シャーリー・フェネット
シャーリー・フェネット(Shirley Fenette)
- 登場作品
- 声優:折笠富美子
- 種族:地球人(ブリタニア人)
- 性別:女
- 年齢:17歳
- 生年月日:皇暦2000年7月8日
- 身長:174 cm
- 血液型:A型
- 星座:蟹座
- 髪色:茶髪
- 髪型:ロングヘアー
- 所属:アッシュフォード学園
- 学歴:高等部2年生
- 部活・役員:水泳部、生徒会書記委員
- キャラクターデザイン:CLAMP(原案)、木村貴宏
ルルーシュ・ランペルージの同級生で、アッシュフォード学園の生徒会メンバーの一員。ルルーシュを「ルル」と呼び、想いを寄せていたが、後にその彼のゼロとして戦う決意が原因で、悲劇が襲い掛かる事になる。
人物
明るく優しい素直な性格の持ち主で、生徒会と掛け持ちで水泳部にも所属する活発なスポーツ少女。不正な行いを嫌っており、ルルーシュがリヴァルとギャンブルをやっている事にも、否定的である。また、イレヴンへの偏見も持っておらず、転校して来たばかりのスザクに対しても自分から進んで接しようとしている。
始めはルルーシュに好感を持ってはいなかったが、交通事故で加害者側が被害者側に一方的な難癖をつけていた所をルルーシュが懲らしめた事で、彼に興味を持ち、好意を寄せる様になった。思春期の少女故か、かなり自分勝手に妄想を広げる癖があり、その妄想相手は恋愛対象であるルルーシュの事だけ。ピクチャードラマでは妄想の視野を広げすぎ、鼻血を出して倒れこんだ事もある。小説では、ルルーシュの回想によるとごく一部の人間(ナナリーやアッシュフォード家の一族など)を除き、ブリタニア人全てを内心では憎悪していた時期に彼女と出会い、その人柄に触れたことでそうした感情が変わったことに対して感謝されていた。
来歴
無印編
物語当初は、ルルーシュに好意を寄せた、どこにでもいる普通の少女で、黒の騎士団とブリタニア軍の武力衝突についてもあまり関心を示していなかったが、ナリタ攻防戦にて父親が土砂崩落に巻き込まれ、死亡してしまう悲劇に襲われる事になる。
その後、ルルーシュを独自捜査していた神聖ブリタニア帝国の元・純血派であるヴィレッタ・ヌゥから、ルルーシュが黒の騎士団に関わっている可能性があることを伝えられ、彼の監視をするよう頼まれる。そして黒の騎士団とブリタニア軍との武力衝突において、黒の騎士団のリーダー・ゼロの乗機が吹き飛ばされた際、仮面が偶然擦り降ろされてゼロの正体がルルーシュであることを知ってしまい、彼女の行動を監視していたヴィレッタにもゼロの正体を暴かれてしまう。しかし、彼女はルルーシュを想うあまり、とっさにヴィレッタを撃ってしまい(これによりヴィレッタは一時期記憶喪失となる)、その後もルルーシュを庇い続けるものの、自分の父親を間接的にとはいえ殺した彼を庇っていることとヴィレッタを殺したと思い込んでしまったことから、自己嫌悪に陥ってしまう。
ルルーシュの事で苦悩する中、マオにより心を痛めつけられ、更に自分を追い詰める事になってしまう。そして、ルルーシュを殺そうとするも、彼の懸命な行為で事なきを得たが、シャーリーの心の傷を取り払うべくルルーシュはギアスを使い、ルルーシュの全てを忘れてしまう事になった。
以降は、シャーリーとルルーシュは赤の他人として接していくのだが、自分が書いた手紙を見つけ、その内容を見た事で、ルルーシュがゼロである事を再び知ってしまう。しかし、ルルーシュは自分達に危害を加えることはないと信じており、最後までゼロの正体を誰にも言おうとはしなかった。
R2編
