「マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア」の版間の差分

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;「ああいう人間はね、政治なんかやらせずに教会の懺悔室に置いとけばいいのよ。少なくとも、懺悔に来た相手が望む振る舞いはできるし、悩んでる人間を舌先三寸で言いくるめる事だけはできるんだから」
 
;「ああいう人間はね、政治なんかやらせずに教会の懺悔室に置いとけばいいのよ。少なくとも、懺悔に来た相手が望む振る舞いはできるし、悩んでる人間を舌先三寸で言いくるめる事だけはできるんだから」
:神根島に向かう際、マリアンヌが語った[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]の評価。自身と正反対で自己を持とうとしない彼が、政治家を務めている事が心底から気に入らないようであるが、C.C.からは「それはお前も同じ様な気がするが…」と、ツッこまれている。
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:神根島に向かう際、マリアンヌが語った[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]の評価。自身と正反対で自己を持とうとしない彼が、政治家を務めている事が心底から気に入らないようであるが、C.C.からは「それはお前も同じ様な気がするが…」と、ツッこまれている。これには自己の願望を最優先にする自分とシュナイゼルは根本的に正反対だと返答している。
 
;「ええ。だって、ルルーシュやナナリーは母さんの宝物だもの。ずっと一緒にいて守って上げるわ。ずっとずっと」 <br />(ただし……あなた達が私とあの方の邪魔をしない限り、だけどね)
 
;「ええ。だって、ルルーシュやナナリーは母さんの宝物だもの。ずっと一緒にいて守って上げるわ。ずっとずっと」 <br />(ただし……あなた達が私とあの方の邪魔をしない限り、だけどね)
 
:3歳だったルルーシュに泣きつかれての台詞とモノローグ。この時点でもはや親の言葉とは思えない台詞を(心中でだが)発しており、その本性が伺える。なお、この直前に彼女はルルーシュに対して人を斬る時の目を向けており、傍にいた[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン|ビスマルク]]が思わず飛び出しかけていた。
 
:3歳だったルルーシュに泣きつかれての台詞とモノローグ。この時点でもはや親の言葉とは思えない台詞を(心中でだが)発しており、その本性が伺える。なお、この直前に彼女はルルーシュに対して人を斬る時の目を向けており、傍にいた[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン|ビスマルク]]が思わず飛び出しかけていた。

2017年5月21日 (日) 12:35時点における版

マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
外国語表記 Marianne vi Britannia
登場作品
声優 百々麻子
デザイン CLAMP(原案)
木村貴宏
種族 地球人(ブリタニア人)
性別
生年月日 皇暦1979年11月22日
星座 射手座
年齢 30歳(享年)
血液型 B型
所属 神聖ブリタニア帝国
称号 第5皇妃
資格 ギアス
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概要

神聖ブリタニア帝国の第5皇妃で、ルルーシュナナリーの実母でもある。

数年前、アリエス宮にてテロリストからナナリーを庇い、死亡してしまったとされていたが…。

人物

原作アニメ版

他のブリタニア皇妃と違い庶民出身で軍人にもなっていたが故か、性格は明朗かつ大人しくするという事が出来ない行動的であったが、悪戯好きな面もあり、奔放で冷静さを崩す事の無いC.C.ですらも日常的に振り回されっぱなしな状態であったという。

軍人時代は、超人的なKMF操縦技術と柔軟な発想力で幾度もの死線を乗り越えていた事から、「閃光のマリアンヌ」という異名で呼ばれていた。コーネリアクロヴィスジェレミアといった一部のブリタニアの皇族や軍人達からは慕われ、皇帝であるシャルル・ジ・ブリタニアからも、彼自らがプロポーズする程までに皇妃の中でも特別目に掛けられており、他の皇妃達(特にクロヴィスの母親)には嫉妬心を抱かれていた。

しかし、その一方で他者の意を汲んだり相手の立場になって物事を考えるという事を全くしない、一言でいえば『非常に自分勝手な性格』をしており、息子のルルーシュや娘のナナリーに対してもあまり愛情を示した様子もないことから、女性としての性が強い一方で母親としての自覚は皆無であり、人間としての心に大事な微妙な何かが欠落した人物とも言える。

