明
- 本体重量:不明
- 動力:V・コンバータ
- 所属:不明
- 主なパイロット:フェイ・イェン(ファイユーヴ)
- メカニックデザイン:カトキハジメ
ニュータイプ誌上の企画から生まれた、原作未登場のオリジナルバーチャロイド。音楽作成ソフトVOCALOIDのキャラクターである「初音ミク」と、バーチャロイドの「フェイ・イェン」をコラボさせた機体である。
初出はニュータイプ誌2011年2月号にカトキハジメ本人が描いた「初音ミクのコスプレをしたフェイ・イェン」のイラストである。この時点では2010年末に発売されたXbox360版『電脳戦機バーチャロン フォース』(SRW未参戦)の宣伝のための企画に過ぎなかったのだが、下記されている基本機体設定はこの時点ですでにセガにより作られている。
「フォース」のプロモーション展開が終了した後も、このフェイ・イェンHDというバーチャロイドについては単独のキャラクターコンテンツとして更なるコラボ展開が行わるようになった。バンダイのフィギュアブランド『COMPOSITE Ver.Ka』による立体化、セガのリズムゲーム『初音ミク -Project DIVA-』 シリーズでのフェイ・イェンHDモジュールの実装を経て、三番目に行われたのがスーパーロボット大戦シリーズへのキャラクターとしての出演である。
コスプレめいた外装やツインテールの髪型など、シルエットは概ねフェイ・イェン with VH 「ビビッドハート」と共通している。しかしカラーリングは初音ミクの象徴色である緑と黒をベースに大きく変更された。外装はミクの衣装をほぼそのまま再現しているが、ロボットとしての硬質製が強調されており、このあたりはフリルのひらひらを意識したフェイ・イェン with VHよりも「メカ分」が強い。なお、初音ミクの象徴アイテムである二本のネギにあたるパーツ「ジェイド・フォーキー」も標準装備されている。
セガはフェイ・イェンHDの存在をバーチャロンシリーズの「正史」としては扱わないが「公式」としては扱うという独自の立場をとっている。セガ側の機体設定によれば、人格をもつバーチャロイドである「VR-014 ファイユーヴ」(オリジナル・フェイ・イェン)が電脳世界と現実世界を自在に行き来する中で新たな「声」と邂逅し、それが彼女の秘められたエモーショナル・ハートを覚醒させ、ハイブリッドな歌姫「フェイ・イェン with Heart of DIVA」へと昇華させた、ということである。『スーパーロボット大戦UX』で初参戦した際には、バーチャロンシリーズの統括プロデューサーであるセガの亙重郎氏によって設定が加えられ、ノーマル(緑)、オリジナル(ピンク)、エモーション(黄金)の三つのモード変化を行えるようになった。
原作と無関係な「企画もの」の機体が参戦したのは『スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク』のXAN-斬-が先例にあるが、それが別版権のコラボ企画というのはこれは初となる。ただしこれは初音ミクというキャラクターがコラボに関してかなり寛容であるがゆえの特例と見るべきであるだろう。
なお、「正史」におけるフェイ・イェンの声優は樋口智恵子だが、UXでのフェイ・イェンには藤田咲が当てられた。藤田咲は初音ミクの音声ソース提供者である。
初音ミクと戦闘描写
「初音ミク」およびその類縁であるVOCALOIDキャラクターはファンの二次創作に関してかなり寛容であり、正式な手順を経てのコラボ展開についてもハードルがかなり低くなっている。ただし、正式な手順を経てのコラボについては、性的、暴力的、残酷な表現などでキャラクターの価値を下げることを禁止している。
このことから、多くのVOCALOIDファンの間では長らく
「VOCALOIDをモチーフとしたキャラを商業展開させるときは、そのキャラに戦闘をさせてはいけない」
という解釈が存在していた。そのため、UXでのフェイ・イェンHDの参戦発表がされた際は一つの事件として扱われた(公式ラジオでも杉田智和氏が「ミクなら駄目でもフェイ・イェンならいいという事か」と言及している)。事実、初音ミクをモチーフとしたキャラを明確な戦闘シーンに放り込むコラボはUXが史上初である(ただし、RPGのパーティメンバーの衣装の1つとして、初音ミクモチーフのそれが採用された前例はある)。
