鳥飼守

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鳥飼守
読み とりがい まもる
登場作品 ラーゼフォン
声優 野島裕史
デザイン 山田章博(原案)
菅野宏紀(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦MX
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
本名 シノン・ベル・バラム
種族 ムーリアン
性別
役職 監視者(ウォッチャー)
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鳥飼守は『ラーゼフォン』の登場人物。

概要

神名綾人の『TOKYO JUPITER』内に於けるクラスメートにして友人。ノリが軽くフランクな性格で、恋人の朝比奈浩子ともども綾人とは何かとつるんでいる事が多かった。

その正体は、「シノン・ベル・バラム」の名を持つムーリアンにして『MU』幹部の一人であり、綾人を常時監視する為に「気さくな友人」を演じ続けていた。

浩子の死を切欠に、それまで内に秘めていた綾人への嫉妬が凄まじいまでの憎悪と殺意に変貌。綾人の目の前でα小隊のドニー・ウォン(SRW未登場)を惨殺したり、の心を弄んだ挙句、鉄拳による暴行を加えたりとドス黒い情念を爆発させる。

自身の分身たるドーレム「オブリガード」で綾人を執拗に狙うも、最期は真聖ラーゼフォンへと覚醒した彼の前に、あえなく散った。

劇場版『多元変奏曲』では、概ねTV版と同じだが、浩子が準ヒロインに昇格しており、綾人との逃避行の中で徐々にムーリアン化が進み、彼や家族の事を忘れていく中、綾人への想いだけは消えずに残るなど、TV版以上に報われない印象が強い(しかも日記の中で「守って誰?」とまで書かれているのが余計に悲哀を誘う)。

PS2ゲーム『蒼穹幻想曲』では、ルート次第では浩子が存命するため、綾人と和解することが出来る。

登場作品と役柄

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品

スーパーロボット大戦MXMX PORTABLE
初登場作品。担当声優の野島裕史氏は当作品でスパロボ初参加。
原作通り、序盤は綾人の友人として登場するが、浩子が死亡した直後のステージから『???』名義で早速敵キャラとしての本性を現わし、DVE綾人への怨念をブチ撒ける[1]。また、綾人や玲香同様に音声付きでライディーンに対する特殊戦闘台詞も用意されている。
最終話手前のマップにて、今まさに世界の調律が成されようとしているところへ三輪塞臥と共に敵増援として登場。真聖ラーゼフォンだけに攻撃するためこちらが手出しせずとも放っておけば勝手に撃墜される。次の周回のために資金が欲しい場合は止めだけ刺しておくと良い。

パイロットステータス

能力値

今一つ能力がパッとしない。優れているのは回避と技量。

精神コマンド

MX
かく乱集中ひらめき熱血直撃覚醒
いきなり「かく乱」。綾人を見張っていたことからだろう。後半にいきなり攻撃的なコマンドが並ぶあたり、原作を上手くなぞっている。

特殊技能(特殊スキル)

MX
底力L7、カウンターL7、援護攻撃L2
『MX』勢全般に言えることだが、技能が平凡にすぎる。とはいえ高い技量+カウンターは意外と怖い。

人間関係

神名麻弥
主君。
九鬼正義
同格の『MU』幹部。彼の事を相当見下している。
朝比奈浩子
TOKYO JUPITER』内での同級生兼彼女。当初は綾人を監視するためのフェイクとして恋人関係を演じていたが、いつしか彼女への真の愛情を抱くようになる。
『蒼穹幻想曲』ではその様子が深く理解でき、特定のエンディングを迎えることで彼は人間として生きることを選択する場合がある。
神名綾人
TOKYO JUPITER』内での同級生兼友人、そして監視対象。浩子が死亡してからは仇として完全に彼を敵視、殺意を剥き出しにする。
『蒼穹幻想曲』のバーベム傾向編では、綾人と存命した浩子の説得によって和解。バーベムの野望を阻止するために共闘する。
紫東恵
六道家に接触を図った際、「綾人の友人」を装って彼女に近づき、その心を弄んだ。
『蒼穹幻想曲』のバーベム傾向編における最終決戦で負傷した際、恵にムーリアンである浩子の血液を輸血されるムービーがある。
功刀仁
自宅謹慎中の彼の許へと赴き、綾人が遠からずヒトではない存在に変貌することを仄めかした。
本心か否かは不明だが、彼を「九鬼よりも優秀な人材」と評している。
ブチ
六道家の飼い猫。
何故か彼(彼女?)に対しては邪険に扱う事無く、功刀の別荘へ赴いた際にも随伴させるほど愛でている(最終的には別荘に置き去りにするが)。猫好きなのだろうか?

