「マクロス30 銀河を繋ぐ歌声」の版間の差分

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2016年1月30日 (土) 17:34時点における版

概要

マクロスシリーズの30周年記念プロジェクトの1つとしてリリースされたプレイステーション3用ゲームソフト。ジャンルはオープンワールド方式のフライトアクションRPG。『マクロスF』から1年後となる2060年に設定されたオリジナルストーリーであり、歴代シリーズのキャラクター達が時空を超えて集結するクロスオーバー作品である。

週刊ファミ通のクロスレビューでは歴代のキャラクターが登場するオールスター的要素や自分でバルキリーを開発・強化できる点、初心者用にオートモードが用意されている点などが評価されゴールド殿堂入りした。

ストーリー

バジュラ戦役から1年後の2060年、民間軍事会社S.M.Sのセフィーラ支社に所属するパイロット、リオン・榊YF-25 プロフェシーを届けるために辺境の惑星ウロボロスを訪れるが、謎の機体によって撃墜され、S.M.Sウロボロス支社の支社長アイシャ・ブランシェットに救われる。YF-25を届け任務を達成したリオンは帰ろうとするが、星にウロボロスオーロラという時空の障害が発生し、帰れなくなる。

リオンはS.M.Sウロボロス支社で仮社員として遺跡調査に協力することになるが、遺跡の地下で記憶を失った少女ミーナ・フォルテを発見する。どうやらミーナは遺跡に関わる存在らしく、彼女によると遺跡とこの時空の異変が関係しているらしい。リオンたちは遺跡の調査を進めるうちに、時空を超えた伝説の歌姫やパイロットたちと出会うことになる。

参戦作品

各作品の登場人物は基本的に作中のいずれかのタイミングでウロボロスへとフォールドしており、その前後の記憶は曖昧になっているという形で辻褄を合わせている。特に『マクロスF』に関しては、TV版・劇場版のどちらの時間軸のキャラクターなのかはゲーム・小説共に明記されていない。今作における時代設定は2060年だが、2059年における『マクロスF』の物語がどのような結末を辿ったかは惑星ウロボロスには伝わっていないとされている。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ここではオリジナルキャラクターのみを紹介する。

リオン・榊
今作の主人公。民間軍事会社のS.M.Sに所属する男性で階級は少尉。S.M.Sの惑星セフィーラ支社に所属しているが、任務で惑星ウロボロスを訪れる。コールサインはジークフリード1。
ミーナ・フォルテ
惑星ウロボロスの遺跡で発見された謎の少女。
アイシャ・ブランシェット
S.M.Sウロボロス支社の支社長を務めるゼントラーディ人の女性。
ロッド・バルトマー
リオンの幼馴染。藤堂が設立した新統合軍の特殊部隊ハーヴァマールに所属している。コールサインはオーディン1。
藤堂潮
新統合軍の特殊部隊ハーヴァマールの司令。ウロボロスの遺跡に眠るあるものを手に入れようと暗躍する。
ガネス・モードラー
惑星ウロボロスで無法を行うバンデットの一人。
メイ・リーロン
惑星ウロボロスにあるブリタイシティのハンターギルド代表。外見が実年齢よりも幼く見えてしまう。
ミア・榊
リオンの妹にしてロッドの恋人。ある事件で死亡し、その事でロッドはリオンとの関係を一方的に断ち切ってしまう。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

VF-1 バルキリー(ダブルストライクパック仕様)
YF-25 プロフェシー(リオン機)
YF-30 クロノス
VF-19E エクスカリバー(アイシャ機)
VF-11C サンダーボルト(ミーナ機)
YF-29B パーツィバル
YF-29の地球本国生産仕様。
フォールド・エビル
惑星ウロボロスに封印されていたプロトデビルンに憑依されていないエビル・シリーズ。
戦艦ゲフィオン
S.M.S.ウロボロス支部所属のカーゴシップで、主人公たちの母艦。戦闘能力はない。

用語

ウロボロス
銀河辺境にある開拓途上の惑星。SDFN-8 ジェネラル・ブリタイ・クリダニクを旗艦とする移民船団によって発見された。移住に理想的な環境だったが、周囲のフォールド断層が不安定で、ときおり発生する「ウロボロスオーロラ」によって外部との往来が隔絶することもあるため開拓が進んでいない。浮島・砂漠・氷河といった地形が存在し、プロトカルチャーのものと思われる古代遺跡がある。首都は人口30万人のブリタイシティ。
個人用のバルキリーが非常に普及しており、その種類も様々。60年以上前の旧式機VF-0 フェニックス(のレストア機)から最新鋭のVF-25 メサイアまでが数十機単位で普通にその辺の空を飛んでいる。
ウロボロスオーロラ
惑星ウロボロス周辺に発生する大規模フォールド断層の通称。大気圏内にも出現し、発生すると短くて一週間、長ければ一ヶ月ほど外部と接触することができなくなる。マクロス級の大型戦艦を使って初めてフォールド可能とのこと。遺跡内に存在する制御装置を起動させれば部分的に制御は可能。
ハーヴァマール
新統合軍の第815独立戦隊。反統合運動、テロ、はぐれゼントラーディなどの脅威に対抗するための特務部隊。最新鋭のVFを多数擁する「VF-X」。
元はVF-X ハーヴァマールとして地球至上主義者ラクテンスの息がかかった議員により発足されたらしい。
バンデット
バルキリーなどの兵器を使って悪行を働いているならず者集団の総称。野盗、反政府組織、テロリスト、脱走兵、はぐれゼントラーディなどその素性は様々。中にはハンターからバンデットに身を落とした者もいる。
ハンター
治安レベルが低いウロボロスにおいて、軍に代わって治安維持を行っている。ハンターズギルドによってライセンスを発行される。様々な依頼が寄せられ、達成した者には報奨が出る。S.M.Sウロボロス支社もこのライセンスを得て活動している。
バンキッシュ・レース
バンキッシュ・バリアブル・ファイター連盟(VVFM)によって運営されているバルキリーレースで、『マクロス・ザ・ライド』が初出。惑星ウロボロスでは特定のターゲットの通過や破壊の時間を競うタイムアタックが行われている。

楽曲

オープニングテーマ
「プラネット・クレイドル」
『BX』で採用。
エンディングテーマ
「ワンダーリング」

登場作と扱われ方

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。原作終了後の参戦であり、シリーズキャラクターは同時参戦している『F』のキャラクターのみが登場。本作品では、『30』に登場した『F』のキャラクター達は劇場版の彼らであったという設定になっている。

各話リスト

話数 サブタイトル
プロローグ
第一章 惑星ウロボロス
第二章 遺跡に呼ばれしもの
第三章 フォールド・アウト
第四章 砂漠の大地
第五章 決死の救出作戦
第六章 ファースト・ライブ
第七章 ハーヴァマールの狂気
第八章 リベンジ・シャロン
最終章 銀河を繋ぐ歌声

主要スタッフ

制作
アートディンク(開発)
サテライト(アニメーションパート制作)
監督
佐藤英一
シナリオ
小太刀右京
キャラクターデザイン
丸藤広貴
メカニックデザイン
河森正治

余談

  • 『マクロスエースフロンティア』のように、複数のマクロス作品を扱ったゲームはこれまでにも存在したが、異なる時代のキャラクターが1つの時代に集まるというクロスオーバーは、本作品が初となる。

商品情報

ゲーム

書籍