ノベライズ版

ノベライズ版では、シャルルよりも遥かにエゴに満ちた思考や、目的の為には倫理や道徳をも平気で無視する醜悪な有様などについてが、より詳しく描かれている。

シャルルと同様、アーカーシャの剣が神を殺す計画に賛同していたマリアンヌは、自らがギアス能力の発現において重要となる「R因子」の素質が低い事から、C.C.に内密でギアス嚮団の研究員に協力させ、自らの身体の卵細胞に遺伝子改造を施し、シャルルとの間にギアス能力の高い素質を持った子供が生まれる様にしている。その結果、生まれた二人の子供が、ルルーシュとナナリーの二人であった。

自分の子供として生まれてくるにも拘らず、マリアンヌはC.C.やV.V.の持っている「コード」の適応力が高い『モノ』であるのならば、それ以外の事はどうでも良いと言っており、マリアンヌの卵子の遺伝子的改造に関わっていた研究員は、倫理を無視しすぎている事から、遺伝子改造の計画を実行に移す前から、計画の再考を促していたのだが、マリアンヌ自身はまったく意に返さないどころか、我が子が世界を救う英雄になるのを望む事の何がいけないのかと言っている。そして、実際にルルーシュとナナリーの二人が生まれているのだが、二人が平均以上ながらも、自分の予想を下回るR因子の数値であった事から、「拍子抜けした」と早々に見切りを付けるかのような反応を示し、『ラグナレクの接続を実行する為の保険』とまで評しており、とても母親が子供を見て言うとは思えない発言に、研究員はドン引きしていた(内心では、二人を実験用マウスの様に口にしていると評されている)。更にはよりギアス能力者としての能力を高める子を生み出す為に、R因子の数値が一応平均以上であるルルーシュとナナリーが成長したら、近親婚をさせてナナリーにルルーシュの子を産ませようとした事さえもある(現実でも王族や皇族の近親婚はあったがこちらはあくまで政治的なものである)。

ナナリーの目が見えなくなっているのは、シャルルのギアスの影響であるのだが、ナナリーから視力を奪う事をシャルルに示唆したのはマリアンヌの方である。シャルルは、V.V.によってナナリーがマリアンヌ殺害の仮の目撃者にされているとはいえ、ナナリーから本来の記憶を改竄するだけでなく視力まで奪ってしまう事には抵抗感を持っていたが、マリアンヌの強い押しがあった事で、やむなくギアスで記憶の改竄と視力を奪っている。マリアンヌがここまでしてナナリーから視力を奪ったのは、彼女のみに特別植え付けていたC.C.の遺伝子にも含まれていた因子である「C感応因子」の力を促進させようとした為であり、これによって、成長したナナリーはやがて、精神接触能力を覚醒させ、他人の心の中や記憶が読める(嘘を見抜ける)様になっている。ナナリーが赤ん坊の頃、彼女がこの要素を持っている事を知っていたマリアンヌは、「視覚や聴覚といった生きていく為に必要な五感の内のどれかを、わざと潰してしまえば、五感以外の感覚を無意識に鍛え始めるのではないか」と、物騒な事まで言い出しており、さすがに顔面蒼白になった研究員に止められ、マリアンヌ自身も、ナナリーやルルーシュを気に入っていたシャルルに咎められる事を望んでいなかった為、「この時」は実行はしなかった。

その他

パラレルワールドである『ナイトメア・オブ・ナナリー』では流石に上記の醜悪な内面は悉くカットされ、純粋にシャルルと共に理想を目指し、ルルーシュとナナリーへの「親」としての愛情も確かに持った高潔な人物として描かれ、最終的にはナナリーとの対峙の末、自分とシャルルの理想が間違っていることを潔く認めていた。

スピンオフ作品である『ナナリー・in・ワンダーランド』では「ハートの女王」として登場。「ハートの王」のシャルルを窘める一方、クロッケー対決で「負けた者の首をちょん切る」と(しかも笑顔で)やはり物騒な事を言い出す。