他作品との人間関係

綾波レイ
MXでは配下のビバーチェを使い、間接的に彼女を屠る。
惣流・アスカ・ラングレー
MXではレイ同様、ビバーチェを使って彼女の精神を崩壊させる。
渚カヲル
アスカ&レイの2名を駆逐し、マグネイト・テンへ止めを刺そうとした際、突如現れた彼の存在に怯え狼狽し、撤退する。

名台詞

TV版

「フィーリング……かなァ?」
第一楽章で離れ離れとなった綾人の身を案じる浩子へ彼の無事を告げた直後、その根拠を問われての返答。浩子曰く「訊いた私が馬鹿でした…」。
「綾人よ、この広い空と海が全て青いのは…それが全て、青い血の人間の物だからさ」
ラーゼフォンとの初戦闘で一敗地に塗れ、苦痛に呻きながらも邪な笑みと共に洩らした独白。
「俺、こっちの名前『鳥飼守』って言うんだ。『守る』だぜ?笑っちゃうよな…」
功刀との対話で、人間としての自分の名前に嫌悪感を示す。浩子を守れなかった事に対する意趣返しか?
「まがい物はひっこんでろ!」
シュバルツァーを撃墜したときの台詞。
「神よ……神の心の臓よ! 浩子を殺した汝に死を!!」
真聖ラーゼフォンへと覚醒した綾人に呪詛の言葉を叫び、その身体をオブリガードの拳で抉るが…。
「嘘だ……俺は認めないぞ……お前など……お前など!! 浩子を殺したお前など!! 浩子……俺は……俺はぁぁぁぁぁぁっ!!」
「浩子………」
ヨロテオトルへ至った調律者に叶うはずもなく敗北。死の直前に守の脳裏を過ぎったのは浩子の笑顔であった。

蒼穹幻想曲

「……変わらないな……綾人」
「お前は甘ちゃんだ……だが……オレはどこかでそんなお前を羨ましいと思っていたのかも知れない」
「……そろそろ、オレもそいつに正直になっていいのかも知れないな」
『蒼穹幻想曲』のバーベム傾向編より。
真実を知っても、敵対する立場になっても、守を「親友」と信じる綾人と浩子の説得を受けて、自身の気持ちを正直に打ち明ける。
「まったくお前は何も分かっちゃいないな。浩子はお前が好きなんだぞ」
「はあ……なんでこういう奴が……ま、いいか……また宜しくな、親友」
上記の台詞の後、綾人の鈍感で奥手な態度に呆れながら。
守の心が完全に開かれ、二人が本当の意味で「親友」になった瞬間である。
「俺は絶対、この世界で幸せになってみせるぞー!」
ゲーム版『蒼穹幻想曲』守エンドの台詞。
偽りの支配から解き放たれた世界で彼は浩子と再会して早々、最大の友人である綾人立会いのもと階段飛ばしの告白をする。
秩序の輪から自ら外れ、綾人と共に戦い抜いた彼はムーリアンではなく、人間「鳥飼守」として新たな創世を迎えた世界を生きて、幸福になるのだろう。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「あれが…もうひとつの機械仕掛けの神!」
「お前は、もはやMUに必要のない存在だ!」
「お前の歌など、聴く気はない!」
MXライディーン相手に発生する特殊戦闘台詞の数々。
「これがお前か……ヨロテオトルを得たお前の……真実の姿なのか!」
「遙か久遠の彼方」冒頭のイベント戦闘での台詞。単独の戦闘台詞としては珍しく、表示する際には二枠を使用している。
鳥飼「ゲストとか、エアロゲイターじゃなかったか?」
浩子「シャドウミラーとか、ルイーナアインスト何とかっていう説もあるらしいけど…」
MX第3話「神人目覚める」における浩子との会話。なぜ知っている。
鳥飼「インスペクターとか、ソーディアンじゃなかったか?」
浩子「デュミナスとかフューリー…ツークンフト何とかっていう説もあるらしいけど…」
こちらはMXポータブルの同場面。だからなぜ知っている。
(フフフ…お前達の心など、もろいものだ。だから、エヴァンゲリオンそのものではなく…パイロットの心を壊せばいい…!)
MX終盤でビバーチェの精神攻撃に苦悶するアスカの姿を眺めながら、サディスティックに呟いたモノローグ。
「どうあがいても、お前達は滅びから逃れる事は出来ない…こうなる事は決められていたんだよ!遥か昔から!それがお前達、赤い血の人間の運命だ!」
ムトロポリス防衛に奮戦中の綾人とエルフィへ、彼らの運命に抗う様を嘲笑する。
「まだだ……お前達の手になどかかりはしない!! 綾人! 俺はお前を…! お前の心臓を…世界の心臓をこの手で止めるまでは!!」
決戦で真聖綾人以外がオブリガードを撃破した場合。最後の力を振り絞って綾人を殺そうとするも、返り討ちに遭うのだった。

搭乗機体・関連機体

オブリガード
主たる守の邪心を映すかの如く、憎悪に歪む表情を頻繁に見せる。
ブリランテ
ドダイYS的役割を担うドーレムで、オブリガードを乗せて飛翔する。初戦でラーゼフォンに止めを刺されそうになったオブリガードの盾となり爆散するが、後に別固体が登場。初代同様、守の支配下に置かれる。SRW未登場。

余談

  • PS2ゲーム『蒼穹幻想曲』では綾人や浩子との関係がより深く描写されており、ルートによっては綾人と和解し、彼と本当の意味で親友同士となり浩子に告白するなど、原作では成し得なかった結末も用意されている。ちなみにエンディングにおいて立ち位置が極端に変化しているある意味では気の毒な人である。

脚注

  1. とは言え、原作と異なり浩子がヴィブラートの同調者に選ばれた事を「黙認」している描写が有る為、より逆恨みの度合いが強調されている。