物語前にシャルル・ジ・ブリタニアにギアスを掛けられ、「ルルーシュ=ゼロ」については再び忘れている。一度は他人同然になったものの再びルルーシュに惹かれていき、ルルーシュ(に扮した篠崎咲世子)に迫られたことでなお一層恋心を抱くようになり、ルルーシュもまたシャーリーに対して天子に関しての恋のアドバイスをしたりと、関係が一段と深くなった。ところが、ジェレミア・ゴットバルトのギアスキャンセラーによりルルーシュは元より過去の全てを思い出し、困惑。ルルーシュとスザクとの険悪な一面も知ることなり、この出来事が彼女の妄想癖が人間性を読み取れるほどの配慮深いものへと発展する。しかし、それが悲劇となり、ロロ・ランペルージにルルーシュのことを「好き」と発言したことがロロのコンプレックスを刺激し、銃撃された。ロロが姿を暗ました直後にルルーシュが現れて、必死にルルーシュとの邂逅を遂げた後、銃撃による傷が致命傷となり死亡。
シャーリーの死はルルーシュの心に深い傷を負わせ、やがて彼は破滅的な道のりへと歩み出すこととなる。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。NPC。ナリタ攻防戦やマオとの遭遇といった原作通りの悲劇に加え、イマージュや次元獣の襲撃に巻き込まれるなど何かと受難続きの印象が強い。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 概ね原作通りに死亡してしまうが、それは一周目フラグ失敗の場合のみで、条件を満たせば生存する。また黒の騎士団ルートに行くには彼女が生存することが絶対条件となっている。生存した場合、その後も学園生活を送りながら、世界が大きく動く中、戦い続けるルルーシュ達の無事を祈り続ける事に。生存したままゼロレクイエムルートに進む場合でも同じ(さすかに悪逆皇帝ルルーシュとの接触を避けるが)。
- 黒の騎士団ルートEDではゼロはシャーリーがルルーシュを忘れて新たな人生を送る事を望む(このEDではシャーリーは登場しない)が、ゼロレクイエムルートEDではシャーリーはルルーシュが生きており、また再会できると信じている。
- なお、第3次Z時獄篇では名前すら登場していないため、生死については不明。ただし周りのキャラクターの正史通りに本作をプレイした場合は確実に生存する。
人間関係
- シャーリーの父
- 父親。ナリタ攻防戦にて土砂崩落に巻き込まれ、死亡。なお、中の人は後述のジェレミアの声優と同じ。小説では娘がいずれ好きな人物を紹介してきたら悲しい気持ちになるだろうと想像していたがよもやその人物の行動の結果、自らが死んでしまうことになった、
- シャーリーの母
- 母親。彼女が夫の死に嘆き悲しんでいる際には慰めていた。そして、自身の葬儀の際、娘の名を泣き叫びながら崩れ落ちる彼女を慰めることのできる人は誰もいなくなってしまった・・・。
- ルルーシュ・ランペルージ
- 親しみを込めて彼を「ルル」と呼び、密かに慕っている。しかし、彼の正体は彼女にとって残酷過ぎるものであった。上記の記述通り、彼からは彼自身を変えてくれたことに感謝されていた。
- ミレイ・アッシュフォード
- アッシュフォード学園生徒会会長。彼女からルルーシュに対する恋心を何かとからかわれている。
- ニーナ・アインシュタイン
- アッシュフォード学園生徒会メンバー。彼女はシャーリーの明るすぎる性格を内心苦手に思っているが、嫌いという訳でもなかった。
- リヴァル・カルデモンド
- アッシュフォード学園生徒会メンバー。自身の死後、自分の葬式の際に涙を流していた。
- カレン・シュタットフェルト
- アッシュフォード学園生徒会メンバー。彼女とルルーシュとの微妙な関係に、やきもきする事も有る。
- 枢木スザク
- イレヴンである彼にも、友人として偏見無く接する。あわや彼とキス寸前というアクシデントに見舞われた事も。
- ナナリー・ランペルージ
- 愛しいルルーシュの妹であり、「ナナちゃん」と呼んでいる。ルルーシュに関係無く彼女の事を気に掛けてもおり、彼女からも姉の様に慕われている。
