ギアス
ギアス(Geass)
『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場する、「コード」を持ったC.C.やV.V.との「契約」によって得る事になる、他者の思考や精神に干渉する超能力にも似た特異能力。また、ギアスは「王の力」とも呼ばれている。その名称は、「制約」や「強制」、「呪い」等を意味する。
発動時には、左目の瞳に赤い鳥が羽ばたく様なコードの文様が浮き上がり、使い手によってその内容が違う。その効果は、他者の心を操ったり、生命の活動時間を停止させたりと、非常に絶大であり、能力やその使い方によっては、危機的状況を一気に覆させる事も可能となる。
その特性上、ギアス発現の「資質」は、「世界に対する強い願望、もしくは欲望」であり、本質はギアス能力者の持つ無意識下の願望や意思がコードによって形となったもの。その為、ルルーシュやマオの様に、抑圧された環境で生きてきた人間の方が、ギアスを発動させる際に高い効果を発揮させられることが出来る。更に大きな特徴として、個々の持つ能力自体に使用者に対してある種の皮肉が込められているという特徴がある。例をあげれば、ルルーシュの場合だと絶対遵守=思い通りを嫌いながら他者に強制する、やシャルルの場合だと何よりも嘘を嫌いながら嘘を植え付けるといった使用者に対する痛烈な皮肉が込められている。
ただし、誰もがギアスの力を自由自在に操れる訳ではないらしく、ギアスを発動させたり、対象の人物にかける条件には、色々と個人差がある。例えば、ルルーシュの『絶対遵守の力』は、相手の自分に対する感情を無視して与えた命令を忠実に実行させるが、1人につき1回しか命令出来ないという絶対条件がある(ジェレミアのギアスキャンセラーで無効化させた後ならば、再度の命令が実行可能)。
TV本編では詳しく明かされていないが、ノベライズ版では、ギアス能力を発現させる事自体にも条件がある事が説明されている。不老不死のコードを持った人間と「契約」してギアス能力を得るには、「R因子」と呼ばれる特殊な因子が重要とされており、この因子の数値が低い人間の場合は、マリアンヌの様に限定的な条件下で無ければ能力を発動させられないか、あるいは能力その物を発現させる事すら出来ない。
また、ブリタニア皇室の血を引く人間は、先祖がギアス能力者であった事から、元々から常人よりもギアス能力において高い資質を持っていたとされている。事実、ブリタニア皇族の血を引いているルルーシュやシャルルは、ギアス能力者の中でもきわめて強力な効果を発揮していた。
漫画『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』ではギアス所有者を「ギアス・ユーザー」と呼称しており、本作に倣って所持者をユーザーと呼称するファンも多い。ちなみに当作品ではギアスの定義がアニメと異なる傾向にある。
コードについて
劇中ではC.C.とV.V.が持っていた力。これを持つ者と契約することでギアスを得られる。
これを持つ者は基本的に不老不死であり、またギアスの影響も一切受けない(不死に関しては完全ではなく、肉体が完全に消滅すれば死亡する)。ただし、この不老不死を解除する方法も基本的になく、一定以上のギアス能力保持者がコードを継承することで不老不死の呪縛を逃れることが出来る。またこれは、対象者にコードユーザーが押し付けることも、逆にギアスユーザーの方から奪い取ることも可能。ただしその代わり、継承者が持っていたギアス能力は失われる。
ギアスユーザーはギアス能力を実行すると左目にコードの紋章が浮き上がるが、何度もギアスを使用すると効力が高まっていき、次第にギアスのオフが出来なくなる。最終的に左目だけでなく両目にギアスの紋章が浮かび上がるようになり、このレベルに至るとコード継承の権利を得ることになる。
