「古代火星人」の版間の差分
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− | + | 『b3y』ではアイちゃんのプレートは「古代火星人の記録媒体」であり、それを火星極冠遺跡にある装置で再生すると、古代火星人は正確には火星人ではなく、[[ボソンジャンプ]]で[[宇宙]]を渡る太陽系外種族であり、[[火星]]の[[施設]]は彼らの新しい移住地への旅の途中にある中継地点であることが判明した。また、木連が発見し使用している無人艦隊の製造工場もまた古代火星人の遺物であり、無人艦隊は本来、彼らのジャンプに先駆けてボソンジャンプの制御装置の建設など、目的地を開発する役割を担っている(その準備には百年単位の膨大な時間がいるが、古代火星人はボソンジャンプで環境が整った未来に跳ぶ)。 | |
古代火星人はTV版および[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-|劇場版]]では謎を残した設定のみの存在であったが、『b3y』では記録装置で正体が明かされた後に実際に登場(過去から現在にボソンジャンプ)している。彼らは「跳躍門」を開放し銀河系内にある全門へのジャンプを可能とした後、銀河系内には危険な知的生命体が多いと人類に警告して新天地へ向けてジャンプして去った(なお、この際にイツキ・カザマをはじめとする以前にボソンジャンプ事故で時空の狭間に囚われていた人間も救出し返している)。 | 古代火星人はTV版および[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-|劇場版]]では謎を残した設定のみの存在であったが、『b3y』では記録装置で正体が明かされた後に実際に登場(過去から現在にボソンジャンプ)している。彼らは「跳躍門」を開放し銀河系内にある全門へのジャンプを可能とした後、銀河系内には危険な知的生命体が多いと人類に警告して新天地へ向けてジャンプして去った(なお、この際にイツキ・カザマをはじめとする以前にボソンジャンプ事故で時空の狭間に囚われていた人間も救出し返している)。 | ||
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ここまでが放送終了直後から展開されていた、ゲームでのナデシコシリーズにおいて設定されていた内容となる。ゲームではセガサターンの2作と[[ドリームキャスト]]の1作が存在し、いずれもがTV版のライターがゲーム用に書き上げていた数多くのパラレルワールドとして存在しており、キャラクターの描写と設定が各自なされている。 | ここまでが放送終了直後から展開されていた、ゲームでのナデシコシリーズにおいて設定されていた内容となる。ゲームではセガサターンの2作と[[ドリームキャスト]]の1作が存在し、いずれもがTV版のライターがゲーム用に書き上げていた数多くのパラレルワールドとして存在しており、キャラクターの描写と設定が各自なされている。 | ||
− | + | その後、2006年に発売された『機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+』において、佐藤竜雄自らがプレートの中身について質問を受けており、内容は要約すると「地球の皆さんへ、いつか会いに行きます。ボソンジャンプは自由に使ってくれて構いません。」という短い友好と親愛の籠もった手紙であったと明かされた。 | |
− | + | スパロボにおいては前者の設定の方が、クロスオーバーを行う上でも親和性が高いため、非常によく用いられている。ブレートに関しては特に任天堂[[携帯機シリーズ]]において度々クロスオーバーの要素となっている。 | |
== SRWでの扱い == | == SRWでの扱い == | ||
本人達が直接登場することはなく、実際に遭遇した人物の口から語られるだけである。 | 本人達が直接登場することはなく、実際に遭遇した人物の口から語られるだけである。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*佐藤監督は自身のライフワーク作品である『学園戦記ムリョウ』(SRW未参戦)においても、全宇宙を二分する戦争は既に終わっており、恒星間文明の交友も既に天文単位で緩く行われている世界観を描いている。同作に登場する宇宙人に近いメンタリティ(ゆるくて大雑把で友好的)に近いのが、古代火星文明を築いた人物像に最も近い可能性がある(劇場版ナデシコ完成直後からムリョウの構想があった事をナデシコ関連のインタビューで語っている)。 | *佐藤監督は自身のライフワーク作品である『学園戦記ムリョウ』(SRW未参戦)においても、全宇宙を二分する戦争は既に終わっており、恒星間文明の交友も既に天文単位で緩く行われている世界観を描いている。同作に登場する宇宙人に近いメンタリティ(ゆるくて大雑把で友好的)に近いのが、古代火星文明を築いた人物像に最も近い可能性がある(劇場版ナデシコ完成直後からムリョウの構想があった事をナデシコ関連のインタビューで語っている)。 | ||
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2024年10月4日 (金) 19:57時点における最新版
古代火星人とは、『機動戦艦ナデシコ』(以下、「TV版」と表記)に登場する異星人。