- ヴィレッタ・ヌゥ
- ルルーシュに近づくべく、彼女に監視役とし、更にその行動を監視することでゼロの正体を暴こうと思ったが、ヴィレッタの行為は予想だにもしない結果となった。
- マオ
- 自己険悪に陥った彼女の心を徹底的に痛めつける。
- ジェレミア・ゴットバルト
- 彼によって、ブリタニア皇帝から掛けられていた記憶改竄のギアスを解かれることとなる。
- ロロ・ランペルージ
- 彼のコンプレックスを刺激してしまったばっかりに…。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- リリーナ・ドーリアン
- 『第2次Z 破界篇』で、アッシュフォード学園に編入してきた彼女と直ぐに打ち解ける。彼女がヒイロの事で葛藤していた時には、ヒイロへ意見する役も買って出た。
- ルイス・ハレヴィ、沙慈・クロスロード
- 『第2次Z 破界篇』では彼女らが物語開始以前から生徒会に在籍している為、当初から良好な関係を構築している。
- ルナマリア・ホーク
- キューピッドの日に学園を訪れた彼女から目当てのルルーシュとうまくいくよう激励された。同じ声である妹を意識しているのだろうか。
リアル系
- サラ・コダマ
- ルナマリアと共に彼女からも激励された。
スーパー系
名台詞
無印
- 「わかっています! でもわたしにはルルとカレンのほうが問題なんですよ!」
- ルルーシュとカレンが共に欠席していて二人の仲を疑っているとき、ミレイに世間はナリタの問題で大騒ぎなのにのん気だと言われたときの返答。このときの彼女にとって戦争は他人事だったことが覗える。しかし、その日のうちに聞かされた父親の死によって彼女の世界は一変することになる。
- (ルル、こんな疑うようなことしてごめんね…でも! お願い…信じさせて!)
- ルルーシュが父を殺した組織である黒の騎士団に関与している疑いがあることを聞かされてルルーシュを尾行している際の独白。しかし、現実は彼女にとって最も残酷なものであった。
- 「ルル…もう終わりにしよう…」
- 錯乱した心をマオに徹底的に傷めつけられ、ルルーシュを殺害しようとする。しかしルルーシュへの想いから思い留まり未遂となった。
- 「ルル! ダメェ!!」
- 自分の事を全て忘れさせるためにルルーシュはシャーリーにギアスをかける。これは、その直前の台詞。
- 「朝は来ますよ」
「私、なんで自分がここに来たかわからなくなってたんですけど…もしかしたら気持ちの整理がしたかったのかもしれません」 - ギアスをかけられた後、他人として振る舞うルルーシュにこう返した。
- 「あれ?あなた、この間の・・・。うちの学校だったんだ」
- ミレイと話をしていたときに傍にいるルルーシュに気づいて。あまりに他人行儀だったので当然ミレイからは不審に思われる。
- (イレヴンを助けた?ゼロなのに…。いえ、ゼロだから?だったら、どうしてユーフェミア様と一緒に…。駄目、深入りしたら危ないかも…。)
- 記憶を失った後、ルルーシュと待ち合わせをしている際にルルーシュがブリタニア貴族に暴行を受けているイレヴンの少年を助けた場面を目撃して。学園祭の彼女にとって不可解な状況が重なり、恐ろしくなった彼女はルルーシュとの待ち合わせをすっぽかした。そしてこの危惧はR2で的中してしまう。
R2
- 「思い出した…。お父さんを殺したゼロはルルーシュ…」
- 偶然ジェレミアのギアスキャンセラーによってこれまでかけられていたギアスの効力が消え、彼女が全てを思い出してしまったときの第一声。
- (ルルはゼロだった…。ヴィレッタ先生は軍人…。カレンは黒の騎士団…。じゃあニーナは? 会長は? リヴァルは? おかしいのは学校だけ? …どうしてナナちゃんが総督なの?何が嘘で、何が本当なの?)