これらの事項から、本編終了後も「最終話でゼロに討たれたはずのルルーシュは、実は生存しているのではないか」との推測が建てられている。実際、V.V.に関してはコードを得た経緯がまるで不明のため、「発現」したのではないか→ならばルルーシュにも同様の事態が起きているのではないか、との理論によるものだが、真相は今もって不明である(この事実が正しいとしても、コードユーザーはギアスを使えないため、シュナイゼルを降すまでは持っていなかったはずである)。
コードユーザーには体のどこかに紋章が浮かび、基本的にそれは額だが、シャルルは右の掌にある。
また、古代においてコードユーザー(つまりはギアスユーザー)を生み出してきた「王の一族」が存在し、ギアスが「王の力」と呼ばれるのはこれが理由。実は枢木一族がこれに連なっているのだが本家が絶えており、スザクの世代では「王の一族」の分家である「守護者の一族」に連なっている。
関連する人物
- ルルーシュ・ランペルージ
- 絶対遵守。「思い通りにならない世界を思い通りにしたい」という願望が根源。眼を合わせた者に口にした命令を実行させ、相手の生存本能を無視して自殺を強制させる事まで可能。ただし、命令できるのは1人につき1回だけ。また、対象にとって実行不可能な命令をした場合(知らない情報を喋らせる、致命傷を負った人物に「生きろ」と命じるなど)には効果はない。一方で一度かかったら効果はほぼ永続的に続き(少なくとも物語終了までに時間経過で解けた人物はいない)、また効果は絶対に発生する(かけられた対象にとって耐えがたい内容の命令をした場合は、数秒ほど対象が抵抗する描写はあるが)など効果は強力。どうやら、これは眼を媒介とした光情報であるらしく、鏡を利用して自分自身にギアスをかけることも可能である。なお、ユーフェミアに日本人虐殺命令を出してしまったギアス暴走以降は、ギアスのオフが出来なくなった。
『R2』においては、シャルルに記憶を封じられた事でギアス能力も封じられていたが、C.C.の手で記憶の修復が行われた事で、元の状態に戻っている。また、その時にC.C.が製作した特殊なコンタクトレンズを使用することにより、強引にオンオフを切り替えることが可能となっている(ただし劇中ではそれすらも無効化してしまうほど効力が大きくなる事が示唆されている)。
「自身は強制を嫌うが、他者には強制する」という自分勝手とも言える矛盾を孕む。これに関して、ルルーシュはスザクに「自分の力だけでは叶わないことを誰かに求める『願い』とは、ギアスに似ていないか?」という趣旨の発言をしている。なお、ルルーシュはR因子の適正が高い為か、有効射程は270mと結構長い。 - マオ
- 読心。周囲の人物の思考を読むことができる。「人の心を知りたい」という願望が根源。有効範囲は500mほど。物語中ではすでに両目にコードの紋章が浮かんでいる上に暴走が始まっており、任意にシャットアウトすることは不可能で、本人の意思とは無関係に周囲の意思が頭の中に流れ込んでしまう為、常に精神的な苦痛を強いられる事になる。結果的にマオは精神を病んでしまった。「知ることはできたが、知らずにいられなくなってしまった」。
- シャルル・ジ・ブリタニア
- 記憶操作。発動時は両目にコードの紋章が浮かび、眼を合わせた者の記憶を改竄する。「過去を、歴史を変えたい」という願望が根源。ブラックリベリオン後、スザクに捕らえられたルルーシュに使用し、自分がゼロであった事を忘れ去られてしまう。また、劇中の描写などからアッシュフォード学園の生徒会メンバーにも使用したと思われる。
「自分は嘘を嫌いながらも、他者に嘘を植え付ける」皮肉な能力。後にV.V.のコードを奪った事でこの能力は失われ、シャルルは不老不死となった。
強い意志がある場合、記憶操作が解除されることもある。 - ロロ・ランペルージ
- 絶対停止。ロロを中心とした範囲内の対象の体感時間(思考)を停止させる。「今のままでありたい」という願望が根源。生物のみが対象である他、使用中はロロ自身の心臓も停止してしまい、連続で使用すると身体そのものに急激な負担がかかる。
「周りは今のままでありながらも、自分だけは今のままではいられない能力」。かかった方からはロロが瞬間移動したように見える。 - C.C.
