フェイ・ヴァレンタイン

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フェイ・ヴァレンタイン
外国語表記 Faye Valentine[1]
登場作品 カウボーイビバップ
声優 林原めぐみ
デザイン 川元利浩
初登場SRW スーパーロボット大戦T
SRWでの分類 NPC
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プロフィール
種族 地球人
性別
誕生日 8月14日
年齢 23歳(実年齢77歳)
出身 地球
身長 168 cm
体重 46 kg
血液型 B型
所属 ビバップ号
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フェイ・ヴァレンタインは『カウボーイビバップ』のヒロイン

概要[編集 | ソースを編集]

Session#3「ホンキィ・トンク・ウィメン」よりレギュラー入りする賞金額600万ウーロンの女性。スパイク・スピーゲルに「はねっかえり」と評されるじゃじゃ馬娘。

とある事情から長らくコールドスリープをしていたが、目覚めた時には全ての記憶を失い、莫大な借金を背負わされた過去を持つ。その経緯から金への執着心が非常に強いが、一方で博打好きで稼いだ金はすぐにギャンブルに消える。また、イカサマの腕も一流。グロック30(.45ACP)を愛用する。

とあるカジノのオーナーに捕らえられ、警察に引き渡さない代わりに彼の店に来る取引相手との裏取引のためのディーラー役をやらされた際、偶然遊びに来ていたスパイクを取引相手と間違えた事で彼らに関わる事になった。後に別件で彼らに協力した際に強引にビバップ号に乗り込み、カウボーイ稼業を始める。スパイク達とは付かず離れずの距離を保ち、一人で賞金首を追う事もあれば仲間として協力する事もある。そして賞金の全てを隙あらばかっさらおうとして失敗する生活を繰り返している。

コールドスリープに入る前は裕福な家庭で生まれた、いわゆるお嬢様で活発でそれでいて友人の多い少女だった。しかし衛星軌道上での遊覧船事故により当時では治療不可能な重傷を負ってしまったため、未来へ希望を見出すべく冷凍睡眠処置に入ることとなった。しかしその間に起きた月の位相差空間事故による地球圏の混乱により個人情報消失、そして家族すらも完全に失ってしまう。

第24話において記憶を完全に取り戻し船を下りて故郷のシンガポールに降りるが、残っているのはフェイ・ヴァレンタインとして過ごしてきたことで得た居場所だけだったこともあり各地を放浪。その際ジュリアを偶然助け、スパイクからも戻ってこいといわれたのもあってビバップ号に戻った。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦T
初登場作品。スパイクの掛け合い要員であり、戦闘アニメではソードフィッシュIIの攻撃演出に登場。
また中断メッセージにも登場。原作ではジェットが担当していた次回予告を担当するものもある。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ビバップ号[編集 | ソースを編集]

スパイク・スピーゲル
彼との出会いがビバップ号に乗る切っ掛けとなる。
ジェット・ブラック
ビバップ号の船長。彼にタカっては有り金全部奪い取っている。
エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世
ビバップ号で共に暮らす事になった。彼女からはたまにフェイフェイと呼ばれる。
アイン
ビバップ号で飼われている。

レッドドラゴン[編集 | ソースを編集]

ビシャス
とある出来事から因縁ができる。
ジュリア
スパイクやビシャスと関係を持つ女性。フェイいわく「普通の女。綺麗で危なくてほっとけない、普通の女」。ちなみにフェイ役の林原氏がもっともムカついている女でもある。

その他[編集 | ソースを編集]

ドクター・バッカス
コールドスリープ中のフェイを解凍した医者。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

カミーユ・ビダン
T』では、T3を抜けようとした所に、ハマーンに対して啖呵を切った彼の「侠」としての心意気と姿に(スパイクやジェットほどではないが)心を動かされ、T3の一員になることを決意した。
カルメン99
『T』では、(本当は違うが外見上の)年齢が同い年で、金に強い執着心を持つ者同士なのか、馬が合い絡む事が多い。
ただ、彼女の方が(誰であろうと)人の秘密やプライバシーを容易に詮索する事を良しとしない信条の持主なので、野次馬根性を出してシャアとハマーンの関係を面白半分にカミーユから聞き出そうとした時は、彼女から「みっともないからやめなさい」と諫められている。
ファサリナ
『T』ボーナスシナリオにて、自分の語った過去話を聞いて、一種のシンパシーを感じた彼女から、カギ爪の男の集団にスカウトされる。

