太田功
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太田功(Isao Oota)
イングラム2号機フォワード担当員。
生真面目で正義感の強い熱血警官……と言えば聞こえはいいが、実際は猪突猛進の熱血馬鹿とも呼べる人物であり、さらに融通が利かない直情的な性格のため他の小隊員と衝突する事が非常に多い他、無闇矢鱈にイングラムで射撃をしようとするなど、バックアップの命令を無視して暴走し機体を破損させる事も絶えないなど、上層部や整備班の悩みの種になっている。その人物評は香貫花・クランシーの報告書をして、「正義の狂戦士」「歩く火薬庫」「瞬間核融合炉」「Man of 根性パワー」「マッド・ポリスマン」等とボロカスに言われている。
なお、レイバーでの射撃の腕前は非常に上手いのだが動いている相手の関節部など当たりづらい所ばかり狙っている(警察の職務は敵を殺せば解決という単純思考が通用しないので、この傾向は警察官としては非常に正しい)ため大抵的を外してしまい、ノーコン扱いされることが多い(もしも本当にノーコンなら、誤って人が乗っているコクピットを撃ってしまう危険性が生じる)。
また、照れつつアドバイスを送ったり仲間の危機には急いで駆けつけるなど、情に厚い一面もある。加えて、TV版や『アーリーデイズ』ではアイドルファンの一面も見せた。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 初登場作品。泉機に比べ攻撃、防御よりな性能になっている。リボルバーカノンは対大型があり援護に役に立つ、ライアットガンの対空と押出がありパイロットの精神とスキルの噛み合わせも良く、援護及び敵陣に飛び込んでの反撃戦法両方に対応できる。更に撃墜エースで気力130で攻撃+20%になるので長所が特化される。欠点は泉機にも言えることだが、香貫花がグループに加わるまでの移動力の低さと鉄壁役の不在、また同僚に援護役として1号機のワイヤー捕縛、グループの先頭に立つにもジャミング持ちの零式がいるためどうしても霞みがちである。また頑強とはいえレイバー自体の性能が低いので、精神の消費量が回復量を上回るとあっさり落ちてしまうこともザラ。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 泉野明
- 同じレイバーパイロット。良くも悪くも対照的な主義。
- 篠原遊馬
- 同僚の中で一番衝突が多い。
- 後藤喜一
- 彼曰く、太田は「問題警官」との事。『パトレイバー』の宣伝番組では「わかりやすく言うと、バカボンのおまわりさん」と例えていた。
- 進士幹泰
- 当初の2号機バックアップ担当。しかし気の弱い性格から暴走を抑えきれず、香貫花にバトンタッチした。ただし、キレるとその気迫で上手くコントロールすることができる。
- 山崎ひろみ
- 香貫花・クランシー
- 2号機バックアップ担当。暴走しがちな太田のブレーキ役。太田を「彼が警察官である事自体、日本警察の奇跡であり驚異であると言えよう」と評すなど後藤以上に辛辣な評価を述べた事も。 ……しかし彼女の方も、精神的により「大人」なだけで実は太田と全く同じタイプの人間(要は直情的な性格で猪突猛進な熱血馬鹿)である。
- 南雲しのぶ
- 熊耳武緒
- 2号機バックアップ担当で香貫花の後任。流石の太田も彼女には頭が上がらない。
名(迷)台詞
その性格からか、とても警察官とは思えないような物騒な言動に事欠かない。
- 太田「コンピューターがイングラムの関節を制御してるところを見たことがあるか?」
野明「あ♪それならある。研修所で装甲はずしたやつ」
太田「それは制御された関節を見とるだけだろう。コンピューターが制御しているところを見たことがあるか、と訊いとるんだ」
「それぐらい覚えておけ! 今日日、水着のねーちゃんでもそれぐらい答えるぞ!」 - イベントにてコンパニオンがレイバーを丁寧に解説をしていた時の台詞。漫画版でも状況こそ違え、同じような発言をしており、野明に「なんのこっちゃ」と驚愕されている。
- 「現場においては臨機応変!状況は常に変化しているのだ!!」
- 太田を象徴する台詞その1。極めて実戦的な考え方だが、大抵これで命令を無視してリボルバーカノンを発射している。
- 「俺に銃を撃たせろぉおおおおおっ!!」