- ギアスを与えることができる者。その一方で彼女はギアスの影響を受けない。本人はもともと「愛される」ギアスの持ち主で、奴隷として過酷な日々を送っていた反動から、「人から愛されたい」という願望が根源と思われる。この能力で他者からの愛に包まれた日々を送っていたC.C.であったが、暴走時に当時のコード持ちであったシスターのコードを押し付けられた際に失っている。「愛されながらも愛していない」という、使用者の悲哀がある。
- ビスマルク・ヴァルトシュタイン
- 未来予測。極近未来を読む。根源となった願望は不明だが、能力から「明日を望む」であると思われる。明日を望む、しかしその能力は極々近い未来しか見えておらず、実際ビスマルクは、『その直後に自分が死ぬ』という未来が見えなかった。
- マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
- 精神憑依。自分の精神を他者の精神に寄生させ、渡り歩く。マリアンヌはギアスの資質は非常に低く、C.C.によると自らの命と引き換えにしてやっと発動できる能力であったらしく、V.V.に致命傷を負わされた際に発現している。根源となった願望は恐らく「どんな事をしてでも生き延びたい」であると思われる。自分のためなら他者の倫理を踏みにじる使用者の狡猾さと残忍さがあり、何よりも生きることに執着しながらも「本来あるべき自らの肉体へ還ることは出来ない」
- ジェレミア・ゴットバルト
- 「ギアスキャンセラー」という通称で呼ばれており、ジェレミアを中心とした範囲内の全てのギアスの効果を無効化にしてしまう特異的なギアス。効果が継続するものも即座に解除する。ルルーシュの力が増大していったギアスと同様、常時発動した状態となっており、ジェレミア自身の意思で任意にオンオフを切り替える事が出来無い為、普段は左目を機械の仮面で隠している。ジェレミア自身がギアスの対象となった場合は即座に仮面が展開して、その効果を打ち消す。その効果や、ジェレミアが純血派時代にギアスの力に支配された事で破滅の道を辿っている為、根源となった願望はおそらく、「ギアスに支配されたくない」あるいは「自分自身を失いたくない」であると思われる。
ギアス饗団での実験で偶発的に発現したもので、発動時には左目にコードの紋章を上下逆にした青色の紋章が浮かぶ。他のギアスに比べると使用者への皮肉は見当たらない。ギアスキャンセラーの効力は使用者に対する皮肉すらも打ち消すのかもしれないが、「ギアスに支配されたくないが、かつて自分を支配した人間に忠誠を誓う」というのは皮肉と言えなくもない。 - V.V.
- ギアス響団の響主。シャルルを初め、多くの人間にギアスを与えたコードユーザー。当人も元々は何らかのギアスを持っていたと思われるが劇中では示唆する描写がほとんど無いため詳細不明。なおDS版ではユーフェミアにもギアスを与えている。
本編外での関連人物
- ライ(これはデフォルトネームなので変更可能)
- PS2・PSP版ゲーム「LOST COLORS」の主人公。ギアスはルルーシュ同様の絶対遵守。媒介は肉声であり、声の届く範囲全てに効果がある。スピーカーや録音では無効。ゲーム中ではこの力でユーフェミアがかかった「日本人を殺せ」の命令を上書きし、惨劇を回避している。混乱を治めるために集まった2万人全員に使用した結果、失われた。ルルーシュのそれとは異なり、使い方次第では同一の対象に2度使うことも可能。かつてギアスを授けられ、使ううちに暴走。「自らの声が破滅の切欠となった」過去がある。ゲーム本編ではプレイヤーの選択により使いどころが決められる。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- 昏倒病。ニンテンドーDS版RPGの周回プレイで「昏倒」のギアスを得る。範囲内の対象を文字通り気絶させてしまい、使用中はユフィ自身も心神喪失に陥る。なお契約者はV.V.。争いを望まないユーフェミアの性格から、根源の願望はおそらく「争いを止めさせたい」であると思われるが、「他者の意識を失わせるだけに過ぎないだけでなく、自分自身も意識を失ってしまう」。
- キャスタール・ルィ・ブリタニア
- 思考転送。DS版の登場人物。思考を押し付ける「ブレス」なるギアスを使用。根源となった願望は、おそらく「自分の考えを受け入れさせたい」であると思われるが、「他人に理解されたくとも、自分自身は他人を理解しようともしない」。
- パラックス・ルィ・ブリタニア
