「ディスィーブ」の版間の差分
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そのため実戦では目だった活躍は少なく、ヒトマキナとの初戦ではナーブクラックを掴み取られて捕食されそうになり、道明寺に助けられたがそのおかげで攻撃手段がなくなり、戦闘終了まで何もできなかった。 | そのため実戦では目だった活躍は少なく、ヒトマキナとの初戦ではナーブクラックを掴み取られて捕食されそうになり、道明寺に助けられたがそのおかげで攻撃手段がなくなり、戦闘終了まで何もできなかった。 | ||
− | + | かつて、柘人によってイズナと引き合わされた際、彼をファクターとした経緯があり、その際彼の持つ「死や殺意への感応とそれに付随する未来予知能力」の記憶を封じている(柘人は、その能力が命に関わる欠陥だと判断したと思っている)。しかし、その後も能力自体は無意識に発動し続けており、ディスィーブはイズナがそれを見て「死」に走らないよう、彼にそのビジョンを伝えないまま戦って来た。しかしこれは、裏を返すとイズナが本来見ていた「死」の光景を見続けていた、というコトであった。 | |
− | + | ジャミング施設破壊作戦後は引き続きヒトマキナの迎撃に当たっていたが、美海のラストライブに出席していたイズナが観客の悪意を受けて殺意を覚えた美海に共鳴したコトがきっかけで、「ペインキラーによる虐殺と、イズナ'''だけ'''(=ディスィーブ自身)が殺される」という未来を見てしまった(20巻ラストの見開きはこのビジョン)ため、「死」の認識によりヒトマキナへと変質。イズナを守るために封印を解き、彼をコクピットに拘束してペインキラーから守ろうと暴れ始めた。この結果、本来起こるべき事象が上書きされ、ディスィーブによって虐殺が実行。イズナは危険因子である自身もろともに全てを終わらせるために自ら死を選択した結果、合体したペインキラーによってコクピットを噛み砕かれ、機能を停止した。この直前、道明寺の迅雷に本来起こるハズだった「ペインキラーによる虐殺」のビジョンを送っている。これは加藤機関の面々に「イズナは悪くない」と伝えるためだった。なお、ペインキラーを止めようとした道明寺をナーブクラックで封じている。この時、イズナはディスィーブが自分を人質にしているのではなく、イズナを守ろうとしているだけだったことに気づいた。緊急事態のためか詳細は語られないが、一連の流れから、動きを封じなければイズナが自殺する可能性があり、封じて放置すれば精神に多大なダメージとなり破滅は不可避であることから、それならイズナの意思を汲んで全うさせようとしていたと考えられる。 | |
イメージは般若であるらしい。機体名は英語で「騙す・欺く」を意味する「deceive」から取られている。ちなみに原作漫画版では系列化されている機体であり、バレルシリーズでいうロストバレルの立ち位置にいる(シリーズ1号機)。これを戦闘用に設計し直したシリーズ4号機がディスィーブIV、開発コード「[[プリテンダー]]」である。 | イメージは般若であるらしい。機体名は英語で「騙す・欺く」を意味する「deceive」から取られている。ちなみに原作漫画版では系列化されている機体であり、バレルシリーズでいうロストバレルの立ち位置にいる(シリーズ1号機)。これを戦闘用に設計し直したシリーズ4号機がディスィーブIV、開発コード「[[プリテンダー]]」である。 |
2013年9月14日 (土) 18:40時点における版
ディスィーブ(DECEIVE)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 分類:マキナ→ヒトマキナ
- 頭頂高:54.0 m
- 全高:56.2 m
- 重量:117.5 t
- 動力:電力
- 装甲材質:ナノセラミック・ニューロカーボン
- MMI:電脳
- 開発者:不明
- 所属:JUDA(→加藤機関)
- 意匠:丸に三つ鏡
- ファクター:遠藤イズナ
- 操縦担当:遠藤シズナ
- メカニックデザイン:清水栄一
JUDA特務室所属・遠藤イズナの搭乗機。槌のような、人型とはかけ離れた外見が特徴。現存唯一の非戦闘型で、本来は他機同様の一人乗りだったが、後に複座に改修されている。ただしこれは遠藤兄弟が双子だからできることで、イズナだけでの操縦も可能。両肩に当たる部分に「ナーブクラック」というケーブルを6本ずつ12本搭載しており、これを機体に突き刺すことで対象の知覚に幻覚を送り込む。たとえ幻覚と理解しても、ナーブクラックから逃れない限り解けることはない。また、ナーブクラックは味方マキナに刺して活性化させたり、自身に突き刺すなどの用法もある。特に後者の場合はイズナにかかる負担が大きいため、イズナ自身も積極的には使おうとしない。
