ヨンム・カークス
ヨンム・カークス
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC
- 声優:石塚運昇
- 性別:男
- 年齢:50歳(小説版)、39歳(OVA版)
- 所属:ジオン残党
- 階級:少佐
- 主な搭乗機:ザクI・スナイパータイプ、ジュアッグ(漫画版『バンデシネ』にて)
ジオン公国軍残党のMSパイロット。原作小説版とOVA版とでは、人物の設定と顛末が変化している。
原作小説版
一年戦争時の降下作戦にも参加した古参のジオン兵。一年戦争後もニューギニアを拠点とするシンブ基地隊で部下と共に戦いを継続するも、活動は次第に尻すぼみとなり、ここ数年はMSすら動かしていない状況だった。シャンブロによるダカール襲撃で取締りが強化された結果、ジオンを捨てて雇われテロリストに転向しようとしていたが、ジンネマン達からユニコーンガンダム奪取のために協力を打診され、部下たちと旧式のMS部隊を率いてユニコーンの収容されたトリントン基地を襲撃する。基地の防衛にあたったMSをビームスナイパーライフルの狙撃によって次々に仕留めるも、マリーダが駆るバンシィのビーム・マグナムの直撃を受け死亡。彼が死の間際に発した言葉はマリーダが正気を取り戻す最初のきっかけとなった。
OVA版
ジオン残党軍の軍人。マハディ亡き後のロニの面倒を見ており、彼女にとっては父親も同然の存在だった。ダカール襲撃及びトリントン基地襲撃の指揮を行う。小説版と同様にスナイパーライフルの狙撃で基地の防衛にあたったMSや戦闘機を撃墜するも、ベースジャバーに乗ったジェスタを駆るトライスターの出現で戦況は一変。援護を行いつつ生き残りの機体に撤退を促すも、自身もトライスターの攻撃を受け、残弾1発となったスナイパーライフルで自身の機体の核融合炉を撃ち抜いて自爆しようとするが阻止され、建造物から転がり落ちて死亡。
旧式のMSの運用、少佐だが尉官の制服を着ているなど、ジオン残党の厳しい台所事情をうかがわせる。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。
人間関係
- ロニ・ガーベイ
- OVA版では部下。実の娘の様に面倒を見ており、復讐心に逸る彼女のことを気遣っていた。
- キャンドル
- 原作小説版では一年戦争時からの部下。ザク・キャノンに搭乗する。地球で家族を得ており、近いうちに三人目の子供が生まれる予定だった。OVA版では名前が登場するものの詳細な設定は不明。
他作品との人間関係
- ロックオン・ストラトス、クルツ・ウェーバー
- 第3次Z時獄篇では彼らからも一流と認められている。スナイパー同士互いに特殊セリフもあるのでトドメを任せるのも一興か。
名台詞
- 「ロニ…お前は! 俺たちのようには! なるなぁぁぁぁぁぁ!」
- OVA版第4巻最期の台詞。その後、カークスの死を感じ取ったロニは暴走する。
- 「ロニ…。俺達の戦争は終わったよ…」
- カークスの戦死を知って暴走するロニに対して。霊体となったカークスに諭されたロニはようやく戦意を解くのであった…。
迷台詞
- 「ロニ、お前はGジェネにハマった俺たちのようになるなぁー!」
- 『G GENERATION OVERWORLD』のクリア後のクレジットより。まるで廃人プレイヤーのようになっており、名台詞が台無しである。
関連機体
- ザクI・スナイパータイプ
- 原作小説・OVA版で搭乗。原作小説版では「連邦軍に点数稼ぎをさせ、代わりに見逃してもらう」ため、他の旧式MSと共に破壊される寸前だった。こんな取引が成立したことからも分かるように、受け入れ先となるはずだった組織は食い扶持を失いたくない連邦軍との癒着により成り立っているに過ぎず、活動といえば予算審議の時期を狙って限定テロを起こし、軍事予算の上積みに貢献することだという。
- ジュアッグ
- 漫画版『バンデシネ』で搭乗。
余談
- ヨンム・カークスを演じた石塚運昇氏は『機動戦士ガンダム00』にてセルゲイ・スミルノフを演じている。セルゲイは「ザクと外見の似た機体に搭乗している」「実の娘同様に面倒を見ている年少の女性パイロットがいる」という共通点がある。