- 強制隷属。同じくDS版。「ゴッド・ブレス・ユー」のキーワードで相手を隷属させる「ブレス」のギアスを使用。過去の境遇からも、根源となった願望は、「他人を自分の思うままにしたい」であると思われるが、「自分自身は思い通りにならない」。
- オルフェウス・ジヴォン
- 認識攪乱。外伝フォトストーリー「双貌のオズ」の主人公。発動中にオルフェウスを見た人物は、彼を別の人間と認識する。根源となった願望は、「自分ではない誰かになりたい」であると思われるが、「姿を見せかける事しか出来ず、本当に変われる訳でない」。
- クララ・ランフランク
- 肉体占拠。目視した人間の名前を叫ぶことで対象の肉体の自由を奪い、意のままに操る。同じく外伝フォトストーリー「双貌のオズ」。目視できない状況や、名前を間違えている場合は発動できない。
- トト・トンプソン
- 記憶操作。同じく外伝フォトストーリー「双貌のオズ」。他者の記憶を意のままに改ざんする。
- マリーベル・メル・ブリタニア
- 絶対服従。同じく外伝フォトストーリー「双貌のオズ」だが、入手時期はその続編「双貌のオズO2」。かけられた相手の自我は完全に消滅し、マリーベルの命令のみで動くただの人形となってしまう。
- シン・ヒュウガ・シャイング
- 精神操作。外伝作品「亡国のアキト」の主人公日向アキトの兄にしてライバル。自分とって用済みとなった存在や目障りな存在に対して自害させるように仕向ける。
- 品・ランペルージ
- DVD特典映像「品」の登場人物。右目を瞬間的に発光させることができる。
ギアスをかけられた人物
ルルーシュ
- 自分自身
- マオにナナリーを誘拐された際、彼の性格を考えて鏡を用いて自分自身に「スザクに救出を託したことを忘れろ」という内容のギアスを掛けてマオを陥れた。
- 枢木スザク
- 過去の罪の意識から自らを死に追いやろうとする彼に「生きろ」と命じた。後にこれが裏目に出てしまい、第二次トウキョウ決戦ではこれが原因で大惨事を引き起こしてしまった。しかし、ゼロレクイエムにおいては、この効果をスザク自身の強靭な精神力で逆用している。
- ルルーシュから「生きろ」という願いがこめられたギアスを掛けられた結果、「(社会的に)枢木スザクとしては生きることができなくなってしまった」のは皮肉としか言えない。しかし、最終的にルルーシュの願いを受け継ぎ、「ゼロとして生きていく」スザクの精神力の強さは驚嘆に値するものである。
- 紅月カレン
- 手に入れたギアスの力を試すために彼女に掛けて尋問した。直後に別の命令を掛けようとしたが通じず、能力を把握するきっかけになった。
- ジェレミア・ゴットバルト
- スザクを救うために彼にオレンジ疑惑をかけつつ「全力で我々を見逃せ」と命じた。これが原因で、ジェレミアは周りからオレンジ呼ばわりされ、以降は波乱に満ちた人生を歩むことに…。
- ヴィレッタ・ヌゥ
- 名前のあるキャラの中では最初にギアスをかけられた人物。彼女のKMFを奪った。
- シャーリー・フェネット
- 彼女に父親を殺したゼロの正体がルルーシュであることを知られてしまうが、彼女の心の傷を取り払うためにギアスをかけてルルーシュの記憶を全てを忘れさせてしまう。
- また、今際の際に「生きろ」というギアスをかけられる(重ねがけができたのはギアスキャンセラーのため)が、本人にはどうしようもなかった…。
- 篠崎咲世子
- カレンにゼロと疑われたため、ごまかすためにアリバイ作りに協力させる。
- クロヴィス・ラ・ブリタニア
- 彼から母マリアンヌ暗殺の情報を聞き出し、その後、口封じのため殺害。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- 冗談のつもりで「日本人を殺せ」と彼女に言ったが、その時にギアスが暴走していたため、取り返しのつかないことが起こってしまった。
- コーネリア・リ・ブリタニア
- ダールトンの不意打ちによって重傷を負った彼女に「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが問いに答えよ」と命令して母マリアンヌの暗殺事件の真相を尋ねるが、コーネリアは犯人を知らないので「マリアンヌ自身が護衛を遠ざけた」「遺体は皇帝の命令でシュナイゼルが運び出した」というコーネリアが知っている事を語った。
- 小説版ではこのときの音声記録が残っており、コーネリアがナナリーにルルーシュのギアスについて説明するときに使われた(ユーフェミアを撃ったルルーシュの命令に従うことなど本来なら彼女は絶対にしないため、ルルーシュは他者を従えさせる力を持っているということを説明した)。
