加藤機関
加藤機関(Katou Organization)
『鉄のラインバレル』に登場するテロ組織で、中盤までの主な敵。表向きは「世界征服を目論むわかりやすい悪役」なのだが、実は隠された目的があり、一概に「悪」とは言い切れない。その目的については原作漫画版とアニメ版では全く異なっている。
テロ行為や主力兵器のアルマ・マキナを利用した作戦を実行するための私設部隊を有しており、一番隊から八番隊までが確認されている(ただ、アニメ版では五番隊は未登場)。
アニメ版
アニメ版では1999年から表立った活動を始めており、また結成も20年前と組織としての歴史は浅い。総司令の加藤久嵩曰く「向こう側の世界の尖兵」。世界征服を目的としている。
加藤機関が明らかなオーバーテクノロジーを操れるのは、彼らが高蓋然性世界からやってきたからである。彼らは自らの故郷のことを「向こう側の世界」と呼ぶ。
彼らの真の目的は「こちら側の世界」の人間を統一意志セントラルへ対抗できるよう鍛え上げるための「仮想敵」になることであり、そして加藤機関はセントラルに対しての「敵」である(その立ち位置は宇宙からの侵略者に対抗する為にビアン総帥が創設し、世界の「仮想敵」となったディバイン・クルセイダーズに類似している)。「向こう側の世界」からの侵略用兵器であるマキナの完全破壊を目的の一つとしており、そのために必要な力である「マキナ殺し」ラインバレルを求めていた。だが、後にJUDAと手を組んだことでラインバレルが味方になり、その必要はなくなった。
原作漫画版
原作漫画版では日本の歴史を影から動かして来たとされる日本最古の秘密結社で、島消滅と言うテロ行為に際して世界への宣戦布告を行った。
加藤機関が明らかなオーバーテクノロジーを操れるのは、彼らが未来からやってきたからである、と当初は説明されていた。しかしこれにはいくつかの矛盾があり、その裏には更なる驚愕の真相が隠されていた。
登場作品
- スーパーロボット大戦L
- アニメ準拠の設定で登場。今回は『ラインバレル』がストーリーの中核にいることもあり、要所要所で中々目立つ。オリジナルの敵であるGreATとも関わっている。
- ……なお、本作においては「月刊男の裏社会」なる雑誌で特集が組まれていたらしい。
- スーパーロボット大戦UX
- 本作でも長期に渡り敵対するが、第45話で沢渡と真田以外のメンバーが全員自軍に参加(レズナーはパイロットではなくシャングリラの砲手としてだが)。なお、敵対時は「ファクター」の仕様変更によりマサキ&グラン・ネイドルが非常に面倒。
- エンディングでは旧JUDA特務室の面々を加え、政府直属のエージェント組織として活動している。目下の任務はロストバレル追撃。
関連人物
- 加藤久嵩
- 総司令にして創設者。先述した機関の真の目的は彼のみぞ知る。移動基地「シャングリラ」のファクター。
- 菅原マサキ
- 一番隊隊長。アニメ版ではセントラルと機関の連絡役だが、後に敵対。グラン・ネイドルを駆る。
- 真田八十介(さなだ やそすけ)
- 原作漫画版での二番隊隊長。老齢だが現役。アニメ版未登場。
- 中島宗美
- アニメ版での二番隊隊長。タリスマンを駆る。原作漫画版ではJUDAにいるため不在。
- デミトリー・マガロフ
- 三番隊隊長。カグツチを駆る。
- 沢渡拓郎
- 四番隊隊長。イダテン及びイダテン弐型を駆る。原作漫画版ではロストバレルのファクターになって行方を晦ませる。
- マット・レズナー
- 五番隊隊長。原作漫画版のみ登場。
- ジャック・スミス
- 六番隊隊長。自身をアルマ「タケミナカタ」に改造したサイボーグサムライ。
- ユリアンヌ・フェイスフル
- 七番隊隊長。隊長クラスの紅一点。ツバキヒメを駆る。
- 王政陸
- 八番隊隊長。ヤオヨロズを駆る。
- 矢島英明
- アニメ版のみ一時的に所属していたことがある。
- 石神邦生
- 元一番隊隊長。
- 「推進派」達
- 原作漫画版における「加藤久嵩の切り札」。
他作品の関連人物
- 張五飛
- Lでは久嵩の「正義」を見極めるために手を貸していた。デミトリーや沢渡などからは「新入り」呼ばわりされている。アニメ版にはいない五番隊隊長を担っているのかもしれない。
- ウラジミール、エイーダ・ロッサ
- L中盤で一時R-ダイガン絡みで組んでいた。
- 呂布トールギス
- 三璃沙からやって来た彼を客将として、貂蝉キュベレイと共に迎え入れていた。
- シンジロウ・サコミズ
- ホウジョウの王。太平洋戦争時に当時少将だった久嵩と出会っており、その縁で一時結託。
- ダミアン、カレン
- UXのEDにて地球連邦政府直属の秘密エージェント集団へと生まれ変わった加藤機関に参加している。