少なくとも戦闘でのカットインでミク(正確にはミクにコスプレしたフェイ・イェン)が登場する事から先述のガイドラインにある禁則事項を何らかの形(おそらく杉田氏の言及通りの形)で回避して実現できたものと思われる。余談であるが、カットインでミクが登場する事とフェイ・イェンHDの声を藤田咲が担当しているせいか、フェイ・イェンHDのパイロットはミクと一部勘違いする人もいた。
登場作品と操縦者
- スーパーロボット大戦UX
- 初参戦、独立した作品として扱い機体のみの参戦は史上初。ただし、単にファンサービスだけの機体のみ参戦ではなく、前述の通りバーチャロンシリーズのスタッフからシナリオの監修(=物語があること)も行われることが予めアナウンスされていた(『K』の『電脳戦機バーチャロン マーズ』と同様だが、今回は予めアナウンスである)。
- 当初は「マジンカイザーSKL」の奇械島に伝わる「眠り姫」と呼ばれており、11話で正式参戦。当初はまだ頭の中がごちゃごちゃなためか、喋り方も空白が目立つ読みづらいものが多く、戦闘ボイスも力の抜けたものが多い。ちなみにバーチャロイド特有の「キュイィィィン」という走行エフェクトは健在。
- SDガンダム達とは違いサイズはMだが、かなり運動性が高く、「集中」を使うだけで大抵の攻撃はかわしてしまう。ついでに本人はカウンター持ちなので、連続ターゲット補正がかかる前に撃ち落としてしまうこともある。見た目や戦闘演出はともかく、ユニット性能を見ると典型的な回避型のオトリ役である。
- ハンドショット以外はすべて特殊効果つきのため、固有技能「歌姫」によって効果がどんどん上がっていく。オールキャンセラー持ちの大ボスにはパワー不足が否めないが、雑魚相手の対多数戦闘では射程の短いディスィーブや弾数の不安なプリテンダー以上の活躍が見込める。「集中」「直感」をかけたフェイを敵陣に放り込み、特殊効果で弱った敵を後続で撃ち落として気力を上げていく、という運用がベター。大ボス戦では「脱力」で防御能力を封じつつ、「エモーショナル・ウェーブ」で味方の強化に回ると無駄がない。
装備・機能
コラボ先の初音ミク要素が目立つとはいえバーチャロイドには違いなく、フェイ・イェン系VRの持つ基本装備(接近戦用の小剣、腕部のエネルギーショット、オーバーブーストシステム)は全て揃えている。
武装・必殺武器
- ハンドショットver.HD
- 右手からハート型のビームを放つ。ザ・ナイトの「ファンシー・ブラスト」と同じ。
- ジェイド・フォーキー
- 接近戦用の小剣。後発機の「愚者の慈愛」に相当する武器だが、コラボ先に合わせて形状はネギ。なので斬撃というより打撃武器2本あり、柄頭で連結してダブルソードにすることも可能。単体武器では登場せず、エクササイズのトドメ演出で登場。
- HDエクササイズ
- 接近攻撃。飛び蹴りの後相手を捕まえて引っ叩き、続けてヒップアタックで吹っ飛ばす。トドメ演出ではフォーキー二刀流で連撃を加えた後、連結状態で叩き落して〆。
- ちなみに気力低下効果つき。ヒットの度にハートマークや♪が乱舞するのがらしいというか、なんというか。
- エモーショナル・アタック
- フェイ・イェン系VR共通のオーバーブースト「エモーショナル・モード」を起動し、全開出力でビームを放つ。ただしHDの場合、歌に合わせて三つも種類がある。さらに言うと武器扱いの二つにはミクのカットインが入るが、エモーショナル・ウェーブ追加まではシルエット。ただし、入りがあまりに自然なので気づかないことも。
- LOVE♥14ver.HD
- ヨーロッパルート21話「ハート・オブ・ディーヴァ」から追加。ハートマーク型のエネルギーを放って攻撃する。ちなみにこれを使用すると「LOVE♥14 ver.HD」の歌詞つきverが流れる。
- 命中・回避ダウンつき。何気にビーム兵器なのでグラン・ネイドルには撃たないように。
- Believe ver.HD
- 31話「Final count」で追加される攻撃。エモーショナル・モードを起動してビームを放つ。こちらで流れるBGMも歌詞付き。格闘・射撃ダウンの効果がある。
- エモーショナル・ウェーブ
- 「蒼穹~そら~」で追加される特殊コマンド。ダブルオーライザーの「トランザムバースト」の強化版のような効果だが、弱体化効果の方は案の定オールキャンセラーを抜けない。ちなみにミクのカットインはこれで入る。
- これでかかる曲はずばり「in the Blue Sky ver.HD」。バーチャロンの代名詞とも言えるほど有名な曲である。
特殊能力
移動タイプ
- 陸