また、相手が無人機もしくはパイロットのいない機体であれば、ナーブクラックで制御系統を乗っ取り操ることも可能。しかし、本来この機体は戦闘用ではなく、ナーブクラックの本来の使い道は、「僚機マキナの修復補助」。ドレスクラー・ソイルを活性化させて損傷部分の修復を速めるための装備であり、精神攻撃はその副次効果。
そのため実戦では目だった活躍は少なく、ヒトマキナとの初戦ではナーブクラックを掴み取られて捕食されそうになり、道明寺に助けられたがそのおかげで攻撃手段がなくなり、戦闘終了まで何もできなかった。
かつて、柘人によってイズナと引き合わされた際、彼をファクターとした経緯があり、その際彼の持つ「死や殺意への感応とそれに付随する未来予知能力」の記憶を封じている(柘人は、その能力が命に関わる欠陥だと判断したと思っている)。しかし、その後も能力自体は無意識に発動し続けており、ディスィーブはイズナがそれを見て「死」に走らないよう、彼にそのビジョンを伝えないまま戦って来た。しかしこれは、裏を返すとイズナが本来見ていた「死」の光景を見続けていた、というコトであった。
ジャミング施設破壊作戦後は引き続きヒトマキナの迎撃に当たっていたが、美海のラストライブに出席していたイズナが観客の悪意を受けて殺意を覚えた美海に共鳴したコトがきっかけで、「ペインキラーによる虐殺と、イズナだけ(=ディスィーブ自身)が殺される」という未来を見てしまった(20巻ラストの見開きはこのビジョン)ため、「死」の認識によりヒトマキナへと変質。イズナを守るために封印を解き、彼をコクピットに拘束してペインキラーから守ろうと暴れ始めた。この結果、本来起こるべき事象が上書きされ、ディスィーブによって虐殺が実行。イズナは危険因子である自身もろともに全てを終わらせるために自ら死を選択した結果、合体したペインキラーによってコクピットを噛み砕かれ、機能を停止した。この直前、道明寺の迅雷に本来起こるハズだった「ペインキラーによる虐殺」のビジョンを送っている。これは加藤機関の面々に「イズナは悪くない」と伝えるためだった。なお、ペインキラーを止めようとした道明寺をナーブクラックで封じている。この時、イズナはディスィーブが自分を人質にしているのではなく、イズナを守ろうとしているだけだったことに気づいた。緊急事態のためか詳細は語られないが、一連の流れから、動きを封じなければイズナが自殺する可能性があり、封じて放置すれば精神に多大なダメージとなり破滅は不可避であることから、それならイズナの意思を汲んで全うさせようとしていたと考えられる。
イメージは般若であるらしい。機体名は英語で「騙す・欺く」を意味する「deceive」から取られている。ちなみに原作漫画版では系列化されている機体であり、バレルシリーズでいうロストバレルの立ち位置にいる(シリーズ1号機)。これを戦闘用に設計し直したシリーズ4号機がディスィーブIV、開発コード「プリテンダー」である。
登場作品と操縦者
- スーパーロボット大戦L
- 2話から参戦。二人乗りということで精神面で有利だが、反面武装は貧弱で移動力も低い。ナーブクラックの気力ダウン効果が頼りか。その外見からか、剣児から「カナヅチ」呼ばわりされるシーンも。援護攻撃を含めて1ターンにナーブクラックを3連打する戦法が強烈。あっという間に相手の気力は100を割ってしまうだろう。また、『L』には熱血や魂などの攻撃に効果を乗せ、1回で効果が切れるタイプの精神コマンドが、援護攻撃にも同様に乗り、それでいて援護攻撃しただけでは効果が切れないと言うバグ(?)があるが、直撃もこの例に漏れないので、使徒などのバリア持ちの敵ボスの気力をガリガリ削ってバリアを封じ込めてしまう事さえ出来る(イズナ・シズナは直撃を覚えないので、直撃持ちのユニットとPUを組ませた上でかけてもらう必要があるが)。
- スーパーロボット大戦UX
- 序盤の日本ルートで参戦。色々と仕様が変わっており、よりサポート向けの機体に調整された印象。今作においては非常に貴重なLサイズユニットだが、元々の火力が貧弱なのであまり旨味はない。また、HPが非常に高いため突出すると真っ先に狙われる。他のマキナ同様自己修復能力を持つので頑丈ではあるが、融合や同化にはくれぐれも注意。
- 終盤に加入する同型機のプリテンダーには劣っている面が多いので使い続けるなら差別化が重要。EN制で連発しやすいナーブクラックや補給装置を活かすといい。
- 空適応のボーナスがあるが足が遅く射程も短いため、PUはやや組みづらい。推奨は射程の似るタリスマン。
装備・機能
武装・必殺武器
- 対マキナ用有線伝達神経破壊・改竄針「ナーブクラック」
