フォルモッサ・シェリル
フォルモッサ・シェリル | |
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登場作品 | 伝説巨神イデオン |
声優 | 井上瑤 |
デザイン | 湖川友謙 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F完結編 |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
年齢 | 18歳 |
所属 | 第6文明人遺跡調査隊→ソロシップ |
役職 | 言語学者 |
フォルモッサ・シェリルは『伝説巨神イデオン』の登場人物。
概要
考古学者フォルモッサ・ロダン博士の長女で、第6文明人遺跡調査スタッフの一員。言語学を専行している。理知的で冷静な印象がある反面、自己中心的でヒステリックな負の部分も併せ持ち、物語序盤における彼女の身勝手さは、トラブルメーカーだらけのソロシップクルーの中でも異彩を放っていた。
自分とは正反対なカララには当初は強い嫌悪感を抱いており、宇宙を逃亡する生活から逃れるために、カララを人質にしたこともある。しかし逃亡は失敗し、ソロシップのクルーの内部分裂を避けるため、逃亡の首謀者をカララに肩代わりしてもらうという屈辱を受ける。
逃亡生活の中で初めて心を許しかけた男であるコルボックを目の前で殺され、植民星アジアンでは妹のリンを失って心に傷を負い、アルコール依存症になってしまう。さらに恋人となったギジェまでも失ったシェリルは、精神に異常をきたす。
最終的にはルウが危機に陥ればイデが発動して自分たちを救ってくれると思い込み、ルウをソロシップの甲板に連れ出し、砲火に晒すという暴挙に出る。その行動はイデにとって「ルウを害する行為」と受け止められたらしく、ルウだけがバリアに守られ、シェリルは流星群に衝突して宇宙に散る。死の瞬間、その魂はギジェによって迎え取られ、共に因果地平へと飛んでいった。イデの発動後、ギジェと重なり合うように飛びながら、メシアの誕生に立ち会えたことを喜んでいた。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- 初登場作品。NPCだが、DVE用の音声収録が行われている。恐らく隠しキャラのお陰。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 概ね原作通りの役割りを担う。ギジェ離脱後は精神を病み、原作同様の行為に及んで宇宙に散る。ただしギジェ生存フラグが立っていれば彼に救出され、病んでいた精神も治る。『F完結編』時のDVEをゲーム終盤で流用している。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年10月のイベント「その生命の輝きは」期間限定参戦。シナリオNPC。
人間関係
- フォルモッサ・ロダン
- 父。高名な考古学者だったが、第1話でのバッフ・クランとの遭遇時に死亡。SRW未登場。
- フォルモッサ・リン
- 妹。性格が真逆なため良好とは言えぬ姉妹仲だったが、彼女の死はシェリルの心の均衡を緩やかに狂わせていった。
- キラニン・コルボック
- 科学アカデミー所属の科学者。シェリルと共に大型コンピューター「グロリア」によるイデの解析作業を行う。その実直な性格に、シェリルは惹かれ始めていたが、死に別れてしまう事に。SRW未登場。
- ギジェ・ザラル
- 互いの傷を舐め合うかの如く急接近し、いつしか恋人関係となる。妹を失ったシェリルにとっての唯一の支えだったが、彼とも死に別れてしまう。
- カララ・アジバ
- 当初は反りの合わない間柄で殴り合いになった事もあるが、脱走騒ぎで借りを作ってしまって以降はぶつかり合いを起こさなくなり、仲間として受け入れていった。
- パイパー・ルウ
- イデに通じる鍵と見做している一面はあるが、物語後半では彼の子守を引き受けている場面が多く、ルウも懐いていた。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
スーパー系
- 葛城ミサト
- 『第3次α』では彼女から無限力の解析作業について、多大な期待を寄せられていた。
- サコン・ゲン
- 『第3次α』では原作におけるコルボックの役どころを担い、共に「グロリア」での解析作業を行う。イデをはじめとする無限力への考察場面では、必ずと言ってよいほど彼と絡む。
- 流竜馬
- 『第3次α』では赤ん坊であるルウを利用してイデの力を引き出そうとする手段を彼から嫌悪される。
バンプレストオリジナル
- エツィーラ・トーラー
- 『第3次α』終盤で、彼女から「自分と似たもの同士」と指摘され、知識欲に駆られた挙句、お互い破滅への道を辿るとの宣告を受ける。そしてそれは(ギジェ生存フラグを立てなかった場合)現実のものとなってしまった。
名台詞
- 「私はフォルモッサ・シェリル! 『貴様』ではありません」
- 第1話で、謎のメカの接収を邪魔されて「貴様…」と毒づくベスに対して。
- 無礼な物言いに対してフルネームを言いつつ反発する女性が後の富野作品にも何人かいるが、元祖はシェリルか。
- 「恩を売ったつもりでしょうけど、感謝はしませんよ」
- ソロシップに潜入していたアバデデから庇ったカララに向かって。カララも「その方が貴女らしいでしょう」と返したのでビンタの応酬になった。