概要[編集 | ソースを編集]
正確には火星人ではなく太陽系外種族である。火星極冠遺跡や木連が発見・使用している木星軌道上にある無人艦隊製造工場の本来の持ち主。
TV版本編で語られる予定だった火星極冠遺跡およびアイちゃんがアキトに託したプレートの正体は、最終的に「尺が足りない」という理由で削られたが、そのシナリオの一部はセガサターンのゲーム『機動戦艦ナデシコ The blank of 3 years』(以下、『b3y』と表記)に再利用された(なお、ゲーム『b3y』のシナリオの担当は、TV版のSF考証担当である堺三保氏)。
『b3y』ではアイちゃんのプレートは「古代火星人の記録媒体」であり、それを火星極冠遺跡にある装置で再生すると、古代火星人は正確には火星人ではなく、ボソンジャンプで宇宙を渡る太陽系外種族であり、火星の施設は彼らの新しい移住地への旅の途中にある中継地点であることが判明した。また、木連が発見し使用している無人艦隊の製造工場もまた古代火星人の遺物であり、無人艦隊は本来、彼らのジャンプに先駆けてボソンジャンプの制御装置の建設など、目的地を開発する役割を担っている(その準備には百年単位の膨大な時間がいるが、古代火星人はボソンジャンプで環境が整った未来に跳ぶ)。
古代火星人はTV版および劇場版では謎を残した設定のみの存在であったが、『b3y』では記録装置で正体が明かされた後に実際に登場(過去から現在にボソンジャンプ)している。彼らは「跳躍門」を開放し銀河系内にある全門へのジャンプを可能とした後、銀河系内には危険な知的生命体が多いと人類に警告して新天地へ向けてジャンプして去った(なお、この際にイツキ・カザマをはじめとする以前にボソンジャンプ事故で時空の狭間に囚われていた人間も救出し返している)。
ここまでが放送終了直後から展開されていた、ゲームでのナデシコシリーズにおいて設定されていた内容となる。ゲームではセガサターンの2作とドリームキャストの1作が存在し、いずれもがTV版のライターがゲーム用に書き上げていた数多くのパラレルワールドとして存在しており、キャラクターの描写と設定が各自なされている。
その後、2006年に発売された『機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+』において、佐藤竜雄自らがプレートの中身について質問を受けており、内容は要約すると「地球の皆さんへ、いつか会いに行きます。ボソンジャンプは自由に使ってくれて構いません。」という短い友好と親愛の籠もった手紙であったと明かされた。
スパロボにおいては前者の設定の方が、クロスオーバーを行う上でも親和性が高いため、非常によく用いられている。ブレートに関しては特に任天堂携帯機シリーズにおいて度々クロスオーバーの要素となっている。
SRWでの扱い[編集 | ソースを編集]
本人達が直接登場することはなく、実際に遭遇した人物の口から語られるだけである。
携帯機シリーズ [編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦J
- 先史文明時代へ飛ばされたル・カインを送り返してくる。自軍からは「送り返さなくてもいいのに」とぼやかれるが、古代火星人側からすればいい迷惑なのも事実である。
- スーパーロボット大戦W
- 古代太陽系文明人という名前で語られ、古代太陽系文明の他、獅子座文明と始原文明エスと合わせて三大源流文明と呼ばれる。これらはいずれも150億年前に崩壊した前の宇宙の文明である。なお前の宇宙の住人は彼らの文明を辺境文明と呼んでいた。
- 獅子座文明からは天海護やソルダートJが、始原文明エスからはザ・データベースが前の宇宙から現在の宇宙に到着しているが、古代太陽系文明だけは人間や人造人間が実際に登場することはない。レギュレイトによると現在の太陽系に到着したが、約3000年前の太陽系の時点で既に古代太陽系文明人は滅亡していたとのこと。彼らの文明の痕跡は火星だけでなく地球の各地にも見られ、ミケーネ帝国の発達した科学力も彼らの文明の影響を受けていると推測されている。
- 獅子座文明の一つであるゴライオンらと接触しており、彼らから同じ獅子座文明の三重連太陽系についての情報を与えられ、彼らにボソンジャンプの力をもたらした。アイのプレートにはソール11遊星主について記録されており、ゴライオンの力でプレートの情報を完全に解析することに成功する。
- スーパーロボット大戦BX
- アイちゃんに渡したプレートに最後の守護点の位置が記された。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦T
- 火星開拓初期に発掘されたオリジナル7のヨロイが、太陽系先史文明と何らかの関係があることがイネス・フレサンジュや大山トチローから指摘されている。
関連用語[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 佐藤監督は自身のライフワーク作品である『学園戦記ムリョウ』(SRW未参戦)においても、全宇宙を二分する戦争は既に終わっており、恒星間文明の交友も既に天文単位で緩く行われている世界観を描いている。同作に登場する宇宙人に近いメンタリティ(ゆるくて大雑把で友好的)に近いのが、古代火星文明を築いた人物像に最も近い可能性がある(劇場版ナデシコ完成直後からムリョウの構想があった事をナデシコ関連のインタビューで語っている)。