「ヒロラム・カンジェルマン」の版間の差分

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'''ヒロラム・カンジェルマン'''は『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の登場人物。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
クメン王家の第3王子で王国親衛隊長も兼任する。
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クメン王家の第3王子で王国親衛隊長も兼任する。クメン王国に伝わる槍術「バランシング」の達人でもあり、そこまで筋肉質ではないが、その体は鍛え上げられていることがうかがえる。
  
 
改革派だったが、突然クメン王国の性急な近代化路線に異を唱えて反乱を起こし、「神聖クメン王国」を建国した。しかしその真意は「クメン王国の旧体制を象徴する者」として、自分もろとも古い体制を消滅させ、クメンに真の意味で新しい時代を到来させようという'''「狙った負け戦」'''を意図したものであった。[[秘密結社]]と手を組むことで神聖クメン王国は急速に勢力を拡大したが、クメン王国と和平を結んだメルキア軍の軍事介入によって崩壊。目的が達成された彼は、かつての部下であり親友であった[[ポル・ポタリア|ポタリア]]との決闘による死を選んだ。
 
改革派だったが、突然クメン王国の性急な近代化路線に異を唱えて反乱を起こし、「神聖クメン王国」を建国した。しかしその真意は「クメン王国の旧体制を象徴する者」として、自分もろとも古い体制を消滅させ、クメンに真の意味で新しい時代を到来させようという'''「狙った負け戦」'''を意図したものであった。[[秘密結社]]と手を組むことで神聖クメン王国は急速に勢力を拡大したが、クメン王国と和平を結んだメルキア軍の軍事介入によって崩壊。目的が達成された彼は、かつての部下であり親友であった[[ポル・ポタリア|ポタリア]]との決闘による死を選んだ。
  
 
人格者で優れた才覚を持ち人望も厚い、正に「傑物」と呼べる人物だが、王族として生まれたことが彼の不幸だったのかもしれない。
 
人格者で優れた才覚を持ち人望も厚い、正に「傑物」と呼べる人物だが、王族として生まれたことが彼の不幸だったのかもしれない。
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[[漫画|漫画版]]では軍事介入のタイミングが早まっており、ポタリアとの決闘の代わりに[[フィアナ]]の乗っていた[[ブルーティッシュドッグ]]に遺言を入れた記録媒体を遺していた。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
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:初登場作品。序盤のクメンルートのみの登場となる。活躍はほぼ原作同様。
 
:初登場作品。序盤のクメンルートのみの登場となる。活躍はほぼ原作同様。
:余談だが本作ではカンジェルマン同様「[[トレーズ・クシュリナーダ|狙った]][[ルルーシュ・ランペルージ|負け]][[ユーサー・インサラウム|]]」を画策する者が少なくない。
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:余談だが本作では[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]][[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]][[ユーサー・インサラウム|ユーサー]]など、「狙った負け戦」を画策する者が少なくない。
  
 
== 人間関係 ==
 
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;[[ポル・ポタリア]]
 
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:かつての部下で、当時は「俺」「お前」で呼び合うほど親しい間柄だった。
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:かつての部下で、当時は「俺」「お前」で呼び合うほど親しい間柄だった。なお、ポタリアも部下の中で最高の「バランシング」の遣い手なのだが、彼を持ってして「(カンジェルマンとまともにやりあったら)3回に1回勝てるかどうか」というほど、両者の実力には開きがある。
 
;[[モニカ・マーカス]]
 
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:カンジェルマンを信奉していたが、偶然内乱を起こした真意を聞いてしまう。
 
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:クメン王国に伝わる槍術「バランシング」を彼等に指南する。その腕前は、[[パーフェクトソルジャー|PS]]である両名を凌ぐ程であった。
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:クメン王国に伝わる槍術「バランシング」を彼等に指南する。その腕前は、[[パーフェクトソルジャー|PS]]である両名がある程度バランシングを習得した後でもなお、軽く凌ぐ程。作中のシーンを見る限り、両者が本気を出してかかっていってもカンジェルマンに1撃すら当てられない。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
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;「他に道がなかった……私もお前も気が付かなかっただけだ……」<br />「ポタ……私こそが、『旧きもの』の全てだったのだ……」<br />「私のクメンへの愛がどんな形を取ろうと、旧きもの達はその郷愁故に私に期待する」<br />「ポタ……私は、私のさだめは、望むと望まんとに関わらず、王族のそれなのだ。私は……私と私を取り巻く旧きもの全てを道連れに……因習も、階級も、旧来の秩序も、その象徴である私が引き連れて……明日のクメンのために……ポタ……私は地獄へ堕ちるだろう……」<br />「お前には……生き延びて……来たるべき世界を確かめて欲しい……お前を……愛していた……」
 
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:最期の台詞。ポタリアに友としての言葉を遺し、カンジェルマンはその生涯を閉じた……。
 
:最期の台詞。ポタリアに友としての言葉を遺し、カンジェルマンはその生涯を閉じた……。
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:ポタリアに対しての「お前を愛していた」というフレーズは意味深に捉えられることもあるが、直前に語っているように「クメンへの愛」の一部と解釈するのが一番適切だろう。
 