- 両肩に搭載された唯一の武装。機体に突き刺し、イズナのイメージをそのまま送り込む。対マキナ用とついているが、マキナの劣化コピーであるアルマにも有効。また、敵拠点のサーバからのデータ引き出しに用いたほか(ただし、レイチェルのサポート有り)、漫画版では無人の迅雷の制御系を乗っ取ろうとしていたので、コンピュータなら一通りは対応できるようである。さらに最終章では、破壊される直前に道明寺の迅雷に対し、イズナを通じて予知した「ペインキラーによる虐殺」のビジョンを送り込んでいる。スパロボではさらにバジュラや擬態獣、フェストゥム、ELSなどの未知の生物、果ては(A.T.フィールドを抜ければだが)使徒や、ダゴンや魔術師のようなクトゥルフ神話関連の存在にすら効く。一体どんなイメージを見せているのだろうか…。
- UXではさらに能力半減(文字通り、パイロットの能力値が全て半分になる)が追加されて凶悪になった。敵ネームドキャラ機体の多くにオールキャンセラーが採用されているので通用しない相手も多い、というよりナーブクラックが効いてしまうと敵がほぼ無力化されてしまうので、ゲームバランスとの兼ね合いからこのような仕様になったとみる向きもある。宿敵である加藤機関のアルマ(ツクヨミ以外)やマキナ、戦闘機会の多いホウジョウ軍のライデンや旗艦のフガク、戦闘機会は少ないものの頑丈なブラックロッジ(機神咆吼デモンベイン)の鬼械神(ネームレス・ワンとリベル・レギス以外)はオールキャンセラーを持っていないため彼らを相手にした場合凄まじい活躍を見せる。バジュラやELSの大型ユニットにも有効。さらにほぼ全てのボスユニットからオールキャンセラーがなくなるキャンペーンマップでは猛威を振るう。また、P武器になった代わりに射程が3に下がった。
- ちなみにこの装備は、本来「マキナの電脳に偽情報を送り込む」ためのものである。スパロボでは当たり前のようにダメージを与えているが、理屈の上では脳を持たないバジュラやフェストゥムには効かない。
- ナーブクラックハンド
- Lのみ。ナーブクラックを手の形に縒り合わせ、敵機を掴んで叩きつける。UXでは武器ではなく、シールド防御時にシールド代わりとして使用する。
- アルマコントロール
- UXのみ。ナーブクラックを撃墜したアルマに差し込み操作する。戦闘アニメでは地球上のみならず、他星や宇宙の果てであっても使うたびにアルマが出てくるので、一種の召喚攻撃と言えなくもない。
- ちなみにキリヤマ戦で使用したのは半壊したアルマだったが、UXで操るアルマは完調状態。なぜ?
- 広域ナーブクラック
- UXで使用可能な特殊コマンド。ゲーム上では「ナーブクラック」だが、便宜上このように表記する。自機中心型のMAPWであり、射程5、範囲内のパイロットの全能力値を敵は-15、味方は+15するという強力な効果。と言っても効果だけ見れば上位互換がいくつかあるのだが、序盤から使える上に他に比べて必要気力も消費も軽く使いやすく、ディスィーブが補給装置を持っている(=毎ターンEN回復)ので、連発も出来る。キャンペーンマップではディスィーブがいるかいないかで難易度が大きく変わる事も多々。イメージ的には上述の説明にある味方の活性化と敵にイメージを送り込んでの弱体化を同時に行っていると思われる。
特殊能力
- 補給
- シールド防御
- UXのみ。ナーブクラックハンドで攻撃を防ぐ。
移動タイプ
- 空
- 飛行可能。地上に降りられないのに注意。
サイズ
- L
機体ボーナス
- HP+500 経験値+10% 特殊効果無効
HP+1000 経験値+20% 特殊効果無効
HP+1500 経験値+30% 特殊効果無効 - L版。
- HP+500 経験値+10% 地形適応:空A
HP+750 経験値+15% 地形適応:空S
HP+1000 経験値+20% 地形適応:空S
HP+1500 経験値+30% 地形適応:空S スペック低下無効 - UX版。空適応要員として運用できるようになった。経験値ボーナスが地味にありがたい。
機体BGM
- 「鬼帝の剣」
- 主題歌。
- 「Linebarrel」
- 劇中BGM。
対決・名場面など
- 「死」
- 原作漫画版97話より。イズナの能力を認められない柘人は、ディスィーブの前にイズナを差し出して叫ぶ。お前はこの子をどう判断する、と。それに応えるかのように、ディスィーブはコクピットを開き、イズナをファクターとして造り変えていく。予測を裏付けるかのような状況に柘人は歓喜の叫びを挙げる。
- だが、後を追って来た牧が見たモノは、ナーブクラックによって全身を絡め取られて絶命している柘人。部屋に残されたシズナは、イズナの描いた絵を見る。そこに描かれていたのは、紐のようなもので絡め取られて死んでいる白衣の男の姿だった……。