「ボトムズシリーズ」の版間の差分
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ちなみに、キリコを主人公とする本編作品の時系列は以下のとおり。 | ちなみに、キリコを主人公とする本編作品の時系列は以下のとおり。 | ||
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:1994年発売。TVシリーズの[[続編]]で、32年後の世界が舞台。 | :1994年発売。TVシリーズの[[続編]]で、32年後の世界が舞台。 | ||
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− | : | + | :2007年から2008年にかけて発売。『野望のルーツ』とTVシリーズ第1話を繋ぐエピソード。2009年に劇場版も公開。本作品よりATが3DCGで描かれるようになる。またバンダイナムコグループがシリーズの製作に初参画した。 |
;[[装甲騎兵ボトムズ 幻影篇]] | ;[[装甲騎兵ボトムズ 幻影篇]] | ||
− | : | + | :2010年発売。『赫奕』『孤影』の続編。キリコを主役に据えたシリーズとしては現時点において最終時系列に位置する作品で、メディアによっては「完結編」として扱われる事もあるが公式サイトではそのような明記はなく、高橋良輔監督もシリーズ続行の考えを示している。 |
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:『赫奕』の後日談であり、『幻影篇』のミッシングリンク作品。 | :『赫奕』の後日談であり、『幻影篇』のミッシングリンク作品。 | ||
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:1988年から1989年にかけて発売。監督は神田武幸氏で、高橋氏は原作とストーリー構成を担当。 | :1988年から1989年にかけて発売。監督は神田武幸氏で、高橋氏は原作とストーリー構成を担当。 | ||
− | : | + | :ロボットアニメでありながら主人公はロボットに搭乗せず、[[生身ユニット|生身]]で敵に立ち向かうという異色の作品。 |
== スパロボ未参戦作品 == | == スパロボ未参戦作品 == | ||
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:タカラの刊行していた模型誌『デュアルマガジン』のタイアップ企画を発端とする、伸童舎企画による[[小説]]作品。執筆担当は後に『ビッグバトル』の脚本も手がけるはままさのり氏で、1985年から1987年にかけて発表された。全4巻。 | :タカラの刊行していた模型誌『デュアルマガジン』のタイアップ企画を発端とする、伸童舎企画による[[小説]]作品。執筆担当は後に『ビッグバトル』の脚本も手がけるはままさのり氏で、1985年から1987年にかけて発表された。全4巻。 | ||
:『ボトムズ』の世界観に基づき最初は[[バトリング]]を中心として書かれたが、好評を受けて物語が進行する内に、設定やメカデザインが次第に世界観から逸脱していった(現に[[黒歴史|当作品で創作された設定や世界観の殆どは後のボトムズシリーズ本編には反映されていない]])<ref>『野望のルーツ』に主人公らしき人物がカメオ出演している程度。</ref>ことでも知られている。 | :『ボトムズ』の世界観に基づき最初は[[バトリング]]を中心として書かれたが、好評を受けて物語が進行する内に、設定やメカデザインが次第に世界観から逸脱していった(現に[[黒歴史|当作品で創作された設定や世界観の殆どは後のボトムズシリーズ本編には反映されていない]])<ref>『野望のルーツ』に主人公らしき人物がカメオ出演している程度。</ref>ことでも知られている。 | ||
− | : | + | :その最もたるものが本作のオリジナル機体である、総てのATの始祖という驚愕のバックボーンを有する究極のAT「レグジオネータ」の存在と、それを倒すために生まれたやはり本作オリジナル機体である最強のAT「ベルゼルガ テスタロッサ」のあまりにスーパーロボット然とした性能と戦闘描写であり、更にレグジオネータが執筆者のはま氏のオリジナルで「ボトムズシリーズ」とは無関係の小説作品『兇兵器ヴァン・ヴィール』へと無断転用された事もあって、作品の評価を大きく分けている要因となっている。 |
− | :ただし、藤田一巳・幡池裕行<ref>『[[NG騎士ラムネ&40]] | + | :ただし、藤田一巳・幡池裕行<ref>『[[NG騎士ラムネ&40]]』のキャラクター原案などを手掛けた伊東岳彦氏の別名義。キャラクターデザインおよび挿絵も担当。</ref>両氏のデザインした本作オリジナルのAT群<ref>なお各ATには複数の形態がある。これは元々の模型誌で藤田氏がデザインしたATを小説では幡池氏が全く別のデザインで挿絵として描き、さらに藤田氏が『ホビージャパン』のムック向けに幡池氏のイラストを基にリデザインしているため。</ref>のビジュアルは評価が高く、特にテスタロッサはある意味[[ベルゼルガ]]の中で最もヒロイックさとATらしさを両立させたデザインから隠れた人気ATでもある。 |