<!-- == スパロボシリーズの名台詞 ==
 
<!-- == スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==

2024年2月20日 (火) 19:27時点における最新版

ヒロラム・カンジェルマン
登場作品

ボトムズシリーズ

声優 寺田誠(現:麦人)
デザイン 塩山紀生
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
SRWでの分類 NPC
テンプレートを表示
プロフィール
種族 人間
性別
出身 アストラギウス銀河
所属 クメン王国 → 神聖クメン王国
役職 クメン王国第3王子 兼 王国親衛隊長 → 神聖クメン王国国王
テンプレートを表示

ヒロラム・カンジェルマンは『装甲騎兵ボトムズ』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

クメン王家の第3王子で王国親衛隊長も兼任する。クメン王国に伝わる槍術「バランシング」の達人でもあり、そこまで筋肉質ではないが、その体は鍛え上げられていることがうかがえる。

改革派だったが、突然クメン王国の性急な近代化路線に異を唱えて反乱を起こし、「神聖クメン王国」を建国した。しかしその真意は「クメン王国の旧体制を象徴する者」として、自分もろとも古い体制を消滅させ、クメンに真の意味で新しい時代を到来させようという「狙った負け戦」を意図したものであった。秘密結社と手を組むことで神聖クメン王国は急速に勢力を拡大したが、クメン王国と和平を結んだメルキア軍の軍事介入によって崩壊。目的が達成された彼は、かつての部下であり親友であったポタリアとの決闘による死を選んだ。

人格者で優れた才覚を持ち人望も厚い、正に「傑物」と呼べる人物だが、王族として生まれたことが彼の不幸だったのかもしれない。

漫画版では軍事介入のタイミングが早まっており、ポタリアとの決闘の代わりにフィアナの乗っていたブルーティッシュドッグに遺言を入れた記録媒体を遺していた。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初登場作品。序盤のクメンルートのみの登場となる。活躍はほぼ原作同様。
余談だが本作ではトレーズルルーシュユーサーなど、「狙った負け戦」を画策する者が少なくない。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ポル・ポタリア
かつての部下で、当時は「俺」「お前」で呼び合うほど親しい間柄だった。なお、ポタリアも部下の中で最高の「バランシング」の遣い手なのだが、彼を持ってして「(カンジェルマンとまともにやりあったら)3回に1回勝てるかどうか」というほど、両者の実力には開きがある。
モニカ・マーカス
カンジェルマンを信奉していたが、偶然内乱を起こした真意を聞いてしまう。
イプシロンフィアナ
クメン王国に伝わる槍術「バランシング」を彼等に指南する。その腕前は、PSである両名がある程度バランシングを習得した後でもなお、軽く凌ぐ程。作中のシーンを見る限り、両者が本気を出してかかっていってもカンジェルマンに1撃すら当てられない。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

トレーズ・クシュリナーダ
第2次Z再世篇における知己の一人で、理解者。彼もまた、地球圏規模の「狙った負け戦」を意図する。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「それこそ神聖クメンの目的かもしれん。敗北、そして死。私だけではない。この反乱に参加した全ての将兵が死ぬ。彼らを全て引き連れて私はこの世から消滅する」
ボロー「犬死をお望みか?」
「お前にはそう見えよう。だが断じて違う。我々は負ける。古きものは全て滅び、その戦禍のための灰塵がすべて散った時に、本当に新しいクメンに生まれ変わるのだ。」
「ふふ、お前がクメンの内乱をPS兵器の実験場と心得たように、この戦いの敗北こそが私にとっての実験だったのかもしれん」
第25話にて語った、クメン内乱の真相。その狙いは自身共に神聖クメンを消し去り、クメンに新たなる一歩を踏ませるためであった。
「昔のままだな…その純粋さは。だが純粋なだけでは道は開けはしない」
第26話。宮殿へと潜入したポタリアと対面し、クメン内乱の真意を問い詰められた際に。どことなく、ポタリアの末路を暗示しているようにも思える。
「他に道がなかった……私もお前も気が付かなかっただけだ……」
「ポタ……私こそが、『旧きもの』の全てだったのだ……」
「私のクメンへの愛がどんな形を取ろうと、旧きもの達はその郷愁故に私に期待する」
「ポタ……私は、私のさだめは、望むと望まんとに関わらず、王族のそれなのだ。私は……私と私を取り巻く旧きもの全てを道連れに……因習も、階級も、旧来の秩序も、その象徴である私が引き連れて……明日のクメンのために……ポタ……私は地獄へ堕ちるだろう……」
「お前には……生き延びて……来たるべき世界を確かめて欲しい……お前を……愛していた……」
最期の台詞。ポタリアに友としての言葉を遺し、カンジェルマンはその生涯を閉じた……。
ポタリアに対しての「お前を愛していた」というフレーズは意味深に捉えられることもあるが、直前に語っているように「クメンへの愛」の一部と解釈するのが一番適切だろう。