ヱクセリヲン
ヱクセリヲン(Exelion)
『トップをねらえ!』に登場した巨大宇宙戦艦。正式名称は「地球帝国宇宙軍一等宇宙戦艦ヱクセリヲン=111号艦」。艦内にマシーン兵器を1220機と宇宙戦闘機コスモアタッカーVを880機搭載している他、極秘扱いの巨大マシーン兵器“ガンバスター”が搭載されている。艦内の移動にはリニア鉄道が使われている。居住区にも広大なスペースが設けられている。一番艦の旗艦は宇宙怪獣の調査のため太陽圏外へと進駐するが、宇宙怪獣の前に艦は大破。最期は無人操作による人工ブラックホール作戦より縮退炉を暴走させ自爆。太陽系に侵攻した宇宙怪獣を殲滅した。
非常に汎用性が高かったらしく、改良型のスーパーヱクセリヲン級やツインヱクセリヲン級などの派生型が存在する。
SRWでは母艦の一つとして登場し、α以降はガンバスター同様にイナーシャルキャンセラーという強力バリアを持つ。マクロスキャノンとアームドアタックのマクロスに対し、イナーシャルキャンセラーで手堅く戦うヱクセリヲンだろうか。同作の最後では原作通りにブラックホール爆弾として宇宙怪獣を道連れに消滅する。この自爆作戦によりα外伝では衝撃波の問題が発生するが、原作でも同様で、こちらでは防ぎきれずに地球に甚大な被害をもたらしている。
無印OVAから1万年以上もの未来を舞台とした『トップをねらえ2!』では、この時のヱクセリヲンのブラックホールとそれに飲み込まれたものが「エグゼリオ変動重力源」に変貌、地球人類に牙剥く存在となる。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 完結編の予告編におけるMAP上とカラオケモードでのみ登場。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ロンド・ベルに加わる。HPは母艦の中で最も高いがイナーシャルキャンセラーがないので、戦闘するのは厳しい。ただし、初登場のシナリオ「出撃、ガンバスター」では、ガンバスター出撃までバッフ・クランを相手に単独で戦闘しなければならない。
- 台詞パターンの都合上、攻撃されるたびに第23ハッチや第2隔壁が損傷している。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- イナーシャルキャンセラーで鉄壁の防御力を誇るが、攻撃力はマクロスに負けている。最後は原作どおり宇宙怪獣を道連れに自沈する。その際、タシロ艦長と副長も乗っていたのだが……。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 新規EDルートではシュウのおかげで宇宙怪獣の始末が付くため最後まで使用可能。火力が高くなり、自軍戦艦の中ではブリタイ艦に次ぐ戦闘力を持つ。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- αで自沈したはずの本艦が奇跡の生還を遂げるところから本作は始まる。既に量産されており、ユニットアイコンに大量のヱクセリヲンが登場するが、ユニットとしては未登場。
- 実はOPに登場する本艦の表記は地球帝国宇宙軍になっている。……連邦はどこへ行った。
装備・機能
武装・必殺武器
- 対空パルスレーザー砲
- 小型(と言ってもでかい)の4連装砲塔を回転させながらレーザーを連射、対空砲火を浴びせる。
- 中口径光線砲
- 艦側面に直列に装備されている中型レーザー砲。
- 紅玉式光線主砲
- 「紅玉(=ルビー)」を用いた「光線」である事から、他の砲座と同じレンズから照射される一種のレーザー砲と推定される。αの戦闘シーンでは単にぶっといレーザー砲のように見える。
- 光子魚雷
- 光子力(対消滅の事)を用いる事で亜光速で推進し、目標地点で爆縮するブラックホール爆弾。しかし、この驚異的な兵器を持ってしても宇宙怪獣を殲滅する事はできなかった(バスターミサイルでは撃破できたので、効いていない訳ではないらしい)。亜光速で推進する関係上、発射後の操作が出来ない撃ちっ放しの兵器である為、魚雷と名が付いている。接触で作動せず、目標地点で爆縮した瞬間に対象がそこに存在していないと効力を発揮しないため、扱いが難しく高度な予測射撃が必要になる。
特殊能力
- イナーシャルキャンセラー
- スパロボではバリア扱いだが、本来は慣性を中和する装置。
移動タイプ
サイズ
- 2L(LL)
- 現行のスーパーロボット大戦におけるサイズ差だと3L相当である。
機体BGM
- 「トップをねらえ!~Fly High~」
関連艦船
- スーパーヱクセリヲン級
ツインヱクセリヲン級 - 共にユニットとしては未登場だが、第3次α終盤の宇宙怪獣との決戦ステージの戦闘アニメの背景に大破したツインヱクセリヲン級が確認できる。
余談
- 実はNHKアニメのガイナックスが制作参加した『ふしぎの海のナディア』に登場する宇宙戦艦N(ニュー)-ノーチラス号の正式名称がこれである。カラーリングこそエクセリヲンと同じ青だが、デザインは大きく異なる。また、こちらは長い間海底に埋もれていた古代の超文明兵器である。これに関しては『スーパーロボット大戦α』において、タカヤノリコが触れられている(本人の記事参照)。
- 小説版における表記は「エクセリオン」。