Nintendo Switch

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2017年3月3日に任天堂から発売されたハイブリッド型ゲーム機。

概要

2015年に『NX』のコードネームで開発が公表され、2016年10月に正式発表された任天堂の新型ゲーム機。

最大の特徴は「据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機の両立」をコンセプトとした点で、周辺機器の着脱式コントローラー「Joy-Con」や「Nintendo Switchドック」との組み合わせで据置・携帯両方のゲーム機のスタイルを取ることが可能(インタビュー等で任天堂は据置機として扱っている)。

据置・携帯・省電力・省スペース・体感コントローラー・タッチパネル等と、ファミコンからWii Uゲームボーイからニンテンドー3DSまでの任天堂ゲーム機の特徴を多く内包した設計思想となっている。

任天堂の据え置きゲーム機としては初めて、NVIDIA社製アーキテクチャを採用している[1][2]。従来の任天堂ゲーム機と異なる仕様から、本機は「Wii Uや3DSの後継機ではない」と位置づけられており、それぞれのプラットフォームへの後方互換性はなく[3]、Wiiから続いていた「バーチャルコンソール」についても本機では非対応となった[4]

オクタコアスレッドのCPU、RAM容量4GB、HD~フルHD解像度の表示機能[5]等、Wii Uやプレイステーション3を上回るスペックを持つが、携帯用モードであってもそれとほぼ遜色ない性能を発揮できるため、携帯用ゲーム機としては従来までの機種とは一線を画する性能を誇り、プレイステーション・ヴィータ生産終了後の新作の受け皿としても注目されている。スパロボシリーズにおいては2019年に『スーパーロボット大戦T』がプレイステーション4版とマルチタイトルとして発売される。

メディアはDSシリーズで実装されていたフラッシュROMカートリッジを採用、容量は8、16、32、64GB[6]で、外部記録媒体はmicroSDカードが採用されている[7]。また、グラフィックAPIはDirectX12まで対応しているため、一部で[プレイステーション4より効率化されたグラフィック処理を行う事が可能で、同機が対応していないH.265動画圧縮規格のデコード処理にも対応した。

機能

3形態のゲームモード
Switch本体をNintendo Switchドックに装着し家庭用テレビと繋ぐ「TVモード」、本体のスタンドを立てて卓上などでプレイするための「テーブルモード」、本体にJoy-Conを装着して携帯機のように使用する「携帯モード」の3形態によるゲームプレイが可能。
Nintendo Switchドック
Switch本体をテレビと繋ぐための周辺機器で充電用クレードルも兼ねる。USB端子も3つ備えている。
Joy-Con
Switch本体の両サイドに装着される専用コントローラ。「Joy-Con(L)」と「Joy-Con(R)」で構成され、それぞれが独立したコントロールパッド(計9ボタン+アナログスティック1本)として機能する。付属の「Joy-Conグリップ」に装着してひとつのコントロールパッドとしての使用も可能。
HD振動機能を搭載し、触感も再現したよりリアルな振動を体感できる。(L)にはスクリーンショット用のキャプチャーボタンが備えられ、(R)にはモーションカメラとNFC機能が内蔵される。
双方ともにジャイロセンサーを内蔵しているため、Wiiリモコンのような体感操作も可能。

シリーズ一覧

Switch専用ソフト

現時点ではプレイステーション4とのマルチタイトルのみとなっている。

スーパーロボット大戦T
前世代機のWii Uではスパロボシリーズ作品がリリースされなかったため、同作は『スーパーロボット大戦NEO』以来10年ぶりの任天堂据置ゲーム機製向けタイトルとなり、2Dのスパロボで任天堂据置ゲーム機製向けタイトルが発売されるのは『第4次スーパーロボット大戦』以来24年ぶりとなる。


脚注

  1. 省電力統合型プロセッサ『NVIDIA Tegra X1』が搭載。モバイル型CPUで有りながらプレイステーション3Xbox360の性能を上回る。
  2. ゲームキューブ~Wii UまではAMD社製のアーキテクチャを使用。
  3. 双方のソフトの移植版が発売される事はある。
  4. 現時点では代替措置として、定額オンラインサービスである「Nintendo Switch ONLINE」にて、ファミリーコンピュータ用タイトルが加入者限定で無料配信されている。
  5. TVモードであればフルHD(1080p)まで、テーブルモード・携帯モードであればHD(720p)まで対応している。
  6. 64GBは2019年以降に投入。最大容量128GBまで対応予定
  7. microSDXCカード2TBまで対応予定。