来歴

本編開始前

元は庶民出身であったが、騎士侯の身分からナイトオブラウンズのナイトオブシックスにまで出世し、アッシュフォード家のKMF計画において、第3世代型KMF「ガニメデ」のテストパイロットを務める事で、後のKMF開発に大きく影響する程の多大な功績を残している。また、本編開始の20年前に起きた、当時ナイトオブファイブであったビスマルクとナイトオブシックスである自身を除いた、9人のラウンズのメンバーによるクーデター事件「血の紋章事件」の際には、自らの手でナイトオブワンを討ち取っており、この功績を切っ掛けに(シャルルからプロポーズされたのもあって)、シャルルの5番目の皇妃となる。皇妃になってからは、その奔放さから、カプリコーンの離宮で30人の皇妃相手に大立ち回りを演じたり、謁見の間を馬で駆け回ったといった破天荒なエピソードもあった。やがて、ラウンズ時代の同僚であったビスマルクと共に、シャルルとV.V.、C.C.の考案していた「ラグナレクの接続」の同志となり、C.C.との親交を深めたマリアンヌは、彼女とギアスの「契約」を行い、更には彼女にも内密でギアス嚮団の研究員に協力させた後、シャルルとの間にルルーシュとナナリーの二人の子供を生んだ。

なお、ラグナレクの接続を実現する為に、高いギアス能力をもった人間を必要としていたマリアンヌは、ルルーシュとナナリーが生まれる前から産んだ後も、シャルルと共に影でギアス能力の人体実験を行っており、老若男女を問わず被験者にしていた実験記録をシュナイゼルの許可を得て見たカノン・マルディーニは、「気分が悪くなった」と評している。

しかし、本編開始の8年前、マリアンヌがラグナレクの接続無しにシャルルと分かり合っていた事から、シャルルが誓いを破る事を恐れたV.V.によってアリエス宮に呼ばれたマリアンヌは、彼に機関銃で撃たれ、瀕死の重傷を負う。しかし、当時行儀見習いとしてアリエス宮にいたアーニャ・アールストレイムが、偶然その場を目撃した事で、死の淵でギアス能力を発現させたマリアンヌは、その能力をもって自らの精神をアーニャの身体に憑依させる形で生き延びた。V.V.はこの件を、「テロリスト」に殺害された事にしている。Cの世界を介する形でシャルルと交信したマリアンヌは、自らの死の真相を伝えた後、アーニャの中での生存を隠す為に、ギアスでアーニャの記憶を度重なる形で改竄している。また、V.V.が仮の目撃者としているナナリーが、自身の死の真相に気付かない様にする為に、彼女の記憶と視力を奪うよう示唆し、その後、ルルーシュとナナリーの二人を、人質という形で日本へ送り込んでいる。だが、C.C.はマリアンヌの事件後、シャルルやマリアンヌへの協力を拒むようになり、ギアス嚮団からも去ってしまっている。

本編開始の5年前、ラグナレクの接続には、形は同じでも質の異なるV.V.とC.C.両方のコードが必要であった事から、Cの世界を介してC.C.との交信が可能になっていたマリアンヌは、C.C.と取引を行う。マオ以上にC.C.の願いを叶えてくれる存在を教えてもらい、新たに『契約』する代わりに、それでもC.C.の願いを果たせなかったら、もう一度自分達のラグナレクの接続に協力する」という取引をマリアンヌと行ったC.C.は、願いを叶えてくれる人物であるルルーシュに接触するために日本へ向かい、そこでクロヴィス率いるブリタニア軍に捕縛されている。そして、『無印』の本編開始時に、C.C.は護送の途中で扇グループに連れ去られ、最終的にはルルーシュと接触し、契約を行った。つまり、ルルーシュとC.C.の接触は偶然ではなく、そもそもマリアンヌによって仕組まれたものであったのだった。

R2編

「無印」時は、C.C.とルルーシュの接触以降から傍観に徹している。時折アーニャの身体を乗っ取り、Cの世界を介してC.C.と交信を行っては、シャルルに協力してコードを渡すよう説得をしていたらしいが、その都度C.C.からは、協力を拒まれていた模様。