− | : | + | :上記したように権利的にグレーゾーンな部分もあって2000年代以降は朝日文庫から刊行されている原作小説を除き、メディア露出が大幅に縮小され顧みられることが少なくなっていたが、2020年にバンダイから商品化が行われ久々にメジャーな商業展開が行われることとなった。なお版権表記については「サンライズ(協力:伸童舎)」となっている。 |
:SRWには直接登場していないが、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』での[[AG]]の台詞で示唆する発言がある。 | :SRWには直接登場していないが、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』での[[AG]]の台詞で示唆する発言がある。 | ||
;装甲騎兵ボトムズ コマンド・フォークト | ;装甲騎兵ボトムズ コマンド・フォークト | ||
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:TVシリーズから300年後の世界が舞台で、この時代ではATは「ロボトライブ」と呼ばれる[[アンドロイド]]兵士に取って代わられている。長らく単行本が未刊行だったが、2011年6月に『孤影再び』の原作小説と共に晴れて単行本化。 | :TVシリーズから300年後の世界が舞台で、この時代ではATは「ロボトライブ」と呼ばれる[[アンドロイド]]兵士に取って代わられている。長らく単行本が未刊行だったが、2011年6月に『孤影再び』の原作小説と共に晴れて単行本化。 | ||
;ボトムズファインダー | ;ボトムズファインダー | ||
− | : | + | :2011年に発売したOVA。従来のシリーズより世界観を一新した、アナザーガンダムならぬアナザーボトムズとも言うべき所謂[[パラレルワールド]]作品。ATの代わりにAt(アルトロ)というロボットが存在しており、ATよりは細身な印象が強い。 |
;装甲騎兵ボトムズ 戦場の哲学者 | ;装甲騎兵ボトムズ 戦場の哲学者 | ||
:2016年刊行。Web小説サイト「矢立文庫」で高橋良輔監督自らが執筆・連載されたWeb小説「絢爛たる葬列」「鉄騎兵堕ちる」を中心とした書籍。小説は元ギルガメス連合軍の傭兵が主人公。 | :2016年刊行。Web小説サイト「矢立文庫」で高橋良輔監督自らが執筆・連載されたWeb小説「絢爛たる葬列」「鉄騎兵堕ちる」を中心とした書籍。小説は元ギルガメス連合軍の傭兵が主人公。 |
2020年2月7日 (金) 23:14時点における版
ボトムズシリーズは『装甲騎兵ボトムズ』およびその派生作品群。
概要
ボトムズシリーズに属する作品のほとんどがキリコ・キュービィーを主人公にしているが、キリコが登場しない外伝作品もいくつかある。
基本的にアストラギウス銀河を舞台とするが、2011年にはガンダムシリーズと同じように「初代のTVシリーズとは異なる世界」を舞台にした作品も制作されている。また、初代が唯一のテレビアニメで、それ以外の映像作品はOVAや劇場用作品となる。以後、キリコを主人公にするものを「本編」、キリコを主人公にしないものを「外伝」、TVシリーズとのつながりが薄いものを「その他」に分類する。
ちなみに、キリコを主人公とする本編作品の時系列は以下のとおり。
- 野望のルーツ
- ペールゼン・ファイルズ
- TVシリーズ・ウド編(第1話~第13話)
- ザ・ラストレッドショルダー
- TVシリーズ・クメン編~クエント編(第14話~第52話)
- ビッグバトル
- TVシリーズエピローグ(第52話の最終シーン)
- 赫奕たる異端
- 孤影再び
- 幻影篇
作品リスト
本編
- 装甲騎兵ボトムズ
- 1983年から1984年にかけて放送。全52話で「ウド編」「クメン編」「サンサ編」「クエント編」の4部構成となっている。
- 装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー
- 1985年発売。略して『LRS』。TVシリーズのウド編とクメン編の間に位置するエピソード。実は、キリコとイプシロンとのファーストコンタクトも描いている。
- 装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル
- 1986年発売。TVシリーズエピローグの前に位置するエピソード。
- 装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ
- 1988年発売。TVシリーズの前日談で、『LRS』へと繋がるストーリーが描かれる。
- 装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
- 1994年発売。TVシリーズの続編で、32年後の世界が舞台。
- 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ
- 2007年から2008年にかけて発売。『野望のルーツ』とTVシリーズ第1話を繋ぐエピソード。2009年に劇場版も公開。本作品よりATが3DCGで描かれるようになる。またバンダイナムコグループがシリーズの製作に初参画した。
- 装甲騎兵ボトムズ 幻影篇