- 「住む星が違えば、既に同じ地球人ではないのよ…」
- 第18話で植民星アジアンのコンピュータを借りてイデの解析を行おうとしたが、解析中のデータを知ってイデが欲しくなったアジアン軍に拘束されそうになってしまう。辛くも脱出したシェリルはアジアン基地司令の説得に向かうカララを制止し、元をたどれば同じ地球人だったはずの人間から裏切られた悔しさをこぼす。
- 「こんなことをしていては、私達はイデに滅ぼされてしまうわ!!」
- 第29話で月の軍と戦闘になってしまい、弾丸が飛び交う中を走り回りながら絶叫する。第27話でイデが無限力であることが明らかになり、またその解析中にコルボックを殺されたショックから「イデに取り込まれる」という危惧が頭の中にあった。この後その場に居合わせたギジェに救出される。
もっとも今回のソロシップは半壊した月基地から物資を勝手に取っている最中であったので、月軍に止められても文句は言えないが。 - 「リンを殺しておいて試すだなんて…! イデがそんなに偉いの? 神様だってしちゃいけないことよ…!」
- 妹リンと死別し酒浸りになっているシェリルとギジェの会話で。イデのために地球とバッフ・クランが殺し合わなければならなくなったことを、ギジェは「我々を試しているのでは」と答えたが、シェリルはそれに噛み付く。2人ともイデにかかわったために著しく疲れているのは確かだが、まだイデの伝説をどこかで信じていたいギジェとそうではないシェリルとの対比か。ギジェがシェリルを慰めようと少しは前向きなことを言っており、本当はイデの伝説など信じたくないという可能性も疑えるが。
- 「なんで…なんであたしの人がみんな…みんな死んじゃうの…!? ギジェーーっ!!」
- 第38話でギジェが戦死し、遺体が無残な姿だという理由で対面も許されず、ジョリバに静止されながら泣き叫ぶ。リンに続きギジェも失い、心の均衡を完全に崩してしまう。
- 劇場版では「リンもギジェも、何であたしの人はみんな死んじゃうの!?」となり『F完結編』では一言モードで喋る。『第3次α』ではギジェ死亡時にリンがまだ生存しているので「なんであたしのギジェが…!」とされている。
- 「あはははははは! みんなイデが仕組んだのよ! イデが発動したのよ! みんな…みんな…みんな、滅んでしまえばいいんだわ…」
- テレビ版最終話、宇宙が謎の光に覆われていく光景を見て。その言葉どおり全ては因果地平へと吹き飛ばされた。
- 「イデよ! 答えてほしい! 今ここに、純粋に守りしか思わぬ子が死を恐れている! イデよ、この無垢な子の恐れの心に答えるべきです!」
「ルウの純粋な心がイデの力の現われなら、何故多くの人を死に至らしめるのですか!? むしろ人を生かすことが、イデの成すべきことではないでしょうか! イデよ!」 - 『発動篇』でソロシップに迫り来る彗星に向けて、ルウを生贄の儀式のごとくに捧げながら絶叫した台詞。イデオンは彗星に向かってイデオンガンとイデオンソードを同時に放ったが、その余波からルウは守りシェリルを見捨てた。
- 『F完結編』の時点でボイス収録済みであったかそちらでは使われず、『第3次α』でDVEとなった。
スパロボの名台詞
- ギジェ「ソロシップ!シェリルとルウはこちらが保護した。二人とも無事だ!」
「あ…ああ…」
ギジェ「シェリル…私だ。ギジェ・ザラルだ」
「ギジェ…!ああ…ギジェ…生きていたのね!」
ギジェ「そうだ。そして、私はイデの善き発現を見るために戻ってきた」 - ギジェ生存フラグを立てていた場合の、対バッフ・クランルート第57話「憎しみの環の中で」における台詞。
- ハルルによって攻撃を受けたソロシップからルウと共に宇宙へ放り出されそうになったが、ステッキンスターでの戦いで宇宙に投げ出されたはずのギジェに救われる。
- 原作では決して有り得なかったシチュエーションの1つ。
- 「でも、私は…あなたに顔向け出来るような女ではないわ…」
竜馬「シェリルさん…」
十三「その通りやで、あんた…!」
豹馬「無事だったからよかったもののあのままルウが宇宙に放り出されていたら俺はあんたを絶対に許さなかった」
「何を言われても仕方ないわ。私はそれだけのことをしたのだから…」
ギジェ「シェリル…」
「…自分の非を認める…。どんな処罰も甘んじて受けるわ」 - ギジェ復帰後の対バッフ・クランルート第58話「発動」のシナリオデモでの台詞その1。
- 正気を取り戻したことで、一歩間違えばルウが犠牲になってしまった自分の所業を、シェリルはαナンバーズの皆に対して頭を下げるほどに反省している。
余談
- 当初はシェリルの声を担当した故・井上瑤氏でさえも、人間味がなく大変自己中心的でいつもヒステリックな言動が絶えず身勝手な行動に終始するシェリルの性格にはうんざりしていたようで、アニメ誌におけるインタビューなどにおいても役柄に対するコメントを求められるたびに、吐き捨てるがの如く「かわいいところのない嫌な女」と酷評していた。しかし、担当声優にさえ嫌われてしまっているシェリルに、流石に監督である富野喜幸(現:由悠季)氏もこの事を気にしていたようで、恋の季節を迎えさせてあげたことも井上氏のインタビューと無関係ではなかった、と当時のアニメック誌で仄めかしている。この事から、後に井上氏もシェリルに対する考えを改めたようでロマンアルバムのインタビューで「本当は弱くてかわいそうな女」と供述している。