- アンドレアス・ダールトン
- ギアスをかけられてゼロとの会談後、豹変したユーフェミアを見てゼロに問い詰めるが、その際、ギアスをかけられてしまう。内容は「コーネリアを捕らえてゼロに差し出せ」というものでブラックリベリオンの際、コーネリアを不意打ちした。
- 草壁徐水
- 彼の考える日本奪還のやり方を「古い」と一蹴。その後歯向かってきた彼と彼の部下数人に「死ね」と命じて粛清。
- バトレー・アスプリウス
- クロヴィスの傍を離れるよう命令を下され、その間に暗殺を果たされてしまう。
- クロヴィスの親衛隊
- 機密保持のためにスザクを銃撃し、自分も殺そうとした彼らに対し、手にしたばかりのギアスを初めて用い、全員自決させた。
- トウキョウ租界の隔壁を管理する施設の職員たち
- ブラックリベリオンの際、あらかじめ一部の職員に「軍門に下れ」というゼロの声を聞いた時点で隔壁を崩壊させるように命じていた。その職員たちは止めようとする他の職員たちを容赦なく射殺し、隔壁の崩壊を実行した。
- 機情局の面々
- R2第一話での記憶回復後、バベルタワーの局員を全員自決させた。
- また、学園内でルルーシュを監視するメンバーに対してはルルーシュとロロに対するイレギュラーな事を見逃すよう命令し、監視を無意味なものにした。
- 中華連邦の警備隊
- ピクチャードラマにて。全員から思考能力を奪った。
- アッシュフォード学園の女生徒
- 命令は「一日に一回、アッシュフォード学園のレンガに印を付ける」というもの。得たばかりのギアスの能力を試すための短絡的な理由。
- なお、この女生徒はブラックリベリオン時に学園を離れてブリタニア本国へ帰国してもなおこの命令が解除できず、延々とこの行動を繰り返して衰弱していることが語られている。
- ブリタニア貴族コルチャックと配下のチンピライレヴン達
- イレヴンに麻薬であるリフレインをしたり顔で売りつけて私腹を肥やす彼らを憎悪し、憂さ晴らしで腕立て伏せやスクワットなどを延々と行なうよう命令した。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- R2最終話にて「ゼロに従え」という命令を下した。ルルーシュ自身ではなく、ゼロという記号を指定しているので、ルルーシュの死後もスザクが扮するゼロに従っている。
- ナナリー・ランペルージ
- R2最終話にて「ダモクレスの鍵を渡せ」と命令。謀らずも、兄妹揃って形は微妙に違えど「憎しみを一身に集め、消える」という考えを持っていたため、それをナナリーに実行させないための命令だった。
- 大宦官配下のテロリスト達
- 「キセキの誕生日」にて。見張りを一掃するのに使ったが、学園内での流血を嫌い、命じた内容は「トイレに籠っていろ」だった。
- 「キセキの誕生日」の参加者達
- 事実上「反逆のルルーシュ」最後のギアス。これは作中の登場人物ではなくイベントに参加したファンが対象(要するにイベントの演出)。内容は「ゼロの仮面を被れ」。
シャルル
- ルルーシュ・ランペルージ
- ブラックリベリオンで捕えられた後、C.C.を誘き出す囮として使うために記憶を書き換えられた。
- アッシュフォード学園の生徒たち
- ルルーシュとナナリーに近い人間たちにかけた。内容は「ルルーシュの妹のナナリーのことを忘れ、代わりにロロという弟がいる」というように記憶を改変した。
- ナナリー・ランペルージ、アーニャ・アールストレイム
- マリアンヌ暗殺事件の際にアリバイを作るために記憶を改変する。これによりナナリーの目は視えなくなる事となった。
マリアンヌ
- アーニャ・アールストレイム
- 精神の中にマリアンヌを宿している。そのため、上記のシャルルのギアスと併せて記憶の欠落に悩まされるハメに。
- ヴィレッタ・ヌゥ
- マジコ!氏の漫画版において、当時宮廷に仕えていたヴィレッタの身体をギアスを使って乗っ取っている。
ジェレミア
- シャーリー・フェネット
- 偶然、ギアスキャンセラーの効果を受けた事で、以前にルルーシュのギアスで失っていた記憶を取り戻してしまい、それが原因でシャーリーは悲劇に襲われる事となった。
- アーニャ・アールストレイム
- ジェレミアに敗北したアーニャが呟いた言葉から、ジェレミアは彼女がギアスで記憶を封じられている事に気付き、ギアス・キャンセラーで記憶の封印を解除した。これを機に、ジェレミアとアーニャに浅からぬ因縁が生まれ、物語のエピローグでは、二人でみかん農園を経営している。
スパロボでギアスをかけられた人物
- カルロス・アクシオン・Jr.
