浅草
浅草とは、東京都台東区の地名。
概要
江戸時代の情緒が残る土地として知られる。
バンプレストにゆかりの深い土地でもあり、かつてバンプレストの本社が浅草に置かれていたことがある。また、浅草の名所の一つである日本最古の遊園地「浅草花やしき」(元々は牡丹と菊細工をメインにした花園だった[1])も、一時期バンプレストの子会社となっていたことがあった。
登場作品
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 「アサクサ」表記。ジェオ・メトロが浅草へ出かけて、芋ようかんを買って振舞う場面がある。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- シャイン・ハウゼンが東京見物に浅草の雷門を訪れた。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 物語の舞台の一つ。そしてエンディングの舞台でもある。
関連人物
- 真宮寺さくら
- 『歌謡ショウ』にて、浅草の食文化について謳い上げた「カモナ浅草!」という持ち歌がある[2]。
- 神崎すみれ
- 小説版『轟華絢爛』のオリジナルエピソードにて、ふとした切っ掛けで当時映画街として栄えていた浅草六区へ足を運び、同じ女として複雑な感情な感情を抱いていた母・雛子の銀幕のトップスタァとしての一面と向き合う事になる。なお、雛子は浅草新富町の出身である。
- アイリス
- 『1』にて、10歳の誕生日の記念として大神一郎と浅草でデートをした[3]。しかしこのデートが切っ掛けで、自身が持つ強大な霊力とその幼さが災いし、本来平和を守る立場でありながら浅草の街を破壊するという失態を犯してしまう。
- 李紅蘭
- 『1』の第2話直前まで花やしき支部に勤務していた。『2』と『4』とTV版にて、花やしきを舞台にした紅蘭のエピソードが描かれている。また、『2』の彼女のテーマソング「メトロで行こう」では、実在する浅草の食事処である「ヨシカミ」と「アンヂェラス」の名前が登場する[4]。
- ソレッタ・織姫
- 『2』にて、秋祭りが行われていた浅草寺で父親と再会。その後、敵の襲撃によって人質として父親と共に浅草寺近くの小屋に囚われた。
- 高村椿
- 浅草出身。実家は「高邑屋」という名前の老舗のせんべい屋。
- シャイン・ハウゼン
- 日本に来たのをきっかけに浅草を巡った。
- ラトゥーニ・スゥボータ
- シャイン王女の護衛としてゴスロリ服を着て付き添う。これをきっかけにシャイン王女と仲が良くなる。
- ジャーダ・ベネルディ、ガーネット・サンデイ
- シャイン王女の護衛をきっかけに、結婚後はこの浅草に居を構えた。
- コウタ・アズマ、ショウコ・アズマ
- 浅草出身。
- トウマ・カノウ
- 『OG外伝』では、浅草で焼きソバを売っている「バイトの青年」名義でサプライズ登場を果たした。
関連用語
- 帝国華撃団
- 前述の通り、支部の1つに浅草花やしきがある。同支部には武装飛行船「翔鯨丸」が保管されており、有事の際には浅草仲見世商店街に偽装された地上甲板から発進する。
- アズマ研究所(BFベース)
- キサブロー・アズマが私財を投げ打って完成した秘密基地。
- フラワーハウス
- 浅草にあるという設定の遊園地で、元ネタは当然ながら「浅草花やしき」。コンパチブルカイザーの発進口が作られた。発進シーケンスは某人型汎用決戦兵器と同じ。
- グレート雷門
- 浅草の名所「雷門」から名前を取った「コンパチヒーローシリーズ」のラスボス。Gサンダーゲートの元ネタ。
バンプレストとの関係
前述の通り、浅草はバンプレストに非常に縁の深い土地である。
同社は1994年2月に本店を雷門に移転。以降1997年6月まで本店を雷門~駒形界隈に設置している。
その後、一度は本店を日本橋に移転するものの、2002年7月には本社を雷門2丁目に移転。2004年には本店も併せて駒形2丁目5番4号へ移転した。以後2007年6月に本社・本店を品川に移転するまで、浅草を本拠地として活動を行っていた。