- 太田を象徴する台詞その2。これが日本の警察官とは…
- 「止まれ!止まらんと発砲するぞ!」
(止まるなよォ) - 迫るレイバーを目の前にして。そこまでして撃ちたいか…
- OEでは前半が戦闘台詞に採用。さすがに後半は採用されなかった。
- 「えらいっ!」
- ↑の後本当に迫ってきた相手にこの台詞と共に発砲する。
- 「往生せぇやああぁぁぁっ!!!」
- 太田を象徴する台詞その3。多少表記にズレはあるが、リボルバーカノンをぶっ放す際に良く叫んでいる。
- 「泉ぃ、せめて全弾『的』の中にいれんかぁ!」
- レイバーでの射撃訓練での台詞で、数少ないマトモな台詞。撃った弾が全部的に『あたった』事に喜ぶ泉に、全て真ん中に当てた上での台詞。実は射撃の腕はすごい、というのが証明されるシーンである。
- 太田「使用許可が出た! ライアットガンを出せぇ! …おい、試作の爆裂弾があっただろう。あれにも炸薬を詰めとけ!」
整備員「えー! でもアレはまだヤバくって…」
太田「いいからやれぃ!」 - 劇場版より。東京湾に浮かぶ『箱舟』に乗り込むに当たり、俄かに慌しくなる特車二課のレイバー格納庫での一コマ。小説版ではこの後に「俺が身を以てデータを取って来てやる!」と続くが、如何考えても撃ちたいだけだろアンタ…。
- 「ぐふふふふふ…! 来るぞぉ…! 嵐が来るぞおぉ…!!」
- その次の一幕。風速40mにも達する大型台風の接近を告げるTVの天気予報を実に嬉しそうに見ての一言。完全に目がイッてしまっている。ファンからよくトリガーハッピー扱いされることの多い彼だが、この台詞を聞くと納得するしかない。
- 「スカァ! どぉこ狙って撃ってんだ、このボケェ! グラウンド5周!!」
- 劇場版第二作目にて指導教官になってからの口癖。完全な体育会系で、新人達を毎日シゴいている。ちなみに、ゲームエディションでも同じような台詞を第一話で言っている。
- 「これだけあれば…本物の銃が買える!ぐふふふ…」
「ガバメントが…ベレッタが…UZIが…ガハハハ…モーゼルが…ワルサーが…ぐひひ…トカレフが…みんな俺のものだ!!!!」 - NEW OVAシリーズ『視聴率90%』より。テレビ局に出演者を人質に立てこもった犯人に渡す身代金をスタジオ内のファンを用いてばら撒いて特車2課の人員が回収してる際のセリフ。彼らしいセリフではあるが、その金は他人のものであり、言動はもはや警察官のものではない。そのお陰で直後に突入した機動隊から他の特車2課の面々共々犯人扱いされてしまった。ちbなみに一緒にいた遊馬も「撃て撃て!」と囃し立てている。
搭乗機体・関連機体
実は作中で乗り込んだ機体の種類は、1回のみも含めて全キャラクター中一番多い。特に教習機には全種類乗り込んでいる。
- AV-98イングラム
- 2号機フォワード(操縦担当で実質パイロット)。頭部が1号機と異なっている他、太田の戦法に合わせてパワー戦を得意としている。一方で無茶な突撃で破損する事も多い。
- アスカ96式MPL
- 民生機のアスカ95式の装甲を強化した機体で初代パトレイバー。テレビ版第1話で第1小隊からのお下がりを使用していたが既に旧式であり、最新のレイバーには太刀打ち出来なかった。
- アスカ95式
- 後期OVA版で記憶喪失になった時に使用し、人命救助を行った。
- AV-98Tドーファン
- イングラムの試作機を流用して作られた教習機。テレビ版2話で使用。
- MPL97AV-T教習用レイバー
- アーリーデイズでの教習機で、6話でガトリング銃を装備して使用。しかし、整備状態が良くなく教習所を出た所で頭部を失い、更にガトリング銃を発砲した反動で自壊してしまっている。
- レーア
- 劇場版2に登場したヴァリアントの教習機仕様。訓練生に射撃の手本を見せている。
余談
- アーリーデイズ序盤では、射撃が本当にノーコンと設定されていたらしく、第1話で発砲した弾丸は全てレイバーを逸れて後方のパトカー隊に命中している。またアーリーデイズ4話冒頭では(銃を所持していたとは言え)レイバーに乗ってもいない生身の立て篭り犯に向かってリボルバーカノンを威嚇射撃するという暴挙に出たことがある。
- 本編より十数年後の時代が舞台の実写作品『THE NEXT GENERATION パトレイバー』では、暴力事件を起こして収監中という笑えない状況にある。