- バーチャロイドなので空は飛べない。UXは海で戦闘することが多いのでパートナーボーナスでフォローしよう。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
射撃・格闘・命中・回避に優れる典型的なスピード型。突っ込んで特殊武器で反撃しまくるのが常道だが、連続ターゲット補正とEN切れには注意。
精神コマンド
特殊技能
人間関係
- 初音ミク
- コラボ先のボーカロイド。UXではカットインのみと思いきや、「ハート・オブ・ディーヴァ」にて、フェイの心の中に???名義でキャラクターとして登場。UXの世界にフェイを呼び込んだ、何気に超重要人物。
- フェイ自身は彼女を「あの子」と呼び、ステージ上では一人称を複数形にすることで彼女の存在を示唆している。
他作品の人間関係
- シェリル・ノーム
- 彼女の歌に触発されて心中を渦巻いていた「欠片」がまとまり、オリジナルモードの発動に成功。
- ランカ・リー、ホリー・ジョーンズ、九条美海
- アルカトラズでのライブで彼女らとコラボレーション。ちなみにフェイはドラム。
- グレイス・オコナー
- 「HD」というコードネームで呼び、フェイに目をつけていた。
- アイラ
- 彼女らの本拠「八稜郭」に「眠り姫」として伝わっていた。
機体BGM
- 「LOVE♥14 ver.HD (インスト)」
- デフォルト戦闘曲。元々はドラマCD「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON CyberNet Rhapsody Episode #14」に収録されたフェイ・イェンのキャラクターソング。インストバージョンなのでボーカルはなし。
- 「LOVE♥14 ver.HD (ボーカル)」
- 同名武装で攻撃したときの戦闘曲で、初音ミクのボーカルつき。歌詞は元楽曲のままでなく、瓦重朗がスパロボ参戦のために書き下ろしたものとなっている。
- ちなみに、非公式ながら原曲をミクに歌わせた人は存在する。詳しくはこちら。
- 「Believe ver.HD」
- 同名武装で攻撃したときの戦闘曲で、初音ミクのボーカルつきで歌詞は新規書き下ろし。この曲もドラマCD「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON CyberNet Rhapsody Episode #14」が初出。
- 「in the Blue Sky ver.HD」
- エモーショナル・ウェーブ使用時の戦闘曲で、初音ミクのボーカルつき。元楽曲は初代バーチャロンの第1ステージにかかるBGMで、バーチャロンがシリーズ化されてからはテムジン系列VRのテーマ曲となった。今までのスパロボシリーズでもチーフのデフォルト戦闘BGMとして必ず収録されていたが、フェイのみしか参戦していないUXでさえその伝統は受け継がれたこととなった。ボーカル曲としてアレンジされるのはUXが初。
関連機体
- フェイ・イェン・ザ・ナイト
- フェイ・イェン with VH 「ビビッドハート」
- VRとしてはこれらの系列の機体に当たる。
- マジンカイザーSKL
- 奇械島で眠っている際には、この機体の存在が目覚めのきっかけになると予言されていた。
商品情報
余談
- 上記のネギの元ネタは、Otomania氏の「VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた」にてデフォルメキャラの「はちゅねミク」にネギ(Otomania氏いわく下仁田ネギなんだそうな)を振らせたのが始まりだが、そのさらに元ネタが、TVアニメ『BLEACH』の第2話で井上織姫が長ネギを振り回していたシーンにIevan Polkka(フィンランド民謡)を合わせたFLASH動画「ロイツマ・ガール」である。
- ミクのネギ動画が公開されたのは2007年9月であり、初音ミクが発売されたばかりの最初期の頃である。当時はロイツマ・ガールの動画がネット上で人気となっていたため、初音ミクの知名度が広まる最初のきっかけになった。なお、「はちゅねミク」自体がこのネギ動画から生まれた存在である。
- この後、他のVOCALOIDにも歌手のイメージとはかけ離れた持ち物を持たせるのが定番化した。
- この機体には、初音ミクの楽曲(ミクの性質故に「歌わせたもの」というのが正しいだろうが)の世界観をモチーフにしたバリエーションも存在する。
- 3DSのソフトで初音ミクが登場するのは、初音ミクProject miraiから久しぶりの事となる。