また、浅草に本社を置いていた時期の2004年9月に、バンプレストは浅草を代表する老舗遊園地「浅草花やしき」の経営権を取得。2008年までバンプレストは「株式会社 花やしき」の直接の親会社であった(現在の親会社は、バンダイナムコゲームスのグループ企業の再編に伴いナムコになっている)。
OGシリーズにおける浅草マップ
OGs(OG2.5)で初登場したコウタ・アズマとその一家は浅草出身という設定となっているため、浅草は重要な土地として作中で度々登場する。また、OG2.5とOG外伝共通のマップ「蘇る炎」「修羅の予兆」、OG外伝21話「無垢なる刺客」では戦闘マップとしても登場するが、バンプレの地元としての拘りがあったためか、他のマップに比べてかなり実地に忠実な再現が行われている。
主に再現されているのは言問通り(マップ北の大通り)、国際通り(マップ西の大通り)、江戸通り(マップ東に隅田川と並行して走る大通り)、浅草通り(マップ南の大通り)に囲まれた「浅草1丁目・浅草2丁目・雷門1丁目・雷門2丁目」の領域で、雷門から仲見世通りを経由して浅草寺に至る一帯、更に浅草寺・浅草公園・花やしきを中心とした浅草二丁目界隈の位置関係はほぼ実地と同様である。
(参考:浅草絵図)
また、隅田川には東武伊勢崎線用の鉄橋(畔には浅草駅の入っている松屋デパートと思しきビルもきちんと存在)、吾妻橋、駒形橋の3本の橋がかかっているが、このうち最南の駒形橋近辺のビルのマスに入ると特典の強化パーツを入手できる(詳細は隠し要素/OGs、隠し要素/OG外伝を参照)。
これは当然ながら、この近傍にバンプレスト本社が存在していることを意識してのお遊び的ボーナスであり、このマスに入ったコウタもそれを示唆する台詞を喋ってくれる。ただし、当該のマスは実地で言うと駒形2丁目7番地あたりの位置で、実際に本社があった2丁目5番地はマップでは表示されていないもう少し南の位置になる。また、このマップが登場する『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』は2006年の秋頃発売の予定だったのだが、諸般の事情により発売が遅れ、実際に発売となった2007年9月には本社が品川に移転済であり、当時この要素を把握していた一部プレイヤーからはネタ化されてしまっていた。この引っ越しを受け、後に発売された『OG外伝』の同イベントではコウタの台詞が「ついこの間引っ越しした」と改編されている。
また、『第2次スーパーロボット大戦OG』のPV第1弾では、浅草上空を舞台に「特殊戦技教導隊」が空中戦を繰り広げている。
浅草ゆかりの語
- ほおずき市(ほおづき市)
- 毎年7月9日・10日の2日間にわたって開催される一種のお祭りで、数百のほおずき露天が浅草寺の境内に軒を連ね、千成ほおずきが威勢のいい売り声と共に販売される。ほおずき市自体は東京の愛宕神社で開始されたものが起源であるらしく、また関東一円にもほおずき市を開催する寺社は多く存在するが、ほおずき市といえば普通は浅草寺のそれを指す。尚、このほおずきは食用ではなく、観賞用及び音を鳴らして楽しむ遊戯用である。
- 四万六千日
- お寺の信仰対象である仏様には、「ご縁日」や、その日一日で百日なり千日なりお参りしたのと同様の効果があるとされる「功徳日」など、普通の日よりお参りによるご利益が大きいとされる日が存在する。そんな日の中でも最も効果が大きく設定されているのが7月10日であり、なんと一日で四万六千日分ものご利益が得られるとされている(尤もこの数字の設定に深い意味はなく、単に「非常に大きなご利益」を表しているだけのようであるが)。前述のほおずき市はこの功徳日に日程を寄せる形で7月10日に設定されている。
- 浅草サンバカーニバル
- 毎年8月の最終土曜に浅草で行われる、日本最大のサンバカーニバル。