ルルーシュが黒の騎士団のメンバーの裏切りを受けて追放された後、彼が神根島に向かったシャルルを追って打倒しようとした事から、アーニャの身体を乗っ取ってC.C.に接触し、コードと記憶を蘇らせる。その後、C.C.を連れてモルドレッドで神根島へと向かい、一芝居打ってビスマルクを退けた後、神根島で気を失っていたスザクにも接触し、遺跡とC.C.のコードの力を使って、アーニャから自らの意識を引き剥がしたマリアンヌは、シャルルとルルーシュのいる「Cの世界」へと向かう。

Cの世界でルルーシュと再会を果たしたマリアンヌは、シャルルと共に、自らの死やルルーシュとナナリーが日本に送り込まれた真相を教え、そしてルルーシュのC.C.との出会いやブリタニアへの反逆は、ラグナレクの接続を果たす為に仕組まれていた物に過ぎない事実を語り、自らのしてきた事が全くの無駄であった事実を知ったルルーシュを、大きく愕然とさせている。

マリアンヌを追ってきたC.C.のコードを、V.V.から奪ったシャルルのコードと合わせる事で、アーカーシャの剣を起動させ、ラグナレクの接続を果たそうとしたが、ルルーシュからは計画の実現を優先する為に、自分やナナリーを棄てただけでなく、自分達の安全を無視して日本に攻撃を仕掛けた事実や、自分達の作ろうとしている優しい世界が「自分に優しい世界」である事を指摘され、C.C.と共にCの世界へ来ていたスザクからも、ユーフェミアが望んだ事ではないと断じられる。そして、ラグナレクの接続を拒絶したC.C.からも、「自分が好きなだけ」と指摘された。

ルルーシュの絶対尊守のギアスによってアーカーシャの剣が崩壊を始めた後、ルルーシュのギアス(願い)を受け入れたCの世界の集合無意識から、「時の歩みを止めようとする者」と見なされたのか、最後は不老不死のコードを持っていたシャルルと共に、Cの世界に飲み込まれる結末となった。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
NPC。ほぼ原作通りの展開で活躍。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
アマルガム追跡ルート37話「神への誘い」で、神根島の遺跡を訪れたルルーシュの前にシャルルと共に再び現れる。ルルーシュ含めZ-BLUEが見ているのが絶望のイメージで同時に未来の形でもあると告げるが、シャルルに比べると交わす言葉が少ない。また、本作ではとうとうルルーシュからはシャルル同様に本名で呼び捨てにされるようになる。