- 他作品のキャラ(バンプレストオリジナルだが)でギアスをかけられた最初の人物。賭けチェスでゼロに負けた彼からキャッシュカードの暗証番号を聞き出すために使用。これが破界篇の終盤で大事な意味を持つ。
- エスター・エルハス
- ゼロが次元獣化した彼女に襲われた際、ギアスを通じて「やめろ!」と口走ったところ効果が発揮された。これにより、エスター救出の可能性が浮上。
- 治安警察
- ルルーシュがマオを罠に陥れる際に彼らにギアスをかけて自分を上司と認識させた。原作のブリタニア警察の役どころにあたる。その後、マオがゼロとの闘いで彼らを操る。さらに、ゼロが動けるようになるまで集中の効果がかかる。
- ルルーシュがギアスをかけた人物(スザクを除く)
- ゼロレクイエムルートの場合、ゼロ復帰後にジェレミアが全てキャンセラーで解除している。
- 新日本でのトウキョウの住民
- 「第3次Z天獄篇」で、バルビエルが放った「怨嗟の魔蠍」のスフィア・アクトによって暴徒と化したトウキョウの住民全員に使用し、鎮静化させた。
- 怒りのドクトリン、楽しみのテンプティ
- 第3次Z天獄篇で御使いを降すため、命をとして発動するも、アドヴェントの介入で失敗。
特殊スキル「ギアスの呪縛」/ 「ギアスの呪い」
- 第2次Z再世篇
- 枢木スザク専用のスキル。第52話「シュナイゼルの仮面」/第51話「戦乱の王ピースクラフト」で習得。「ギアスの呪縛」表記。
- 原作終盤で強化に使用していた「ギアスの呪い」をシステム化したもので、効果は「気力130以上で与ダメージ1.1倍、底力L9の効果を取得」というもの。スザクがエースボーナスを獲得すると気力制限がなくなり、常時発動となる。
- OE
- こちらでは「ギアスの呪い」表記で、同じく枢木スザク専用のスキル。
- 初期から所持しており、レベル制の能力。一定確率で発動し攻撃・命中がアップ(上昇値はレベルに比例)および相手の攻撃を完全回避、しかも気力制限なしで発動するという強力なもの。ただし攻撃・命中アップと完全回避は必ず同時に発動するわけではなく、それぞれ別個に確率に基づいて発動する。
- 発動確率は基本確率に加え、相手の命中率に応じた補正値がプラスされる。命中率が高くなるのに比例し、発動確率も高くなる(つまり、スザクの素の回避率が高いからと集中や必中を使うと、ギアスの呪いの発動率が上がるというとんでもない仕様である)。
余談
- ルルーシュのギアスは何者をも従わせる絶対遵守の力だが、『第2次スーパーロボット大戦Z』にて共演した『装甲騎兵ボトムズ』の主人公キリコ・キュービィーは、「例え神にだって従わない」というルルーシュのギアスとは対極の位置にいる人物である。そのため、共演に際して一部で「キリコにルルーシュのギアスは効くのか?」との声が上がった。
再世篇の終了時点では、ルルーシュがキリコにギアスをかけるような展開には至っていないが、キリコの能力の事を考えると、「ギアスで命令しようとした瞬間、何らかのアクシデントが発生しルルーシュが命令を与えられない」可能性、あるいはそもそもギアス自体効かない可能性もある(実行したらしたでルルーシュの死亡フラグになりかねないが)。ルルーシュはキリコに共感していることもあり、今後、彼にギアスをかけようとすることはまずなさそうである。 - ノベライズ版では、ルルーシュがギアス能力者の中でも高い素養を持っていた理由について明かされている。マリアンヌは、ギアス能力の素質において重要となる「R因子」の素質が無かった事から、自らの子供が高いギアス能力者となる様にする為、C.C.にも内密で、ギアス嚮団の研究員の協力を得て、予め自らの卵細胞に遺伝子的改造処置を行わせ、ギアス能力者の末裔であるブリタニア皇室の血を引くシャルルとの間に二人の子供を生んだ。それがルルーシュとナナリーの二人であったが、ナナリーの場合は、ギアス能力者になりうる素質の他に、C.C.の遺伝子にも含まれ精神接触の要となる「C感応因子」も卵子に与えられていた事で、他者に触れる事で精神接触…つまり、相手の心の中や記憶を読む事が可能になっている。
なお、マリアンヌはさらにルルーシュとナナリーとの間に子供を作らせれば(ここに書くまでもないことだが、要するに実の兄妹による近親相姦である)さらに高い素養を持つ人間をできるのではないかと、倫理や道徳を一切無視した理論を考えていた(これには研究員ですらもドン引きしている)。 - 各地の神話や伝説において、他者に何かを強制させる魔法や呪いが登場するケースは多々あり、それらも広義でギアスと呼ばれることがある。SRWではEXでザムジードが操られた強制魔法(ゲアス)も綴りは同じものと思われる。