- 2010年で開催30回を迎える伝統あるお祭りだが、コウタの台詞に登場したところからするに、『OG外伝』の時代まで存続し続けている設定のようである。OGの世界が西暦で言うと何年なのか正確なところは不明だが、なかなか凄い設定ではある。
- 雷おこし
- 浅草定番のおみやげ菓子。「おこし」とは水あめや砂糖を用いて甘く仕上げた米菓の総称で、「家を起こす」等の形で用いられる縁起の良い言葉から名前がとられている。雷おこしはその名の通り、雷門近傍で販売されるものを指す。日本では定番の商品ではあるが、名だたる食通であるレーツェルがこのお菓子を浅草土産としてチョイスしたのはともかく、カーラもそれなりに知識がありそうだったのは意外。OG世界ではワールドスタンダードな商品となっているのだろうか。
関連台詞
- ゼオラ「ありがとうございます。……それにしても、今日は随分と人出が多いんですね」
ジャーダ「ああ、ほおずき市だからね。屋台もいつも以上に出てるのさ」 - OGs・外伝共通マップ「蘇る炎」にて。
- ショウコ「焼きソバを食べに行く前にここでお参りしていきましょ」
アラド「え? 何で?」
ショウコ「今日は、四万六千日分お参りしたのと同じご利益があるって言われてるの」 - 同じく「蘇る炎」にて。ほおずき市の日程と合わせて、当該話の日付は7/9か7/10で確定。
- コウタ「っと、ここは!」
ロア「どうした、コウタ?」
コウタ「ああ、オモチャ会社のビルでな。ついこないだ、引っ越ししたんだけど」 - 「蘇る炎」での強化パーツ発見イベント時。こちらは『OG外伝』での改編後のセリフ。
- コウタ「雷神風神の次は観音様かよ!?これじゃ、サンバならぬ浅草ロボットカーニバルだぜ!」
- OGs・外伝共通マップ「修羅の予兆」にて。尚、浅草寺は観音菩薩をご本尊としているお寺で、通称「浅草観音」と呼ばれている。この発言は、増援として登場した女性的造形のアンジュルグに浅草寺のご本尊の印象を重ねてのものと思われる。
余談
- 前述の通り、『サクラ大戦』は浅草にまつわる設定やエピソードが多い。これは、原作者の広井王子氏が幼少期を浅草で過ごし[5]叔母が在籍していた松竹歌劇団(SKD)の本拠地である国際劇場に出入りしていた経験が帝国歌劇団のアイデアに繋がった事や[6]、広井氏が所属していたレッドカンパニー(現:レッド・エンタテインメント)がかつてこの地に本社を構えていた事[7]などが影響していると考えられている。なお、花やしきでは『歌謡ショウ』[8]や『新サクラ大戦』の体験会など[9]、作品に因んだイベントが開催されている。
脚注
- ↑ 花やしきの歴史、株式会社花やしき、2022年7月12日閲覧。
- ↑ 厳密には、ダンディ団と呼ばれるギャングのボスである団耕助とのデュエット曲。
- ↑ プレイヤーの選択によってはデートを断る事が可能であり、その場合は「楽しみにしていた誕生日のデートをふいにされた事」が後述の事件の原因となる。
- ↑ ただし、この2店舗は史実では1925年当時はまだ創業していない。
- ↑ 広井王子特別インタビュー(2022年5月9日時点のアーカイブ)、TV版「サクラ大戦」公式ホームページ (2000年8月1日)、2022年8月14日アーカイブ閲覧。
- ↑ 「サクラ大戦はOSKに憧れて」広井王子、Lmaga.jp(2019年5月19日)、2023年7月10日閲覧。
- ↑ 聖地巡礼・ゲーム編 浅草紀行、GAME CREATORS (2019年10月4日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 開催迫る“サクラ大戦歌謡ショウより「続・花咲く男たち」”を支えるダンディ商会とは?(1/2)、ファミ通.com(2018年1月26日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 「新サクラ大戦」の発売日が2019年12月12日に決定。体験会が8月31日に東京・浅草花やしきで実施、4Gamer.net (2019年7月25日)、 2021年4月23日閲覧。