ディジェSE-R
SE・DJ-1R ディジェSE-R(Dijeh SE-R)
ディジェをベースに開発された超高性能モビルスーツ。ただし、コックピットのレイアウトや構造などは全く別の機体であり、新機軸の装備や革新的な技術が多数投入されていると言われている。外見的にもディジェとは似ている様でかなり異なる。開発元や具体的な性能については殆ど何もわかっておらず、そもそも実際に存在した機体なのかさえ、一部で疑問視されている。そもそもはメカニックデザイン企画『Ζ-MSV』の1機。
公式での設定は「MSK-008(ディジェ)をベースに開発した超高性能機。様々な革新的機能がされており、全く別の物と言って良い」の一文のみとなっている。
本家ディジェの面影はほとんど残っておらず、カラーリングが辛うじて類似している程度。フォルムとしてはどちらかというとリック・ディアスに似ている。
「SE-R」という名称やデザインの由来は不明。雑誌企画「タイラント・ソード」で言及された「ディジェ・ソード」及び同機搭載の暫定的空間粒子消失制御システム、通称「SEシステム(Subject Effacement System)」との関連を指摘する声もある。
SEシステム
SEシステムとは、月刊ホビージャパンで連載されていた『TYRANT SWORD of NEOFALIA]』という作品で登場したシステムであるが、作中では意図的にその存在がぼかされている。ちなみにこの作品に出てくるのは、「ディジェ・ソード」であり、ディジェSE-Rではない。また、作品背景自体も「宇宙世紀の世界で出版された書籍の内容」という事になっており、実際に起きた事実であるとは明言されていない(「もしかしたらあったかも知れない」程度の扱い)。この為、両機が同一の機体であるという確証は一切存在せず、同時に存在したかも不明となっている(そもそもソード自体実際に登場してはいない)。
スパロボシリーズにおいて
本家のディジェを差し置いて、複数回登場している。そのため、ディジェの正式な登場は『スーパーロボット大戦Z』まで待たなければならなかった。
武装については一応、現在は後述する武装を持っている事になっているが、そもそも頭部にバルカンの砲口が確認できるだけで、武装に関しての設定も本機には存在していない(不明なのではなく、武装の設定自体がそもそも存在しない)。そのため、これらはゲームに参戦するにあたって独自に考案されたものに過ぎず(サウザンスジュピターなどと同じ「半バンプレオリジナル」)、本当のところはバルカンが実弾であるかすら不明(他の機体はビームライフルを改造してバルカンに使用したりしているため)。
関連性が指摘されるSEシステムに関しては一切の公式発言がなく(ガチャシールの記述やカード程度)、ゲーム中でもバリアに類する装備は持っていないため、「強くて燃費のいいMS」と言ったレベルに収まっている。
登場作品と操縦者
- 第3次スーパーロボット大戦
- フォウ・ムラサメが乗ってくる。高性能MSで、中盤、役に立つ。
- スーパーロボット大戦64
- アムロ・レイの乗機として登場。割と早めに出るせいか、やや性能が貧弱。とはいえ、改造限界が高いので、愛と資金があれば最後まで戦う事が出来る。もっともアシュクリーフやアースゲイン&ヴァイローズという化け物が自軍にいるのだが。
- スーパーロボット大戦MX
- エゥーゴのMSとしてアナハイムで保管されており、条件次第で入手。リ・ガズィの代わりに「冥府への扉」でカミーユが乗って来る。Gジェネ準拠でハイメガ粒子砲が無くなったが、空が飛べる上に武器の地形適応は海以外オールS。加えて、高い運動性を誇り、最強武器がビームサーベル(消費無しで射程が長めな上にP武器)なおかげで終盤まで使える。パーツスロットも3つあり、継戦能力も高い為、最大火力はともかく、使い勝手だけならガンダム系最強クラス。傾向的に終盤加入のブラックサレナに似ているが、多少見劣りする。逆に言えば終盤までは比類のない使い勝手と攻撃力の強MS。しかしながら技の種類が少なく地味であり、グラフィック的には華はない。「ウェイブライダー突撃」などに相当する強力な攻撃がないため、タフなボスが次々に出て来る終盤は爆発力に欠けるのも難点(貫通属性を持った武器がないため、バリアやシールド持ちが苦手)。乗せるなら格闘の高いカミーユか、搭乗機が今一つぱっとしないクワトロ辺りだろう。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- バルカン砲
- 牽制用の武器で、「80mmバルカン砲」とも表記される。基本的にゲームで使われる事は少ない。ガンファイトを修得すると、射程1のこの武器の射程も延びる。
ただし、高性能レーダーなどの射程を延ばすパーツを装備しても、それ以上射程が延びる事は無い。公式で持っている可能性がもっとも高い武器。 - ビームライフル
- 本機の携行兵装。MXではダブルアタックが可能である為、Bセーブを持つパイロットを乗せると使い勝手が向上する。
- ビームサーベル
- 本機の格闘兵装。MXでは最強武器。大幅に演出が強化され、ショルダータックルで敵を怯ませてからバルカンで牽制しつつ、ビームサーベルで滅多斬りにする。
MXではモビルスーツも格闘系の攻撃が強化されているが、この攻撃はそれが特に顕著に表れている。ENも弾薬も使わない為、強化パーツで射程を延ばすと、継戦能力・反撃能力が格段に向上する。アタッカーとリベンジを修得したパイロットを乗せると、非常に高いダメージ効率が見込める。強化次第では単機特攻しても問題ないほど。ただしバリア持ち・回復持ちには効果が薄い。 - 拡散バズーカ
- 射程が長く、反撃に向いている。名前通り、MXでは拡散属性を持っている為、敵の分身を無効化して攻撃できる。
- ハイメガ粒子砲
- 第3次と64で装備されていた武装で、腹部からビームを発射する。同作における最強武器でもある。MXでは登場しないが、無くても十分過ぎるほど強い。
特殊能力
移動タイプ
関連機体
- ディジェ
- 改造元の機体。
商品情報