「キール・ローレンツ」の版間の差分
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補完の時、LCLで溶けた彼の体は半身[[サイボーグ]]だったことから、補完計画のために無理やり生きながらえていたものと推測されるが、本当のところは誰にも分からない。 | 補完の時、LCLで溶けた彼の体は半身[[サイボーグ]]だったことから、補完計画のために無理やり生きながらえていたものと推測されるが、本当のところは誰にも分からない。 | ||
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2013年7月15日 (月) 09:04時点における版
キール・ローレンツ(Keel Lorenz)
特務機関ネルフが掲げる「人類補完計画」の進行について協議する「人類補完委員会」の議長。しかし同委員会のメンバーは全て別組織「ゼーレ」の構成員であり、彼もまたゼーレを取り仕切る議長としての顔も持つ。
15年前のセカンドインパクト以前から碇ゲンドウとは友人。彼自身の真の目的は不明ではあるが、おそらく現人類に絶望を抱いていたことだけは確かである。このことから同じ絶望を抱いていたゲンドウとはウマがあったのではないだろうか。セカンドインパクトを引き起こし、裏工作で真相を闇に葬ったあとは特殊機関ゲヒルン(後の特務機関ネルフ)を設立し、ゲンドウを所長に据えて人類補完計画の実行役を一任する。しかしゲンドウは妻ユイが死亡(公式上)したことで人類補完計画の目的を徐々に捻じ曲げるようになり、2人の間に確執が生まれる。両者とも、補完を行うという点では共通していたものの、そのヨリシロを自分の思い通りになるものにしようとしていたのである。
最終的にゲンドウと冬月を見限った彼は、自ら人類補完計画、サードインパクトを発動するべく国連を動かし、独自にエヴァシリーズを量産。戦略自衛隊と共にネルフを襲撃させることで、ゲンドウの野望を力づくで止めようとする。最終的に、事態はキール・ゲンドウ両者の目論見から外れ、補完の中心は碇シンジに委ねられることになる。が、キールにとってはこれでも良かったらしく、満足げに補完されていった。
補完の時、LCLで溶けた彼の体は半身サイボーグだったことから、補完計画のために無理やり生きながらえていたものと推測されるが、本当のところは誰にも分からない。
よくSF小説でよくある「宗教的な質の悪い元老院の議長」といった人物で、ゲンドウも「老人達」と影口を叩いていることからその人物像が窺い知れる。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- モノリス姿の「ゼーレ」の表記で登場。原作通りの行動だが、ルートによっては再生使徒軍団をロンド・ベルへと差し向けた後、最後はサードインパクトを成功させて目的を達成。なんと悪の組織が勝利してしまうというスパロボ初の快挙?を成し遂げた。勿論バッドENDであり、そちらに進まなかった場合はゲンドウの策略で暗殺されてしまう。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 顔で出るのはαが最初。同じ闇組織であるBF団とは対立している関係。ティターンズを抱き込み、原作通り人類補完計画を発動するが、エヴァシリーズが殲滅され失敗。以後第3次αまで休眠状態となる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 追加ルートで諸葛亮孔明の意を受けた衝撃のアルベルトによって他の委員会のメンバー共々皆殺しにされてしまう。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 再び活動開始。今度はブルーコスモスと接触を図り、再び人類補完計画を発動すべくエヴァシリーズをαナンバーズへと送り込むが、αナンバーズの説得、シンジの心の成長により失敗。その後どうなったかは全く描かれてない。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 今回も立場は同じ。人類補完計画の保険として、ツェントル・プロジェクトを裏から支援するなど、裏で暗躍する様子が濃密に描かれている。似たような目的を持つバーベム財団とは敵対関係となり、エヴァ初号機に加えてラーゼフォンをも寄代として多元世界補完計画を発動させたが、マグネイト・テンと碇ゲンドウにより阻止。最終手段として破滅のシナリオの遂行をAI1に託すも、それも不発に終わる。最期はゲンドウによって組織ごと爆破され、彼もまた死亡した。