人間関係

シャルル・ジ・ブリタニア
夫。数多くの皇妃の中でも特別目を掛けられ、他の皇妃達からは嫉妬されていた程。
やがて、彼やV.V.の計画していたラグナレクの接続の同志となるも、それを抜きに元から彼と理解しあっていたらしく、V.V.から内心では恐れられる事になった。
ナナリーから記憶と視力を奪ったのはシャルルであるが、本心では気が進んでおらず、それを半ば強引に示唆したのはマリアンヌの方であった。人格面を主として色んな意味で良くも悪くも彼とマリアンヌは対照的な夫婦である。
V.V.
夫の兄(マリアンヌからすると義兄)で、共にラグナレクの接続を計画し、自らはビスマルクと共に同志となった。しかし、ラグナレクの接続無しにシャルルと理解しあっていた事から、シャルルとの誓いが破られかねない存在と見なされ、テロリストの襲撃に見せかけて銃撃される。しかし、アーニャの肉体を介して精神体になって生き延びていた事までは、知らなかった模様。
C.C.曰く、心の奥底ではマリアンヌの事を愛していたらしく、銃撃による殺害の動機は、嫉妬心も含まれていた様である。
C.C.
同志。ラウンズ時代は友人関係だったらしく、マリアンヌの極度なまでの奔放さには、C.C.ですらも振り回されていた。C.C.が度々話していた虚空の主は彼女[1]
ノベライズ版ではC.C.を、「何だかんだで優しいというか、妙に潔癖症なところがある」と評しており、自身が皇妃となってからは疎遠になりつつあった。また、嚮主であるC.C.にも黙って、ギアス嚮団の研究員に、ギアス能力の高い素質を持つ子供を産む為の遺伝子改造を施してもらっていた事からも、「自分」しか無いマリアンヌにとって、C.C.もまた利用する為の存在でしかなかったのかもしれない。
ビスマルク・ヴァルトシュタイン
ラウンズ時代からの同僚。ラウンズのクーデター計画である「血の紋章事件」では、共にシャルル側についており、「ラグナレクの接続」の同志にもなっている。
マリアンヌに対して思慕の情を抱いていた節があり、スザクに討たれて死ぬ直前、マリアンヌの名を口にしていた。
マリアンヌ本人からは「昔から融通が利かない」と評されている。
ルルーシュ・ランペルージ
自身が腹を痛めて産んだ息子で、慕われていたのだが、マリアンヌ自身は彼がラグナレクの接続に利用価値があったから、愛情深く接していたに過ぎず、本当の意味での「親」としての情は、持っていないに等しかった。結局その事で、ルルーシュからはシャルル共々「自分達を棄てた」と唾棄され、消滅させられてしまった。
ノベライズ版では、ギアス能力の素質を持たせる為の遺伝子改造を施した上で生んだ事や、ラグナレクの接続を果たす為のモルモット程度にしか見ていなかった事が明かされ、ルルーシュの出生に関わっている研究員をドン引きさせている。
ナナリー・ランペルージ
自身が腹を痛めて産んだ娘であるのだが、息子のルルーシュと同様、本当の意味での「親」としての情は無かった。
ノベライズ版では、ルルーシュ同様、ギアス能力の素質を持たせる為の遺伝子改造を施した上で生んだ事や、ラグナレクの接続を果たす為のモルモット程度にしか見ていなかった事が明かされ、更によりギアス能力に高い資質を持った子供を生み出す為に、ルルーシュとナナリーを近親婚させて、ナナリーにルルーシュの子を産ませようとまで考えている等、道徳や倫理を完全無視している。挙句の果てに生まれて間もない頃のナナリーに「お兄ちゃんの子供を産んでみる?」と尋ねる始末であった。実際に、二人だけで生きてきたルルーシュとナナリーは、お互いを兄妹以上に想っている節がある為、シャレにならない話である(その上、言われた後ナナリーはマリアンヌを注視していた)。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
同じ皇族。片や自身を含め全てに対する執着を一切持たない虚無、片や万事において目標に執着し優先するエゴイストと、全く正反対の性格。
ノベライズ版では彼に激しい苛立ちを覚えており、今も昔も見ているだけでイライラしてジンマシンが出るほどだと、とにかく毛嫌いしている。これを聞いていたC.C.は、おそらくシュナイゼルの方も同じくらいマリアンヌを嫌っているだろうと推測している。
一方、シュナイゼル本人がマリアンヌを評した場面はない。しかし、調和を乱す者には苛烈な処置も厭わない彼がマリアンヌの立ち振る舞いを快く思っていたとは判断しにくいので、実際C.C.の評価は間違っていないのかもしれない。
コーネリア・リ・ブリタニア/ユーフェミア・リ・ブリタニア/クロヴィス・ラ・ブリタニア
他の皇妃達の子供で、軍人としても皇族としても優秀だった自身を慕っていた。
ノベライズ版では、コーネリアは元ナイトオブツーであるベアトリスから、マリアンヌが陰で行っていたギアスの人体実験の数々を聞かされている。
ベアトリス・ファランクス
ノベライズ版のみに登場。元ナイトオブラウンズのナイトオブツーであった女性で、現在は特務総監を務める。マリアンヌが陰で行っていたギアスの人体実験の被験者にされていた過去があり、妹や弟はその実験の後遺症で死亡。自身もダモクレス攻防戦の直前には、余命半年の状態になっていた。
ジェレミア・ゴットバルト
マリアンヌに忠誠を誓っており、アリエス離宮での事件の際にはその場にいながら何もできなかったことを激しく悔やみ、この事件を切っ掛けに彼は純血派を結成させた。
アーニャ・アールストレイム
不幸にも、マリアンヌが死の淵にあった所に居合わせてしまったのが原因で、ギアスで身体を乗っ取られてしまい(おかげで戦闘中にも支障をきたしてしまっている)、更にはシャルルによって、度々記憶を改竄されてしまっている。ある意味でマリアンヌによる一番の被害者と評する意見も少なくない。
ヴィレッタ・ヌゥ
本編では面識が無いが、マジコ!氏の漫画版では宮廷に仕えていたヴィレッタの身体をギアスで乗っ取っている。いわば、本編におけるアーニャの役割の一部を担っている。
黒の騎士団
小説版ではシュナイゼルの誘導に乗せられてゼロ(ルルーシュ)を追放した彼らを行政特区日本の虐殺事件の件などを理由に感情論では理解できても、ブリタニアに勝利したわけでもないのにその目前で裏切りを実行したため、馬鹿にしている。
もっとも、マリアンヌは常識外れの感性を持っているため、彼等の行動に共感はできないようである。