- 第13話、ギアスが解除されてあまりに変わってしまった周囲に戸惑っている様子を伺わせる独白。
- 「許せない事なんて無いよ。それはきっと、スザク君が許さないだけ。許したくないの。私はもう、とっくに許したわ」
- 表面上仲良くしながらもルルーシュを憎むスザクに対し、自分の心境を語る。その『許し』は最期の瞬間にも変わらず…
- 「あなたは味方なのね、ルルの。お願い、私も仲間に入れて! 私もルルを守りたいの。取り戻してあげたいの、ルルの幸せを! 妹のナナちゃんだって一緒に……」
- ロロと遭遇し、自分もルルーシュの助けになりたいと宣言。これがロロのコンプレックスを刺激してしまい…。
- 「何度生まれ変わっても…きっとまた、ルルを好きになる…これって、運命なんだよね…。だからいいよね、ルル。生まれ変わっても、またルルを好きになっても…。何度も、何度も好きに…なるから…」
- 最期の台詞。ロロに致命傷を負わされた直後、駆けつけたルルーシュに向けての最初で最後の告白でもあり、永遠に変わらないルルーシュへの想いを伝えて、恋する乙女は永遠の眠りについた…。
- 『第2次Z再世篇』で生存した場合はこの台詞は発生しない。
迷台詞
- 「ぐらいって、じゃあそれ以上も!?」
- ルルーシュとカレンが密着しているところを目撃して以来(ルルーシュがカレンにC.C.の姿を見られないようにするために引き寄せた)2人の仲を気にし続け、ついにカレンにルルーシュとキスをしたか問い、否定されて「キスぐらいで」と答えられた際の驚きの返答。カレンには「周り見えてなさ過ぎ!!」と咎められた。ちなみに当のルルーシュはこの時コーネリアの軍勢によって窮地に追い込まれており、見事にギャップになっていた。
- 「あれ? でも、私たち会ったことない人や、知ってちゃマズいセリフとかあると思うんですけど……」
- 名台詞アワードにて。確かにシャーリーやミレイの立場では絶対に知らないセリフが山ほどあるのだが、ミレイからは「番外編だから問題なし」という趣旨の発言で返された。
- 「駄目だよぉ!恋はパワーなの!誰かを好きになるとね、すっごいパワーが出るの。毎日毎日その人のことを考えて、詩を書いちゃったり、早起きしちゃったり、マフラー編んじゃったり、滝に飛び込んでその人の名前叫んじゃったり、私だって……あ。そのルルにはないの?誰かのために、いつも以上の何かが」
- ルルーシュにカップルの破談(というか天子の婚姻)を相談された時の返答。おそらく自ら実行しているであろう奇行の数々だが、ルルーシュは気持ちに気付かない。それどころか俺はナナリーのために…とか考えちゃったり。
スパロボシリーズの名台詞
- 「…わかったわ。でも私…ずっとここで待ってるから」
「ルルを手伝う事は出来ないけど、ルルが帰ってくる場所で私…ずっと待ってるから」
「…本当は不安だけど、大丈夫だよ。ルルが笑ってくれたから」
「だから、行ってらっしゃい」 - 『第2次Z 再世篇』中盤で、黒の騎士団ルートへの分岐フラグが成立した場合に発生するルルーシュとの遣り取り。スザクに拉致されたカレンを救うべく、戦場へと赴かなければならない事を詫びるルルーシュの心情を汲んで笑顔で送り出し、彼の帰りをアッシュフォード学園で待ち続ける。
- 台詞だけ見ると夫を見送る妻のそれであるが、ルルーシュはこの後(ルート次第で経緯は変わるが)「ゼロ」として生き、シャーリーの前から永遠に姿を消す事を選ぶため、結果的にこれが『第2次Z』における二人の最後の会話となってしまった。
余談
- 彼女の悲惨な最期を描いた『R2』第13話「過去からの刺客」は多くの視聴者の涙を誘い、『R2』中盤以降は全く出番が無くなったが公式人気投票ではルルーシュ、C.C.に次いで第3位に食い込むなど高い人気を誇っている。
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