人間関係
- 碇ゲンドウ
- 野望で繋がった友人関係だが、ゲンドウの方はキールを、彼の権力を利用して自身がのし上るための道具としかみてない。
- 渚カヲル
- ゼーレが送り込んだという事で面識はあると思われる。LD発売に合わせて修整された第弐拾四話では、彼とモノリスとの会話シーンが追加されている。
他作品との人間関係
他作品の人間と直接絡む場面は少ないが、裏でいろいろと関係していることが多い。彼個人との繋がりと言うより、ゼーレという組織としての繋がりが多いと言える。
- トレーズ・クシュリナーダ、シャピロ・キーツ
- F完結編ではゲンドウと共謀した彼らによって組織を壊滅されてしまう。
- ジャミトフ・ハイマン
- αではクワトロのダカール演説によって失脚した彼らティターンズを拾い上げ、手駒とし、最終的には台頭させた。終盤にはNERVを攻撃させる。尤も、ティターンズ内部ではジェリドをはじめ手駒とされたことに不服を唱える者も多かった。
- 諸葛亮孔明
- αでは組織の存在を疎ましく思っており、DC版追加ルートでは彼によって組織を壊滅に追いやられてしまう。
- 衝撃のアルベルト
- DC版αでは彼によって他の委員会のメンバー共々殺害されてしまう。アルベルト本人は委員会のメンバーを孔明と同じ「傍観者」として嫌悪していた。
- ビッグ・ファイア
- DC版αでは彼の正体について知っており、それを自身を殺害しに現れたアルベルトに語った。
- エルンスト・フォン・バーベム
- 目指す世界の終局の違いから、相容れぬ者同士。
- 木原マサキ
- MXではかつては彼と協力して彼の次元連結システムを利用してガフの扉を開こうとしたが、後に利用されていたことを知ったマサキに裏切られてしまう。現代に甦ったマサキはゼーレに復讐しようとしていた。
- ルラーン
- MXではかつての委員会の関係者。鉄甲龍の創設にはゼーレが一枚噛んでいた経緯があり、現在でもゼーレには逆らえない立場にある。
- ミタール・ザパト、エルデ・ミッテ
- MXでは人類補完計画の保険としてツェントル・プロジェクトを発足させ、彼らを援助していた。ザパトは委員会の計画を危険視していたが、エルデは委員会と意図する点は全く違うものの、最終的には彼らのシナリオにある程度沿って動いた。
- 三輪防人
- MXではバーム戦争で失脚した彼を手駒とし、復帰させてNERV攻撃の尖兵とした。三輪本人は彼らに利用されているのを知りつつも、司令の座に返り咲くために彼らを利用しているつもりだったらしい。
- 塞臥
- MXではゼオライマーに倒された彼を拾い上げ手駒とし、三輪と共にNERV攻撃の尖兵とした。尤も、三輪同様彼もゼーレを利用する気満々だが。
- ムルタ・アズラエル
- 第3次αでは彼らブルーコスモスと結託し、色々支援していた。おそらくプラント攻撃もゼーレの支援を受けてのものと思われる。彼にEVAの鹵獲も命じていた。
名台詞
- 「君が新たなシナリオを作る必要はない」
- 不穏な動きを見せるゲンドウに対しての警告。
- 「碇、ゼーレへの背任、その責任は取ってもらうぞ」
- 第弐拾四話より。とうとうゲンドウの真意を知ったらしい。
- 「碇。君はよき友人であり、志を共にする仲間であり、理解ある協力者だった。これが最後の仕事だ。初号機による遂行を願うぞ」
- TV版第弐拾四話にて。LD版で修整されたものは、別の台詞に変更されてしまっている。
- 「良い。全てはこれで良い」
- 旧劇場版より。直後に「補完」される。