人間爆弾
人間爆弾(Human Bomb)
『無敵超人ザンボット3』にてガイゾックが行った攻撃作戦の一つで、特に非道極まるものとして知られる。第16話から第19話まで用いられた。
その内容は生け捕りにした地球人の体に時限爆弾を埋め込み、その記憶を消した上で解放、街中で無差別に爆発させるというもの。原作ではアキと浜本を始め、多くの人間が人間爆弾の犠牲になった。
当初は人間爆弾化させられているかどうかを判断する術は無かったが、後に爆弾を埋め込まれた人間の背中には星型のアザが浮かび上がり、それによって判別可能であることが明らかとなる。しかし、埋め込まれた爆弾を摘出する方法はキング・ビアルのコンピュータを持ってしても見つからず、それ故に、人間爆弾化した者は爆発する前に皆の下から去って爆死を受け入れることしかできなかった。
だが、この人間爆弾はガイゾック側にも被害を齎すこともあり、人間爆弾編の終了回に登場したコンピュータ技師は爆弾の摘出は出来なかったが、自身の爆弾を好きな時に爆発できるように改造し、バンドック内にて香月たち捕虜を逃がすために自爆して、彼らを脱出に導いた。
漫画版では未登場の浜本の代わりにミチがアキと共に人間爆弾にされ、2人は勝平と香月を脱出させるために自ら敵の銃弾を浴びて爆弾を起動させた。
登場作品
SRWでもこの作戦はかなり忠実に再現されており、屈指のトラウマイベントとして名高い。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 本隊ルート第13話の「ガイゾックの恐怖」で規定ターン以内にバンドックを撃墜していないと第35話のシナリオが「人間爆弾の恐怖」となり、原作同様にアキが死んでしまう(一応、第13話は『闘将ダイモス』関連の「愛の行方」との分岐だが、こちらを選ぶと確実に「人間爆弾の恐怖」に進む事になってしまう)。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 数回に及ぶフラグを成立(セツコルートとランドルートで数が違う。ザンボットチームが同行しないランドの方が条件が厳しい)させることでアキの爆死を回避可能。ムーンレィスの冷凍睡眠技術により、生体活動を停止させることで起爆を回避するという手立てが取られる。
- ただし、どう頑張ってもアキの人間爆弾化そのものは防げず、またセツコルート「星が輝く時」で発生する浜本の爆死はシナリオ上、回避することは不可能。アキには爆死を回避できなかった場合用に、星型のアザが背中に浮かびあがった専用グラフィックが用意されている。
- 爆死イベント回避の成否はアサキムやツィーネの仲間フラグにも微妙に関係している。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- グリプス2攻防戦において、連邦兵の捕虜を人間爆弾に改造し、乗機のドラグーンごと爆発させるシーンがある。ただ、この時の連邦兵は精神操作を施されていたのか一言も言葉を発することがないので、今回はドラグーン共々自爆兵器として運用することが目的であったと思われる。
余談
- 『六神合体ゴッドマーズ』の主人公である明神タケルも、限りなく人間爆弾に近い存在(タケルの場合はガイヤーに反陽子爆弾が埋め込まれており、タケルの死と共に爆発する)。
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の中条長官も「人間爆弾」の異名を持つが、これは命と引き換えにしなければ放てない彼の最大奥義「ビックバンパンチ」に由来するものである。
- WシリーズのコードATA(Ash to Ash)も、同じく体内に仕込んだ爆弾を活用する作戦という点では類似している。但し、こちらはWシリーズが自らの意志で起動させる「自爆」作戦である点、またWナンバーなどごく一部のATAを除き、基本的な用途が機密保持を目的とした自身の消去であるなど、仔細については大分異なる。
- TVアニメ『チャージマン研!』の「ボルガ博士」は劇中の敵に拉致された後、頭の中に爆弾を仕掛けられるという人間爆弾に近い末路を辿っている(放映は『ザンボット3』より3年早い)。最期は主人公によって敵目掛けて上空から落されて爆死した。