名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

「ま、そんなこんなで賞金はパーでくたびれ儲け、ってわけね。まぁ、そんなシケた顔しないで、また次に稼ぎましょ。じゃ、あたしはシャワー浴びてくるから。」
第4話のラストにて。こうして彼女はビバップ号に居候することとなった。
「なーんだ、それっぽっち。」
スパイクとジェットに、マフィアが自分に掛けた賞金額を聞かされて落胆。結構な額だったのだが、彼女の抱える借金に比べればはした金すぎたようだ。この予想外なリアクションにスパイクたちは「お前いったい幾ら借金抱えてるんだよ!?」と驚愕する。
「働かざる者食うべからず。自分のエサは自分で確保しなさーい。」
「あたしはいいの。女は生きているだけで偉いんだから。」
第6話にて。冷蔵庫に人間のご飯が何もなく、残ってるのはアインのためのドッグフードだけだったが、アインがそれを待っているのをしり目に上述して自分が食べた。ひどい。
「約束なンてのは破るためにあンのよ」
第8話にて、「ビバップ号に乗せてやる」という約束を反故にしてエドを置き去りにしようとするが…
「人の中でひとりぼっちだって感じるより、一人っきりで孤独を感じるほうがマシ。」
第12話にて。ビバップ号を飛び出した先でたまたま出会った男に、自身の秘めた胸の内を明かす。仲間を求めながら素直になれないフェイの心中が表れている。
(銃を構える)「どこ行くの?」
「なんで行くの?」
「いつか、あんた言ったわよね? 過去なんてどうでもいいって」
「あんたの方が過去に縛られてる!」
スパイク「この目を見ろ」
「っ!」
スパイク「事故で失くして、かたっぽは作りモンだ。そん時から俺は、片方の目で過去を見て、もう一方で今を視てた。目に見えてるモンが現実じゃない。そう思ってた」
「そんな話しないで。身の上話なんてしたことないくせに、今そんな話しないでよ」
スパイク「覚めない夢でも視てるつもりだったんだ」
「……ッ」
スパイク「いつの間にか、覚めちまってた」
「あたし、記憶戻ったの。でも……いい事なんてなんにも無かった。帰る場所なんてどこにも無かった。ここしか帰る場所が無かった。それなのに……どこ行くの? なんで行くの!? わざわざ命を捨てに行くってわけ!?」
最終話。独り、決戦の場へと赴くスパイクを引き止めるフェイ。記憶が戻って、折角得られた場所へと戻ってきた彼女の目にはスパイクは無駄に命を散らしに行くようにしか見えなかった。そんな彼女は問いかける。過去にそれほどの未練があるのか、今を捨てる価値があるのかと。結局、フェイは生きていることを確かめに征ったスパイクを止めることは出来なかった。慟哭を、銃声に変えることしか……。

次回予告[編集 | ソースを編集]

「愛、それは全てを信じること」
スパイク「おいおいマジかぁ?」
「愛、それは全てを与える心」
ジェット「おいそんな話だっけぇ?」
「愛、それは全てを受け入れる心」
スパイク「どうも怪しいなぁ」
「ウィットニー、そんなに私を愛して」
ジェット「ビバップの予告は当てにならねぇからなぁ」
「恋人たちに贈るロマンティックストーリー。次回、マイ・ファニー・ヴァレンタイン」
スパイク「きっと嘘だな」
ジェット「あぁ、嘘だ。嘘」
第15話の予告。『カウボーイビバップ』の予告は毎回こんなんである。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

スパイク「そんなこんなで、ついに俺達もスパロボに参戦だ!」
「ロボットも持ってないのに、なんかの間違いじゃないの? ドッキリとか、夢オチとか…」
T』中断メッセージ「良い夢、悪い夢」にて。
「そういう奴なのよ。人を人とも思わない偉そうさに加えて、ヒスまで起こしちゃって」
『T』49話におけるデボネアとの戦闘前台詞。デボネアからぶつけられた一言に驚きと動揺を隠せないジェットへ対し諭すように呟いた。彼女自身もデボネアの態度には心底呆れていたらしく、発言中は辟易した表情を浮かべていた。
「文句言ってないでやるわよ」
同上。スパイクがデボネアへ対して呟いた一言「やだねぇ…。ああいう年増の相手はご勘弁だ」にムッとしたかのような反応を見せた。フェイ自身、外見こそ20代であるが実年齢はスパイクやジェットよりも遥かに年上である為、自分の耳元で年増と呟かれるのは流石に気に障ったのだろう。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

レッドテイル
搭乗機。リボルバー式の2本のガンアームが特徴。

余談[編集 | ソースを編集]

  • フェイ役は林原氏にとっても思い入れの強い役柄で、2011年にはラジオ内で最終話の一幕を演じてみせた。アフレコのたびに自分勝手なスパイク、特に最後に現れてフェイが積み上げてきた人間関係を破壊したジュリアにムカついていたという。
    • 一方で林原氏やエド役を務めた多田葵氏の見解によると、両者ともフェイがスパイクを憎からず想っていた事を指摘している。
    • ロボットものとはいえない作品のため、林原氏は『T』の収録に際して、当初は『0080』のクリス役でのオファーだと思ったことを自身のブログ[2]にて語っている。

脚注[編集 | ソースを編集]

商品情報[編集 | ソースを編集]