- 2010年発売。『赫奕』『孤影』の続編。キリコを主役に据えたシリーズとしては現時点において最終時系列に位置する作品で、メディアによっては「完結編」として扱われる事もあるが公式サイトではそのような明記はなく、高橋良輔監督もシリーズ続行の考えを示している。
- 装甲騎兵ボトムズ 孤影再び
- 『赫奕』の後日談であり、『幻影篇』のミッシングリンク作品。
- 2006年から2007年にかけて高橋監督が雑誌連載小説として発表、その後アニメ化が発表され2011年4月にOVAが発売、原作小説も同年6月に単行本化された。
外伝
- 機甲猟兵メロウリンク
- 1988年から1989年にかけて発売。監督は神田武幸氏で、高橋氏は原作とストーリー構成を担当。
- ロボットアニメでありながら主人公はロボットに搭乗せず、生身で敵に立ち向かうという異色の作品。
スパロボ未参戦作品
外伝
- 装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE(ケース・アービン)
- 2011年発売。『ビッグバトル』同様バトリングを主題とした作品で、八百長試合専門のバトリング選手「アービン・レスター」の戦いを描く。
- 『コードギアスシリーズ』を手がけたスタッフが制作する。『ペールゼン・ファイルズ』以降のボトムズ本編シリーズと異なり、ATは手描き。
その他
- 装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語
- タカラの刊行していた模型誌『デュアルマガジン』のタイアップ企画を発端とする、伸童舎企画による小説作品。執筆担当は後に『ビッグバトル』の脚本も手がけるはままさのり氏で、1985年から1987年にかけて発表された。全4巻。
- 『ボトムズ』の世界観に基づき最初はバトリングを中心として書かれたが、好評を受けて物語が進行する内に、設定やメカデザインが次第に世界観から逸脱していった(現に当作品で創作された設定や世界観の殆どは後のボトムズシリーズ本編には反映されていない)[1]ことでも知られている。
- その最もたるものが本作のオリジナル機体である、総てのATの始祖という驚愕のバックボーンを有する究極のAT「レグジオネータ」の存在と、それを倒すために生まれたやはり本作オリジナル機体である最強のAT「ベルゼルガ テスタロッサ」のあまりにスーパーロボット然とした性能と戦闘描写であり、更にレグジオネータが執筆者のはま氏のオリジナルで「ボトムズシリーズ」とは無関係の小説作品『兇兵器ヴァン・ヴィール』へと無断転用された事もあって、作品の評価を大きく分けている要因となっている。
- ただし、藤田一巳・幡池裕行[2]両氏のデザインした本作オリジナルのAT群[3]のビジュアルは評価が高く、特にテスタロッサはある意味ベルゼルガの中で最もヒロイックさとATらしさを両立させたデザインから隠れた人気ATでもある。
- 上記したように権利的にグレーゾーンな部分もあって2000年代以降は朝日文庫から刊行されている原作小説を除き、メディア露出が大幅に縮小され顧みられることが少なくなっていたが、2020年にバンダイから商品化が行われ久々にメジャーな商業展開が行われることとなった。なお版権表記については「サンライズ(協力:伸童舎)」となっている。
- SRWには直接登場していないが、『第3次Z時獄篇』でのAGの台詞で示唆する発言がある。
- 装甲騎兵ボトムズ コマンド・フォークト
- 模型誌『ホビージャパン』にて連載されたジオラマ小説。惑星ゲデンにおける「第501実験中隊」の死闘を描く。
- 装甲騎兵ボトムズ CRIMSON EYES
- 『月刊チャンピオンRED』にて連載されていた杉村麦太氏の漫画作品。全2巻。
- ATパイロットの少女を主人公に据えた異色作で、ボトムズシリーズでは珍しい女性キャラに焦点を当てた作品。最終話に登場したベルゼルガイミテイトの人気が高い。
- 装甲騎兵ボトムズ Equal ガネシス
- 高橋良輔監督が1993年にアニメ雑誌『月刊ニュータイプ』で連載していた小説作品。
- TVシリーズから300年後の世界が舞台で、この時代ではATは「ロボトライブ」と呼ばれるアンドロイド兵士に取って代わられている。長らく単行本が未刊行だったが、2011年6月に『孤影再び』の原作小説と共に晴れて単行本化。
- ボトムズファインダー
- 2011年に発売したOVA。従来のシリーズより世界観を一新した、アナザーガンダムならぬアナザーボトムズとも言うべき所謂パラレルワールド作品。ATの代わりにAt(アルトロ)というロボットが存在しており、ATよりは細身な印象が強い。
- 装甲騎兵ボトムズ 戦場の哲学者
- 2016年刊行。Web小説サイト「矢立文庫」で高橋良輔監督自らが執筆・連載されたWeb小説「絢爛たる葬列」「鉄騎兵堕ちる」を中心とした書籍。小説は元ギルガメス連合軍の傭兵が主人公。
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リンク
脚注
- ↑ 『野望のルーツ』に主人公らしき人物がカメオ出演している程度。
- ↑ 『NG騎士ラムネ&40』のキャラクター原案などを手掛けた伊東岳彦氏の別名義。キャラクターデザインおよび挿絵も担当。
- ↑ なお各ATには複数の形態がある。これは元々の模型誌で藤田氏がデザインしたATを小説では幡池氏が全く別のデザインで挿絵として描き、さらに藤田氏が『ホビージャパン』のムック向けに幡池氏のイラストを基にリデザインしているため。