名台詞

TV版

「あら、やだ。私がそんなに理想的な母親だと思っていたの?」
C.C.の内面世界で『ルルーシュが心配で出てきたか?』と問われた際の返答。アーニャに取りついていたその正体を見せるとともに、醜悪な本性を表し始めた瞬間である。
「ちっ、起きるの早すぎ」
気絶中のスザクの顔に悪戯描きしようとしたところ、本人が起きて失敗した時。スザクと接触することはともかく、意味もなく悪戯しようとする悪癖を出そうとした。
「大きくなったわね、ルルーシュ」
Cの世界へ行き、ルルーシュの前に現れての一言。一見すると嬉しそうには見えるが、軽い調子から再会した事に何の感慨もない事が伺える。
「バラバラだったみんながまた一つになれるというのは良い事だわ。死んだ人とだってまた会えるんだもの。ユーフェミアだって…」
ルルーシュから「願いはシャルルと同じか?」と問われて。この発言にスザクは嫌悪感を表す。
「ユフィと話をさせてあげるために助けたというのに!」
そしてルルーシュに計画を妨害され止めに入ろうとするが、スザクに「それを押し付けと言うんだ!!」と応えられ剣を向けられる。

ノベライズ版

「ああいう人間はね、政治なんかやらせずに教会の懺悔室に置いとけばいいのよ。少なくとも、懺悔に来た相手が望む振る舞いはできるし、悩んでる人間を舌先三寸で言いくるめる事だけはできるんだから」
神根島に向かう際、マリアンヌが語ったシュナイゼルの評価。自身と正反対で自己を持とうとしない彼が、政治家を務めている事が心底から気に入らないようであるが、C.C.からは「それはお前も同じ様な気がするが…」と、ツッこまれている。これには自己の願望を最優先にする自分とシュナイゼルは根本的に正反対だと返答している。
「ええ。だって、ルルーシュやナナリーは母さんの宝物だもの。ずっと一緒にいて守って上げるわ。ずっとずっと」
(ただし……あなた達が私とあの方の邪魔をしない限り、だけどね)
3歳だったルルーシュに泣きつかれての台詞とモノローグ。この時点でもはや親の言葉とは思えない台詞を(心中でだが)発しており、その本性が伺える。なお、この直前に彼女はルルーシュに対して人を斬る時の目を向けており、傍にいたビスマルクが思わず飛び出しかけていた。
結局、後年になってルルーシュはマリアンヌの本性を知って、両親を憎悪し、計画の実行は彼によって阻止されることになったのは皮肉な結果である。

スパロボシリーズの名台詞

「どこヘ行く気、C.C.? 私の言う事が聞けないって言うの」
「らしくないわよ、あなたがそういう事を言うなんて」
「ルルーシュに全てを話しても無駄よ。もうすぐアーカーシャの剣は起動するんだから」
再世篇の黒の騎士団ルート第50話「超合集国決議第壱号」より、同行を拒否したC.C.に対しても大した動揺はない。だが…

余談

  • DS版RPGの序盤においてC.C.をナナリーに紹介する際に現れる選択肢に、『新しいお母様だ』と冗談を言う選択肢があるが、これを選択するとナナリーはその場で激しく取り乱し自殺してしまう。開発時期を顧みれば、R2の設定を踏まえた描写という訳ではないと思われるが……

脚注

  1. Cの世界を介して、ラグナレクの接続に協力しなくなったC.C.に、度々コードをシャルルに渡すよう説得していたらしいが、「自分が好きなだけ」である事に気付いていたC.C.からは最後まで拒絶され続けていた。